株式会社マネーフォワードは、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」や法人向けバックオフィス効率化ツール「マネーフォワード クラウド」など、個人と法人の双方に向けた幅広いサービスを展開している急成長中の企業です。
本記事では、マネーフォワードの働き方や選考フロー、転職成功のポイントを詳しく解説します。
マネーフォワードの会社概要
株式会社マネーフォワードは、「一人ひとりのお金の課題に寄り添い、誰もが自分らしく生きられる世界を目指す」というビジョンのもと、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」をはじめ、幅広いサービスを提供している企業です。
事業内容と職種について詳しく見ていきましょう。
事業内容
マネーフォワード MEは、家計簿によるお金の「見える化」をベースに、銀行口座やクレジットカードとも連携し、お金に対する向き合い方の改善をサポートするサービスです。
さらに、法人向けには「マネーフォワード クラウド」を中心としたバックオフィス業務効率化ツールを提供しています。経理・財務・人事労務・法務といった業務の効率化だけでなく、企業の経営基盤強化を支援します。
また、「マネーフォワード ケッサイ」「SEIKYU+」「アーリーペイメント」などの後払い決済・請求代行サービスや、次世代の起業家を支援するVCファンド「HIRAC FUND」なども展開しています。
職種
マネーフォワードの職種は下記の通りです。
分野 | 職種 |
エンジニア | QAエンジニアバックエンドエンジニアフロントエンドエンジニアSREモバイルエンジニアMLエンジニアアナリティクスエンジニアコーポレートエンジニアセキュリティエンジニアマネージャーオープンポジションその他プロダクトマネージャー |
デザイナー | UIデザイナーUXデザイナープロダクトデザイナーWEBデザイナーブランドデザイナーコミュニケーションデザイナーマネージャー |
ビジネス | セールスマーケターカスタマーサクセスカスタマーサポートコンサルタントデータアナリスト事業開発営業企画編集プロダクトマネージャーディレクター |
コーポレート | 人事法務・知財経営企画経理広報翻訳・通訳オープンポジション |
研究開発 | 研究員データサイエンティスト |
障がい者採用 | 総務・オフィスサポートデータ入力・事務 |

マネーフォワードの平均年収データ
有価証券報告書によると、株式会社マネーフォワードの正社員における平均年収は、665万円でした(2023年11月30日時点)。
また、「openwork」によると、職種別の平均年収は下記の通りです(2024年12月23日時点)。
職種 | 平均年収 | 年収範囲 | 回答者数 |
営業職 | 550万円 | 410万円~840万円 | 28人 |
エンジニア職 | 640万円 | 400万円~820万円 | 20人 |
ビジネス職 | 489万円 | 400万円~650万円 | 6人 |
企画職 | 730万円 | 500万円~1,000万円 | 5人 |
マネーフォワードの働き方
マネーフォワードは、キャリア支援制度や資産形成に関する制度が充実しています。マネーフォワードの働き方や支援制度について詳しく見ていきましょう。
キャリア支援制度が充実
マネーフォワードには、社員のキャリア形成を支える下記の制度があります。
制度名 | 内容 |
職種別グレードによる人事評価制度 | 職種ごとにグレードを設定し、年2回の評価で成長をサポートする |
チャレンジシステム | 年2回実施される異動公募制度 |
書籍購入補助 | 業務に必要な書籍は経費による購入が可能で、全社員で共有できる |
開発環境構築支援 | VP of EngineeringまたはCTO決裁で最新PCや必要スペックのPCを利用できる |
テックカンファレンス参加支援 | 国内外のテックカンファレンス・コミュニティ参加費用を会社が負担する |
Leadership Forward Program | 事業責任者やCxOを目指す社員向けのプログラムで、座学と実践ワークショップを通じてリーダーシップを育成する |
資産形成に関わる制度がある
マネーフォワードでは、従業員の資産形成を支援するため、下記の制度を設けています。
制度名 | 内容 |
従業員持株会 | 毎月の給与から一定金額を控除し、マネーフォワードの株式を購入できる制度 |
企業型確定拠出年金 | 毎月の給与から拠出金を積み立て、従業員が自身で運用する制度 |
「マネーフォワード ME」プレミアム無料クーポン | 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」のプレミアム機能が無料で利用できるクーポンを進呈(年一回) |
従業員数・平均年齢
マネーフォワードの従業員数は2,130人で、平均年齢は30歳と若い世代が中心となっています。年代別の割合では、20代が32.2%、30代が52.6%を占め、全体の約85%が30代以下です。一方、40代は13.3%、50代が1.8%、60代が0.1%と、若い世代と比べて少ないものの、年齢層が幅広く分布しています。
有休取得率
2023年11月時点のデータによると、マネーフォワードの従業員は年間平均13.6日の有給休暇を取得しています。仕事とプライベートの両立を図るための柔軟な働き方が実現されています。
育児休業
マネーフォワードでは、育児休業の取得率が非常に高い水準にあります。2023年のデータによれば、男性の育児休業取得率は87.1%、女性は92.9%に達しており、性別に関係なく育児に関与できる環境が整っています。
キャリア形成
マネーフォワードでは、会社の目標と個人の目標を連動させる目標設計制度を導入し、個々の努力が組織全体の成果に結びつく環境を作り上げています。また、計画的な人材育成を目的とした「人材戦略会議」や、創造的な取り組みを称える発明表彰制度も設けています。
さらに、自身のキャリアプランを明確にする「キャリア研修」による、将来のビジョンや目標の言語化も可能です。そのほか、人事担当者とのキャリア面談を通じて、目標達成や課題へのサポートを受けられるなど、着実にキャリア形成できる環境が整っています。

マネーフォワードの選考プロセス
マネーフォワードへの転職を検討する際は、選考フローとともに面接対策として「よく聴かれる質問」を把握しておくことが大切です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
選考フロー
マネーフォワードの選考は、平均して約1ヶ月程度で進みます。面接の平均回数は3回です。選考内容や回数は応募するポジションや役割によって異なる場合があるため、採用担当者に確認しましょう。
面接でよく聞かれる質問
面接では、候補者がマネーフォワードのミッションやビジョン、行動指針にどの程度共感しているかが重視されます。
特に「ユーザーフォーカス」の姿勢が問われる場面が多く、過去の経験においてユーザーにどのような価値を提供してきたのか、具体的な思いや行動について深掘りされます。
求められる人物像
マネーフォワードが求める人物像は、同社のミッションやビジョンを理解し、それを体現できる人物です。特に「ユーザーフォーカス」を意識し、ユーザーに価値を届けることを目的とした行動ができることが期待されます。
技術力はもちろん重要ですが、それ以上に、技術を手段として捉え、その先にあるユーザーの満足や課題解決を重視する姿勢が求められます。また、候補者の人柄やチームへの適応性も重視されます。
マネーフォワードの転職を成功させるポイント
マネーフォワードへの転職を成功させるには、書類選考の段階から十分な対策が必要です。転職成功のポイントについて詳しく見ていきましょう。
対外的な情報発信をしておく
マネーフォワードの選考では、主体的に学び、アウトプットしているかどうかが確認されます。
例えばエンジニア職であれば、GitHubや技術ブログ、オープンソースプロジェクトへの貢献など、業務外での情報発信が評価のポイントです。
何を成し遂げたいのかに言及する
マネーフォワードが求めるのは、「技術を手段として捉え、そのうえで成し遂げたいことを明確に持っている」人物像です。同社の面接では、「ユーザーに対してどのような価値を提供したいのか」「どのようにミッションやビジョンを体現したいのか」といった問いに対する具体的な回答が重要です。
まとめ
マネーフォワードは、社員一人ひとりの成長を支える制度が整った魅力的な企業です。転職の成功には、同社のミッションや行動指針への理解を深め、自分の経験やスキルをどう活かせるかを具体的に伝えることが重要です。
マネーフォワードへの転職を検討される際は、Izulまでご相談ください。求められる人物像や企業文化などを理解したコンサルタントが転職成功をサポートいたします。