サービス業とは?代表的な職種や業界の特徴、転職のポイントを解説

2023年2月13日

2024年11月21日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

一口にサービス業といっても、その種類は多岐に渡ります。この記事では、サービス業の代表的な職種や業界の特徴、サービス業に転職する際のポイントについて解説しています。サービス業への転職などを検討している方はぜひ参考にしてください。

サービス業とは

サービス業とは「〇〇を購入したい」「〇〇してほしい」といった、顧客のさまざまな要求に応える仕事です。提供するサービスは目に見えるものだけでなく、専門的な技術や快適な体験なども含まれます。現代では顧客のニーズがますます多様化しているため、それに合わせてサービス業の種類や手法も広がっている点が大きな特徴です。

接客業との違い

サービス業といえば「接客業」が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。接客業は顧客と直接コミュニケーションをとりながら、求められるサービスを提供する仕事です。接客業はサービス業のひとつですが、サービス業には接客業以外にも幅広い業種が当てはまります。

国によるサービス業の分類

総務省が提示する「日本標準産業分類」によると、サービス業は大きく分けて9種類に分類されます。

  • 宿泊業・飲食サービス業
  • 生活関連サービス業・娯楽業
  • 医療・福祉
  • 教育・学習支援業
  • 不動産業・物品賃貸業
  • 運輸業・郵便業
  • 情報通信業
  • 学術研究・専門・技術サービス業
  • サービス業(他に分類されないもの)

接客業だけでなく、さまざまな業種がサービス業に該当しています。具体的な内容については、以下の項目で解説します。

サービス業の代表的な業種

業種とは、企業がどのような事業を行っているのかを表したものです。ここでは、サービス業に当てはまる業種について、代表的なものを9つ紹介します。

販売業

販売業は、接客や商品の販売を通じて顧客にサービスを提供する業種です。マニュアルが設けられていることが多いものの、実際の業務では顧客に応じて柔軟な対応が求められます。また、相手を不快にさせないビジネスマナーも必要です。販売業に該当する仕事例は以下の通りです。

  • 飲食店のホールスタッフ
  • コンビニやスーパーなどのショップ店員
  • レジャーやスポーツ施設の受付

飲食・宿泊業

飲食・宿泊業は、顧客に注文された飲食物や、一般の顧客または特定の会員に対して宿泊を提供する業種です。顧客が持つ「旅行先で快適に宿泊したい」「美味しい料理を食べてお腹を満たしたい」といったニーズに応える役割を担っています。飲食・宿泊業に該当する職種は以下の通りです。

  • パティシエ
  • シェフ、調理担当
  • 寿司職人
  • ホテルや旅館のフロントスタッフ

美容・ブライダル業

美容・ブライダル業は「美しくありたい」「いつまでも若々しくいたい」という顧客の要望に対し、専門知識やスキルを用いてサービスを提供する業種です。特に美容のニーズは幅広く、年々さまざまなサービスが生まれています。美容・ブライダル業に該当する職種は以下の通りです。

  • 美容師
  • ネイリスト
  • エステティシャン
  • ウェディングプランナー

教育・学習支援

子どもの学力を向上させたり、生徒に新しい技術やスキルを教えたりする教育や学習支援もサービス業のひとつです。幼稚園や小中高校以外にも、図書館・習い事の教室・通信教育なども教育も含まれます。教育・学習支援に該当する具体的な職種は以下の通りです。

  • 学習塾の講師
  • 習い事教室のスタッフ
  • 幼稚園・小中高教諭

医療・福祉

医療・福祉業は、人の命や健康を守るために必要なサービスを提供する仕事です。病院や介護施設の他にも、あん摩マッサージやカイロプラクティックを実施する診療所なども当てはまります。医療・福祉に関する具体的な職種は以下の通りです。

  • 医師
  • 看護師、助産師
  • 保健所の職員
  • 介護施設の職員

なお、幼稚園は「教育・学習支援業」に分類されますが、保育園は福祉サービスに該当します。

公共サービス

公共サービスとは、国や自治体が人々の快適な暮らしを守るために提供するサービスのことです。公共サービスは国民の税金によって支えられており、提供側には平等かつ公平な対応が求められます。具体的な職種は以下の通りです。

  • 図書館・公民館・スポーツセンターなど、自治体が管理する施設のスタッフ
  • ハローワーク相談員
  • 役所窓口の職員

生活・交通

美容院・公共交通機関の運転手・クリーニング店など、日常生活や交通に関わる仕事もサービス業に該当します。また、映画館や競輪場といった人々に娯楽を与える施設も含まれます。具体的な職種は以下の通りです。

  • 美容院・理髪店のスタッフ
  • エステサロンのスタッフ
  • 旅行代理店の従業員
  • 映画館のスタッフ
  • ゲームセンターのスタッフ

オフィス系

オフィスで勤務する職種の中にも、サービス業に該当するものがあります。例えば、以下のような職種です。

  • 不動産会社の営業マン
  • テレビ局・新聞社の従業員
  • デザイン事務所のスタッフ

オフィス系のサービス業では、顧客に対して自社商品の紹介や専門スキルを提供するのが役割です。ただし、Web媒体や番組制作など、職種によっては直接ユーザーと接する機会がないケースも存在します。

士業

サービス業の中には、弁護士や公認会計士といった士業も含まれます。特定の資格を取らなければ士業には就けず、他の職種に比べて専門性の高い点が特徴です。専門知識を活かして、行政などの手続きや顧客に対するアドバイスなどを行います。具体的な職種は以下の通りです。

  • 弁護士
  • 税理士
  • 行政書士
  • 社会保険労務士

サービス業の特徴は?

ここでは、サービス業に多く見られる特徴について解説します。サービス業への転職を検討している方はぜひチェックしてみてください。

未経験でも転職しやすい

サービス業の大きな特徴は、未経験からでも挑戦しやすい点です。職種や業界の経験がなくても転職を受け入れている企業が多い傾向にあります。ただし、士業になるためには試験に合格して資格を取得することが必要です。

長時間労働になりやすい

一般的に、サービス業はどの職種も長時間労働になりやすい傾向にあります。特に飲食業では早出や残業が常態化しており、週の平均労働時間が45時間以上を超える企業も少なくありません。長時間労働が原因で離職する人も多く、人手不足に陥ってさらに労働時間が増えるといった悪循環が生じています。

休日が少ない

他の業種と比べると、サービス業は休日が少ない傾向にあります。厚生労働省による「平成 30 年就労条件総合調査の概況」によると、日本の平均休日は113. 7日であるのに対し、サービス業の年間休日は100日前後とされています。特に接客業や飲食・宿泊業は土日の方が売上アップにつながりやすいため、カレンダー通りに休むのは難しい場合がほとんどです。

業種によって平均年収に差がある

サービス業は給料が低いことも多く、業界全体の平均年収は500万円弱です。ただし、同じサービス業でも、業種によって平均年収に差があります。なかでもコンサルティング業は特に年収が高く、上場企業では1,000万円を超えることも少なくありません。一方、飲食業や宿泊業の場合、平均年収は230万円と安めに設定されています。

サービス業のやりがい

サービス業は決して楽な仕事ではありませんが、その分多くのやりがいを感じられます。ここでは、代表的なものを3つ紹介します。

顧客から直接感謝してもらえる

顧客と接する機会が多いサービス業は、仕事を通じて直接感謝の言葉をかけてもらえる点が魅力的です。自分が提供したサービスによって顧客が笑顔になる瞬間に立ち会えれば、大きなやりがいを感じられるでしょう。また、仕事が大変な時でも、顧客の反応のおかげで気持ちが救われることもあります。

自分の個性・スキルを活かしやすい

サービス業には接客マニュアルが用意されていることが多いものの、実際は顧客に合わせて臨機応変な対応が求められます。型にはまった業務だけではないため、その分、自分の個性やスキルを活かしやすいのが特徴です。自分ならではのスタイルで顧客に満足してもらえた時、大きな達成感を得られるでしょう。

毎日の仕事に刺激や変化がある

サービス業では毎日さまざまな顧客と接するため、日々の仕事に変化があります。一般事務のように定型業務をこなすだけなく、状況に合わせて臨機応変な対応が求められます。毎日新たな刺激を得られるため、マンネリを感じづらい点も魅力的です。

サービス業に向いている人

サービス業は未経験からでも転職しやすいものの、人によって向き不向きがある業界です。ここでは、サービス業に向いている人の特徴を紹介します。

人と関わることが好き

ほとんどのサービス業は常に顧客と接するため、人と関わることが好きな方が向いています。反対に、人と話すのがあまり好きではないと、長く続けることは難しいでしょう。また、「相手を喜ばせたい」「笑顔を見るのが好き」といったホスピタリティの素質が高い方にもぴったりな仕事です。

臨機応変に対応できる

サービス業では、それぞれの顧客に合わせてサービスを提供することが求められます。マニュアルだけでは対応しきれないことも多々あるため、自分で考えて臨機応変に対応できる方が向いているでしょう。一方、決められた作業を淡々とこなしたい方には、サービス業はあまりおすすめできません。

体力がある

サービス業は体を動かす機会が多いため、長く続けるためにはある程度の体力が必要です。また、業種によっては連勤や長時間勤務に対応することがあります。体力に自信のない方は、サービス業の中でも事務処理が多い職種を選ぶとよいでしょう。

サービス業の将来性

サービス業の需要は年々増加傾向にあるため、将来性が見込める業界と言えるでしょう。特に日本では少子高齢化が進んでいるため、医療や介護業界の市場はますます拡大していくことが予想されます。一方で、サービス業では人手不足が蔓延しており、過酷な労働環境が課題です。今後発展が期待されるAI技術なども適切に活用していくことが求められています。

まとめ

この記事では、サービス業について解説しました。飲食業や宿泊業だけでなく、さまざまな業種がサービス業に該当します。未経験からでも転職しやすいため、たくさんの人に携わりたい方や仕事を通じて社会に貢献したい方はぜひ挑戦してみてください。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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