ファンドマネージャーとはどんな仕事?必要なスキルや適性、転職に役立つ情報を解説

2023年7月29日

2024年9月5日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

投資や資産運用など、お金をさまざまな資源として活用する動きが注目されています。自分だけでは投資を行うのに不安がある方向けの金融商品が「投資信託」です。

今回は投資信託の運用を指揮する専門家である「ファンドマネージャー」について紹介します。ファンドマネージャーの仕事内容やファンドマネージャーに必要なスキル、適正を紹介しているので、投資信託に関わる仕事がしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

ファンドマネージャーとは

「ファンド(投資信託)」とは、投資家から募ったお金をひとまとめの「資金」とし、プロが投資・運用して発生した利益を還元する仕組みのことです。投資信託の運用を指揮する専門家のことを、ファンドマネージャーといいます。ここでは、ファンドマネージャーの仕事内容や働き方、ファンドマネージャーになる方法を解説します。

仕事内容

ファンドマネージャーの仕事は、投資信託の運用を指揮することです。適切かつ説得力のある指揮ができるよう、金融市場の情報を常にチェックし、把握するのもファンドマネージャーの仕事になります。投資家に対し、運用報告書を通じてファンドの状況を報告する業務もあります。

ファンドマネージャーの働き方

ファンドマネージャーは主に、投資信託会社・投資顧問会社・機関投資家などの資金運用機関で働きます。保険会社や機関投資家の資金を、運用・管理することもあります。日本の金融市場が動き出すのは平日の朝9時からであるため、開始時間前からデイリー業務に取り掛かるのも、ファンドマネージャーの特徴的な働き方です。

ファンドマネージャーになる方法は?

ファンドマネージャーになるための最短の方法は、投資信託会社や投資顧問会社、保険会社などにエントリーして採用面接・試験を受けることです。まずはファンドを取り扱う企業に入社し、将来的にファンドマネージャーを目指すのが一般的です。残念ながら最初からファンドマネージャーとして採用する企業は少ないでしょう。あくまで「将来的な」キャリアとして考えることをおすすめします。

ファンドマネージャーに求められるスキル・資格

ファンドマネージャーは、特別な免許や資格がなくてもなれる仕事です。しかし顧客の資金を預かり、運用する仕事であるため、金融・経済に関する深く広い知識を有しておく必要があります。

顧客の資金を預かることに対する責任感や、損失を出しても耐えられるようなメンタルの耐性を持っておくことも大切です。金融情報の信憑性を的確に判断し、仕入れる情報分析力や、海外の金融市場にも対応できる英語力も求められます。顧客とのやりとりを円滑にするため、コミュニケーション能力が重視されるのもファンドマネージャーに求められる能力です。

「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」の資格を事前に獲得しておくことで、ファンドマネージャーへの転職がより現実的になります。ファンドマネージャーを目指すうえで日本証券アナリスト協会認定アナリストは必須の資格ともいわれているので、ファンドマネージャーへの就職を目指している場合は事前に取得しておくことをおすすめします。

ファンドマネージャーに向いている人の特徴

ファンドマネージャーの適性がある人は、以下の共通した特徴があります。

  • 判断力に優れている
  • 自分の意見を遠慮なく言える
  • 情報分析能力がある

プレッシャーに弱い人は、ファンドマネージャーに向いていないといえます。ファンドマネージャーに資金を預ける人は、ファンドマネージャーであればうまく運用してくれるという前提で預けています。そのためプレッシャー耐性や責任感のない人はファンドマネージャーを目指すべきではありません。

またファンドマネージャーは、休日や帰宅後の時間も金融情報をチェックする必要があります。そのため、プライベートの充実を最優先する人も、ファンドマネージャーには向いていません。

ファンドマネージャーに向いていない人の特徴も押さえたうえで、ここで紹介する「向いている人の特徴」を自身に当てはめてみてください。

判断力に優れている

投資家から預かった資金を運用する仕事であるため、ファンドマネージャーには冷静な判断力が必要です。運用方法を誤ってしまうと、顧客に大きな損害を与えることになります。そのため、どのような状況になっても冷静に物事を判断できることが重要視されます。株価の急落など、イレギュラーの事態に陥ってもパニックにならない強い精神力が重要です。

自分の意見を遠慮なく言える

投資家はファンドマネージャーに任せることで正しく資金を運用できると思っています。そのため周囲の意見に同調しやすい人よりも、自信を持って自分の意見を言える人の方がファンドマネージャーに向いています。ただ自信を持って話すだけでなく、説得力を持って顧客に伝える能力も必要です。

情報分析能力がある

ファンドマネージャーは、トレーダーやアナリストからの情報を分析し、ファンド内の銘柄を組み込んで運用する仕事です。そのため、普段から論理的に物事を考え、正しい情報を取捨選択できる能力が求められます。また、金融情報に関する些細な変化を見逃さない意識も大切です。

ファンドマネージャーへ転職するうえで押さえたい知識

ここではファンドマネージャーを目指すうえで、押さえておきたい知識をまとめています。年収や将来性、やりがいやキャリアパス、未経験からの転職難易度を紹介しているので、ファンドマネージャーを目指している方は参考にしてください。

年収・将来性

転職サービスdodaが発表した2022年のファンドマネージャーの平均年収は、845万円でした。そもそも金融業界自体が年収の高い業界であることから、ファンドマネージャーの年収も高い傾向にあります。ただし責任の重さや専門知識の重要性なども加味すると、高い収入を得るためには専門的な知識や実績を身につける努力が必要です。年齢を重ねていくほど年収が高くなる仕事であるため、将来性も高いでしょう。投資信託に注目する人が増加していることもあり、現段階では将来性に関して不安を感じる必要はありません。

参考:年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】2022年度

仕事のやりがい

ファンドマネージャーは責任やプレッシャーが大きい仕事である反面、成功した際の達成感が大きい仕事です。顧客に感謝されることも多く、単純に大きな利益を上げられる点も、ファンドマネージャーのやりがいといえます。

キャリアパス

ファンドマネージャーになってからは、より実績や経験の豊富なファンドマネージャーとして別の企業に移るのが一般的なキャリアパスです。どちらかというと、アナリストやディーラーのキャリアパスのひとつのゴールとして、ファンドマネージャーがあると認識しておきましょう。

未経験からの転職難易度

ファンドマネージャーは必須の資格があるわけではないため、未経験でも転職は可能です。しかし金融に関する専門知識を高いレベルで有する必要があることから、転職難易度は高いといえます。情報分析力や英語力なども求められるため、これらの能力を有していれば、転職は有利です。もしファンドマネージャーとしての知識が不足していると感じる場合は、まずはファンドマネージャーとして活動するための土台作りとして金融知識の習得から始めるべきです。

まとめ

今回はファンドマネージャーの仕事内容や働き方、ファンドマネージャーになる方法について紹介しました。ファンドマネージャーを目指すうえでは、金融市場に関する知識や経験を身につけ、自身の適性を客観視することが大切です。高収入も期待できるやりがいのある仕事なので、転職事情なども把握したうえで、ファンドマネージャーとしてのキャリア形成を検討してみてはいかがでしょうか。

監修者・中田 潤一

中田 潤一

株式会社キーエンス株入社後、サントリー株式会社→アリババ株式会社→株式会社リクルート住まいカンパニー リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。株式会社Izulを含め4社の代表取締役を勤める。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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