現在の転職市場では、オンライン上でWeb面接を実施する企業が増えています。スマホでWeb面接を受けたいと考えている人もいるでしょう。パソコンを持っていない、出先で面接を受けざるを得ないなど、さまざまな理由でスマホでのWeb面接を希望する人もいます。しかし「スマホで面接を受けるのはマナー違反なのでは?」と不安に感じる人もいるかもしれません。
今回はスマホでのWeb面接はマナー違反になるか否かや、スマホでのWeb面接が増えている理由も解説します。スマホでWeb面接を受ける場合に必要な準備や注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Web面接はスマホでも受けられる?
面接を受ける企業からデバイスの指定がない場合は、スマホでWeb面接を受けてもマナー違反とはなりません。そもそもWeb面接においてパソコンが推奨されるのは、スマホでは使用できないツールがあるためです。スマホでも使用可能なツールであれば、スマホでWeb面接を受けてもマナー違反とはみなされません。
スマホでのWeb面接が増えている理由
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、対面からWeb面接に切り替える企業が増えました。多くの企業がWeb面接をパソコンメインで行う中、普段から使い慣れているデバイスであるスマホでのWeb面接を許可する企業も増えています。
スマホでも使用可能なWeb面接用のツールが増えていることも、スマホでのWeb面接が増えている理由のひとつです。パソコンでのWeb面接と遜色ないクオリティの映像・音声で使用できるツールもあるため、そもそもパソコンかスマホかといったデバイスにこだわる必要がなくなってきています。
パソコンでのWeb面接は通信環境の面でスマホよりスムーズである反面、外出先で気軽に受けにくい点がデメリットです。スマホであれば、パソコンを広げられるスペースを確保する必要性がないため、外出先でも面接を受けやすいといえます。パソコンよりも持ち運びしやすい点で、あえてスマホを選んでWeb面接を受ける人もいるようです。
Web面接をスマホで受ける場合の準備
スマホでWeb面接を受ける際は、以下のいくつかの事前準備が必要です。パソコンでのWeb面接と比べて意識することが多いため、面接をスムーズに進めるためにも把握しておいてください。
- 面接用ツールのインストール
- スマホの充電チェック
- カメラ位置の固定
- 通信環境の整備
- 背景の設定・部屋の明るさ調整
それぞれ詳しく解説します。
面接用ツールのインストール
自身のスマホに、企業から指定された面接用のツールをインストールしてください。ZoomやGoogle meetを使用するのが一般的ですが、場合によっては特殊なツールが必要になることもあります。パソコンでしか起動できなかったり、スマホでは動作が不十分なケースもあるので、使用ツールの特徴も事前に把握しておくことが大切です。スマホのOSに依存するアプリもあるため、OSの違いによるアプリの有無も必ず確認してください。
スマホの充電チェック
特に外出先でWeb面接を受ける場合、面接中にスマホの充電が切れてしまう事態は避けなければなりません。スマホの充電が切れてしまうと相手に悪い印象を与えるだけでなく、面接が良い結果に繋がらないからです。自身をしっかりアピールするためにも、面接前にスマホの充電は100%にしておきましょう。外出先で面接を受ける場合は、万が一に備えて充電できる環境を見つけ、充電ケーブルを差したまま面接を受けるのがおすすめです。
カメラ位置の固定
面接中に画面が動かないよう、カメラ位置は必ず固定してください。面接中にカメラ位置が切り替わってしまうと、面接官の気が散ってしまいます。たとえ外出先でも、歩きながら面接を受けるのはマナー違反です。椅子に座れる落ち着いた環境でスタンドでスマホを固定し、面接中にカメラ位置がずれないよう準備してください。
通信環境の整備
スマホでのWeb面接は場所を選ばず受けられるものの、通信環境に左右されやすいデメリットがあります。自宅で面接を受ける場合は、Wi-Fi環境が安定していることや速度制限がかかっていないことを必ず確認します。外出先で受けるのであれば、面接を受ける場所の通信環境を事前に確認し、面接前にテスト通信を行ってください。通信環境が悪いと面接がスムーズに進められないのはもちろん、先方にも迷惑をかけ自身の印象を損なうため、不採用につながる可能性があります。
背景の設定・部屋の明るさ調整
スマホでWeb面接を受ける際は、背景画面にも配慮が必要です。自宅や外出先の風景が映り込まないよう、背景画面を設定してください。設定する画面は、余計な視覚的情報が入らないよう、できるだけシンプルなものにします。自宅でWeb面接を受ける場合は、画面が暗くならないように部屋の明るさを調整してください。実際の明るさと画面で見える明るさは異なるため、通信環境や背景画面を確認するタイミングで明るさも調整しましょう。
スマホでWeb面接を受ける際の注意点
Web面接をスマホで受ける際は、以下に挙げる6つの注意点を意識してください。
- 画面の向きは「横向き」に
- イヤホン装着を推奨
- マナーモードにすることを忘れない
- 開始時間ギリギリに入室しない
- 自分以外の人が写り込まないようにする
- カメラ目線を意識する
それぞれ詳しく解説します。
画面の向きは「横向き」に
面接官はパソコンでWeb面接を行うことが多いため、スマホでWeb面接を受ける場合はパソコンでの面接と画面の比率が同じようになる横向きがおすすめです。スマホを横向きにすることで、面接官に身振りを交えたアピールがしやすくなります。ただしスマホを横向きにすることで余計なものが写り込んでしまう場合は、縦向きで面接を受けましょう。
イヤホン装着を推奨
イヤホンを装着することで雑音がカットされるので、自分の声が面接官に聞こえやすくなります。面接官の声が聞こえやすくなるメリットもあるため、スマホでWeb面接を受ける際はイヤホンの装着がおすすめです。
マナーモードにすることを忘れない
マナーモードにしておかないと、面接中にメッセージや通知が届いた場合に通知音が入り込んでしまいます。余分な音声が聞こえると「面接に対する意識が低い」「準備不足」と面接官に評価されるため、必ずマナーモードにしてください。通知で音声が入る危険性を回避するため、通知自体をオフにしておくとよいでしょう。
開始時間ギリギリに入室しない
対面での面接と同様、できるだけ余裕を持って入室しましょう。開始時間にならないと画面が開かれない場合もありますが、面接官のあとに入室しないようギリギリの入室は避け、5分ほど前の入室を心がけてください。
自分以外の人が写り込まないようにする
自宅でWeb面接を受ける際は、家族やペットが写り込まないよう注意してください。面接中に自分以外の人や動物が写り込んでしまうと面接を中断することになります。背景画面を設定したり、一人になれる場所で受けるなど、面接を中断させない環境を整えましょう。
カメラ目線を意識する
Web面接は対面の面接とは異なるため、目線をどこに向けるべきかわからないと感じる人もいるでしょう。スマホのカメラを「面接官の目」だと思うことで、目線を固定しやすくなります。面接官も「しっかりこちらを向いて話してくれている」と感じるため、良い印象につながりやすくなります。目線が安定しないと、それだけでマイナスの評価につながることもあるので注意しましょう。
まとめ
今回は、Web面接をスマホで受ける際に意識したいポイントを紹介しました。この記事で紹介した事前準備や注意点を把握し実施することで、スマホでWeb面接を受けても好印象を与えられます。スマホでWeb面接を受けようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。