「年収は下がってもいいです」20代年収1000万超が年収を下げても転職した理由

2025年3月28日

2025年3月31日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

目次

「転職で年収100万アップ!」
「年収1.5倍で大成功!」
こういった、「転職で年収を上げた」という広告などを見かける機会は非常に多いですよね。実際、転職理由が年収アップを狙ってというケースは珍しくはありませんし、転職後の収入は多くの人が気にすることだと思います。

しかし、必ずしも年収がすべてというわけでもありません。

今回ご紹介するのは、年収1000万超えの不動産営業から、大きく年収を下げることになりながらもSaaS企業への入社を決意されたNさんです。なぜ、そのような決断に至ったのか。背景には何があったのか。Nさんの転職活動を、弊社コンサルタントの西芝と振り返ります。

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働き続けられるイメージが湧かなかった

―これまでのキャリアを教えてください。

Nさん

新卒で投資用マンションの営業会社に入社し、22歳から約5年間、経営者向けにマンションを販売していました。

就活時は「実力主義の営業職」かつ「チームワークを大切にしている会社」を軸に就職活動をしていました。1社目に決めた理由は2つあり、1つは営業実績が明確に評価される制度が整っており、自身の活躍次第で若いうちから裁量権や報酬に反映されること。もう1つは、投資用不動産の営業では珍しいチーム制を採用しており、チームとして1つの目標を達成するという社風に魅力を感じ入社しました。

最初のうちは成果が出せずに挫折しそうになりましたが、3年目から少しずつ結果に繋がり始め、4年目時点で全社員約120名の中でトップの成績を獲得しました。その後はサブリーダーとしてチームをまとめたり、後輩の営業同行や交渉をサポートしながら、チームの目標達成にも貢献してきました。

―高単価である不動産売買で実績を出せていたということは、かなり高年収だったのではないかと思います。若くしてそれだけ稼げると転職を意識しづらいような気もするんですが、どうして転職したいと思われたんですか?

Nさん

年収は最大で1,200万円ほどいただいたこともありましたし、確かに収入という面では恵まれた環境だったと思います。ただ、この先のキャリアについて考えたとき、働き方を含めて将来の自分がイメージ出来なかったことが転職を考え出したきっかけです。

不動産の仕事は成果次第で年収が大きく変動するので、「売り続けなければならないプレッシャー」に常に晒されています。そのプレッシャーを抱えながら朝早くから夜遅くまで働き詰めで、1日がほとんど仕事で終わるような日々を送っていました。

特にこの働き方の部分は30代以降で続けられるイメージが湧かず、「もっと自由度の高い働き方ができて、自分の時間も確保できる環境にシフトしたい」という思いから転職を考えるようになりました。

年収を「下げる」という決断

―Izulの初回面談の印象はいかがでしたか?

Nさん

転職自体はもちろん、転職エージェントを使うことも初めてだったので、最初の面談はすごく緊張していたんですが、実際に話してみるととてもフランクで驚きました。求人紹介などもなくしっかり私のお話を聞いてくださって、私の方も気負わずにお話することができたので良かったです。

西芝

私から見たNさんは、すごく気合が入ってるなという印象を受けましたね(笑)。

私自身も過去転職する際はそうだったのですが、仕事を続けながら転職活動をする方が多いと思うんです。ただNさんは、「前職に迷惑をかけない」という思いで既に円満退職された上で転職活動をされていて「筋の通ってる方なんだな」と思いました。前職で高い実績もお持ちだったので、すぐに決まるんじゃないかなとも感じてましたね。

―今回の転職では年収を下げての入社となっていると思いますが、年収を下げることへの決意は最初から固まっていたんでしょうか?

Nさん

そうですね、面談前の時点から年収が下がることは覚悟していました。前職はインセンティブ制のため年収帯が高い企業であったことはもちろんですが、何よりも今回の転職軸はお金ではなく働き方という部分にあったためです。

ただ、西芝さんと話していくうちに、働き方も前提にしたうえでの「今後のキャリア」という観点も高まっていきました。今後のキャリアを見据えてどんな成長をしていくべきか・どんな経験を積んでいくべきかという点も整理していただいて、キャリアのためにも、年収は一度下げて中長期的にまた上げていくという決断に至りました。

西芝

年収って、転職する理由としてもマスト要件になることが多い重要な要素ですよね。その年収を「下げる」という決断は、すごく勇気のいることだと思うんです。

入社したあとに「年収を下げてまでこの会社に入ったのに・・・」という後悔を抱えることは絶対に避けたいので「年収を下げてまで優先したいもの・得たいものは何か」を明確にする必要性が非常に高いなと思っていました。

だからその部分についてはかなり時間をかけて話していきましたよね。

Nさん

そうですね。年収を下げる覚悟は出来ていましたが、どうなりたいのか?は言語化が出来ていない部分だったので西芝さんにすごく助けてもらいました。

元々転職しようと思った直接的なきっかけは働き方の部分が大きかったですが、働き方だけを改善するのではなく、「30代以降のキャリアをきちんと作っていくこと・そのために今何を重視するべきか」は西芝さんとの面談を通じてクリアになっていきましたね。

西芝

面談をしていく中で、Nさんは転職先の「ネームバリュー」よりも「3年後にどんな市場価値を持っているか」を重視したいという意思が明確になっていきましたよね。そのため私は、なりたい姿の言語化と、そこに至るまでにするべき経験にはどんなものがあるか?の壁打ちを意識していました。

将来の自分のイメージを作り上げるやや抽象的な話から、具体的な企業の選定はどうやって進めていったんですか?

Nさん

転職活動開始時から、SaaSと人材に興味を持っていたんですよね。ただ、どちらの方が良いかは決めきれていなかったんです。

そのお話を西芝さんに相談したところ、「SaaS企業のインサイドセールスがいいのではないか」というご提案をいただいたんですよね。

西芝

先ほどからお話に出ている通り、今回の転職は「中長期でどんなキャリアを歩んでいくのか」が主軸だったので、より可能性を広げられる選択肢はどれかという考え方が重要だと感じていたんですよね。

その視点で考えたとき、SaaS企業の方が前職との親和性があること・インサイドセールスであれば早期に活躍できるイメージが高く、その後のキャリアパスも広がりやすいと考えたのでご提案しました。

Nさん

年収アップも狙いながらインサイドセールスとして実績を積み、フィールドセールスに異動する。また、成長中の企業であればリーダー枠も生まれやすいので、マネジメント経験も視野に入れることができる。そういった具体的なキャリアの道筋を示してもらえたことで、SaaS業界のインサイドセールスに決めきることができました。

転職活動を振り返ってみて、1番大変だったところはなんでしたか?

Nさん

転職活動では面接が一番の課題でした。苦手意識があったので、ほぼ毎日練習を重ね、トータルで30回以上は西芝さんに付き合ってもらいましたよね(笑)。練習を録画して修正することをひたすら繰り返し、作り込んでいきました。

西芝

一時期は本当に毎日面接対策してましたね(笑)。

Nさんは営業における行動量が飛び抜けている一方で、戦略的な部分の言語化がほとんど出来ていないという課題も抱えていました。転職の面接で行動量を伝えることももちろん重要ですが、内定を勝ち取るためには企業に「再現性」を感じてもらうことも重要です。

この再現性を伝えるには、Nさんの営業戦略を整理して言語化する必要があったので、それにかなり注力しましたね。受注に至るまでのフェーズを分解して、架電フェーズ・追客フェーズなどフェーズごとのアプローチ方法を細かく言語化していきました。

整理された戦略を、企業側に響くようなスクリプトとして落とし込んでいく部分はNさんもかなり苦労していたように感じます。

Nさん

正直一番大変でした・・・。西芝さんに手伝ってもらって、自己分析とその表現方法を何度も練り直しました。でもその過程があったからこそ、最終的には自信を持って面接に臨めるようになったと思います。

西芝

​​実際すごく苦労した部分ではありますが、面接対策に関してはNさんのコミット力で打破した部分だと思っています。

私が言ったことをただこなすのではなく、自分で録画して振り返り、スクリプトの修正を行い、必要な知識を得るために書籍を購入して勉強もされてましたよね。自発的にPDCAを回して改善していく力は、私が今までご担当させていただいた求職者さんの中でも群を抜いてたなと感じています。

キャリアの「作り直し」

―対策の甲斐もあり、内定は複数社で獲得されたんですよね。入社先はどのように決められたんですか?

Nさん

10社中7社で書類選考が通り、最終的には3社から内定を頂きました。入社先の選定に当たっては、西芝さんから意思決定のポイントなどもアドバイスいただいて、①会社の雰囲気が自分に合っているか、②自分の成長角度に対する期待感が持てるかを特に重視しました。

会社の雰囲気については、仕事はやはり人と人が行うので、人の相性や会社の雰囲気が自分に合っているかは大事というアドバイスをいただいたためです。私は、社内が和気あいあいとしていてコミュニケーションが活発な雰囲気が好きだったので、それが感じられる企業という視点で選びました。

最終的に入社先として決めた企業は、企業規模が大きく社員のバックグラウンドも多様なんですね。優秀な人もとても多く、この環境ならいろいろな情報を吸収・成長できるのではないか、と自分の成長に期待感が持てたことが一番大きい理由でした。

西芝

​​「しっかりスキルをつけて市場価値の高いビジネスパーソンになりたい」というありたい姿に対して、時間軸は大切だという話はよくしたと思います。

「28歳という年齢を考えると、ここから先の3年は無駄にできない。どの企業でどんな仕事ができて、1年ごとにどこまで登り詰められるのか?という解像度を上げていこう」というお話を伝えて、オファー面談で確認するべきことや、意思決定を行ううえで足りていない情報の壁打ちをしていきましたね。

年収を下げての転職で後悔させたくない、という話が西芝からも出ていましたが、実際に入社されてみて、素直な感想としてはいかがでしょうか?

Nさん

元々年収を下げる覚悟はできていましたし、今回の転職は今後のキャリアを作るための転職であり、入社した現在その目的に一歩ずつ近付いている実感があるので、後悔はしていません。

現時点で5ヶ月連続のKPI達成、全体でも上位5位の成績を出し、実績を作ることもできて自信にも繋がっています。中長期的には、西芝さんと相談していた通り、マネジメントを行う立場で自分のチームを持ち、チームでも数字を出せるような存在になる、という目標に向けて頑張っていこうと思っています。

―最後に、Izulのご支援はいかがでしたか?

Nさん

いろんな転職エージェントがある中で、Izulはとにかく手厚いサポートをしてくれるエージェントだと思います。友人2人も同時期に他エージェントを利用して転職活動をしていたんですが、棚卸し・面接練習・職務経歴書の作り込みなど全てが段違いに手厚くて、エージェントによる差を感じました。

西芝さんのことは本当に信頼していて、今回のインタビューも西芝さんへの恩返しの気持ちが大きいため快諾させていただきました(笑)。

転職エージェントは転職をさせることで利益を出すビジネスモデルだと思いますが、Izulは目先の内定だけでなくその先の人生・長期的なキャリアを一緒に考えてくださるエージェントなので、キャリアに悩んでいる方がいればぜひ一回相談してみてほしいです。

西芝

​​転職支援したきりではなく、こうして縁を繋いだままで「恩返し」とまで言っていただけることは本当に嬉しいですね。

Nさんは投資用不動産営業で培った営業力を下地に、今学んでいる課題解決力・思考力を伸ばしていけばもっと高みに届くことができると思うので、これからにすごく期待しています。何か困ったらいつでも連絡してくださいね(笑)。

―お互いにすごく信頼されていることが伝わってきました!ありがとうございました!

この支援を担当した人

コンサルタント・西芝 琢也

西芝 琢也

新卒でTOTO株式会社に入社し、法人営業として大企業から中小企業、官公庁まで幅広い顧客を担当。その後、楽天グループ株式会社にECコンサルタントとして転職。累計1,000店舗以上のEC店舗運営コンサルティングに従事し、複数回の社内表彰を獲得。その後プロスポーツチームの経営体制変更に伴う第二創業フェーズに参画。2年間で観客動員数と売上高を飛躍的に向上させ、チームの躍進・組織づくりを牽引。自分自身も転職を通して人生を豊かにした実体験から、Izulのビジョンに共感し、ジョイン。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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