リクルートは、有名な経営者・起業家を数多く輩出している日本を代表する企業です。リクルートへの転職を検討するうえで、どのような人がリクルートに受かるのか知りたい人もいるでしょう。この記事では、リクルートに受かる人の主な特徴や、よくある不採用の理由、転職にまつわる情報、募集職種などを紹介します。リクルートへの転職をよりリアルにイメージするために、ぜひ活用してください。
リクルートに受かる人の特徴
転職エージェントの目線でリクルートに受かる人の傾向を整理すると、以下の能力・考え方を持っている人が多いことがわかります。
・論理的、構造的思考力
・一貫した価値観、転職軸
・当事者意識
・行動力
・素直さ、謙虚さ
このことから、上記の特徴が見られない人は、リクルートの面接で不利な傾向にあると言えます。ここでは、リクルートに受かる人に共通する特徴の詳細を解説します。
論理的・構造的思考力がある
リクルートは、面接でこれまでの経歴や転職理由を深掘りして論理的・構造的思考力があるか判断する傾向にあります。
リクルートの面接では、「なぜ?」「具体的には?」「他にはない?」といった質問に対して、自身の経歴や転職理由を論理的かつ構造的に伝えることが大切です。また、冗長的な表現は避けて、簡潔かつ具体的な回答を心掛けましょう。
価値観・転職軸が一貫している
自身の価値観や転職の軸が一貫している人は、リクルートの面接で有利といえます。リクルートは「ボトムアップ型」のカルチャーをもった組織です。個人として実現したいことは何か、なぜリクルートで実現したいのかという考えがあり、確固たる意志を持っている人が求められています。さらに、リクルートでは「Will・Can・Must」というフレームワークを人事評価に取り入れているのが特徴です。
・Will:仕事を通じて実現したいこと
・Can=持ち味・スキル・経験・武器・強み
・Must=現部署でのミッション
リクルートでは、上記のフレームワークを参照し、求職者の価値観や転職の軸を深く掘り下げることもあります。
当事者意識を持って行動できる
リクルートは「圧倒的当事者意識」を大切にしている組織です。企業主体ではなく、あくまで自分自身がリクルートを動かしていく、という意識を持てる人が採用される傾向にあります。また、いち従業員としてではなく、経営・マネジメントの視点で会社に関わろうとしているかを判断基準にする場合もあります。そのため、リクルートに受かるには、過去の経験から「当事者意識」を発揮した経験についてアピールすることが大切です。
行動力がある
自身の考えたことを机上の空論で終わらせず、行動できる人材であることも重要です。闇雲に行動せず、仮説検証を経て行動できるかも判断材料となります。過去の経験を棚卸しし、チームメンバーやクライアント企業を巻き込んだ行動と、行動に基づく結果をアピール要素として入れ込んでみましょう。
素直・謙虚である
リクルートでは、「指摘を素直に受け止められるか」「謙虚さを持っているか」などを面接で判断しています。過去の経験や実績に執着し、周囲のアドバイスを聞き入れられないと判断されれば、リクルートでの採用には至りません。
新たな知識を学ぼうとする貪欲さや、課題解決のために周囲の助けを受け入れる姿勢も大切です。また面接時は、想定していなかった質問に対してその場しのぎの回答をせず、誠実に回答できるかも見られています。
リクルートに受からなかった理由
ここでは、リクルートに受からなかった人に共通する以下の4つの理由を紹介します。冒頭で紹介した「受かる人の特徴」とあわせて、リクルートへの転職を成功させるうえでの情報として活用してください。
・社風とマッチングしていない
・成長への意欲が伝わらない
・質問への回答に具体性がない
・成果における再現性が伝わらない
社風とマッチングしていない
リクルートの社風と自身の適性がマッチングしていなければ、採用には至りません。価値観や転職軸が一定しており、論理的思考力や当事者意識、行動力や謙虚さといった「受かる人の特徴」に当てはまっていれば、リクルートの社風にマッチしていると判断されるでしょう。自己分析のうえで「社風にマッチしていない」となった場合は、自身をどう変えることでリクルートの社風にマッチするか考えなくてはいけません。
成長への意欲が伝わらない
リクルートが募集している職種に対し、成長意欲を持てなければ受からないでしょう。例えば営業職を募集している場合、あくまで営業職としてどのように成長したいか、どのような経験を積みたいかを伝えることが重要です。例えば、「日常的にリクルートのサービスに触れているから、働いてみたい」といった曖昧な理由では、リクルートが大切にしている成長意欲は伝わりません。
質問への回答に具体性がない
面接の質問に対して具体的な回答ができないことも、不採用につながる理由です。リクルートの面接では、「なぜ?」「具体的に」「例えば?」と、内容を深堀りする質問を多く浴びせられます。そのため、抽象的かつ言語化が弱い回答を繰り返していると、それだけで採用を見送られることがあります。
成果における再現性が伝わらない
過去の成果をリクルートでどう活かすか、その再現性を伝えられなければ、面接は通過できません。リクルートは求職者に対し、成果を出すための要因や課題設定・仮説検証の内容など、成果を得るまでのプロセスを重視します。単に行動量が多かったり、粘り強かったというだけでは再現性がないと判断され、不採用につながることが多いでしょう。
リクルートの採用・転職にまつわる情報
ここでは採用基準や転職難易度、注意点の視点で、リクルートの採用・転職にまつわる情報をまとめています。よく読んで、リクルートへの転職活動の参考にしてください。
採用基準
リクルートはホールディングス化し、分社化されているものの、全社において以下の7つの採用基準を設けています。受かる人の特徴に共通する内容でもあるため、自己分析に役立ててください。
1.コミュニケーション能力
2.論理的思考力
3.責任感
4.根性
5.協調性
6.明確化なビジョン
7.実行力
転職難易度
日本を代表する企業のひとつであるリクルートは転職希望者が集まりやすいため、転職難易度は高いといえます。書類選考よりも面接を重視する傾向にあることから、記事内で紹介している「受かる人の特徴」を理解しておかないと、採用されにくいでしょう。採用倍率は公開していないものの、転職難易度の高い企業と認識して対策をとるべきです。
注意点
リクルートが求める人材の特徴を把握するだけではなく、面接における基本的なポイントも押さえておくことが大切です。第一印象を大切にしつつ、相手の立場に立った話し方・伝え方を意識しましょう。また「えー」「あのー」など、内容に関係しないつなぎ言葉を避ける意識も必要です。
【採用手法別】リクルートの募集職種
ここでは、リクルートで募集している職種を中途採用・新卒採用それぞれでまとめています。
リクルートでは、さまざまな採用求人が公式ホームページ内にて公開されています。募集状況の変化もチェックしつつ、自身が就きたい職種を選択してアプローチしてください。
中途採用
リクルートが中途採用で募集している職種は、以下の通りです。
コーポレート職 | ・経営企画 ・ファイナンス ・法務 ・人事、総務 ・広報 ・監査 |
ビジネス職 | ・事業企画 ・デジタルマーケティング ・営業 |
テクノロジー職 | ・エンジニア ・データ |
新卒採用
リクルートの新卒採用は、以下の職種を募集しているのが特徴です。
ビジネスグロース | ・顧客接点 ・事業企画 ・コーポレートスタッフ |
プロダクトグロース | ・PdM、UXディレクター ・マーケター |
エンジニア | ・ソフトウェアエンジニア ・インフラエンジニア |
データスペシャリスト | ・データサイエンティスト ・データエンジニア |
デザイン | ・デザイナー(UI/UX) ・アートディレクター(マーケティング/コミュニケーション) |
ファイナンス | ・経理 ・財務、会計 ・FP&A/投資 |
まとめ
本記事ではリクルートに受かる人の特徴を、受からなかった理由や採用・転職の情報、募集職種の視点を交えて解説しました。改めて、リクルートに受かる人の特徴を以下にまとめています。
・論理的、構造的思考力
・一貫した価値観、転職軸
・当事者意識
・行動力
・素直さ、謙虚さ
リクルートは採用難易度が高いため、受かる人の特徴を把握したうえでの自己分析と準備の徹底が重要です。また募集職種ごとに自身の経験・スキルをどう発揮できるか、客観的な視点で考える必要もあります。受からなかった人の傾向も把握し、徹底した面接対策を行ってリクルートの内定を掴み取りましょう。