経理向けの志望動機はどう書けばいい?必要なスキルや適性も交えながら例文を紹介

2023年10月25日

2023年9月20日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

経理部門は、ほとんどの企業で設けられている部署です。企業内で動くお金を管理する役割を持つため、求められる業務レベルはもちろん、採用のハードルも高い傾向にあります。

したがって、経理担当者として勤務するためには、企業のお金を取り扱うことに対する責任や覚悟の伝わる志望動機を作成することが大切です。今回は、経理向けの志望動機を書くうえで参考になる、主な仕事内容や求められる知識について解説します。

実際に経理向けの志望動機を書く際のポイントや例文も紹介しているので、経理担当としてのキャリアを歩んでいきたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

経理の主な仕事内容

経理の主な仕事は、1日単位・月次単位・年単位でそれぞれ異なります。

1日単位の仕事現金の出納状況確認伝票整理経費精算備品購入
月次単位の仕事給与計算勤怠管理売掛金回収買掛金支払い
年単位の仕事決算書作成貸借対照表作成源泉徴収や保険の管理・支払い

年次決算後は、税務申告や有価証券報告、会計監査対応を行うこともあります。

また経理の仕事は、企業規模によってスタイルが異なるのも特徴です。

子会社を抱える大企業子会社の財務状況などを反映した連結財務表などを作成する必要がある
子会社を抱えていない大企業経理が「部署」として独立しており、事業別・部門別に分けた手続きが必要
中小企業大手と比較して厳重な会計が要求されないため、経理部門が独立していないこともある

ちなみに、経理の仕事と会計・財務の仕事を混同してしまう人もいるでしょう。会計・財務と経理の違いは以下を参考にしてください。

会計管理会計・財務会計を行うのが会計の仕事経理と同様に決算書で会計報告を行う会計が会計報告を行うためには経理が記録した「帳簿書類」が必要
財務金融機関からの借入や株式発行を通じた資金調達を行う予算管理・資金運用も財務が担当経理の作成した帳票をもとに財務活動を行う

経理として働くうえで必要な知識

ここでは、経理部門に転職するうえで覚えておきたい知識を、スキルや適性、やりがいや目指し方、キャリアパスの視点で紹介します。

求められるスキル・適性

経理担当者を目指す際は、自身が以下のスキルを保有しているか確認しておくべきです。

  • 基本的なパソコン操作スキル
  • 情報収集スキル
  • 情報処理スキル
  • ファイリングスキル

上記に加え、簿記検定を取得しておくことで経理への転職が有利になります。

また経理担当者はお金を取り扱うため、強い責任感や仕事に対して妥協しない考え方を持っている人が向いています。加えて、管理業務・計算・整理整頓が得意な人も、経理の適性があるといえます。

経理を採用する企業は、スキル面だけでなく、人間性を重視する傾向にあります。ここで紹介したスキルを会得しておくことはもちろん、企業側が「お金を任せられる」と信用できる人材であるかが重要です。

仕事としてのやりがい

経理の仕事に従事することで、お金に関する専門知識やスキルが身につきます。お金の動きを管理することはどんな企業でも発生する業務であるため、その後の転職やキャリアチェンジにも有利です。

決算など、企業における「区切り」の時期に携われるのも経理のやりがいです。区切りの時期に立ち会うことで、経営層と同じ目線での達成感を味わえます。また、責任感を持って働くことが求められるため、責任の重さにやりがいを感じられるのも特徴です。

一方で、転職するうえで専門知識の会得が必要であったり、集中力・忍耐力が求められる点は、経理における厳しさといえます。繁忙期もあるため、特定の時期に疲労が溜まりやすいことも念頭に置いておくべきです。

経理担当として転職する際は、仕事としてのやりがいや厳しさもしっかり把握しておきましょう。

経理の目指し方やキャリアパス

経理の求人情報掲載数は増加傾向にあるものの、簿記や公認会計士といった資格を有しておかないと難しい側面もあります。先ほど紹介したスキルや適性を把握し、まずは自己分析や知識の取得を行ったうえで自身とマッチする企業にアプローチしてみましょう。

経理担当になった後のキャリアパスに挙げられるのは、より責任の大きい仕事を行う「管理職」や、上位資格などを取得することで就ける経理担当の「スペシャリスト」です。いずれにしろ、経理担当として行った業務の経験や取得した知識は、さまざまな部門・企業で役に立ちます。

経理の志望動機を書くうえでのポイント

実際に経理担当者を目指すうえでの志望動機を書く際は、以下に挙げるポイントを意識することが大切です。

  • なぜ経理で働きたいのかはっきりさせる
  • 「自社でなければならない」差別化ポイントを作る
  • 自身の適性をアピールする

転職活動を成功させ、経理担当としてキャリアを歩んでいくために、ここで挙げるポイントをぜひ参考にしてください。

なぜ経理で働きたいのかはっきりさせる

そもそもなぜ経理担当として働きたいのか、採用担当者の心に響く理由を書かなければなりません。漠然と「経理担当になりたい」だけでは、採用担当者の印象に残らず、志望動機として「不十分」と判断されてしまいます。経理が取り扱うお金や数字に関わることに対し、強い熱意があると認識される志望動機を作成してください。

「自社でなければならない」差別化ポイントを作る

経理で働きたい理由がはっきりしていても、アプローチする企業でなければならない理由が伝わらないと、採用には繋がりにくいといえます。「経理であればどの企業でも良いのか」と、疑問に思われない志望動機を書くことが大切です。経理の仕事に携われて、かつその企業ならではの商材や業務における「専門性」に魅力を感じたと伝える内容を意識してください。

自身の適性をアピールする

経理で働きたい理由と、特定の企業に向けた志望動機を意識しながら、自身の適性をアピールできる内容も記載しておきましょう。自身のスキルや保有資格など、経理担当として活躍できる要素を「根拠」として記載することで、より説得力のある志望動機を作成することが可能です。

経理の志望動機を例文で紹介

ここでは、実際に経理担当者を目指す際に活用したい、志望動機向けのフレーズをいくつか紹介します。採用担当の印象に残りやすいOK例と、マイナスの印象につながりやすいNG例を合わせて掲載しているので、志望動機の作成にお役立てください。

OK例

経理担当者を目指すうえでの志望動機に悩んだら、以下に挙げるフレーズを活用しながら自身の特性とマッチした文章を作成しましょう。

経理の仕事を通じて経営をサポートしたいと考えた人材育成に力を入れている貴社に入社し、経営をサポートできる人材になりたい計算力と正確さに自信があるため、経理の仕事でそれらを活かしたいと考えている簿記の資格を取得しているため、貴社の経理業務を通じて専門性を発揮したいアルバイトでレジ管理や帳簿管理を担当していたので、より高レベルな領域で経理の仕事をしたい過去に在籍していた企業で予算管理を担当していたため、貴社の予算管理業務の円滑化に貢献したい

NG例

以下に挙げるフレーズは、経理担当者としての志望動機に使用するのは避けるべきです。

几帳面な性格だから経理を目指したい(具体性がない)ミスなく仕事をやり通せる自信がある(根拠がない)経理の仕事を通じて自身のスキルを高めたい(自社でなくてもいいと感じられやすい)

まとめ

経理の仕事は、企業におけるお金の動きを管理する責任を伴う仕事です。漠然と「経理の仕事がしたい」というだけでは、大切なお金の動きを任せられる人材だと判断されません。経理の仕事に就き活躍するためには、経理の仕事内容を理解したうえで優れた志望動機を書くことが大切です。経理向けの志望動機を書く際は、仕事内容だけでなく自身のスキルや適性、キャリアパスなどを明確にしておく必要があります。本記事の内容で経理の仕事について把握したうえで、採用担当者に届く志望動機を作成してください。

監修者・押目 隆之介

押目 隆之介

日本郵船グループにて3年間国際物流業務に従事。
リクルートに転職し、約5年間住宅・不動産領域のメディア営業およびマネジメントを経験後、前職のAbemaTV(サイバーエージェントより出向)にてコンテンツ戦略プロデューサーとして約4年間勤務しておりました。

現在は、自身の事業の経営も行いながら、リクルート時代の同僚であった中田の立ち上げたIzulにて、20~30代の方々を中心としたキャリア支援のお手伝いもさせていただいております。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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