転職市場において高い人気を誇るリクルート。
「今の現状から抜け出して、チャンスを掴みたい!」と、毎年多くの求職者が転職にチャレンジしますが、大半が儚く散っていきます。
実はリクルートは選考で重視して見るポイントが特殊であり、正しい対策方法を知っているかどうかで、内定を貰える可能性が大きく変わります。
事実、本来はリクルートに転職できるポテンシャルがあるのに、間違った面接対策を行った結果、選考に落ちてしまった求職者を数多く見てきました。
そこで今回は、リクルートから4年連続で最優秀賞エージェントの表彰をいただいているIzulの代表・中田が、リクルートへの転職で押さえたいポイントを徹底解説します。
監修者・中田 潤一のプロフィール
「株式会社キーエンス」「サントリー株式会社」「アリババ株式会社」「株式会社リクルート旧住まいカンパニー」の転職を経て、現在は株式会社Izulを含む4社の代表取締役を勤める。リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。(https://www.timeticket.jp/hosts/6b1ydut924x5a8e/)
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https://izul.co.jp/consultants/nakata/
リクルートの中途採用の転職難易度は?
多くの求職者から「リクルートに転職するのは難しい」という声をよく聞きますが、果たしてこれは真実なのでしょうか?
結論を言うと、半分は正解で、半分は間違い。
正しくは、リクルートの選考対策を知らない人にとっては難しいとなります。
逆に言うと、「リクルートはどんな会社で、どんな人材を求めているのか」をきちんと理解して選考対策すれば、誰にでも内定を貰えるチャンスがあります。
まずはリクルートの選考における基本知識や、2024年最新の選考の現状について解説します。
「新卒」と「中途」では選考難易度が大きく異なる
リクルートへの転職が難しいと感じる要因の一つに、新卒選考と中途選考を混同して考えているというものがあります。
確かにリクルートの新卒採用には、あらゆるスキルを備えた天才や努力家、高学歴のエリートが多く、優秀な人材が集まることから競争が苛烈になっています。
ただし、中途採用の転職においては事情が全く違います。
求職者からよく質問される勘違い要素は、下記のようなものがあります。
間違ったイメージ | 中途採用の現実 |
---|---|
リクルートは高学歴じゃないと受からない | 結果的に高学歴の入社は多いが、中途選考では学歴は重視されない |
体育会系で喋りが上手い人が多い | 暗くてオタク気質の人でも内定は出る。むしろただ明るいだけの人は好まれない |
専門的スキルを備えた天才のみが転職できる | 表面的なスペックよりも中身を見てくれる。リクルートの色に合う人が受かる |
中途採用の枠は雇用形態によって難易度は様々ですし、評価基準も新卒とは全く違います。
何より評価軸に社会人で培った経験やスキルがプラスされるので、ポテンシャル以外の部分でも戦える要素が多くなるのです。
思い込みだけでハードルを上げて、挑戦を断念するのはやめましょう。
後述しますが、リクルート入社後の成長性が評価されれば、学歴・能力・性格に関係なく内定のチャンスがあります。
リクルート選考の特殊性を理解する
リクルートに転職したい場合は、大前提としてリクルートの原理・原則をきちんと理解したうえで選考に望むことが重要です。
リクルートで重視されるポイントは他の会社と比べても極めて特殊なため、リクルートに特化した選考対策を行う必要があります。
【他社の選考とは異なるポイント】
- 現在のスキルや実績よりもポテンシャルが重視される
- 過去の原体験エピソードを面接で徹底的に深掘りされる
- 主体的な考え方と行動ができるかを厳しく見られる
- 高い精度の自己分析と言語化能力が求められる
他社の書類選考や面接対策で流用できるテクニックは少なく、ゆえに面接慣れしている方や、明確な転職の軸を持っている方でも、リクルートの選考では落ちてしまうケースがあります。
選考に落ちる原因のほとんどは、「リクルートの対策を知らなすぎる」か「対策は知っているが事前準備が足りていない」のいずれかです。
逆に、リクルートを深く理解したうえで入念な準備を行った求職者の中には「他社は全て選考に落ちてしまったが、リクルートのみ内定を貰えた」という方もいます。
成長性や伸びしろを重視するポテンシャル採用
リクルートの選考で特に重視される要素の一つとして、ポテンシャルがあります。
ポテンシャルとは、その人が内に秘めた可能性、成長性、伸びしろといった意味があり、要は「リクルートに入社してどれだけ成長できるか」を判断する大きな指標になります。
特段売り込めるスキルや経験、前職実績がない方でも、選考対策でいかにリクルートへの適性があるかをアピールできれば、どんな方にも内定のチャンスがあります。
逆に前職でどれだけ優秀な成績を収めていても、ポテンシャルや素質の部分でリクルートが求めるものとフィットしなければ内定は貰えません。
「6つのスキル4つのスタンス」は、リクルートが求めるポテンシャルを言語化したものです。選考対策を進めるうえで繰り返し使う重要な項目なので、必ず覚えておきましょう。
今の自分のスキルや市場価値よりも、“未来の自分の価値”をしっかりと見定めて投資してくれるのがリクルートの特徴です。中途採用では、学歴・スキル・実績・営業経験などは重視されず、仕事に対する考え方やスタンスなど、内面部分の深掘りが徹底的に行われます。
リクルートへの直接応募で落ちる人が多い理由
「リクルートへの転職が難しい」と言われる原因の一つが、一次面接の通過率の低さです。
リクルートの求人は、一部の転職エージェントが保有する非公開求人のほか、実は直接応募による窓口も多めに用意されています。
そのため、毎年多くの方がリクルート転職に挑戦していますが、一人ではリクルートの特殊性を加味した対策方法がわからず、多くの方が不合格になっているのが現状です。
特に下記のようなポイントは、リクルート特化型の転職エージェントしかノウハウを保有していないため、どうしてもあと一歩のところで内定を掴めないケースが多いのです。
- エピソード深掘りの方向性と粒度
- リクルートの面接でよく聞かれる質問
- 各事業部が求職者に求める基準や素質
- 好印象な志望動機の書き方
- 面接担当者別の選考対策やポイント
以前は分社化していた影響もあり、一口にリクルートと言っても領域や事業部ごとに求める要素は大きく変わります。直接応募の場合は的確な選考対策ができず、毎年のように大量に落ちている印象がありますね。
リクルートに強い転職エージェントの選び方
繰り返しになりますが、リクルートへの転職を成功させるには、専用の選考対策が不可欠になります。
独自の対策で細かい部分までフォローすることは困難なので、できる限り転職エージェントのサポートを受けて、客観的なアドバイスを貰うのがおすすめです。
また、転職エージェントであればどこでも良い訳ではなく、リクルートの選考に特化した対策を行ってくれる転職エージェントを選びましょう。
リクルート選考に特化した転職エージェントの特徴
- リクルートへの転職支援実績が豊富にある
- 元リクルートのコンサルタントが多数在籍している
- リクルート転職に関するノウハウを多く保有している
事実として、実際にリクルートの内定の多くは、リクルート出身のコンサルタントが多い転職エージェントから出ています。
現状ではリクルートの正しい選考対策を知らない求職者の数が多く、本来はリクルートで活躍できるポテンシャルを十分持っているのにもかかわらず…
「対策や準備が不十分と判断されて内定を貰えない」
「転職エージェントの間違った対策のせいで面接を通過できない」
などのケースが頻発しており、非常にもったいないと感じています。
リクルートが転職市場で人気な理由
リクルートが昔から求職者に人気が高い理由は、社会人として飛躍的な成長を遂げられる環境にあります。
業界トップクラスの人材育成力の裏側には、リクルート独自の様々な制度があります。
ここでは、元リクルートだからこそ分かる代表的な制度や、働き方の多様性を重視した最新の施策にも触れつつ紹介します。
圧倒的に成長できる環境
リクルートで働く魅力の一つが、自身の市場価値を高めてくれる数々の仕組みと環境です。
「価値の源泉は人」を体現するリクルートでは、その人のポテンシャルを最大限に引き出す仕組みが充実しています。
下記は数ある制度のほんの一例ですが、特に人材育成や能力開発に関しては、あらゆる企業の中でもトップクラスの質を誇っています。
リクルートを代表する制度 | 特徴・魅力 |
---|---|
Will-Can-Mustシート | 圧倒的な成長を実現できるリクルート独自の目標管理シート |
ミッショングレード制 | 年齢や入社年次、経験、性別に関わらず、任された職務に応じて等級が決まる制度 |
キャリアウェブ | 社内の全事業の仕事に対して、従業員が自由に応募・異動できる制度 |
各種研修制度 | 入社前・入社後の研修に加えて、事業部で異なるOJT研修、スキルアップ研修あり |
優秀者の表彰制度 | 数々の表彰制度により、全社員が成功体験やノウハウを共有できる |
人事評価や表彰制度で常に高いモチベーションを維持できるのはもちろん、主体的に行動するスタンスやナレッジ共有の文化、チームで目標を達成する考え方など、リクルート全体に流れる社風からも大きな刺激を貰えます。
自由な働き方を実現するリモートワーク
リクルートでは“働き方の多様性”を重視しており、近年新たに導入されたのが自由度の高いリモートワーク制度です。
今のリクルートでは出社しない働き方が主流で、どのように働いて成果を出すかも含めて大きな裁量権と責任で働き方を決められるのです。
リモートワークの申請に理由や回数は問われないため、自分のライフスタイルに応じて自由な働き方を実現可能。営業なら直行直帰もできます。
職種によって条件や交通費上限もありますが、「東京配属で生活拠点は大阪に構える」といった柔軟な働き方も叶います。
充実した福利厚生と働きやすさ
一昔前のリクルートは、ブラック・激務・不夜城など、一部では過酷な労働環境があったのも事実です。
それが今では、“オールドリクルート”と呼ばれるほど過去の歴史となっており、ホワイト企業のように働きやすい環境が整っています。
【福利厚生と休暇制度】
- 年間休日145日
- 柔軟に取得できる特別休暇
- リモートワーク
- 交通費の実費支給
- フレックスタイム制
- 育児・介護のサポート制度
- 短時間勤務制度
リクルートが求める人材の特徴
リクルートに転職したいなら、リクルートが求める人材への深い理解が必要になります。
ここでは、中途採用の選考で特に重要な3つのポイントに絞って解説します。
6つのスキル4つのスタンス
リクルートの全社員が持つべき「6つのスキル4つのスタンス」は、どの選考においても必ず見られる要素の一つです。
中途採用の場合は社会人に最低限必要なベーススキルも一定は見られますが、判断基準のほとんどは以下の2点になります。
「6つのスキル4つのスタンスを持ち合わせているか」
「リクルートに入社後、さらに素質を伸ばせそうか」
面接においては、必ずこれらのスキル・スタンスに紐づく深掘り質問をされるので、どのような質問をされても精度の高い回答ができるように準備しましょう。
6つのスキル4つのスタンスは、リクルートに入社してからの成長性や貢献度を推し測る指標でもあるので、中途の場合、現時点での専門スキルや経験は意外にも重視されません。
たとえ学生時代や前職で強烈な成功体験エピソードがなくても、考え方や行動力の部分で強みを整理して言語化し、再現性が確認できればポテンシャル採用のチャンスがあります。
圧倒的な当事者意識
6つのスキル4つのスタンスの中でも、選考で特に重要なのが「圧倒的な当事者意識」です。
主体性に直結する要素であり、あらゆる物事を”自分ごと”として捉えて、自ら積極的に行動する力を養うスタンスです。
特に面接においては、主体性について徹底的に深掘りして質問されます。
どの雇用形態でも、過去の原体験エピソードは必ず深掘りされます。そしてその中で、主体的な行動をしてきたかを厳しく見られます。事前に面接練習を重ねて、自分の言葉で言語化して話せるようにしないと絶対に対応できません。
中途採用の転職に有利な年齢
リクルート選考には年齢制限がないため、誰にでも挑戦できるチャンスがあります。
ただし、実際に転職支援している体感としては若い方に内定が出るケースが多く、平均年齢だと第二新卒の24歳から30代前半くらいが適正年齢となります。
若いほうが選考に有利である理由は、ポテンシャルがより評価されやすいからです。
20代前半であれば、経験・スキルの評価が多少低くても、ポテンシャルの部分が評価されれば内定を貰いやすい傾向があります。
20代後半から30代前半に差し掛かると、6つのスキル4つのスタンスをより厳しく見られるうえ、前職での実績や主体性に紐づくエピソードの深掘りも求められるため、選考難易度が高くなります。
人生で一番若い瞬間は、常に“今の自分”です。一度はリクルートへの転職に挑戦してみたい方は、迷いを捨てて早めに行動するのがおすすめです。
リクルートの領域の種類について
リクルートの求人は、主に「領域」と「雇用形態」によって仕事内容や働き方のスタイルが変わります。
領域はリクルートのサービスと紐づいており、主に下記のようなものがあります。
【サービスの一例】
- 新卒採用:リクナビ、就職ジャーナル
- キャリア採用:リクナビNEXT、とらばーゆ、はたらいく、リクルートエージェント、就職Shop
- アルバイト・パート:タウンワーク、フロム・エー ナビ
- 旅行:じゃらん
- 結婚:ゼクシィ
- 学び:スタディサプリ
- クルマ:カーセンサー
- 飲食:ホットペッパーグルメ
- 住まい:SUUMO、スーモ注文住宅
- 美容:ホットペッパービューティー、サロンボード
ただし、一口に営業(顧客接点職)と言っても、応募する領域によって仕事の内容や営業スタイルはがらりと変わるので注意しましょう。
領域の種類 | 営業のサイクル | 営業スタイル |
---|---|---|
美容領域 | 月間 | 営業先は個人事業主がメイン。営業サイクルが早いためスピーディーな課題解決提案が求められる。 |
住まい領域 | クォーター | 領域の種類営業のサイクル営業スタイル美容領域月間営業先は個人事業主がメイン。営業サイクルが早いためスピーディーな課題解決提案が求められる。住まい領域クォーター学び領域年間 |
学び領域 | 年間 | 学校関係者への営業提案が多く、最終採択者は校長や理事長など。提案の良さよりも関係担当者や組織との関係構築が重要になる。 |
また、身に付くスキルについても領域ごとに違いがあります。
例えば、求職者に人気の旅行・美容領域などの場合、顧客は旅館の女将や美容室の店長など、決定権を持つ個人への営業がメインとなります。そのため、解決すべき課題も比較的シンプルであることが多いです。
「課題解決力を身につけたい」という希望があれば、結婚・住まい領域など、課題解決の方法や意思決定が複雑な領域に進んだほうが、総合的なスキルが身に付く可能性が高まります。
Izulでは自己分析を通じて、その人が身につけたいスキルを整理しておすすめできる領域と職種を提案しています。
リクルートの雇用形態
リクルートの雇用形態については、GE職(総合職)、SE職(地域限定正社員)、CV職(契約社員)の3種類があります。
それぞれの雇用形態で等級(グレード)が異なるため、人事評価の軸、求められる役割、昇給幅、ポジション、転職難易度などが大きく異なります。
【ミッショングレード制とは】
リクルート独自の人事評価で、個人の能力とポテンシャルに応じて職務やミッションを設定する制度です。設定されたグレードが高いほど昇給・昇格・キャリアアップの機会が豊富ですが、求められる役割や責任は大きくなります。
GE職(総合職)
GE職はリクルートにおける総合正社員です。
営業(顧客接点職)のほか、マーケティング、事業企画、エンジニア、経営管理など、幅広い職種の求人募集があります。
中途選考の難易度は最も高く、採用ポジションによっては専門的なスキルや優秀な実績などが求められます。
職務に与えられる役割が大きいため、その分裁量権も大きくなっています。キャリアウェブ制度による職種異動の選択肢はトップクラスであり、自分次第でどんな役職でも目指せるポジションです。
ハイクラス転職の花形と言われるのがGE職です。IzulではGE職への転職支援実績において、4年連続でリクルートから最優秀転職エージェントとして表彰されています。
選考のポイント
4つのスタンスを持っていることは前提条件として、6つのスキルをかなり厳しく見られます。志望動機などでスキルに紐づく強烈なエピソードを言語化して話せるように対策しましょう。管理職や幹部候補クラスの募集の場合、専門的なスキルや前職での実績が求められます。
転職時の注意点
ちなみに、SE職に転職してから将来的にGE職へ異動することを推奨する人もいますが、結論としてかなり難しいので考えないほうが良いです。GE職とSE職ではそもそものグレードが異なるため、社内異動のハードルは非常に高くなっています。
本当にGE職に就きたい場合、一度リクルートを退職してから応募するほうが可能性があると言われるくらい、SE職からの難易度は高いです。
SE(地域限定正社員)
SE職は、勤務地を限定した正社員です。
職種は主に顧客接点職が中心で、各領域のサービスを扱うソリューション営業や顧客サポート、人材支援を行うリクルーティングアドバイザー(RA)などがあります。
配属先は、北海道、東北、甲信越、東海、北陸、中四国、九州の全国7ブロックで、エリアを超えた転勤はありません。(エリア内の事業拠点では配属・異動の可能性があります)
GE職には及ばないものの、キャリアウェブ制度で領域を超えた異動や別の職務にも挑戦できるため、キャリアの幅が広いのが特徴。
優秀な成績を収めれば、年齢にかかわらずリーダーやマネージャーへの昇格も狙えます。
選考のポイント
6つのスキルと4つのスタンスどちらも評価されます。中途転職の場合、どちらかといえばスキル面を重点的に見られますが、仮にスキルが乏しい場合でもポテンシャルを評価されて内定を貰えるケースが多いです。
KS(旧CV)職(契約社員)
KS職は契約社員の雇用形態で、契約期間が3年と決められています。
契約社員とはいえ、仕事内容や労働時間はSE職とほとんど変わりません。そのため、3年間リクルートの質の高い環境でスキルを磨いて成長できます。
SE職と同じく全国に拠点があり、地方の求人も豊富に揃っています。
雇用期間に3年の縛りがあり、リーダー以上のポジションに昇格できないなどのデメリットはあるものの、転勤がないので地域に腰を据えて働けるのが魅力です。
3種類の雇用形態の中では最も転職難易度が低く、営業未経験で応募しやすいのも特徴です。
雇用契約の終了後は、リクルートでの経験を活かして転職するか、SE職に異動するかを選択できます。短期間で自身の市場価値を劇的に高めたい方にはおすすめです。
選考のポイント
主に4つのスタンスを重要視した選考が行われます。徹底した自己分析を行い、学生時代や前職でのエピソードで主体的に行動した体験をアピールしましょう。スタンスの部分で光るものがあれば、6つのスキルの適性が多少乏しくても内定を貰えるケースが多いです。
リクルートへの転職の流れ
リクルート転職の流れは下記の通りです。
選考フローに関しては通常の企業と変わらず、領域や雇用形態によって面接の回数が変わる程度になります。
【エントリーの手順】
- 書類選考
- SPI試験
- 面接(通常2回)
- 内定
リクルートの選考対策で他の企業と大きく変わる部分は、“準備の量”です。
リクルートの面接対策はとにかく準備が一番大事で、「事前にどれだけ練習・対策を詰めてできたか」が勝敗を分けます。
リクルートの面接では、「そんなところまで?」と驚いてしまうほど、深層部分にまで深掘りした質問をされます。そして、具体的な内容にまで言語化された回答も求められます。
抽象度の高いスタンスの部分や論理的思考力を試されるので、これは事前準備を徹底してから臨まないと絶対に厳しいです。
Izulでは最低15回以上の面談で、徹底した自己分析や言語化のサポート、受け答えプランを提案し、あらゆる面接対策をみっちりと行います。
Izulの伴走型支援は、万全の準備を求められるリクルートの選考と非常に相性が良くなっています。
リクルートの書類選考対策
リクルートの選考において、書類選考の難易度は比較的低いです。なぜなら、リクルートは実際の面接で求職者の性格や可能性を見極めようとする文化があるからです。
書類選考を通過するポイントは、志望動機やエピソードから主体性を感じられる構造にすることです。
過去の経験を淡々と書くのではなく、「目の前の課題に対して自分で考えて、具体的にこのような行動をした」と、できる限り詳細に書くのが良いでしょう。
書類選考の文章作成はコツを掴めば簡単ですが、自己流だと客観的な評価ができなくなるので、心配であればコンサルタントに相談して見てもらうのが一番です。
特にリクルートは領域・事業部によって評価されるポイントが大きく異なるので、相談することでより精度の高い志望動機を書けるようになります。
リクルートのSPI・筆記試験対策
リクルートの選考では、SPI試験を採用しています。
形式はWebテストが一般的で、パソコンがあれば自宅でも受けられます。
主な項目は、能力検査(言語・非言語)と性格検査があり、それぞれ一定のラインを超えることで合格となります。合格基準は公表されていませんが、領域・職種・雇用形態によって難易度が異なる可能性があります。
出題される問題自体は一般的なSPIの内容と変わらないので、対策本・過去問などを購入してコツコツと勉強しましょう。
性格検査に関しては、主体性・積極性・チームワーク・思いやり・コミュニケーションなどに関連する項目が重視されやすい傾向があります。
SPIの結果は面接でも参考資料として共有されるので、正直に回答しつつも、極力リクルートが求める人物像に合った性格を選んでいくのが適策です。
一次面接のポイント
一次面接は、人事担当者や部署のリーダー・マネージャークラスが参加します。
一次面接ではリクルートへの適性や成長性を評価されるのが特徴で、主に下記のような要素とのマッチ度を測る深掘り質問をされる傾向があります。
- 「リクルートが求める人物像に当てはまるか」
- 「リクルートの環境で活躍できるか」
- 「成長するためのベーススキルやマインドは備わっているか」
リクルートにふさわしい人材であることをアピールするコツは、やはり主体性です。
特に学生時代に頑張ったことや部活動のエピソード、前職での成功体験、実現したことなどはかなり深掘りされるので、事前にしっかりと対策しておきましょう。
どの要素を深掘りされるかは担当者の性格や面接の流れによる部分もあるので、あらかじめ数パターンの派生質問を想定しておき、あらゆる質問に対してきちんと言語化された内容で返せるように準備しておきましょう。
リクルートの面接では、自分から主体性がありますとアピールしても評価されません。質問への回答を通じて、「いかに相手に主体性があると感じてもらえるか」が重要なポイントです。
最終面接のポイント
最終面接では、一次面接の参加者に加えて事業部長や役員などが参加するケースが多いです。
評価のポイントは「リクルートへの志望動機」「入社後に実現したいこと」「事業を通じて社会を変えたい熱意」などで、求職者の「過去」に焦点を当てる一次面接とは異なり、「未来」のビジョンに対して深掘り質問を行うのが特徴です。
また、志望動機と合わせて「なぜリクルートを選んだのか」といった部分も細かく質問されます。
他社にも通じる一般論を語るだけでは、自己分析と企業理解が甘いと判断されるため、リクルートだからこそ実現できる夢やビジョン、成長性にフォーカスした内容を考えましょう。
リクルートの目標管理シートの一つ「Will-Can-Mustシート」の内容に合わせて入社後のプランを整理すると、答えるべき内容がより明確化されるのでおすすめです。
伴走型の転職支援を行うIzulでは、平均して15〜20時間を面接準備に使います。他社の転職エージェントと比べても圧倒的に多いので大変ですが、今から3年・5年・10年先の未来を掴むと考えたら、投資する価値のある時間かと思います。
Izulが支援したリクルートに転職した方の口コミ
ここからは、Izulで支援した求職者の口コミの一部を紹介します。
転職のイメージを掴みたい方はぜひ参考にしてください。
新卒2年目で転職を決意!未経験からリクルートの夢を掴んだMさん
【プロフィール】
年齢:20代前半
前職:SaaSベンチャー企業
前職の職種:総合職(営業)
転職後のポジション:プロダクトマネージャー
転職理由
入社後にメイン事業であったサービスが終了し、新卒で入社する前に自分が最も魅力を感じていた企業のカルチャーががらりと変わってしまいました。入社して2年で日が浅く、経験不足を感じていたものの、この環境では思い描く成長ができないと思い、転職を決意しました。
Izulを選んだ理由
転職相談をしたときに、転職するメリット・デメリットを包み隠さずに言い切ってくれたことと、豊富な選択肢を提示してくれたことですね。各業界の転職事情に精通した力強いアドバイスを貰えたのもポイントでした。
転職における課題
- 社会人経験が浅い状態での転職かつ希望の職種は未経験だったため、「本当にやっていけるのか」という強い不安を抱えていた
- 自己流でリクルートの面接対策を行っていたが、対策の方向性が正しいのか分からず悩んでいた
- 転職希望の業界や職種の理解が浅く、「なぜ転職したいのか」「なぜ自分が貢献できるのか」など志望動機に対する深掘りが甘かった
Izulの具体的な施策
- 週に2〜4回の面談で未経験の転職に対する不安を解消し、転職で最大限成長するためのキャリアメイクの方法を教え込んだ
- 自己流で作成した受け答え樹形図を見直して、リクルート面接の傾向を盛り込んだ具体的な志望動機や回答にアップデートした
- 柔軟性を活かすために受け答えの型を作りすぎないように注意してアドバイス。抽象・具体のバランスを意識した面接対策を実施した
2回目の転職支援でより深い自己分析と面接対策に成功
【プロフィール】
年齢:20代後半
前職:日系メーカー、SaaS企業など
前職の職種:カスタマーサクセス
転職後のポジション:BtoCサービスのプロダクトマネージャー
転職理由
前職の環境に不満はなく、むしろこれから頑張っていこうと思っていた矢先、急な組織体制の変化がありました。今後自分が築きたいキャリアとの方向性のギャップを感じ、転職を考え始めました。
Izulを選んだ理由
“求職者との距離感の近さ”が一番の決め手です。ただ間に入るだけの転職エージェントとは違って、親身になってキャリア相談に乗ってくれます。一度転職支援を受けていたこともあり、他社エージェントと比較して「Izulの伴走型支援が自分に合っている」と再確認できました。
転職における課題
- 現職のポジションで経験を積むべきか、転職して新しい挑戦をするかで悩んでおり、的確なアドバイスを必要としていた
- 「事業開発を一から成長させる仕事に就きたい」という明確な転職の軸があり、それゆえどの領域・職務であれば夢を実現できるのか悩んでいた
Izulの具体的な施策
- キャリアの方向性に迷っている部分があり、数十回にも及ぶ面談で的確なアドバイスを実施。現職で改善できるポイントと転職のメリットを整理し、判断をサポートした
- 「転職して本当に実現したい夢」から逆算し、リクルートの幅広い領域・職種から最適な募集をピックアップして提案した
- 初回の転職支援で分かった強みをさらに効果的にアピールする面接テクニックを伝授し、より具体的で自己理解度の強い受け答えが可能にした
面談回数は50回以上!選考対策中に急成長を遂げたNさん
【プロフィール】
年齢:20代半ば
前職:SNSマーケティング企業
前職の職種:セールスマネージャー
転職後のポジション:リクルート旧住まいカンパニーGE職
転職理由
新卒で入社した会社に約4年間勤務。営業職から始まりチームマネジメントまで担当させてもらい、業務を一通り経験できました。周りの人にも恵まれて順風満帆でしたが、居心地の良い環境に甘えている自分に気づき、転職を決意しました。
Izulを選んだ理由
伴走型支援を強みにしているIzulなら、未経験でも最後までサポートしてくれると思いました。また、中田さんには大学時代でも進路相談でお世話になっていて、この人なら転職支援も信頼して頼めると感じました。
転職における課題
- 新卒入社から4年間で転職経験がゼロだったため、根本的な選考対策をみっちり叩き込む必要があった
- 現在までのキャリアを踏まえた自身の強みの棚卸しが甘く、徹底した自己分析でアピールポイントを作る必要があった
- 「自分の考えを整理して伝えられない」「数字の話ができない」など、面接対策における言語化のスキルが乏しかった
Izulの具体的な施策
- 小学生時代から現在までを遡るヒアリングで、求職者自身でも気付けない強みを創出。明確な志望動機だけでなく“人生の指標”まで具体化に成功した
- 本番までに50回以上の面談を行い、面接の受け答えを徹底的に練習。具体的な深掘り質問に対して柔軟に回答できる能力が身についた
- 4年間の業務の中で主体的に取り組んだ事例を全てリストアップし、リクルートのスタンスと合致する明確なアピールポイントを作った
リクルートへの転職に強いエージェントを選ぶのが成功の秘訣
一部の求職者からは転職難易度が高いと噂されているリクルートですが、独特な企業文化を踏まえた選考対策をピンポイントで行えば、内定を貰うことはそこまで難しくありません。
前職の実績や社会人としての経験、スキルに不安がある方でも、ポテンシャルや素質の部分で光るものがあれば可能性は十分にあります。
リクルートから4年連続で最優秀エージェントの表彰を受けているIzulでは、リクルートの内情や選考のポイントを網羅しています。
元リクのコンサルタントが一人ひとりに合った支援プランを提案し、転職成功まで効率的にサポートします。
リクルートへの転職で悩んでいる方は、ぜひ一度相談してください。