ボストンコンサルティンググループは、大手コンサルティンググループであることから、コンサル業界を志す方は応募先の候補とすることがあるでしょう。大手であれば年収は高い傾向にあるものの、職種や年齢によって異なります。この記事では、ボストンコンサルティンググループの年収や他社との比較、採用フロー、キャリアプランなどについて詳しく解説します。
ボストンコンサルティンググループの平均年収データ
ボストンコンサルティンググループの平均年収は、タレントスクエア調べで1,928万円でした。大手コンサル会社の中でも高い水準にあるため、待遇を重視している方は応募先の候補となりそうです。ただし年収が高い分、高度な専門知識が求められます。
コンサルファームのカオスマップ3選
ボストンコンサルティンググループの年代別平均年収は、以下のとおりです。
年齢 | 平均年収 | 最高年収 | 回答人数 |
25~29歳 | 1,104万円 | 2,000万円 | 12人 |
30~34歳 | 1,218万円 | 1,900万円 | 11人 |
35~39歳 | 1,036万円 | 1,500万円 | 7人 |
回答の母数が少なく、最高年収と平均年収に大きな差があることから、実力主義のために給与格差が生じていることがうかがえます。
職種・役職別平均年収
続いて、職種・役職別の平均年収について詳しく見ていきましょう。
職種 | 平均年収 | 平均年齢 |
営業系 | 1,750万円 | 31.0歳 |
企画・事務・管理系 | 1,063万円 | 33.9歳 |
専門サービス系 | 983万円 | 27.8歳 |
IT系エンジニア | 1,100万円 | 37.5歳 |
その他 | 1,000万円 | 32.4歳 |
専門職系 | 2,044万円 | 40.2歳 |
コンサルタントは専門職系に含まれます。このように他の職種と比べてコンサルタントは、年収が高い傾向にあることがわかります。
ボストンコンサルティンググループの基本的な給与体系
ボストンコンサルティンググループの給与体系は、非公開です。ここからは待遇や福利厚生、働き方の特徴をみていきましょう。
フレックスタイム制を採用
ボストンコンサルティンググループは、フレックスタイム制度を導入しています。フレックスタイム制とは、会社が定めたコアタイムに働けば、出勤時間と退勤時間を社員自身が調整できる働き方のことです。このことから、社員のワークライフバランスを重視していることがうかがえます。
みなし残業制を採用
みなし残業制は、一定の残業代をあらかじめ給与に含む制度です。残業時間がみなし残業時間に達していなくても、あらかじめ定めた給与を支払う必要があります。みなし残業時間を超えた場合は、超えた分の割増賃金の支払いが必要です。
労働時間が短くなればなるほど社員が得をするため、効率的な働き方に対するモチベーションアップにつながります。
他社コンサルティング会社との年収を比較
ボストンコンサルティンググループの平均年収は、タレントスクエア調べで1,928万円でした。他社との年収を比較していきます。
会社名 | 平均年収 |
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1,842万円 |
ベイン・アンド・カンパニー | 1,940万円 |
デロイト トーマツ コンサルティング | 1,422万円 |
PwCコンサルティング | 1,316万円 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 1,393万円 |
KPMGコンサルティング | 1,328万円 |
アクセンチュア | 1,268万円 |
アビームコンサルティング | 1,021万円 |
ベイカレントコンサルティング | 1,118万円 |
野村総合研究所 | 1,242万円 |
このようにボストンコンサルティンググループは、コンサルティング業界において他社と比較したとき、高い給与水準であることがわかります。
ボストンコンサルティンググループの会社概要
項目 | 内容 |
設立日 | 1963年 |
事業内容 | 経営コンサルティング |
URL | BCG公式サイト |
住所 | 東京都中央区日本橋室町3-2-1日本橋室町三井タワー |
資本金 | 非公開 |
代表者 | 日本共同代表 秋池玲子 内田有希昌 |
従業員数 | 約25,000名 |
ボストンコンサルティンググループの企業風土を理解することで、自身に合っているかどうかを判断しやすくなります。ボストンコンサルティンググループには、次の2つの特徴があります。
実力主義
ボストンコンサルティンググループは、実力主義を採用しています。個々の能力や実績に基づいて評価し、報酬や昇進の機会を提供しているため、従業員は高いモチベーションをもってクライアント企業の課題解決に取り組むことが求められるでしょう。
研修制度が充実
ボストンコンサルティンググループは、従業員のスキル向上やキャリアアップを支援する研修制度が充実しています。国内外でさまざまなトレーニングプログラムを提供し、専門知識やビジネススキルの向上を促進しているのです。また、ナレッジ・シェアリング・プログラムを通じて情報共有を奨励し、国際的な視野を持つ文化を醸成していることも特徴です。
さらに海外オフィスへの派遣制度やMBA留学支援制度もあり、異文化体験や国際プロジェクトへの参加を通じてキャリアを発展させることができます。
ボストンコンサルティンググループへ転職するには?
ボストンコンサルティンググループへ転職したい場合は、選考プロセスや転職対策のポイントを押さえておく必要があります。次の2点を理解し、準備を進めることが大切です。
選考プロセス
ボストンコンサルティンググループの選考プロセスは、通常2回以上とされています。面接では、自己紹介でバックグラウンドや経験を伝え、それを採用担当者が自社に適しているかどうかが評価されます。
次にケースインタビューで、実際のプロジェクトに基づくケーススタディを解析し、戦略的な課題解決能力を有するかどうかを見られるのです。
最後に質疑応答で、相互理解を深めるための質問が行われます。
基本的な転職対策
ボストンコンサルティンググループの採用ページには、ケースインタビューにおいて押さえておくべきポイントが明示されています。ケースインタビューは自然体で、面接官とのディスカッションを知的に楽しむことが重要です。リラックスして面接に臨むとともに、論理的思考に基づいて回答しましょう。
ボストンコンサルティンググループのキャリアプラン
ボストンコンサルティンググループでは、キャリアプランが明確に示されているため、キャリアアップの流れをイメージしやすいでしょう。具体的にはコンサルタントから始まり、最終的に総括責任者のマネージング・ディレクター&パートナーへキャリアアップします。ここからは、キャリアプランについて詳しく見ていきましょう。
コンサルタントからプロジェクトリーダーへ
コンサルタントは、クライアントの問題を解決する役割を担います。戦略の策定や成果の実現を目指し、クライアントと連携してプロジェクトを進めます。評価されるとプロジェクト・リーダーにキャリアアップできます。
プロジェクトリーダーはプロジェクト全体を把握し、戦略の中心となるアイデアを展開しつつ、チームを指導する職種です。また、プロジェクトの管理や提案の説明なども担当します。
管理職はプロジェクトリーダーからパートナーへ
プロジェクトリーダーの次のキャリアは、パートナーです。パートナーとは、チームの育成やクライアントへのアドバイスを行う職種で、信頼のおけるアドバイザーとして、クライアントにカスタムメイドの解決策を提供します。
総括責任者のマネージング・ディレクター&パートナーへ
マネージング・ディレクター&パートナーは、コンサルティングスタッフの総括責任者としてプロジェクトに参画し、クライアントとのリレーションを発展させる職種です。クライアントの利益を最優先に考え、プロジェクトチームを指揮します。
まとめ
ボストンコンサルティンググループは、コンサルティング会社の中でも平均年収が高い企業です。転職を検討している場合は、実力主義であることを踏まえ、自身の強みや経験についてアピールできるように面接対策を行いましょう。今回、解説した内容を参考に、ボストンコンサルティンググループが自身に適しているかどうか判断してください。