第二新卒の自己PRの書き方は?伝えるべきポイントや注意点を解説

2024年4月30日

2024年3月20日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

経験やスキルより仕事への意欲が求められる第二新卒では、自己PRの内容が重要なポイントになります。しかし、新卒の就活時と同じような考え方では、転職に効果的な自己PRを作成できません。そこでこの記事では、第二新卒の自己PRの書き方や注意点について解説します。転職活動を成功させたい第二新卒の方はぜひ参考にしてください。

企業が第二新卒の自己PRに求めるもの

第二新卒のPRには、新卒とも中途採用とも異なる要素が求められます。ここでは、企業が第二新卒の自己PRに求めるものを解説します。

仕事への熱意・意欲

第二新卒では専門スキルや経験が重視されない分、仕事に対する熱量が大切なポイントになります。第二新卒はポテンシャルで採用されるケースが多く、ビジネスパーソンとして今後どれくらい成長しそうかを重点的にチェックされます。そのため「この会社ではないと実現できないことがある」という強い意欲を伝えることが、自己PRを成功させる重要なポイントです。

基本的なビジネスマナー

第二新卒の場合、基本的なビジネスマナーの有無も見られます。会社側としては、新卒の会社で基本的なビジネススキル・マナーを身につけた人を採用できれば、教育コストを大きく削減できます。名刺の渡し方や挨拶、基礎的なパソコンスキルなど、新卒で学んだことを事前に整理しておきましょう。

第二新卒の自己PRを作成する手順

ここからは、第二新卒の自己PRを作成する手順について解説します。以下の5ステップに沿うことで、好印象を与える自己PRを完成できるでしょう。

1.担当した業務をすべて洗い出す

新卒時代に経験した業務をすべて洗い出しましょう。最初から自分の強みを探そうとすると、相手の企業に刺さる「本当の強み」を見逃してしまうおそれがあります。最初にこれまでの経験をすべて棚卸しすることで、自身のキャリアを俯瞰的かつ全体的に分析できます。

2.評価された業務をピックアップする

洗い出した業務の中でも、特に上司から評価が高かったものや成果を残せたものをピックアップしましょう。ピックアップした業務経験の中に自分の強みが隠れている可能性があります。ここでのポイントは、数値で示せる成果を選ぶことです。数値化できる業務経験であれば、企業に対して説得力のあるアピールができます。

3.応募企業に合わせて強みを絞る

すべての成果や強みが相手の企業に刺さるわけではないため、これまでピックアップしたものを応募企業の求めるものに合わせて絞っていきましょう。例えば営業部門に入りたい場合、黙々と集中する能力をアピールしても効果は薄いと考えられます。応募企業の採用ページを熟読したうえで、面接官の興味を惹きそうな強みを選びましょう。

4.入社後にどのように貢献できるかイメージする

第二新卒には専門スキルが要求されない分、今後のビジョンが重要になってきます。入社後、社内でどのような存在になり、どのように貢献できるのかをイメージしてみましょう。

5.適切な文字数にまとめる

アピールしたい強みを決めたら、自己PR欄にまとめていきます。文字数は200〜300文字程度が適切です。これ以上長すぎると読む手間が大きくなり、短すぎると熱量の高さを疑われます。また「結論→理由→具体例」の順でまとめると、端的かつ説得力のある文章になるでしょう。

第二新卒の自己PRで注意すべきポイント

ここでは、第二新卒の自己PRで注意すべきポイントを解説します。以下の点を意識することで、大きな失敗を避けやすくなるでしょう。

前職を批判しない

前職の退職理由にかかわらず、自己PRで前職を批判するような内容は避けたほうがよいでしょう。不平不満をそのまま伝えてしまうと、応募先の企業から「不満があるとすぐに退職してしまうかもしれない」と長続きしない印象を与えてしまいます。自分に非がない内容だったとしても、できるだけ前向きな表現を心がけましょう。

抽象的な表現を避ける

自己PRでは熱意のアピールが大切ですが、できるだけ抽象的な表現は避けたほうがよいでしょう。あまり漠然としていると、その企業を志望する理由が伝わりづらくなってしまいます。応募先の企業で何をやりたいのかを明確にし、前職での経験を踏まえて具体的に説明することが大切です。

成長意欲をアピールしすぎない

スキルアップを目的とした転職であっても、自己PRでは成長意欲を強くアピールしないほうがよいでしょう。企業はあくまでも学校ではないため、成長したいことばかりを伝えるとかえって悪印象です。自分自身のことだけでなく、応募先の企業に対してどのように貢献できるかをアピールする必要があります。

学生時代をアピールしすぎない

第二新卒では、学生時代よりも前職での経験を中心に自己PRを組み立てるのがベターです。学生時代の経験でアピールしたいことがあっても、そのことばかり伝えると「前職で何も学んでいないのでは?」といった印象を与えてしまいます。どうしても学生時代の内容を伝えたい場合は、前職での業務につながるような形で表現するのがおすすめです。

退職理由と志望動機の矛盾に注意

前職の退職理由と応募先への志望動機に矛盾があると、マイナスな印象を与えてしまうため注意が必要です。例えば退職理由を「人間関係の不和」としているのに、志望動機を「前職では目標としていた〇〇の業務を担当させてもらえなかったが、貴社では挑戦できると思ったから」としていると企業側は違和感を抱いてしまいます。それぞれの内容を確認し、一貫性があるかどうかチェックするとよいでしょう。

第二新卒の自己PRを作成する際のポイント

第二新卒の転職で効果的な自己PRを作成するには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、特に重要なポイントを4つ解説します。

結果から先に伝える

相手に伝わりやすい自己PRを作成するには、結果から先に伝えることを意識するとよいでしょう。例えば自分の強みをアピールしたい場合は「私の強みは〇〇です」と最初に提示したうえで、その根拠となる経験を紹介するとわかりやすくなります。これまでの経験やスキルをダラダラと列挙すると、かえって伝わりづらくなるため注意してください。

成果は具体的な数字で伝える

前職で得た成果をアピールする際は、具体的な数字で伝えるとより効果的です。例えば単純に「1年間で売上をアップさせました」とするよりも、「売上を〇〇%アップさせました」と表現したほうが能力やスキルが伝わりやすくなります。また、前職で取得した資格がある場合は資格名まで記載しましょう。

履歴書と職務経歴書で書き分ける

自己PRを履歴書と職務経歴書の両方に記載する場合、それぞれの書き分けを意識するとよいでしょう。履歴書は記入スペースが狭いため要点をまとめるに留め、職務経歴書にさらに掘り下げた内容を記載するのがおすすめです。ただし、履歴書と職務経歴書で自己PRの内容を変えてしまうと、本当に伝えたいことがブレてしまうため注意してください。

面接でも伝えられるよう準備する

自己PRは面接でも伝える必要があるため、事前に準備しておくとよいでしょう。ただし、応募書類に記載したことをそのまま話すのではなく、自分の言葉で伝えることを意識するようにしてください。また、面接の場合は1分〜1分30秒程度にまとめるのがベターです。

まとめ

この記事では、第二新卒の転職で自己PRを作成する際のポイントを解説しました。第二新卒に対しては、前職の経験やスキルよりも仕事に対する意欲が重視されます。ただし、漠然と意欲をアピールするのではなく、「この企業を応募する理由」を明確にすることが大切です。今回の記事を参考に、転職の成功につながるような自己PRの作成を目指しましょう。

監修者・眞山 裕介

眞山 裕介

新卒から30代前半までを主に大手不動産ディベロッパーにてキャリアを積み、特に商業不動産事業での管理運営・開発・リーシングへの知見が深い。
リクルート、パーソルキャリア、人材ベンチャーにて事業コンサル、人材コンサルとしても幅広い企業とのタッチポイントを持ち、一つに絞らないキャリア形成を自身の強みとしている。
その他の活動として、労組での役員や、JDLAの活動・勉強会への参画、大学の客員研究員、政治塾への参加、コーチング、パーソナルトレーナーなど、常に自身に刺激を与えつつ、変化と共に自身の成長をエンジョイし続ける。
変化をポジティブかつ可能な限り正確に選ぶことへの伴走を担うため、Izulへジョイン。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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