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第二新卒とは、一般的に新卒入社後の社会人経験が3年未満の若手ビジネスパーソンを指す言葉です。この世代での転職も一般的となっており、いまや第二新卒世代は約3割に及ぶ割合で転職していると言われています。転職理由は多岐に渡りますが、特に新卒で入った企業やキャリアに不安や不満を感じていらっしゃる方が多いです。
第二新卒転職に限った話ではありませんが、転職において大切なのは、自分に合った転職方法を選択することです。転職エージェントを利用する場合も、一括りにせず各社の支援方法をしっかり理解して利用することが重要です。
今回ご紹介するのは、第二新卒での転職を志し、複数社の転職エージェントを利用したものの苦戦していたFさんの転職活動です。自分と向き合い、徹底的に準備して無事難関SaaS企業のカスタマーサクセス職への転職を実現されたFさんの転職活動を弊社コンサルタントの座間と振り返ります。
失敗してしまった新卒就活の記憶と上手くいかない転職活動
―まずはこれまでのキャリアと転職活動を始めたきっかけを教えてもらえますか?
今回の転職で2社目となるのですが、1社目は新卒での就活が思うように進まず、アルバイトしていた会社にそのまま就職しました。職種は営業だったんですが、商材がキャラクターライセンスだったので、営業活動スキルは売り上げにあまり関係しないビジネス構造でした。
そのため営業数字を追う経験もなく、このままではビジネスマンとしてやばいんじゃないかと焦燥感を持ったのが転職活動を始めたきっかけです。最初は他社の転職エージェントを数社利用していたんですがなかなか上手くいかず、約50社で書類落ちした後にリファラルでIzulに相談しました。
―50社のエントリー、凄いですね…! なかなか上手くいかない要因があったんでしょうか?
キャラクターライセンスのビジネスモデルを分かりやすく書類に記載することが出来ていなかったのが1番大きかったと思います。
この構造理解が最初本当に難しくって、最初の面談2回丸々使って説明してもらいながら整理したよね。
キャラクターの権利(ライセンス)を「持っている会社」と、キャラクターの権利(ライセンス)を「使いたい会社」の間に入って、権利(ライセンス)のコントロールをする仕事で、「持っている会社」「使いたい会社」それぞれのメリット・デメリットを考えながら、対応して調整していくのが主な役割。
ただ、Fさんに求められていたミッションとしては、” 「使いたい会社」が権利(ライセンス)を得たあとに、その権利(ライセンス)を使った商品がどれだけ売れたか? ” という点。これが売上だもんね。
そうです。「使いたい会社」側の売上に依存するのですが、権利(ライセンス)を付与したあとに商品化した商品のプロモーションや、販売戦略などにはほぼタッチができないので、僕のやれることって、本当に少なくて。
キャラクターごとの仕入れ数をどう調整するかとか、商品プロモーションとか、マーケティングや販促などにも関与できない構造だということが、Fさんの支援にあたっては非常に重要なポイントだったなと思います。
ただ、その中でも「使いたい会社」の商品化した商品の販路拡大の新規営業をして、販売販路を約6倍まで増やしたり、「持っている会社」側に働きかけて、月間1,000万PV以上あるファンブログで告知してもらったり、他の営業が全くやっていないことも、勝手にやっちゃっていたんですよね(笑)。
仕事の内容や構造を理解できていないと発見できなかったので、細かく聞いていて良かったです!
また、他の転職エージェントさんのやり方が合わなかったのも大きかったかなと思います。僕は新卒就活の時に苦戦した経験もあった上に、仕事内容が分かりづらいことから、言語化して伝えることにとても不安を感じていたので、これらの対策をしっかり行っていただける転職エージェントがいいなと思ってたんですね。
でも”求職者の伴走をする”と謳っていても、「ノルマのために求人を出しているな」「僕のことを考えてくれていないな」という転職エージェントが多くて、僕も正解が分からず彷徨ってました。
―なるほど、他社エージェントで上手くいかずもやもやした気持ちを持たれていた中で、どうやってIzulに辿り着いてくださったんですか?
Izul経由で転職した友人から紹介して貰いました。すごい良いエージェントだよって紹介してもらって。最初は自分で転職エージェント探しをしていたんですが、実際に何社か利用して上手くいかない中で、話を思い出して問い合わせをしました。
求職者と向き合う本気度が違った
―初回面談で座間と会ってみていかがでしたか?他の転職エージェントと違うポイントなどありましたか?
他の転職エージェントとの違いでいうと、僕の仕事を理解しようとする姿勢や解像度の高さが圧倒的に違いました。本当に分かってくれようとしているんだという本気度が伝わりました。
僕が初回で印象深いのはFさんの自己分析シート。(インタビュアーに見せながら)凄いボリュームなの。スクロールを何回もしないと読み終わらないくらい。辞書並みのボリュームだよね。笑
―私もこれまでたくさん自己分析シートを見てきましたけど、過去一の量かもしれないです。
僕が見てきた中でも過去一だと思います。なのでびっくりしたのもあるんだけど、凄い真面目な人だなってめっちゃ思ったことを覚えてますね。転職への高い熱量を感じたというか。
自分にとっては当たり前に近い感覚でやってましたね。自己分析をやる必要性も伝わってましたし、適当にやると結局自分で自分の首を絞めることになるのでしっかりやらないと、と。
―作って頂いた自己分析シートを元に座間と深掘りしていく中で、今まで自分が気づかなかったことなどはありましたか?
めちゃくちゃありました。座間さんに言われるまで気が付かなかったんですけど、新しい人との出会いが好きで、それが一つの基軸になっていることにもその時気付きましたね。
Fさんは欲求に対して貫き通す力が強いなという印象です。やると決めたことはちゃんと遂行していくんですよね。細かい話で言うと、宿題は期日を絶対守るタイプ。
何のためにこれをやるのかという意図を持ち、いつまでに何をやる必要があるのかを逆算した行動設計を出来ることが強みと感じていました。その時、カスタマーサクセス職に適性がありそうだなとFさんの今後についても見えてきました。
やり切る力はある一方で、未来地図の描き方が分からないせいで就職活動がうまくいかなかった部分が強かったんだなと思います。座間さんと一緒に強みの言語化やキャリアの方向性を見出していけて本当に良かったです。
転職活動を通して上がった視野と視座
―面接対策で印象に残っていることはありますか?
新卒の時に面接で失敗していたんですが、面接対策を通してどうやって面接に臨んだらいいのかを叩き込んで貰ったなという印象です。
新卒の時は、面接官がどんな意図を持って質問しているかという観点が抜けていたので、何を答えたらいいのか分かっていなかったんだと気付きました。質問の意図を考えて答えを導くという思考が出来るようになったのが大きかったです。
―なるほど、自分をどう売り込んでいくかじゃないですけど、自分の考えていることのどこにスポットライト当てていけば、面接官に一緒に働きたいと思ってもらえるんだろうみたいなところを、座間と一緒に整理していったんですね。
はい。なので最終面接では想定質問以外の質問ばっかりだったんですが、座間さんとの模擬面接の経験で面接官のタイプや質問意図を想像できたので、難なく乗り越えられました。
以前だったら、墓穴を掘って終わってしまっていたと思うのですが、自己分析や面接対策を通して、伝えたいことは明確になっていたので焦らずしっかり受け答えできた形ですね。
あとは、要旨をまとめて話す練習をたくさんしたよね。話が長くなってしまって、何が言いたいか伝わらないのが課題だった。
なので、僕の方で不要な箇所を提起する動画を撮って、Fさんに観てきてもらって練習する、を繰り返しやっていました。Fさんのいいところはその動画をめっちゃ見てるし、ちゃんと次までに全部修正してくるところ。土日も遊ばずやってくれてたよね。同じことに注意をすることがそんなになかった記憶です。
毎回宿題をいただいて、それの回答を出すために自分が納得いくまで考えていく過程が楽しかったんですよね。だんだん出来るようになって、積み上がっていく感じです。受験の時ぶりに図書館に通いながら考え尽くしてました(笑)。
―準備の成果が発揮されて、無事SaaS企業のカスタマーサクセス職としてご活躍されていますが、お仕事はいかがですか?
前職と全く環境が異なるので知識や文化など覚えることは多いですが、成長するチャンスがたくさんあり、視野が広がりましたし、チャレンジできる幅も広がりました。お休みも多くて働きやすいですね。
父が経営者で小さい頃からその背中を見てきた憧れがあるので、将来的にはマネジメント経験も積んでいきたいです。
―最後に、Izulの支援はいかがでしたでしょうか?
本当に全員Izul使えばいいのに、ぐらいお勧めしたいです。個人のXアカウントでもよくお勧めポストしているくらいです(笑)。
支援が本当に手厚いので、やる気があるけど転職活動の進め方に迷ったり悩んでいる人にお薦めしたいです。お忙しい中でもかなり時間を割いて、求職者に必要な支援を徹底的にやってくださるところや、求人票も求職者の強みやタイプに合った企業を選定して提案してくれる、その寄り添ってくれる心が本当に有り難かったです。
すごく嬉しいんですが、これからFさんがもっともっと大きくなって出世払いしてくれることを心から楽しみにしています!(笑)