社員登用制度とは?制度を使うメリット・デメリットや、社員登用されるためのポイントを解説

2023年4月8日

2023年4月2日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

求人情報を見ていると、待遇として「社員登用制度」を取り入れている会社があります。いずれ登用されることを想定し、まずは正社員以外の雇用形態で入社を検討する方も多いでしょう。今回は社員登用制度の概要や注意点、制度を利用するメリット・デメリットについて紹介します。社員登用されるために実施すべきポイントも紹介するので、働きながら正社員になることを想定している方は、ぜひ参考にしてください。

社員登用制度とは

アルバイト・パート・契約社員といった雇用形態から、正社員に登用する制度を社員登用制度といいます。

多くの会社が導入する制度である反面、会社ごとに登用の基準が異なるのも特徴です。勤続年数を重ねれば正社員になれる会社もあれば、非常に厳しい登用基準を複数取り入れている会社もあるでしょう。

社員登用制度については、求人情報などに記載されている場合がほとんどです。いずれ正社員になることを目標にしつつ、最初は非正規雇用からでも自身が希望する会社に入りたい方に向いている制度です。

社員登用制度を使う前に確認すべき注意点

社員登用制度の概要を把握したうえで、事前に確認すべき注意点も覚えておきましょう。

社員登用の条件

社員登用の条件は、会社によって異なります。そのため「こうすることで正社員になれる」といった明確な規定がありません。正社員登用を想定して転職活動を進める際は、応募先の会社がどのような条件の社員登用制度を取り入れているか、事前にリサーチしましょう。

社員登用の実績

応募先の会社が、正社員に登用した実績があるかを確認しておくことも大切です。「正社員登用実績あり」というカテゴリーで求人情報を出しているケースもあるので、実績・データ・口コミ等を参考に企業研究を進めるのも良いでしょう。多くの求人情報は実績ありの表記のみで、具体的な登用人数まで記載されていることは少ないため注意してください

正社員に登用された後、どのような待遇を受けられるかも確認しておきましょう。給与面や勤務時間、退職金制度など、正社員になる前の待遇とどのように変化するか調べておくことが重要です。正社員求人と、非正規雇用求人(社員登用あり)を比較する場合、必ず正社員雇用時の待遇や福利厚生などの条件を合わせて比較することが大切です。

社員登用制度で正社員を目指すメリット

社員登用制度を利用して正社員になることには、以下のメリットがあります。

  • 収入が安定する
  • 福利厚生が充実する
  • 仕事を把握できている

収入が安定する

正社員登用されると、アルバイトやパート、契約社員と比べて収入が安定します。給与のベースが上がるのはもちろん、会社によってはボーナス支給の対象になります。技術習得を目的に正社員以外でで働いていた場合でも、収入の安定を求めて正社員登用制度に挑戦する方が多いです。

福利厚生が充実する

有給休暇や慶弔休暇、社内施設・サービスの利用など、各種福利厚生を利用できるのも社員登用のメリットです。産前産後休暇や介護休暇の対象になれば、ライフステージの変化により、産前産後休暇や介護休暇を取得することも可能となります。

仕事を把握できている

社員登用された場合、すでに業務内容や効率的な仕事の進め方を把握した状態にあります。社員登用後は即戦力としてすぐに活躍できるため、より責任のある業務を任せられることも多いでしょう。社員登用をきっかけに新たなキャリアを形成できるケースも多く、ビジネスパーソンとしての成長が期待できます。

社員登用制度で正社員を目指すデメリット

社員登用制度で正社員になることで、以下のデメリットを被る可能性があることも覚えておきましょう。

  • 異動や転勤が生じる
  • 残業や休日出勤が増える
  • 収入が減る場合がある
  • 仕事の責任が増す

異動や転勤が生じる

地方支社などが多い会社で正社員に登用されると、異動や転勤の可能性が高まります。もし異動や転勤ができない事情を抱えているのであれば、社員登用の話がきた段階でその旨を伝えておくべきです。もしくは、引っ越しを伴う異動・転勤が発生しない会社を選択して転職活動を進めましょう。

残業や休日出勤が増える

正社員になると、いわゆる「定時」で退勤することは難しい場合もあります。例えば、定時で退勤することが多いアルバイトやパートの方が、勤務時間内に終わらせられなかった業務を引き継ぐといったケースが挙げられます。ほかにもシフト作成や売上管理など、正社員にしかできない業務を任される機会も増えるため、必然的に勤務時間外での業務や休日出勤が増えてしまいます。

手取り収入が減る場合がある

アルバイト・パート・契約社員と比べると、正社員は給与から天引きされる項目が多くなります。他の雇用形態と比べて「万が一の備え」はできているものの、当面のあいだ手取り収入が減る可能性があります。とはいえ、ボーナスが支給されたり、福利厚生が安定するといったメリットを考慮すれば、そこまで大きなデメリットと感じない方もいるでしょう。

仕事の責任が増す

正社員になると、管理職ポジションに抜擢される機会が多くなります。仕事における責任の重さは、キャリアアップに比例して増すことになるでしょう。ビジネスパーソンとしての成長を目指す方にとってはメリットですが、あくまで自分のペースで働き続けたいと考える場合は、社員登用がデメリットとなるかもしれません。

社員登用されるためのポイント

ここからは、正社員登用を目指すうえで押さえるべきポイントを紹介します。

社員と積極的にコミュニケーションをとる

勤続年数や実績を基準に社員登用を行う会社では、社内の人間から推薦される形で社員登用に進む場合もあります。先輩社員や上司と積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を構築することができれば、社員登用の可能性も高くなるでしょう。

会社への貢献を意識して動く

自身のスキルや経験に目を向けるだけでなく、会社の成長につながる実績を積み重ねられるように意識しましょう。会社への貢献度を基準に、社員登用の対象者とする会社も少なくありません。会社の成長性を高める人間として上層部に認識されることで、社員登用の可能性が高まるでしょう。

具体的な成果・実績を残す

日々の努力や頑張っている姿をアピールするのも有効ですが、誰の目にも明らかな成果・実績を残すことも重要です。可視化しにくい成果は判断基準が曖昧になりやすく、人によって評価が大きく分かれます。具体的な数字として売上アップや数値改善などの実績を残すことができれば、社員登用の可否を決める際の重要な判断材料となります。

業務の中で経験・スキルをアピールする

過去の経験やスキルを活かせる業務があれば、積極的にアピールしましょう。他の社員より高い業務レベルをアピールするだけでなく、新たな施策につながるアイデアを上長に提案するのもおすすめです。ここまでに触れた「会社への貢献」や「成果・実績を残す」ことにも直結するので、自己アピールを意識して行動してください。

まとめ

現状からキャリアアップするには転職が最も有効な手段ですが、希望する業界・職種・会社に正社員求人がないケースも存在します。「どうしてもこの会社で働きたい」などの強い希望がある場合は社員登用制度がある会社でアルバイト・パートとして働き始める選択肢もあります。今回紹介した社員登用制度のメリット・デメリットや、意識しておきたいポイントを把握したうえで、理想のキャリアプランを考えてみましょう。

監修者・江部 臨太郎

江部 臨太郎

新卒からアパレルショップ「FREAK'S STORE」に4年勤務。顧客売上全国1位を達成し副店長に昇格後、うなぎ屋「のだや」に転職。ホール責任者として2年勤務し、1年間の無職期間を挟み、リクルートに入社。広告メディア「SUUMO」を取り扱う一気通貫型の法人営業に2年間従事し、在籍期間で合計6回の社内表彰を獲得。その後、転職サイトdodaなどを取り扱うパーソルキャリアの新規事業開発室「Innovation Lab.」に転職。サービス業向けのDXを行うバーティカルSaaS「Sync Up」の新規事業立ち上げにBizサイド1人目としてジョイン。SaaS型パイプラインセールスの基盤構築と事業拡大に貢献。その後、パーソルイノベーションに転籍し、同事業部で計2年間、社内スタートアップの "0→1" フェーズに携わり、現職へ。執行役員として人材紹介サービス「Izul」の立ち上げに参画。現在はIzulの事業全体の戦略推進担当を担いながら、キャリアアドバイザーチームのマネジメント、及び自身もプレイヤーとして活動中。同時に個人事業主として、住宅メーカーやインテリアショップなどtoC事業者に向けたコンサルティング業務に従事している。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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