面接前は、できるだけメイクにも気を配りたいと考えている女性が多いでしょう。しかし、どのような点に気をつければいいのか、理解しきれていない方もいるかもしれません。この記事では、面接で好印象を与えるメイクのポイントについて解説します。面接を控えている女性の方は、ぜひ参考にしてください。
普段のメイクと面接向けメイクの違いは？
普段のメイクと面接向けのメイクでは、目的に違いがあります。普段のメイクは、おしゃれに見せることや変化を楽しむことが大切です。色使いや濃さなど、自分の好きなようにメイクできます。一方就活では、面接官に好印象を与えることがもっとも重要です。ナチュラルで健康的に見せつつ、知性を引き立てるようなメイクを心がけてください。
面接では第一印象が大切
面接は長くても一時間以内で終わることが多いため、見た目が与える印象は選考結果を左右するひとつの要素といえます。そのため、できるだけ面接官に好感を持たれるメイクが必要不可欠です。第一印象で面接官に好印象を与えられれば、面接をより有利に進めることができます。
おしゃれと身だしなみは異なる
「おしゃれと身だしなみは異なる」ことを頭に入れたうえで、面接のためのメイクをする必要があります。自由におしゃれを楽しめるプライベートとは異なり、面接でのメイクはビジネスマナーのひとつです。自分基準の「おしゃれ」ではなく「面接官からどう見えるか？」という点を意識するとよいでしょう。
面接向けのメイクのポイント
ここでは、面接で好印象を持たれるメイクのポイントを5つ紹介します。メイクを施す箇所ごとに解説しているので、ひとつずつチェックしてみましょう。
ベースを厚塗りしない
ナチュラルに見せたい面接向けメイクにおいて、ベースの厚塗りは厳禁です。ニキビ・くすみ・クマなど隠したい部分がある場合は、ファンデーションを重ねるのではなくコンシーラーを使うとよいでしょう。また、首と顔で色が異なるといった状態にならないよう、自分の肌色に近いベースを選ぶことが大切です。
アイメイクを派手にしすぎない
アイメイクは顔の印象を左右しますが、派手になりすぎないよう注意しなければなりません。アイシャドウは、ブラウンやベージュなどの落ち着いた色を選び、ラメやパールが入ったものは避けましょう。アイラインはあくまでも目の輪郭を明確にするために使い、太くしたり長くなりすぎないように気をつけましょう。面接向けのメイクにおいては、プライベートと比較して「ちょっと物足りない」と感じる程度がベターです。
眉毛は自然なアーチを意識
面接向けに眉毛を描く際は、自然なアーチを描くよう意識するとよいでしょう。極端な下がり眉や直線は避けた方が無難です。また、何もお手入れをしていない状態も清潔感がありません。眉用のハサミやカミソリなどを使い、無駄な毛を取り除いて全体を整えてください。眉毛を描く際は、やわらかい印象を与えるパウダーがおすすめです。最後に、眉尻の足りない部分をペンシルで1本ずつ足していくように描くとよいでしょう。
チークは濃くしすぎない
チークには血色をよくする効果がありますが、濃くなりすぎないよう注意してください。薄いピンク系やベージュ系など肌馴染みのよい色を選び、頬骨に沿ってほんのり乗せる程度で十分です。顔色の血色に問題がなければ、無理にチークを使わなくても問題ありません。
リップは輪郭をしっかり取る
面接用にメイクする際は、リップはただ色を塗るだけでなく、唇の輪郭をしっかり取るとよいでしょう。きちんとメイクをしている雰囲気が出て、フォーマルな印象を与えることができます。ただし、唇が目立つような濃いカラーやツヤ感の強いグロスは避けるようにしてください。ピンク系やオレンジ系など、自然に血色よく見える色がおすすめです。
業界・職種別の面接向けメイク
一口に「面接向けのメイク」といっても、業界や職種によっては重視するポイントが異なるケースがあります。ここでは、業界・職種ごとに異なるメイクの傾向について解説します。
美容・アパレル
お客様からおしゃれな印象をもたれやすい美容・アパレル業界の面接では、メイクにおいても華やかさが重要視されます。ただし、あくまで派手になりすぎない程度にアイラインなどをしっかり入れるようにしてください。ピンクやオレンジなど、明るめの色を取り入れるのもよいでしょう。
事務・営業などのオフィス系
社内外の人と接する機会の多い事務や営業の面接では、清潔感がありつつ親しみやすい印象を与えるメイクを心がけましょう。チークやリップは血色がよく見える色を選ぶと、明るい雰囲気に仕上がります。アイラインを引く際は、きつい印象にならないよう注意してください。
金融機関・保険
誠実さが重視される金融機関や保険会社の面接では、フォーマルな印象を与えるシンプルなメイクを意識してください。アイシャドウは、ブラウン・ベージュ系など肌馴染みのよい色がおすすめです。リップは薄いピンクやベージュなど自然な色味を選び、濃くなりすぎないよう注意しましょう。チークは控えめにしても問題ありません。
面接時のメイクの注意点
ここでは、面接時におけるメイクの注意点を2つ解説します。面接当日になって焦ることがないよう、事前に確認しておきましょう。
最低限のメイク道具を持ち歩く
面接の場でも、最低限のメイク道具は忘れずに持ち歩くようにしてください。時間が経つとメイクが崩れやすくなり、雨や汗など想定外のトラブルが起こる可能性もあります。大量に持っていくのはおすすめできませんが、必要最低限の道具を用意しておけば、いざという時にすぐメイク直しができるので安心です。
面接前にメイク直しを行う
面接前にトイレへ行き、メイク直しを行うよう意識しましょう。相手に好印象を与えるメイクができているか、崩れている部分はないかをしっかりチェックしてください。また、面接前に自分を見つめ直すことで、心を落ち着かせて集中しやすくなるといったメリットもあります。
まとめ
この記事では、面接を受ける際に意識したいメイクのポイントについて解説しました。メイク方法や使用するアイテムなど、自分好みのものを選んでしまいがちですが、面接におけるメイクはあくまでも「おしゃれ」ではなく「身だしなみ」です。面接向けのメイクに慣れていない方は、事前に練習しておくとよいでしょう。今回紹介した内容を参考に、転職活動に適したメイクを会得してください。
