面接で退職理由を聞かれるのはなぜ?上手に答えるためのポイントを解説

2023年2月18日

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Izul広報チーム

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転職活動では、当然企業との面接が実施されます。その際に、退職理由について質問されることも少なくありません。退職理由に関する質問を受けた際に、どのような答え方をすべきか悩む方もいるのではないでしょうか。今回は、転職活動における面接で退職理由を伝える際のコツや理想的な答え方などについて詳しく解説します。

企業が退職理由を聞く理由

そもそも、なぜ企業は退職理由を聞くのでしょうか。転職を考えるきっかけにはネガティブな要素が多くなりがちですが、面接官はどのような回答を求めているかは知っておきたいところです。具体的な理由を3点紹介します。

自社にふさわしい人材か見極めるため

はじめに挙げられるのが「自社にふさわしいかどうかを見極める」という考え方です。企業が必要とする人材はその会社や部署、環境によってさまざまです。退職・転職を決意した理由を通じて、仕事への考え方や求める人材に近いかどうかを見極めているのです。

同じ理由で退職する可能性を判断するため

退職理由に関する質問に対する回答が、自社でも起こりうる内容だった場合、仮に採用しても早期退職となるリスクが高まります。例えば給料や待遇面への不満により退職した人の場合、自社の待遇が前職と同じような条件だと長く勤めてくれるとは思えないでしょう。このようなミスマッチを防ぐことも、退職理由を確認する理由のひとつです。

仕事への姿勢や責任感を判断するため

面接官は、求職者の退職理由を通じて仕事への向き合い方や責任感を判断します。仕事を途中で放り投げて退職するような人に、自社の仕事を任せたいとは到底思えないでしょう。反対に、例えば「前職ではできなかった理想とする業務が実現できる、この会社で頑張りたい!」といった前向きな姿勢は、高い評価に繋がるかもしれません。

退職理由を事前に整理する際のコツ

退職理由の答え方を考える前に、一度内容を整理してみましょう。4つのコツを紹介します。

退職理由を冒頭に結論として挙げる

まず大切なのは、結論を先に述べることです。最後まで聞かないと結論がわからないような話し方は相手に伝わりにくく、不快な思いをさせてしまうことすらあるでしょう。「前職を退職したのは、このような理由です。なぜなら〜」というように、まずは結論を挙げて、その後に内容を詳しく説明しましょう。

退職の要因をポジティブに言い換える

退職の要因は人によってさまざまです。「新しい仕事に挑戦したい!」「さらなるステップアップを目指して!」といった前向きなものばかりではなく「人間関係のストレスから解放されたくて」「過酷な労働環境に耐えられなくて」というネガティブな理由も多いことでしょう。しかし、面接の場においてはポジティブに言い換えることを徹底すべきです。
採用を担当する面接官は、前職の不満ばかりを述べる応募者を積極的に採用したいとはなかなか思えないものです。本当の理由がネガティブなものであっても「やってみたい仕事」や「将来のキャリアプラン」など、少しでも好印象に繋がるような答え方に言い換えましょう。

転職後のビジョンを考える

転職した後の具体的なビジョンを考えておくことも大切です。「将来的にはこのような仕事にも挑戦してみたい」といった具体的な目標があると、熱意や説得力が伝わる模範的な回答に近づきます。キャリアプランをイメージすることで、ポジティブな回答も生まれやすくなるでしょう。

志望理由につなげる

退職理由の上手な言い回しがなかなか思い浮かばない場合は、志望理由に繋げることを意識してみましょう。「なぜこの会社を選んだのか」という質問の答えとの繋がりを念頭に置くと、自然にポジティブな表現ができるようになります。

面接で退職理由を答える際のポイント

次に、実際の面接において退職理由を回答する際のポイントを具体的に解説します。上手な受け答えを目指して、次の3点を守りましょう。

志望動機と一貫した内容にする

退職理由を答える際は、志望動機との一貫性はあるか確認しておきましょう。極端な例ですが、退職した理由が「事務職以外の仕事に挑戦したい」というもので、志望動機が「事務職の経験を活かしたい」となっていた場合は話の整合性が取れず、採用に至ることは難しいでしょう。退職理由と志望動機がしっかりとリンクしていれば、面接でのやり取りもスムーズに進みます。

ポジティブに伝える

ネガティブな退職理由は、すべてポジティブな表現に言い換えて伝えることを徹底しなければいけません。ポジティブな印象を与えるためのポイントは、「ネガティブな現状を解決してどうなりたいか」という思考軸で表現することです。「休日が少ない」ではなく「プライベートも仕事も充実できる御社でメリハリのある働き方を実現したい」のように、常にポジティブな話し方へと言い換える癖をつけましょう。

嘘をつかずに自信を持って話す

退職理由のポジティブな言い換えは重要ですが、嘘をつくことは逆効果になってしまいます。聞かれた内容には正直に、自信を持ってハキハキと話すことは面接における重要なポイントです。堂々とした受け答えは好印象にも繋がりやすいため、意識しておきましょう。

面接で避けるべき退職理由の答え方

最後に、面接でやってはいけない退職理由の伝え方をレクチャーします。意識していても、多少フランクな面接だと口に出てしまうような内容が多いため、十分な注意が必要です。

愚痴や不満ばかりを伝える

面接官が退職理由を問いかけるのは、あなたの不平不満を聞くためではありません。例えば人間関係の問題による退職を例にすると、人付き合いはどの職場でも欠かせないものであり、「自社でも同じような状況になったら辞めてしまう」と思われてしまいます。面接の場で前職の愚痴や不満を話してもプラスになることはないので、注意が必要です。

年収や待遇を理由にする

年収や待遇面での不満を口にすると「本心ではお金の条件だけで転職を考えている」と判断されかねないのです。金銭面に関する不平不満は、面接官へ好印象を与える要素がありません。事実であったとしても、ポジティブに言い換えられるほかの理由を伝えるべきでしょう。

嘘の理由を伝える

退職理由のポジティブな言い換えは重要ですが、嘘をつくことは逆効果になってしまいます。仮に嘘の退職理由を話して入社しても、根本的な解決には至らず、すぐにミスマッチが発生してしまいます。面接官が嘘を見抜き、掘り下げられてしまうリスクも考えられるので、嘘をつくことのないように努めましょう。

まとめ

退職理由に関する質問は、準備不足だとつい戸惑ってしまいます。しかし、上手に受け答えをすることで好印象を残せる可能性も大いにあり、むしろアピールできるチャンスかもしれません。ポジティブな言い換えや志望動機との整合性などを意識して、転職活動を有意義なものにしましょう。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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