パーソナルスペースとは?種類や計測方法、注意点、ビジネスでの活かし方を解説

2023年6月22日

2023年6月20日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

人と快適にコミュニケーションを取るためには、適切な距離感を保つ必要があります。その際に意識したいのが、相手のパーソナルスペースを侵さないことです。本記事では、パーソナルスペースの意味を解説するとともに、その種類や計測方法、注意点、ビジネスでの活かし方まで詳しく解説します。

パーソナルスペースとは

パーソナルスペースとは、人に侵されることで不快感を覚える空間のことです。人を取り囲むように存在している境界線で、目で見て確認することはできません。そのため「自分のパーソナルスペースを正確に理解してもらうこと」「他人のパーソナルスペースを正確に把握すること」は困難です。

パーソナルスペースの種類

パーソナルスペースには4つの種類があります。それぞれの意味や距離について詳しく見ていきましょう。

密接距離

密接距離とは、45cm程度までの比較的近い距離のことです。会話のようなコミュニケーションや手をつなぐといったスキンシップも行えるため、家族やカップルなど親密な関係の人だけが入ることができます。親密な関係ではないのに密接距離に侵入すると、強い不快感を与える恐れがあります。

個体距離

個体距離とは、45〜120cm程度の距離のことです。手を伸ばすと触れるほどには近いため、親しい人だけが入ることができます。どのような人物なのかわかっていない人に個体距離まで入り込まれると、不快感を覚える方が多いです。

社会距離

社会距離とは、120〜350cm程度の距離のことです。会社の同僚や上司、取引先の担当者など、社会生活において関係する人が相手に不快感を与えずに入ることができます。反対に、これ以上の距離を開けると警戒していると思われてしまい、信頼関係の構築に支障をきたす可能性があります。

公衆距離

公衆距離とは、350cm以上の距離のことです。セミナーや演説など、面識がない不特定多数の人が集まる場に適した距離とされています。面識がない人とは身体的な距離感をなるべく取りたいと考える方が多い傾向です。

パーソナルスペースの注意点

パーソナルスペースはビジネスにも活用できる一方で、距離感を誤ると相手に不快感を与えたり、信頼関係の構築に支障をきたす恐れがあります。パーソナルスペースについては、次の注意点を押さえましょう。

パーソナルスペースの基準には個人差がある

パーソナルスペースの基準には個人差があるため、自分が不快感を覚えない距離でも、相手は不快感を覚えている可能性があります。例えば、複数回会った人と親密な関係になったため、45〜120cm程の個体距離に入ったが、親密になれたのは思い込みであったというケースもあるでしょう。この場合、相手にとっては120〜350cm程度の社会距離が適していたり、できれば350cm以上の公衆距離を取りたいと思っていたりします。相手の態度や性格などを事前に把握できている場合は、人によって距離感を調節することが大切です。
また、パーソナルスペースには次のように、性別や年齢、国民性によって違いがあります。

  • 性別
    • 男性:楕円形で前方に広い
    • 女性:円形
  • 年齢
    • 年齢が低くなればなるほどにパーソナルスペースは狭くなる
    • 12歳頃から年齢とともに広くなっていき、40歳頃をピークに狭くなっていく
  • 国民性
    • 国によっては2倍近くの差がある
    • 挨拶でスキンシップを取る文化がある国はパーソナルスペースが狭い傾向がある

上記はあくまでも傾向のため、参考程度に留めたうえで相手のパーソナルスペースを侵さないことを意識しましょう。

他人のパーソナルスペースを広げることはできない

自分のパーソナルスペースは、多様な価値観を理解したり経験を重ねることで広がる場合があります。一方、他人のパーソナルスペースは広げることができません。そのため、自分の仲間意識だけで判断して無理にパーソナルスペースを広げようとすると、相手に不快感を与えてしまう恐れがあります。他人のパーソナルスペースを侵さないためには、相手の性格や行動パターンを理解し、少しずつ関係を深めていくことが大切です。関係が深まるにつれて、あなたに対するパーソナルスペースが広がっていくでしょう。

パーソナルスペースの計測方法

パーソナルスペースには個人差があるため、具体的な距離を計測することはできません。ただし、普段の行動からパーソナルスペースの傾向を確認できます。例えば、落とし物を拾って渡されたとき、すぐにその場を離れた場合は、パーソナルスペースが広いと考えられます。反対に、その場を離れずに会話を交わす場合は、パーソナルスペースが狭い可能性があります。ただし、落とし物を渡すときに限ってパーソナルスペースが広くなったり狭くなったりする人もいるため、あくまでも参考程度に留めておく必要があります。
また、名刺交換の際はある程度の距離まで近づきますが、他の人よりも距離が近いと感じた場合は、その人のパーソナルスペースが狭いのかもしれません。日常の行動を確認・分析して、なるべく具体的な要素を軸にパーソナルスペースを予測しましょう。

ビジネスにおけるパーソナルスペースの活かし方

パーソナルスペースをビジネスに活用することで、従業員間のコミュニケーションの円滑化や業務効率化、モチベーションアップなどが期待できます。ビジネスへの活用方法について詳しく見ていきましょう。

居心地の良いオフィス作り

オフィスの居心地の良さは、モチベーションに多大な影響を与えます。社会距離である120cm以上のパーソナルスペースを確保できるように、家具の配置や導線確保をしましょう。手を伸ばしても届かない程度の距離を保てるようにすることで、居心地の良いオフィスになります。
また、心理的な距離を縮めたい人同士のコミュニケーションを加速させるために、2人掛けのソファーを配置したり、椅子の隣に人が立てるスペースを確保したりしましょう。意図的に距離感が近くなる場所をいくつか作ることで、メンバー同士の交流機会を増やせる可能性があります。

相談しやすい雰囲気を演出する

ある程度近い距離で話すと、お互いの距離感を縮められる場合があります。上司と部下の関係を縮めたい場合は、相手のパーソナルスペースに入り込みつつも警戒心を解けるように、円卓型のテーブルなどを取り入れるとよいでしょう。横長のデスクだと、隣に座られると警戒が強くなる場合がありますが、円卓であれば心理面に大きな負担がかかりません。

顧客からの信頼性を高める

顧客との信頼関係を構築するためには、時間をかけてパーソナルスペースに入ることが大切です。一気に距離を詰める営業方法もありますが、相手によっては信頼関係の構築が難しくなり、失敗につながります。顧客から信頼を得たい場合は焦らずに、何度もコミュニケーションを取る機会を作りましょう。連絡・交流を重ねるたびに、少しずつ距離を縮める工夫が必要です。

まとめ

パーソナルスペースは、相手に侵されると不快に感じる距離のことです。年齢や性別、国民性、経験、価値観など、さまざまな要素で決まるため、正確に計測することは難しいでしょう。しかしながら、普段の行動パターンからある程度の予測は可能です。今回、解説した内容を参考に、パーソナルスペースを侵さないコミュニケーションやビジネスへの活用を意識してみてください。

監修者・片柳 時政

片柳 時政

株式会社リクルート→株式会社Wondershake→株式会社Izul
広告メディアの法人営業(年間表彰1回、月間・Q表彰12回)を経て、3年目にマネジメント職に昇進。その後、ベンチャー企業でWEBマーケティング・メディア運営を経験した後、Izulへ入社。両面コンサルタントとして、IT領域・広告領域・人材領域の企業を主に担当しながら、キャリアアドバイザーに従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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