職場いじめに遭ったらどうする?よくあるパターンと効果的な対処法を解説

2022年9月5日

2024年4月26日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

近年、職場でのいじめや嫌がらせは社会的な問題になっています。厚生労働省によると、民事上の個別労働紛争のうち、職場でのいじめに関する相談は年々増加傾向にあるとされています。いじめは決して許されるものではありません。この記事では、職場でのいじめの対処法や相談先について解説します。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

職場でのいじめでよくあるパターン

自分では「これくらい大したことではない」と思っていても、下記の内容に当てはまる場合はいじめに該当します。自分の身を守るためにも、職場でのいじめの事例を知っておきましょう。

無視や仲間外れ

同僚や上司からの無視や仲間外れは、いじめの代表的なパターンです。具体的には、挨拶をしても無視される・飲み会などの集まりに自分だけ呼ばれないといった事例が挙げられます。職場の人と円滑なコミュニケーションが取れないと業務に支障が生じてしまうだけでなく、精神的な苦痛を強いられます。

暴力・暴言・陰口

職場での暴力や暴言は、紛れもなくいじめです。暴力には、殴る蹴るといった行為だけでなく、資料などで突然頭を叩かれたり、ネクタイを無理矢理引っ張られたりすることも当てはまります。内容によっては、暴行罪や脅迫罪などに該当する可能性もあるでしょう。直接的な暴言だけでなく、日常的に陰口や嫌味を言われることもいじめのひとつです。

無理な要求をされる

直接的な行為だけでなく、仕事において無理な要求をされることもいじめに該当します。具体的には、「達成するのが到底困難なノルマを課せられる」「残業しても終わらない量の仕事を押し付けられる」といったことが挙げられます。どれだけ努力しても認められるどころか要求をクリアできなかったことを責められ、心身ともに疲弊してしまうことも少なくありません。

仕事を与えてもらえない

膨大な仕事を押し付けられることだけでなく、自分だけ仕事を与えてもらえないこともいじめのひとつです。出社してもできることがないと自分の存在意義が感じられず、職場での居心地も悪く感じてしまいます。ほかにも、倉庫整理や草むしりなど、本来の業務に関係ない仕事しか任せてもらえないこともこのパターンに該当します。

責任の押し付けや手柄の横取り

仕事の責任を押し付けられたり、手柄を横取りされたりといった理不尽な行為もいじめに該当します。たとえば、「同僚の失敗を自分のせいにされる」「自分が苦労して作成した資料なのに上司が担当したことになっている」といった事例が挙げられます。このようなことが日常的に起こると仕事をする意味を見出せず、モチベーションも低下してしまうでしょう。

プライベートに過度に干渉される

一見わかりにくいですが、職場の人からプライベートについて過度に干渉されることもいじめとして挙げられます。「恋人やデートの内容について根掘り葉掘り質問される」「自分のパソコンを勝手にチェックされる」「有給休暇の取得理由をしつこく聞いてくる」といった行為は、紛れもないプライベートの侵害です。

職場でいじめられやすい人の特徴

ここでは、職場でいじめられやすい人の特徴を紹介します。もちろんいじめを行う側に問題がありますが、いじめに遭いやすい傾向を知っておくことで対策できる場合もあるでしょう。

大人しくて意見を言えない

大人しくて自分の意見を言えない人は、いじめの標的になることが少なくありません。何をしても仕返ししてこないだろうと思われていることも多く、理不尽な態度を取られることがあります。また、せっかちな人やハキハキした人から目をつけられてしまうこともあります。

仕事のミスが多い

仕事でミスが多い人も職場いじめに遭いやすくなります。誰しもミスをするものですが、同じ失敗を何度も繰り返したり、反省が見られなかったりすると周囲からの反感を買いやすくなってしまいます。ミスを完全になくすことは難しいですが、できるだけミスを起こさないような工夫を心がけることが必要です。

理由なく遅刻や欠勤を繰り返す

理由もなく遅刻や欠勤を繰り返すことも、いじめに遭いやすい特徴のひとつです。度重なる遅刻や欠勤によってほかの社員の負担が増えるため、迷惑に感じてしまう人も少なくありません。もちろん、その不満をいじめとしてぶつけるのは良いことではありませんが、できるかぎり理由のない遅刻や欠勤をしないように心がけましょう。

自己主張が激しく反抗的

仕事の成績が優秀でも、自己主張が激しい人や、上司や同僚に反抗的な人はいじめに遭う可能性が高くなります。会議で空気を読まずに自分の意見を強く主張したり、上司からのアドバイスに反発したりすると「生意気な人」だと思われて反感を買うことがあるでしょう。自分の考えやプライドを持つことは大切ですが、いったん相手の話を受け入れる柔軟さも必要です。

他の人より優れている部分がある

業績や勤務態度に問題はなくても、容姿や学歴などほかの人より優れている部分があるためにいじめに遭ってしまう場合があります。また、自分以外の人が周囲にちやほやされているのが気に入らない人も存在します。ほとんどの場合、ひがみや嫉妬が原因です。謙虚な態度を取りつつ、ある程度受け流すことが必要になります。

職場でいじめに遭ったときの対処法

職場で身体的・精神的に苦痛を与えることはハラスメント行為に該当し、然るべき対処を取る必要があります。ここでは職場でいじめに遭ったときの対処法を挙げているため、いじめの被害を受けている方はぜひ実践してみてください。

毅然とした態度を取る

相手に対して毅然とした態度を取るだけで、職場いじめが止まる場合があります。特に、普段から大人しく、何も言い返さないだろうと周囲に思われている方が実践すると効果的です。嫌がらせや理不尽な仕打ちを受けても動揺せず、「やめてください」とはっきり伝えることを心がけましょう。

証拠を集める

毅然とした対応をしていてもいじめが収まらない場合、いじめの証拠を集めておくことがおすすめです。ボイスレコーダーによる録音・メッセージのスクリーンショット・いじめを受けたときの日時や状況に関するメモなど、できるだけさまざまな方法で記録しておきましょう。職場いじめがあったことを会社に証明する際や、加害者に処分を下してもらう際に役立ちます。

上司に相談する

職場いじめを解決するには、上司に相談することもひとつの方法です。もしも直属の上司からいじめを受けている場合、さらに上の立場の上司に相談するとよいでしょう。話をスムーズに進めるためには、先ほど挙げたように証拠を集めておくことが重要です。加害者への注意や部署異動などの配慮を受けられる可能性があります。

社内の相談窓口に相談する

身近にいる上司や同僚などに相談できない場合は、社内の相談窓口を利用する方法もあります。近年特に問題となっているハラスメントへの対策として、2020年以降、社内に相談窓口を設置することが義務付けられています。いじめの被害を会社に知ってもらうことで、状況を改善するための対処が期待できるでしょう。

外部の相談窓口に相談する

社内で相談できる人がいない場合や、相談しても何も対応してもらえなかった場合は、外部の相談窓口に相談するとよいでしょう。代表的な窓口として、各都道府県の労働局や労働基準監督署内などに設置されている総合労働相談コーナーや、厚生労働省が運営するハラスメント悩み相談室が挙げられます。どちらも無料で利用できるため、困ったときは積極的に活用しましょう。

職場いじめが続くなら転職も検討しよう

職場いじめが長期的に続く場合、転職を検討することも解決策のひとつです。環境を変えることでいじめの加害者と顔を合わせることもなくなり、これまでのストレスから解放されるでしょう。転職はいじめに対する「逃げ」や「負け」ではなく、自分を守るための手段です。いじめによって心身が疲弊してしまう前に、早めの行動をおすすめします。

まとめ

この記事では、職場いじめのよくあるパターンや有効な対処法について解説しました。職場でのいじめはハラスメント行為にもあたり、然るべき対応が必要な事案です。社内外の相談窓口も積極的に活用しましょう。ただし、状況の改善があまりにも見込めない場合、転職を検討することもひとつの方法です。職場いじめに遭っている方は、自分の心身を守ることを第一に考えて行動してください。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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