ポテンシャル採用とは?採用されるポイントや企業側が求める適正・スキルを解説

2023年5月19日

2024年9月5日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

即戦力の採用ではなく、今後の成長などを見込んで採用する「ポテンシャル採用」が昨今、注目されています。ポテンシャル採用という言葉自体を聞いたことがない、内容までは理解しきれていないという方も多いでしょう。
今回はポテンシャル採用について、注目される理由や既存の採用方法との違いについて解説します。求職者・企業側でのメリットとデメリット、ポテンシャル採用における重要なポイントなども解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ポテンシャル採用とは

人材の経験やスキルではなく、ビジョンや人柄といったポテンシャルを判断基準として採用する方法をポテンシャル採用といいます。即戦力ではなく、今後の成長を期待できる人材を採用する点が特徴です。主に、大学卒業後に就職し、数年で離職した「第二新卒」が対象になる採用手法として知られています。中長期での成長を見込んでいるため、企業に関連するスキルなどを保有していなくても応募できるので、求職活動の幅が広がりやすいといえます。

ポテンシャル採用が注目される理由

若手人材の不足や激化する採用競争を背景に、ポテンシャル採用が注目されています。即戦力の採用に力を入れていた企業は特に、ベテラン人材ばかりで若手の人材が不足しがちです。今後の成長が期待できる人材に目をむけ、新たな方向性を打ち立てていく目的を持った企業が、積極的にポテンシャル採用を取り入れています。
ポテンシャル採用を取り入れた有名な企業としては、Yahoo!株式会社の事例があります。Yahoo!株式会社では、2016年から新卒一括採用を廃止しました。就職活動が多様化していることを受け、採用基準をより柔軟にし、幅広い人材の確保を大切にしています。現在Yahoo!株式会社は、18歳以上30歳以下であれば誰でも応募することが可能です。
ポテンシャル採用では、今後の成長に対する期待感をしっかりアピールできれば、経験が不足していたとしても希望する企業に入社できるチャンスであるといえます。

新卒採用・中途採用との違い

新卒採用は、大学卒業を控えた人材を対象とする採用手法です。未経験でも採用可能な点を見れば、ポテンシャル採用との違いはほとんどありません。しかしポテンシャル採用は、あくまでも第二新卒を対象としています。対象年齢という観点で、ポテンシャル採用と新卒採用には違いがあるでしょう。
また中途採用はポテンシャル採用と大きく異なり、即戦力を求めている企業が取り入れている採用方法です。未経験でも今後の成長が期待できれば採用されるポテンシャル採用とは異なり、ある程度の経験や知識が求められます。応募時の「経験」や「スキル」の有無といった観点で、ポテンシャル採用と中途採用には違いがあるでしょう。

ポテンシャル採用求人に応募するメリット・デメリット

ここでは、ポテンシャル採用の求人に応募するメリットとデメリットをそれぞれまとめています。

メリット

ポテンシャル採用の求人に応募することで、以下のメリットが期待できるでしょう。

  • 未経験でも理想の企業に入社できる
  • 自分のキャリアに合わせた求職活動を進めやすい
  • 成長環境に身をおける

やはり、これまでの経験を問われないという観点で、応募できる企業の幅が広がる点に魅力があるといえます。

デメリット

一方で、ポテンシャル採用を対象とした企業に応募する際は、以下のデメリットがあることも覚えておきましょう。

  • 25歳以上は対象外とされることが多い
  • 自身の経験を活かしたキャリアチェンジを検討している方には不向き
  • ポテンシャル採用を取り入れていない企業もまだまだ多い

新卒採用と中途採用、いずれとも異なる採用方法ということもあり、採用枠といった観点で縛りを感じてしまうかもしれません。

ポテンシャル採用による企業側のメリット・デメリット

ポテンシャル採用には、企業側のメリットとデメリットがあることも把握しておかなければなりません。以下に挙げるメリットとデメリットを参考に、企業が何を求めているか把握したうえで求職活動を進めましょう。

メリット

ポテンシャル採用を取り入れている企業は、以下のメリットを期待している傾向にあります。

  • 未経験者を含めた幅広い人材を確保できる
  • ある程度のビジネスマナーを習得している第二新卒を対象にできる
  • 今後の企業成長を担う若手を獲得できる
  • 企業全体の若返りが可能

ポテンシャル採用は企業にとって、これまで培ってきたものを一新し、企業の新たな可能性を見出すといった観点でメリットがあります。

デメリット

ポテンシャル採用を取り入れることで、企業には以下のリスクがあることも覚えておきましょう。

  • 人材育成のコストがかかる
  • 退職を経験した新卒者が対象となるため早期離職のリスクがある
  • 前職の経験に左右されてしまう人材も多い

年齢や経験といった、ポテンシャル採用ならではの特徴が企業にとって足枷になる可能性があることを把握しておくことが大切です。

ポテンシャル採用で企業は何を見ている?

ポテンシャル採用を取り入れている企業が何を重視しているか把握することで、採用活動における準備や心構えがスムーズに実施できるでしょう。

自社が採用したい人物像にマッチしているか

潜在的な能力に目を向けているとはいえ、最終的にどのような人材に成長してほしいか定めている企業も多いでしょう。企業が求める人材になるため、自分のポテンシャルがどのように活かせるかを客観視することが大切です。

どのようなキャリアパスを希望しているか

自分が将来どのようになりたいか「ポテンシャルを活かしてどうするか」という観点で考えましょう。「自分のポテンシャルを活かし、最終的にこういうキャリアを歩んでいきたい」と明確に伝えることで、より採用されやすくなります。

教育体制をどの程度調整すればよいか

ポテンシャル採用により入社した人材は、新卒採用と比べて育成に時間やコストはかかりません。しかし、即戦力ではないためある程度の教育体制の準備は必要です。自身のポテンシャルに対し、どのような教育体制が準備されているのかを予想しておくことで、企業へのアプローチ方法が変わるかもしれません。

ポテンシャル採用されるために重要なこと

最後に、ポテンシャル採用を取り入れている企業に入社するうえで重要なポイントについて解説します。

入社後のビジョンを明確にする

自身のポテンシャルを活かし、入社後にどうなっていきたいかを明確にしてください。ただ漠然と「こうなりたい」というのではなく、応募する企業ならではの事業や特性に基づいたビジョンを定めましょう。

業務や成長への意欲をアピールする

経験やスキルが不十分であることを前提に、自身のポテンシャルによりどのような成果が期待できるのか企業にアピールしましょう。自身のポテンシャルに目を向けてもらえるように、ビジネスパーソンとしてどのように成長していくかを客観視し、アピールすることも大切です。

基本的なビジネススキルとマナーを身につける

第二新卒を採用する方法であるため、基本的なビジネススキルやマナーが備わっている前提で見られることが多いでしょう。基本的なことは身につけておかないと、心構えができていない・新卒と変わらない、といったネガティブな評価をされてしまうでしょう。

転職・退職理由を明確にする

ポテンシャル採用は、早期退職した新卒者が対象となる採用手法でもあります。なぜ前職を退職したか、できるだけ前向きな視点で理由を考えてください。ネガティブな退職理由を押し出してしまうと、同じような理由で早期退職されてしまうのでは?と企業側に疑われてしまうでしょう。

まとめ

経験やスキルよりも、今後の成長に期待して採用するのがポテンシャル採用です。自身の経験などを理由にこれまで応募できなかった企業にアプローチできるため、メリットの多い採用方法といえるでしょう。
新卒・中途採用との違いやメリット・デメリットを把握しておくことで、ポテンシャル採用を前提として就職活動を成功させられます。ポテンシャル採用を取り入れている企業が、何を重視しているかも理解しておきましょう。
ポテンシャル採用は、自身の可能性を見出し、現実にすることが可能な採用手法です。今回紹介した内容を参考に、新たなキャリアパスを計画・実現しましょう。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

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