面接で聞かれる質問といえば、志望動機や理想とするキャリア、自身の長所・短所などをイメージするでしょう。しかし企業によっては、予想もしないようなユニークな質問を投げかけてくる場合があります。
一風変わった面白い質問に正確に回答することで、選考通過する確率が上がるかもしれません。今回は面接で聞かれる面白い質問の例をみながら、面接担当者が面白い質問を投げかけてくる理由を解説します。
面白い質問への適切な答え方や、こちらから面接官に「興味深い候補者」と感じてもらうポイントも紹介しています。
面接で聞かれる面白い質問例の一覧
面接で聞かれる面白い質問には、以下のような例があります。どのような質問が来ても対応できるように、それぞれの質問に対する回答を事前にイメージしておきましょう。
・苦手な人、嫌いな人の特徴 ・最近あった面白い話 ・これまでの人生について ・自分が大切にしている言葉 ・自分のキャッチコピー ・子ども時代の印象的なエピソード ・家族、友人はどんな存在か ・総理大臣だったら何をしたいか ・一番影響を受けた人物、書籍 ・自分の好きな法律を作れるなら何を作るか ・最近気になったニュース ・どんな上司と一緒に働きたいか ・100万円もらったら何に使うか ・何をしているときが一番充実しているのか ・特別な力を持てるなら何が欲しい ・余命1ヵ月を告げられたら何をする ・一番記憶に残っている出来事 ・好きな音楽とその理由 ・自分の好きなところを3つ答えて ・旅行したい場所 ・自分のモチベーションは何か ・休日の過ごし方は ・無人島にひとつだけ持っていくなら ・生まれ変わったら何になりたい ・子どものころから変わったこと、変わっていないこと ・理想とする老後の過ごし方 |
企業があえて面白い質問をする意味
なぜ企業が直接業務に関係しない質問をしてくるのか、わからないと感じる人もいるでしょう。面接担当者は主に、以下の3つの理由で面白い質問をしてきます。
- 対応力を判断するため
- 個性・人柄を把握するため
- 応募者の緊張を緩和するため
対応力を判断するため
あえてイレギュラーな質問を投げかけて、候補者の対応力を判断しています。志望動機やキャリアのイメージなど、面接で聞かれる質問は事前に回答を用意しやすいものばかりです。そのため、ある程度そつなく対応できてしまいます。対して面白い質問は、事前に予測しにくいものばかりです。聞かれたその場で瞬時に回答できる対応力を試すために投げかけてきます。
個性・人柄を把握するため
面白い質問は、回答に個性や人柄が出やすいものばかりです。対応力と同時に「そもそもこの人はどんな人なのか」を判断するためにあえて面白い質問を投げかけてきます。回答によっては、人柄重視で採用したいと考えている企業にマッチする可能性が高いでしょう。
応募者の緊張を緩和するため
いわゆる「アイスブレイク」の目的で、あえて業務と関係ない質問を投げかけてくる場合もあります。候補者の緊張を緩和することで、和やかな空気で面接を進められるからです。本音に近い回答がスムーズに出てくることが期待できるため、候補者はもちろん企業にとってもメリットがあるのです。緊張が緩和された状態であれば、対応力や個性・人柄も把握してもらいやすくなるでしょう。
面白い質問に答える際のポイント
予想もしなかった面白い質問を投げかけられても、以下に挙げる3つのポイントを意識することでスムーズかつ最適な回答ができます。
- 慌てず回答する
- ごまかさない
- 自分に置き換えて話す
慌てず回答する
イレギュラーな質問を受けても、決して慌てず落ち着いて回答してください。慌てて答えようとすると思うような回答ができず、対応力がないと判断されてしまいます。面白い質問は、候補者を追い込むためのものではありません。対応力や人柄を把握し、緊張を緩和するのが目的です。面白い質問がくる可能性を視野に入れて、慌てず回答する準備をしておきましょう。
ごまかさない
面白い質問がきたことに対して「何かを試されているのでは?」と深読みし、オーバーな回答や嘘をついてしまうことは避けるべきです。決して慌てず冷静に本当のことだけ話しましょう。仮に回答に困った場合は「少し時間をください」と伝えたうえで答えられれば問題ありません。
自分に置き換えて話す
質問の内容に自分の体験を置き換えたうえで回答しましょう。もし実際の体験に置き換えられない場合は「仮に〜」といった前提で回答するのがおすすめです。自分に置き換えて話せるのであれば、慌てず回答できるだけでなく、無駄なごまかしもなく回答することが可能です。
面接官に面白いと感じてもらうことも重要
面接官が面白い質問をしてくることに対し、こちらから「面白い」と感じてもらうことも大切です。そのためには逆質問について理解し、実践するのがおすすめです。ここでは、逆質問の概要や質問例、メリットとデメリットについて紹介します。
面接官を唸らせる逆質問とは
逆質問とは企業側から候補者に対し「何か質問はありますか?」と質問を投げかけてくることです。候補者が企業に対する熱意、やる気、入社意欲をアピールする場なので、「特にありません」と答えてしまうと、入社意欲や対応力を疑われ、マイナスの評価につながる可能性もあります。一方で面接官を唸らせる逆質問を投げかけられれば、内定の確率を上げることも可能です。
面接官の印象に残りやすい逆質問の一覧
面接官に強い印象を与えられる可能性の高い逆質問の例は以下です。実際に逆質問を求められた際の回答例として参考にしてください。
・貴社に入社した人はどのようなキャリアを実現していますか ・今回の面接で良かった点、悪かった点を教えていただくことは可能でしょうか ・貴社で活躍する人に共通する性格、スキルは何がありますか ・〜様は、今後会社をどのようにしていきたいと考えていますか ・〜様が入社後に苦労したことを教えていただきたいです ・私は〜のような性格なのですが、貴社で活かせるような性格でしょうか ・可能であれば〜のような業務を行いたいのですが、既存業務の中に織り込むことは 現実的でしょうか |
逆質問のメリット・デメリット
逆質問には、メリットとデメリットがそれぞれいくつか存在します。以下を参考に逆質問のメリット・デメリットを把握し、実際の回答に活かしてください。
メリット | デメリット |
・企業に対する「理解したい」意思を伝えられる ・自分なりの考えをアピールできる ・話を盛り上げるきっかけになる ・他の候補者に差をつけられる ・面接の雰囲気をより良いものにできる ・対応力、瞬発力をアピールできる ・逆質問の内容が実際の業務内容に反映される | ・面接官が答えられない質問をしてしまう可能 性がある ・待遇面などを聞いてしまうとかえってマイナ スの印象につながる ・事前に回答していた内容と同じ質問を投げか けてしまうリスクがある ・緊張して見当違いの質問をしてしまう可能性 がある |
まとめ
今回は、面接時に聞かれる面白い質問の例や、なぜ面白い質問を聞かれるのかその理由について解説しました。面接の雰囲気を和やかにしつつ、候補者の対応力や個人としての魅力を知るためにあえて面白い質問を投げかけてくる企業もあります。今回紹介した質問例を参考に、面白い質問を聞かれた際でもスムーズに答えられるよう準備しておきましょう。
また今回は、面接官に対する逆質問についても触れました。逆質問をすることで面接官に「面白い!」と感じてもらいやすくなるため、今回紹介した内容を参考に適切な逆質問を投げかけてください。一見意味のない質問に思えても、実は重要な内容であることも考えられます。なぜ面白い質問を投げかけてくるのか考えながら、企業の求める適切な回答を心がけましょう。