【キャリアチェンジ編】お笑いの舞台からビジネスの最前線へ!”お笑い芸人の卵”の転職サバイバル

2025年4月8日

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Izul広報チーム

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Izulメディアでは「求職者インタビュー」と称してIzulで転職成功された方にインタビューを行っています。今回は特別編として「キャリアチェンジ」を題材に、お笑い芸人からIzulを利用して民間企業に転職されたMさんを招き、担当コンサルタントの座間との対談を実施しました。

一般的なキャリアとは縁のないキャリアを歩んだMさんに、そもそもお笑い芸人を目指した理由・お笑い芸人から一般企業に再就職した理由から、転職活動で苦労した話などをお伺いしました。

なんとなく転職したいけど自分には難しいのでは?と思っている方、キャリアチェンジってどんな感じなの?と思っている方に向けて、今後のキャリアを考える際にぜひご一読いただきたいです。

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28歳、お笑い芸人を目指す

座間

僕は散々聞いてるから知っているけど、読んでいる方に向けて改めてこれまでのキャリアについてざっくりお願いします。

Mさん

面談で何回もお伝えしてますもんね(笑)。

新卒でドラッグストア向けに日用品を卸す企業に入社し、6年間法人営業を担当しました。後輩指導などの経験も積ませてもらいましたが、部署異動のない環境に将来への不安を感じ、転職を決意しました。

2社目はPOSデータ分析ツールを提供するSaaS企業で、営業として入社しました。 そこで熱意ある同僚の姿勢に刺激を受け、30歳を前に「このままでいいのか」と考えるようになりました。そこで思い切って28歳で会社員を辞め、お笑い芸人の道へ進む決断をしました。

座間

改めて聞いてもびっくりする(笑)。28歳で会社員辞めてお笑い芸人目指そう!って普通はあまり考えないと思うんだけど、きっかけはなんだったんだっけ?

Mさん

1社目在籍中に同期とともにM-1グランプリに出場した経験があって、自分たちの考えたネタで見ず知らずの人が笑う瞬間に強い快感を覚えたことが印象に残っていたからですね。

元々2社目への転職理由は「営業としてのスキルを伸ばしたかったから」で、転職後は実際にデータ分析や提案力を身につけられる環境ではあったと思います。ただ、オンラインでのやり取りが中心で相手の反応が見えにくいことにモヤモヤも感じていました。そのモヤモヤを抱えたまま半年働いたんですが、仕事を続けていくイメージが次第に持てなくなっていきました。

座間

当時社内で「将来どうしたい?」と聞かれて全く答えが出てこなかったって言ってたよね。それで改めて将来を考えて「やっぱりお笑いだな」と思った結果、5ヶ月で退職してしまってるんですよ。行動力がすごい。

Mさん

社内で年齢の近い先輩が「トップマーケターになりたい」「コンサルの力で企業を変えたい」と答える中で、自分は何も出てこなかったんですよね(笑)。そのときに初めて「自分は会社に入ることをゴールにしてしまっていたんだ」と気づきました。

「自分は何に熱くなれるのか?」と考えたときに、M-1に出場したときの楽しさや熱量を思い出し、思い切ってお笑いの道に進もうと決意しました。「人生は一度きり。あのときの熱い気持ちが忘れられないなら、挑戦してみるべきだ」と思ったという経緯でした。

お笑い芸人の卵、挫折して転職活動を始める。

座間

最初に話を聞いたとき、キャリア観点では「おぉ・・・」って思ったけど、その熱量と行動力は本当にすごいなと思ったよ。でもしばらくして転機が来るんだよね。少し久しぶりに友人と会ったときだっけ?

Mさん

そうです。お笑い芸人になるための準備を1年弱ほどしたあと、地元の友人と会う機会があって、その時に自分のことをすごく後ろめたく感じたんです。

当時の自分は「芸人を目指している」と周囲に話してはいたものの、実際にはまだ事務所にも所属しておらず、活動らしい活動もできていない。生活するためのアルバイトに時間を取られ、本当にこのままでいいのかと悩んでいました。

一方で、周りの友人たちは着実にキャリアを積み、次のステージへと進んでいる。その姿を見て、焦りを感じたのが正直な気持ちです。そこで一度立ち止まって、自分の今の状況や進むべき方向について改めて考えました。

座間

まぁ、30歳目前って一般的には社会人歴もそれなりに積んで成果を出し始める頃だし、友人との差も当然出て来るよね。

Mさん

それで焦って転職活動を始めました。

最初はリファラルで転職活動を進めようと思って、1社目在籍時に声をかけていただいていた企業に連絡を取りました。「改めて選考を受けさせていただけないか」とお伝えして面接を受けたのですが、最終面接で不合格になってしまったんですよね。

その後、前回の転職でも利用していた大手の転職エージェントサイトに登録し、30社ほど応募したものの結果は全て不採用でした・・・。

座間

「30社くらい応募したらどこか通るでしょ」っていう気持ちはあった?

Mさん

正直にいうと、ありましたね(笑)。

書類選考でほとんど落ちて初めて「ちょっとやばいかも?」と思って、転職活動に本腰を入れようと決意しました。そこで偶然Izulと出会えたことが、私の人生を変えたと思います。

退路は断った、あとはやりきるのみ

座間

書類選考でボロボロにされた後に初めて僕と面談したわけだけど、多分怖かったよね?(笑)

Mさん

いやほんと、めっちゃ怖かったです(笑)。座間さんが放っているビシッとしたオーラにも圧倒されましたし、「もしこの人に見限られたら、自分のキャリアはここで終わってしまうかも」という直感がありました。

あと、これは僕が勝手に思っていることなんですけど、座間さん自身も「この人を支援するのは難しいかもしれない」と感じていたのではないかと思っていて。

実際、座間さんから「一社目に戻った方がいいのでは?」というアドバイスもいただいたんです。

座間

そうだね。今だから話すけど、「前職に戻る」っていう選択肢を最初に消すことで、覚悟を持ってもらいたかったんだよね。

もちろんMさんが前職に戻りたいならそれで良いと思ってたよ。ただ、もしMさんの支援をする場合、経歴上かなり厳しい戦いになることは分かっていたから、僕自身相当力を入れてやる必要があった。だけどやり始めてから「やっぱり無理」ってなったらお互いの時間が無駄になっちゃうじゃん。

「戻る」っていう逃げ道があればどうしたってやりきる覚悟は生まれにくい。もし食らいついてきてくれたら最後まで支援をする覚悟を僕は持っていたから、同じ覚悟をMさんに求めるために、最初に戻る選択肢を提示して意思の確認をしたんだよね。

Mさん

そういう意図だったんですね。面談の終わりに「やるって決められたら連絡をください」って言ってもらったじゃないですか。それで僕、改めて座間さんとの面談を振り返ったんです。

座間さんはすごくストレートに今の僕に必要なことを伝えてくれていたし、僕自身が全く直視できていなかった弱さや浅さを真正面から指摘してくれていた。たった1時間の面談だったけど、転職の面談というより人生の面談のように思えたんですよね。「座間さんと関わることが自分の人生における大きな転機になる」と感じたので、他のエージェントを全て断って、座間さんに支援をお願いしたい旨の連絡をしました。

Mさんから実際に届いたメール
座間

そうだったね〜。覚悟を決められる強さはありそうだなと思っていたから、きっと連絡はくるんじゃないかなって正直思ってて、裏で僕も覚悟を固めてたよ(笑)。

カラオケにこもり面接練習、なんとか内定獲得

座間

そこから実際に支援を始めていったけど、Mさんの中で何か印象的な面談ってあった?

Mさん

印象に残っているのは「言葉の定義」を明確にしていただいたことなんですよね。実は初回面談でも何度か指摘されており、その後の面接対策などでも指摘いただいていたことなのですが・・・。

座間

あ〜、「それなりのところで頑張りたい」って言うけど、「それなりって何よ?」って僕がツッコみまくったやつ?

Mさん

それです(笑)。例えば「お笑い芸人になりたい」という思いがあって、それはなぜ?と聞かれても、「お笑いがしたいから」としか答えられなかったんですよね。僕にとっての「お笑い」が「なに」で、笑わせて喜んでもらえると「なぜ」嬉しいのか、なにも言語化出来ていなくて。

なんとなく使っていた言葉の意味を一つずつ紐解いていって、言葉の定義をしてもらいました。これは僕ひとりでは出来なかっただろうなと思うし、僕自身色々なことを発見できて、自分のことをちゃんと知ることが出来たなと思います。

座間

それ、僕もすごく覚えてる。特にお笑い芸人になりたいという話は、最終的に「Mさんは表現者」って話になったよね。ナンバーワンではなくオンリーワンになりたいという意思が強くて、独自性をすごく大切にしている。だからこそ決まりきったことをシステマチックに行う仕事だった2社目はミスマッチだったんだな、とかっていうことも分かった。

Mさん

その後の面接対策の中でも、僕がトークスクリプトを作成して、座間さんに添削してもらうという流れを繰り返すことによって、言葉の定義がどんどん明確になっていきました。座間さんとのやり取りがあったからこそ、自分自身の理解も深められたんだと思います。

ちなみに今だから聞きたいんですけど、当時座間さんはどんなことを考えて面談をしてくださっていたんですか?

座間

意識していたことは二つ。

一つは、「正しいメタ認知を持たせること」。Mさんは、良く言えばポジティブなので大抵のことは「なんとかなる」と思ってしまうタイプでしょ。面接の場面で考えると、相手の表情や面接官の質問の意図に対しても、楽観的に捉えてしまう傾向があったよね。そうなると必要な修正ができなくなってしまうので、まずは客観的に状況を捉えられるようにすることが大事だと思った。

だから面談の中では「今の表現だとこう受け取られるよ」とか、「この言い方だと誤解を招くかもしれないから、こうしたほうがいい」といったフィードバックを徹底的にしたんだよね。悪い印象を与えないように、相手からの見え方を意識させることを徹底した。

もう一つは、「キャラクターを活かすこと」。Mさんの圧倒的な良さは、キャラクター性にあると思ってたの。あまりキャラクターを作り込まず、「素直そうな人」という印象を持たせた方が、採用側にはプラスに働くと考えた。実は、言葉もあえて固くしすぎないように調整したんだよね。

前職の経験を考えても、法人営業というよりはtoC寄りの仕事の方が適性があると思ったので、柔らかい印象のほうが合っていると思った。なので、キャラを活かせる方向で進めることは意識してたかな。

Mさん

そうだったんですね。確かに、面接対策では印象管理のフィードバックはかなり細かく受けた記憶があります。

座間

肝になる部分だと思ってたからね。

あとこれはMさんに限らずだけど、最後には必ず「絶対にいける」って伝えるようにしてた。コーチング観点の話なんだけど、「エフィカシー(自己効力感)を高めること」が大事だから。「ここまでできてるよ」「1週間前と比べたら全然違うよね」っていう差分を伝えてたと思う。

Mさん

毎回「いける!」って言ってくれてましたね(笑)。前回との差分を伝えてくださることも、「これだけ成長しているんだから、次も頑張ろう!」と前向きに頑張る力に繋がってました。実際にカラオケにこもって面接の練習をしていたくらい、前向きにのめり込みながら頑張ってました(笑)。

座間

カラオケでの練習、してたよね(笑)。覚悟決めたら出来る人だって思っていた最初の推測はやっぱり合ってたなって思った。

でもその練習の成果もあって、6社エントリーして書類は全部通過、面接も数社通過したよね。実際そのうちの1社から内定もいただけて入社することができたし、本当によかった。

Mさん

30社受けて29社で書類選考落ちした最初の転職活動と比べると、とんでもない進歩でした。本当に座間さんのおかげです。

「人の可能性をその人以上に信じて、導いていくこと」がしたいと心から思える、そんな仕事にも出会えた

座間

元々人材業界へ行きたいという希望があって、希望通り人材系の企業に入社して半年経つけど、働いてみてギャップとかは感じてたりする?

Mさん

特にないですね。面接時から企業の特徴から本音の部分に至るまで座間さんから共有いただいていたので、働いてから「こんなはずじゃなかった」みたいなことは思ったことがないです。

例えば具体的な話だと、今かなり忙しく働かせていただいているんですが、元々座間さんから「人材業界の中でもかなり忙しい企業だよ」「数を追うことで成果を出していくスタイルだよ」と説明を受けていたので、すんなり働くことが出来ています。

座間

それは良かった。入社してから「イメージと違う」って感じながら働くのは一番避けたいことだから、なるべく認識齟齬が起きないように気をつけてるんだよね。

これまでのキャリアを振り返ったとき、色々なモヤモヤを抱えながら働いていたと思うんだけど、今は納得感を持って働けてる?

Mさん

納得感はすごくありますよ!

座間さんとキャリアについて考えている中で、「キャリアの再生」というテーマが自分にとってすごく大事だと気付かせてもらったと思っています。このテーマは、私がポジティブに働き続ける原動力にもなっていて、そこに軸を定められているからこそ迷いなく働けています。少しずつ成果にも繋がってきていて、先月は支社での四半期MVPを受賞させていただくこともできました!

座間

「キャリアの再生」かぁ、大事なテーマだね。Mさんにも色々な気づきがあったんだなと思うとコンサルタント冥利に尽きます(笑)。そしてMVP受賞もおめでとう!こうやって入社後にしっかり活躍してくれている話を聞くのが一番嬉しいんだよね。

ちなみに、キャリアに対する考え方とかには変化はあった?

Mさん

当たり前にめちゃめちゃありますよ(笑)。昔は「安定してるから大企業が良い」とか「成長産業のSaaSが良い」とか、世間の評価を基準にキャリアを「名詞」で考えてたんですよね。

でも座間さんの支援を通じて、「自分が本当にやりたいことは何か?」という「動詞」でキャリアを考えるようになりましたし、「今の自分がどう見られているのか?」というメタ認知も少し正しく出来るようになったと思います。

僕は「人の可能性をその人以上に信じて、導いていくこと」がしたいと思っていて、今の自分の現在地から「将来目指す場所に行くために今すべきこと」の整理が出来ています。座間さんに会うまではそもそもこの言語化すら出来てなかった。あのとき座間さんと出会えていなかったら、今もふわふわとした考えで何となくモヤモヤしながら生きていたと思うんです。

座間

聞きながら出会った初期を思い出して、成長度合いにすごく嬉しくなった(笑)。

Mさんはキャリアについてかなり悩んだ人だと思うんだけど、同じようにキャリアに悩んでいる人に対してアドバイス出来ることはある?

Mさん

そうですね・・・「自分の可能性を信じてほしい」ですかね。僕自身、1年前は今の自分を想像できませんでした。でも「まだやれる」と思い、行動を続けてきたからこそ、座間さんのような方と出会い、転機をつかむことができました。

きっかけは必ず訪れるので、大切なのはそれを掴み、行動し続けること。そうすれば、必ず自分のなりたい姿に近づけると思います。自分を信じて、前に進んでください。

座間

なんだかキャリアアドバイザーらしいアドバイスだね(笑)。今はもう同業者だと思うと感慨深いです。

最後に、手前味噌になりそうだけどIzulの支援についての感想を聞かせてもらってもいいかな?

Mさん

これは言わされているわけではなく本心なんですけど(笑)、Izulのサービスは全員が使うべきだと思います。これほど手厚い支援が無料なのか、と求職者の立場からも驚きでしたけど、同業者である転職エージェントの立場になった今、より驚愕しています。人への理解や企業情報の深さも圧倒的ですし、個々に寄り添った支援が受けられるのは本当に貴重だと思います。

座間さんは人生の師匠のような存在で、今でも連絡をくれるし相談もさせてもらってますよね。座間さんと出会えなかった自分を想像すると、本当に怖いくらいです。それほど、昨年の出会いは大きな転機でした。本当に、ありがとうございます。これからもよろしくお願いしたいです(笑)。

座間

確かに、俺に出会わなかったらどうなってたんだろうね(笑)。なんていうのは冗談だけど、自分のやりたいことが見つかって、今迷いなく元気に働けているって直接聞けて安心した。ありがとうございました!

この支援を担当した人

コンサルタント・座間 智也

座間 智也

サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート。激戦区原宿の美容室にて2年半勤務ののち、国内最大手のスポーツスクール運営企業に入社し、史上最短の入社8ヶ月でリーダー、3年目では支店長に昇格する。その後人材紹介企業に転職し、業界未経験ながら入社4ヶ月で全社MVPを獲得。在籍5年間で計10回の個人表彰を受賞。半年に一度のペースで昇格を果たし、3年目で関東エリアマネージャー、翌年には東日本エリアのマネージャーとして、6拠点のマネジメントも経験。現在はIzulで勤務しながら、婚活・美容室・研修・採用・コーチングの5つの事業にも個人として従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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