【例文付き】挫折経験の正しい伝え方|面接での評価ポイントと具体例を解説

2023年1月28日

2025年12月27日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

転職の面接において、特に評価が分かれやすい質問が「挫折経験」です。

「どの出来事を選べばいいのか」「話しても良い内容なのか」「逆に印象を下げる答え方は何か」など、多くの方が不安を抱えたまま面接に臨むケースが多くなっています。

挫折経験は情報の整理のコツ伝え方の基本を押さえるだけで、あなたの成長性を面接官に印象づける強力な武器になる可能性があります。

この記事では、面接官が挫折経験を聞く理由や、評価される挫折経験の話し方、良い例とNG事例、挫折経験が思い浮かばない場合の対処法について解説します。

挫折経験とは?面接における定義と考え方

挫折経験とは、単にうまくいかなかった出来事(失敗談)を指すのではなく、明確な目標に向けて取り組んだ結果として生じた「未達成」「停滞」「限界」などの経験を指します。

面接官はその出来事によって生まれた結果の良し悪しよりも、求職者の向き合い方や行動、学び、反省などの適性を確認するために、挫折経験について質問します。

面接における挫折経験は、次の要素を含めることが推奨されています。

  • 【目標とプロセス】 明確な目標を設定し、達成に向けて行動を積み上げたこと
  • 【困難の発生】 取り組みの中で、努力では突破できない壁に直面したこと
  • 【対応と判断】 その状況下で、どのように判断し、どのような行動を選択したか
  • 【学びと再現性】 経験から得た学びを、次の行動や成果につなげているか

Izulコンサルタント吹き出し:つまり挫折経験とは、成果ではなく「向き合い方のプロセス」が問われるテーマなのです。

挫折経験を質問する理由とは?面接官が見ている3つの評価ポイント

挫折経験の質問は、求職者の過去を振り返るためのものではありません。面接官はこの質問を通じて、困難に直面した際の行動特性が仕事でも再現できるかを判断しています。

【具体的な評価ポイント】

  • 再現性(反省を活かした行動を仕事で実行できるか)
  • 成長性(改善に向けて学び実行できるか)
  • 責任感(困難から逃げずに立ち向かえる素質があるか)

以下では、面接官が挫折経験から具体的に何を判断しているのかを整理します。

困難への向き合い方(責任感の評価)

挫折や想定外の状況に直面した際、どのように向き合ったのかは重要な判断材料になります。

途中で投げ出すのか、状況を整理し改善策を探るのかによって、採用後の姿勢が予測されます。挫折そのものは問題ではなく、逃げずに何を考え、どう行動したのかが評価の対象になります。

失敗を成長につなげる姿勢(成長性の評価)

挫折の経験を客観的に捉え、改善点を明確にし、次の行動へつなげているかどうかも重視されます。

失敗を「恥」ではなく「変化のきっかけ」として扱えるかどうかは、長期的な成長意欲の有無を判断するポイントです。

挑戦に対するスタンス(主体性の評価)

挫折経験からは、挑戦に対する姿勢も把握できます。

現状にとどまらず、難易度のある目標に挑む姿勢がある人材は、採用後も新しい業務やプロジェクトで活躍できる可能性が高いと評価されます。

努力に対する価値観(再現性の評価)

努力の仕方・努力への向き合い方は、仕事を継続して進めるうえでの基礎となる価値観です。

結果だけを見るのではなく、日々の積み重ねや改善の工夫をどのように捉えているかを通じて、業務で再現できる行動特性があるかどうかを判断します。

どんな経験が挫折に当たるのか?面接で評価される5つのパターン

面接で回答する挫折経験には、いくつかの代表的なパターンがあります。ここでは、実際の面接でよく見る5つのパターンを紹介します。

1.目標を達成できなかった経験

設定した目標に向けて取り組んでいたものの、「期限内に成果が出せなかった」「想定より難易度が高く目標に届かなかった」などのケースが該当します。

評価されるのは結果ではなく、そこに至るまでの努力の質や工夫、課題の捉え方です。

2. 取り組みの継続が困難になった経験

改善を重ねて取り組んでいたにもかかわらず、「成果が伴わず方向転換を判断した」「環境や体制面の制約で継続が難しくなった」などのケースです。

重要なのは、状況を踏まえてなぜ継続できなかったのかを論理的に説明できる点です。

3. チームとして目標に届かなかった経験

チームで協力しながら目標に向かったものの、「連携不足で計画通りに進まなかった」「プロジェクトが未達で終了した」などのケースが挙げられます。

この場合は、結果よりも自身の役割、周囲との関わり方、課題への姿勢が評価されます。

4. 挑戦が結果につながらなかった経験

「自ら提案した施策が浸透せず撤回した」「新しい方法に挑戦したが期待した成果が出なかった」といったケースが該当します。

ここで重視されるのは、挑戦した背景や狙い、そして失敗を通じて得た改善視点や挑戦姿勢です。

5. 取り組む中で方向性を見直した経験

粘り強く取り組む中で、「適性とのギャップが明確になった」「別の戦略が必要だと判断した」など、努力の末に方向性を再構築したケースです。

このパターンでは、経験を通じて何を学び、どのように次へつなげたかという内省の深さと再現性が重視されます。

挫折経験をうまく伝える方法

挫折経験を聞かれた際は、面接官に対しての伝え方を意識するだけで評価が大きく変わります。ここでは、面接官が理解しやすく、かつポジティブな印象を与えやすい話し方のポイントを解説します。

結論から簡潔に伝える

目標を立ててから挫折に至るまでを、まとまりなく長々話してしまうと良い印象は与えられません。

「何が挫折だったのか」「どんな目標だったのか」「なぜそうなったのか」を結論から簡潔に提示すると、面接官が話の流れを追いやすくなります。

また、挫折経験は以下の流れで構造化すると、2〜3文で整理して伝えることができます。

  • 結論:何が挫折だったのか
  • 背景:どんな目標を設定していたか
  • 行動:どのように取り組んだか
  • 学び:経験から何を得て、どう活かしたか

面接は限られた時間の中で判断されるため、一言で要点が伝わる話し方が評価されやすいことも意識しましょう。

目標設定の背景を明確にする

挫折したという結果だけではなく、挫折を通じて何を得たかを語ることが大切です。過去の挫折で得た経験をどう自身のノウハウとして落とし込むかが、今後の成長につながります。

また企業にとっても「自社で挫折したときに、この人がどう乗り越えるのか」を判断する情報になるでしょう。

挫折の理由を客観的に説明する

ただ「挫折しました」と伝えるだけでは、具体性のない経験と判断される恐れがあります。挫折した理由を客観的かつ冷静に分析し、今後に活かそうとする意欲を伝えましょう。

自分を客観視することで、今後別の場面で挫折した際でも乗り越えられる人材だと判断してもらえます。

否定的な印象を与えない言い回しを選ぶ

挫折経験は伝え方によっては、ネガティブな印象を与えてしまうことがあります。特に計画の失敗を語る際は、事実を述べつつ前向きな改善につなげる表現を意識しましょう。

【例】

  • ×「失敗して周りに迷惑をかけた」
  • ○「計画の甘さに気づき、以降は○○を改善した」
  • ×「努力したが結局ダメだった」
  • ○「当時の進め方には限界があり、改善点を踏まえて次は○○に取り組んだ」

否定的な表現を避けるだけで、挫折経験が失敗談ではなく成長のプロセスとして伝わり、面接官が受け取る印象も大きく変わります。

【例文付き】挫折経験のOK解答例3選|そのまま使える回答パターン

ここからは、業界を問わずに使える回答パターンを厳選して紹介します。

いずれも 再現性・成長性・行動性などのアピールにつながる構成で作成しているため、そのまま面接で応用できます。

回答例1:目標達成ができなかった経験

前職では、月間の新規顧客数を20件獲得するという目標を掲げていました。

しかし、見込み客の選定が甘く、行動量だけが増えてしまい、結果として15件に留まりました。

原因を振り返る中で、提案前の仮説の精度が低いことが大きな要因だと気づきました。
以降は、顧客の業界課題や自社サービスとの適合性を整理したうえで優先順位をつけ、訪問前の準備により多くの時間を割くよう改善しました。

その結果、翌月以降は商談化率が向上し、目標に対して安定した成果を出せるようになりました。

この経験から、努力量だけでなく「見立ての質」を高めることの重要性を学び、現在も事前準備の徹底を続けています。

【コンサルタント視点のアドバイス】

目標未達成の経験は、多くの求職者が語りやすい反面、ただの数字不足の反省で終わりがちです。

この回答では「原因の特定 → 行動改善 → 数値改善」という流れが整理されており、成長性と再現性の両方を示せる内容になっています。

特に準備の質に焦点を当てている点は、どの職種にも応用できるため、面接官に伝わりやすい構成です。

回答例2:チームで挑戦して挫折した経験

前職では、新サービスの立ち上げに向けたプロジェクトにチームで参加しました。

しかし、初期段階で役割分担が曖昧だったため、情報共有が滞り、重要なタスクが重複・抜け漏れするなどの問題が発生しました。
その結果、リリース時期が遅れ、当初の計画通りにローンチできませんでした。

振り返りを行う中で、私は自分の業務に集中するあまり、チーム全体の進行を把握する意識が不足していたことに気付きました。
次のプロジェクトでは、進捗を整理して共有する役割を自ら申し出て、週次で全体状況を見える化する仕組みを作りました。

その結果、コミュニケーションロスが大幅に減り、タスクの一貫性も高まり、プロジェクト進行がスムーズになりました。

この経験から、個人のパフォーマンスだけでなく、「チーム全体を整える動き」が成果に直結することを学びました。

【コンサルタント視点のアドバイス】

チーム未達の経験は「他人のせい」に聞こえるリスクがありますが、この例文は原因の中心を自分の行動に置いており、印象が非常に良いです。

また、「次のプロジェクトでどう改善したか」まで話しているため、責任感と行動改善の一貫性がしっかり伝わります。

協働力をアピールしたい方には非常に汎用性の高いパターンです。

回答例3:主体的に挑戦したが成果につながらなかった経験

前職では、業務効率を上げるために新しいツールの導入を提案し、導入プロジェクトを進めました。
しかし、周囲の業務フローに十分に配慮できておらず、現場での負担が増えてしまったことから、最終的に導入を見送られました。

この経験を通じて、改善のアイデア自体は良くても、周囲の合意形成や利用者目線の観点が欠けていたことが課題だと気づきました。

以降は、提案前に現場の意見をヒアリングし、関係者の状況やメリット/デメリットを比較したうえで進めるよう改善しました。
その結果、後に別の業務改善案を提出した際には合意が得られ、導入がスムーズに進みました。

挑戦がうまくいかなかった経験ではありますが、私にとっては「合意形成の重要性を学べた大きな転機」でした。

【コンサルタント視点のアドバイス】

挑戦系の挫折経験は、面接官からの評価が特に高いパターンです。

この例文では、単に「うまくいかなかった」という事実ではなく、なぜうまくいかなかったのか → 何を改善したのか → その後どう変わったのかまで繋がっています。

企業が知りたい「主体性」「改善指向」「関係調整力」が揃っており、非常にバランスの良い回答例です。

面接で避けるべき挫折経験のNGパターン

挫折経験は伝え方を誤るとマイナス評価につながるケースもあります。

ここでは、面接で避けるべき挫折経験の内容や伝え方について解説します。

人間関係のトラブル

職場の人間関係を理由とした挫折は、主観的な要素が大きく、企業側が再現性を判断しにくいテーマです。

「入社後も同様の理由で離職するのでは」と懸念されやすく、評価を下げる原因になります。挫折を語る際は、業務上の課題や自分の行動に起因するテーマ を選びましょう。

感情的に挫折経験を語る

​​感情の起伏を中心に語る内容は、論理性や客観性が欠けた印象を与えます。面接官が知りたいのは「何が起き、どう考え、どう行動したか」というプロセスです。感情は最小限にとどめ、事実と行動・学びを軸にまとめることが重要です。

転職動機と矛盾する挫折経験

挫折経験と志望理由が矛盾すると、職務適性に疑問を持たれる可能性があります。(例:コミュニケーションがとれずに挫折した→営業志望など)

挫折経験は、志望する職種で活かせる学びと整合性が取れるテーマを選び、ストーリー全体の一貫性を意識することが大切です。

挫折経験がないと答える

挫折経験は特にありませんと答えてしまうと、「チャレンジ経験が少ない」「自己理解が浅い」と見なされる可能性があります。大きな挫折でなくても問題ないので、「課題→判断→改善」 の構造があれば挫折経験として十分に評価されます。

他責的な内容・解釈を入れる

上司・会社・チームを原因とする内容は、責任転嫁に見えやすく、最も評価を落としやすいテーマです。面接官は、困難に直面したとき 自分がどう考え、どう行動したか を知りたいだけで、環境批判を聞きたいわけではありません。

課題の要因が外部にあっても、自分の行動に焦点を当てた語り方へ修正する のが望ましいです。

改善行動がなく言い訳で終わる

「忙しかった」「環境が悪かった」など理由だけで終わる挫折は、評価につながりません。原因の説明だけで完結させず、改善プロセスを必ずセットで語ることを意識しましょう。

守秘義務に抵触する内容

内部のトラブルや顧客情報を具体的に語るのは、ビジネスリテラシーを疑われる行為です。「情報管理の意識が低い」「自社でも漏洩リスクがある」と判断されかねません。

業務経験を話す際は、情報を抽象化し、特定の企業・人物・案件が推測されないレベルまで一般化 して伝えることが必須です。

面接で話せる挫折経験がない場合の対処法

「挫折経験と言えるものが思いつかない」と感じる場合でも、必ずしも面接で不利になるとは限りません。

多くのケースでは、挫折の捉え方や経験の棚卸しが足りていないだけで、実際には語れる材料が眠っています。

大切なのは、経験をどのように整理し、面接で評価されるストーリーに変換できるかどうかです。以下では、具体的な考え方と準備のステップを紹介します。

【STEP1】大きな挫折ではなく小さな停滞まで視野を広げる

挫折経験は、大きな失敗や劇的な出来事である必要はありません。

タスクの遅延、想定外のミス、改善施策がうまくいかなかった場面など、日々の業務で生じる小さな停滞も、向き合い方を説明できれば十分に挫折経験として成立します。

【STEP2】目標とプロセスの棚卸しを行う

過去の業務を「目標 → 実行 → 障害 → 行動 → 学び」の流れで整理すると、普段は意識していなかった課題や、克服したプロセスが可視化されます。表面的には普通の業務に見える経験でも、構造化すれば挫折経験として語れるケースは非常に多いです。

【STEP3】成果ではなく行動の質に注目する

面接官が評価しているのは成功体験の大きさではなく、困難に直面した際の判断や改善の姿勢です。結果が大きな成功につながっていなくても、課題にどう向き合い、どのように行動を変えたかを具体的に語れれば、挫折経験として十分に評価されます。

【STEP4】それでも見つからない場合は自己分析が浅いサイン

挫折経験がまったく思い浮かばない場合は、自己理解が深まっていないことが原因であるケースが多くあります。

このような場合は、経験を正しく整理するために、専門家とキャリアの棚卸しを行うことが有効です。自分では平凡な経験に見えても、プロの視点で整理すると、評価される挫折経験が見つかることは少なくありません。

Izulの支援では、単に挫折経験を探すのではなく、「なぜその経験が挫折なのか」「どんな改善行動につながったのか」「転職後の仕事でどう再現できるか」まで落とし込みます。

【Izulの自己分析サポートの強み】

  • 自己分析では気づかない強みのアドバイス
  • 過去の経験を再現性のあるストーリーに変換
  • 若手ハイクラス転職で評価される行動性の言語化

など、独学では難しい部分を伴走しながら整理します。

挫折経験は見つけるものではなく、構造化して価値に変えるものです。

もし自分だけで整理が難しい場合は、専門アドバイザーとともに振り返ることで、より説得力のある回答づくりが可能になります。

まとめ

挫折経験には、目標が達成できなかったり途中で諦めてしまった経験、チームでの目的達成がかなわなかったことなどが該当します。企業は求職者に対し、挫折経験を経て努力したことや感じたことにどう向き合っていくかという姿勢を求めています。挫折すること自体は決してネガティブなものではなく、挫折を通じて「どうするか」が重要です。
自身のこれまでの経験で何が挫折経験に該当するのか、客観的な視点で振り返りつつ取捨選択しましょう。実際の挫折経験に加えて、今後挫折した際にどう向き合っていくか語ることが大切です。

監修者・續 慶一

續 慶一

同志社大学を卒業後、教員兼某大学サッカー部監督を経て、大手外資系金融機関へ転職。その後、国内大手人材会社の人事を経て、起業。現在は人事コンサルティング、採用コンサルティングを自身が経営する会社で行いつつ、株式会社Izulには1人目の社員として入社し、現在は執行役員として従事。また九州大学の起業部にて事務局長を務める。
現在は、急成長のベンチャー企業、第二創業期に入っている企業など、様々な企業の役員や人事責任者とやりとりを行いコネクションを築いており、また自らキャリアセミナーや人事交流会などを積極的に開催しております。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

x

Facebook

LINE