転職回数が多い人の職務経歴書の書き方は?アピールポイントや注意点を解説

2023年10月1日

2024年4月26日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

職務経歴書とは、これまでに経験した業務や今後仕事で生かせるスキル・知識を記載する書類のことで、いわゆる「自分は何ができるのか」をアピールできる絶好の場です。しかし転職回数が多い人の場合、経歴を記載することで相手企業にネガティブイメージを与えてしまわないか心配になるものです。

そこで今回は転職回数が多い人へ向けて、職務経歴書の書き方や印象を上げる方法などを細かく解説していきます。

転職回数が多い場合の職務経歴書でアピールするポイント

まずは転職回数が多い人が職務経歴書で自己アピールする際、押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。

キャリアの一貫性

転職回数が多くさまざまな職種を経験してきた場合、それぞれの共通点を明確にして伝えることが大切です。そういった人の職務経歴書を企業の立場で見た際、転職を繰り返す=「すぐにやめてしまう人」といったイメージを持たれてしまう可能性があります。しかし、これまでのキャリアに一貫性があることを明確にできれば、職務に対して軸がぶれていないことをアピールできます。

転職による成長

転職を繰り返して、自分がどのように成長できたのかという点もアピールしておきたいところです。これまで一貫して取り組んできた職務に対する姿勢を記載することで、転職回数を重ねて成長できていると伝えられます。

例えば「顧客にとって最善の提案」をすることを一貫していた場合は、転職によって顧客や商品の種類が変わった時にどういった対応をしてスキルアップしていったのか、といった部分をアピールすると良いでしょう。

転職前に身につけた知識

例え今後働きたい職種とは関係のない知識であっても、転職を繰り返して身につけた知識は貴重なアピールポイントです。転職しても知識がしっかりと身についていれば、それは一つひとつの職務と向き合っていたということになります。転職回数が多い人に持たれがちな「職務への責任感が欠如している」というイメージを払拭できます。

実績

保持している資格でアピールするのも良いですが、できればさらに具体性を持たせたエピソードを交えて実績を記載しましょう。ここで「売上が○○%向上した」「取引企業に対して1日に○○件の処理ができた」といったように数字を入れると、さらに実績に説得力が増します。

貢献できること

企業が職務経歴書を読んで特に知りたいのは、スキルや経験を生かして自社でどう貢献してくれるのかということです。応募する企業を分析し、そこに上述した4つのアピールポイント(キャリアの一貫性・転職による成長・転職前に身につけた知識・実績)をひも付けて「こういった貢献ができる」と具体的に記載します。

転職回数が多い場合の職務経歴書を作成する際の注意点

特に応募者が殺到するような人気企業であれば、書類選考の段階で採用担当者から興味をもたれる内容にする必要があります。転職回数が多い人は職務経歴書をどう作成するべきか、注意点を紹介します。

できるだけポジティブな表現を使用する

職務経歴書では、できるだけポジティブな表現を使用します。転職理由としてよく見られる「スキルアップのため」といった表現は、一見向上心がありポジティブなように思えて避けた方がベター。企業側からすると、またスキルアップのために転職してしまうのでは、といった心配や不信感を与えてしまう可能性があります。経験年数が浅いのにもかかわらず「○○ができた」と言い切るなど、過信や誇大評価ととられる表現もやめましょう。

専門的なスキルを中心に記載する

もしも専門的なスキルを保持しているのであれば、そこを重点的にアピールできるように記載しましょう。高いスキルがあれば、例え転職回数が多い人でもマイナスイメージは持たれにくくなり、それだけで採用となるケースもあるようです。また管理職を募集している企業であれば、過去に管理職を経験したキャリアや、多種多様な業界を経験した旨が記載できれば、採用の確率はぐんと上がります。

企業が求めていることとマッチした内容にする

応募企業の募集概要やHPなどをよく調査し、企業が求めていることとマッチした内容にしましょう。関連したスキルや経験がない場合でも、転職回数が多い人の場合、さまざまな職場を経験したことによる社交性や協調性といった人間的スキルもアピールしやすく、それこそ企業が欲する要素の一つです。

情報量に注意する

転職回数が多いということは、それだけ記載したい情報の量も多くなりがちです。キャリアを重ねて積み重ねた実績は、ついあれもこれもと記載してしまい、職務経歴書が情報過多になってしまうこともあります。そうなると、一番伝えたい”核”となる部分が埋もれてしまいます。そういった場合は応募する企業になるべくマッチした情報を整理し、職務経歴書に記載する情報を取捨選択していきましょう。

職歴に一貫性がない場合はどうすべき?

では転職回数が多く、経験してきた職歴に一貫性がないという場合は、どうすべきなのでしょうか。アパレル、事務、営業の仕事を経験した人を例に挙げて考えると、一見一貫性がないように思えます。しかし職務遂行のための考えや思いがあれば、それは立派な共通点です。また提案力やコミュニケーション能力など、一貫して生かしてきたスキルもここでアピールしましょう。

職務経歴書に書く転職回数が多いと不利?

転職回数が多いと企業が感じる目安としては、一般的に20代で3回、30代で5回以上といわれます。そして転職回数が多い人に共通してよくある悩みが、転職回数の多さが不利になるのではという心配です。確かに転職を繰り返す人には「忍耐力がない」「何か問題があるかも」というネガティブイメージもあります。しかしそれらは、総じて工夫次第で強みに変えられることを知っておいてください。

転職回数が多いことによるメリット・デメリット

最後に転職回数が多いことによる、メリットとデメリットを紹介します。まずは自分で良い点も悪い点も把握しておくことが、転職を成功させるポイントだといえます。

メリット

  • 人よりも多彩な経験を積んでいる
  • 身についたスキルや知識の幅が広い
  • 順応性が高い 

まず転職が多い人=「経験豊富」であると考えてみましょう。さまざまな職務を経験してきたことで、身についたスキルのバリエーションが人より豊かなことは間違いありません。また企業を転々とするということは、環境が変わることにも慣れている人が多い印象を受けます。入社後の順応性の高さは、転職が多い人の大きなメリットです。

デメリット

  • 早期退職リスクが高い
  • 仕事能力や人間性に問題がある可能性

反対に転職が多いと、一つの場所に腰を据えていられないイメージが付いてしまいます。採用後すぐ辞められてしまうと企業側は大きな損害を被るため、転職回数が多い人の採用を避ける可能性があります。また、人間関係がうまく築けずに辞めたのではと捉えられる可能性もあります。転職理由でマイナスになるような表現を避ければ、こうしたデメリットを払拭できるでしょう。

まとめ

転職が多い人へ向けて、職務経歴書を作成する際のポイントや注意点について解説しました。転職が多いことを自身で後ろめたく感じてしまうと、選考する企業側にも伝わってしまいます。もちろん経歴を詐称することはよくありません。しかしなるべくネガティブな表現は避け、ポジティブな心構えを持って今後応募企業で働くビジョンを明確にしましょう。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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