食品業界で働きたい人必見!現状や課題、適性やおすすめ企業を紹介

2023年8月31日

2023年8月15日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

食品を取り扱う業界・企業は時代の変化に左右されにくいイメージがあるため、安定性などの視点から就業を検討する人も多いでしょう。しかし、食品業界の仕組みや現状まで理解している方は少ないのではないでしょうか。

今回は、食品業界への転職を検討する人に向けて、業界としての特徴や主な職種を紹介します。食品業界の適性や人気企業も紹介しているので、食品業界に身を置きたいと考えている人は転職活動を進めるうえでお役立てください。

食品業界とは

食品業界とは名称の通り、食品を製造し、小売店などに流通させる業界のことです。主に、以下に挙げる加工食品を取り扱っています。

  • 製菓
  • レトルト食品
  • 冷凍食品
  • 乾燥麺
  • 乳製品
  • 大豆製品
  • 清涼飲料水
  • アルコール類
  • 食品原料(小麦粉など)
  • 調味料

仕組み

食品を取り扱う企業の多くは、国内・国外から原料を買い付け、加工した食品を消費者に届けています。買い付けから流通までの流れは、以下を参考にしてください。

商社・第一次産業からの原料買い付け

食品メーカーによる製造

スーパーなどの小売店に販売

小売店から消費者への販売

現状と今後

令和3年度の食品産業動態調査によると、2019年の製造品出荷額は36兆1,599億円と、2010年の30兆4,280億円と比べておよそ119%拡大しています。食の安全性を確保する取り組みを実施する動きも注目されていることから、今後も新たな形で食品業界が活性化すると考えられます。一般消費者の「食」に対する意識や危機感が高まっていることもあり、より安全かつ安価な食品を届けられるような動きをとる企業も増えていくでしょう。

業界としての課題

昨今の食品業界は、海外から仕入れる輸入原料の価格高騰が課題として挙げられています。コロナ禍の影響も相まって、仕入れに関する懸念は今後も続くと考えられます。また、コロナ禍に伴った労働力不足や、仕入れそのものが難しくなっているのも現状の課題です。昨今問題視されている各種食品の「値上げ」が、業界の課題を物語っています。

ただし、海外市場への進出や国内市場での多様化に関するニーズへ配慮した取り組みなど、新たな需要を取り入れることに注目しているのも現状です。持続可能な食品の生産に向けた動きを意識する企業も増えていることから、現状の課題を新たな視点で解決しようと考えている企業が多いといえます。

食品業界に分類される職種

食品業界の職種として挙げられるのは、以下の通りです。

  • 生産管理職
  • 研究職
  • 営業職
  • 開発職

ここで紹介する各職種の特徴を把握したうえで、自身が取り組みたい仕事をイメージしてみてはいかがでしょうか。

生産管理職

生産管理職には、工場管理と品質管理の2種類があります。工場管理とは、工場における生産計画の作成・実行・進捗管理・現場サポートを行う仕事です。一方品質管理では、細菌の検査や各種工程における検査、従業員の衛生管理を行います。生産管理職は、機械工学系出身の人が多いのも特徴です。

研究職

名称の通り、食品におけるさまざまな「研究」を行う仕事です。商品開発や味の改良、食品分析や安全性の試験などを行うのが研究職の特徴です。また研究職では、原材料の選定などを行うこともあります。

営業職

工場で製造した食品の卸す先である小売店やスーパーに、営業・提案を行うのが営業職の役割です。商品ジャンルや地域などに応じて、細かく部署が分かれることが多いのも特徴です。食品に対する理解はもちろん、優れたコミュニケーション能力も求められます。

開発職

各種食品の開発や、マーケティングを担当する役職です。消費者のニーズを把握し、いかに市場とマッチした食品を開発・流通させられるかが「結果」として求められます。市場の動きを把握したうえで開発を行う必要があることから、営業職からのキャリアチェンジで開発職に進む人も多くいます。

食品業界で働く適性がある人

以下の特徴に当てはまる人は、食品業界で働く適性があるといえます。

  • 食への関心が高い
  • 仕事に対する使命感を持てる
  • コツコツ努力できる

食品業界に身を置き、長く勤務し続けるうえで重要なポイントとなるため、しっかり把握して自身と照らし合わせてください。

食への関心が高い

そもそも食べ物への関心が高くないと、食品業界で働くことは難しいといえます。一回の食事を大切に考えるマインドや、味覚が優れていて味への探究心を持っていると、食品業界で活躍しやすくなります。

また、ただ「食べることが好き」というだけでなく、消費者のニーズまで意識できることも重要です。昨今、植物肉や培養肉、昆虫食など新たな「食」に関する動きが見られ始めています。食品業界における新たな挑戦に対し前のめりになれる人こそ、食品業界への適性がある人といえます。

仕事に対する使命感を持てる

食品業界で働くうえで求められるのは「消費者に美味しい食品を届けたい」という気概です。消費者に食品を届けるために何が必要で、何が厳禁かを理解したうえで、自身の仕事に使命感を持てる人が食品業界に向いています。食品偽装など、食に関する良くないニュースに対して憤りをもち、高い責任感をもって従事できるかどうかが重要です。

コツコツ努力できる

本当に美味しい食品を消費者に届けるためには、膨大な数の試行錯誤が必要です。途中での失敗にも挫折せず、美味しい食品を作ることに対してコツコツ努力できる人が食品業界で働くことに向いています。反対に「コツコツ努力することに抵抗がある」「すぐに結果が欲しい」人は、食品業界の適性はないと判断できます。

【ジャンル別】食品業界で人気の企業

食品業界と一口にいっても、どのような企業があり、人気があるのかわからないという人も多いでしょう。以下で挙げる主な企業を参考に、転職先の候補を選定してください。

メーカー主要会社
製菓・グリコ
・カルビー
・森永製菓
・明治
・ブルボン
・ロッテ
・UCC製菓
乾燥麺・日清食品
・東洋水産
レトルト
インスタント食品
・ハウス食品
・SB食品
冷凍食品・日本水産
・マルハニチロ
・ニチレイ
大豆製品・キッコーマン
乳製品・ヤクルト
・森永乳業
・メグミルク
清涼飲料水・サントリー
・アサヒ飲料
・伊藤園
・キリン
・カゴメ
アルコール・サッポロビール
・アサヒビール
製粉
製油
・日清オイリオ
・J-オイルミルズ
・ミツカン
・キユーピー
・日清製粉
・日本製粉
・味の素
・理研ビタミン
・日本食研
食肉製品・日本ハム
・伊藤ハム

また、就活生から人気のある企業もランキング形式で紹介しているので、こちらも参考情報としてお役立てください。

1位サントリーグループ
2位味の素
3位明治グループ
4位キリン
5位ロッテ
6位日清食品グループ
7位アサヒビール
8位カゴメ
9位森永乳業
10位グリコグループ
11位ハウス食品
12位森永製菓
13位サッポロビール
14位日本ハム
15位キユーピー
16位アサヒ飲料
17位ニチレイグループ
18位伊藤園
19位山崎製パン
20位味の素AGF

参考:キャリタス就活2023

まとめ

今回は、食品業界に関する基礎知識や職種、適性や人気の企業について紹介しました。消費者の生活に直結する「食」を扱う業界であることから、責任感をもって取り組むことが重要な業界です。業界としての現状や課題も把握したうえで、今後も新たな動きが注目されるであろう食品業界への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

監修者・江部 臨太郎

江部 臨太郎

新卒からアパレルショップ「FREAK'S STORE」に4年勤務。顧客売上全国1位を達成し副店長に昇格後、うなぎ屋「のだや」に転職。ホール責任者として2年勤務し、1年間の無職期間を挟み、リクルートに入社。広告メディア「SUUMO」を取り扱う一気通貫型の法人営業に2年間従事し、在籍期間で合計6回の社内表彰を獲得。その後、転職サイトdodaなどを取り扱うパーソルキャリアの新規事業開発室「Innovation Lab.」に転職。サービス業向けのDXを行うバーティカルSaaS「Sync Up」の新規事業立ち上げにBizサイド1人目としてジョイン。SaaS型パイプラインセールスの基盤構築と事業拡大に貢献。その後、パーソルイノベーションに転籍し、同事業部で計2年間、社内スタートアップの "0→1" フェーズに携わり、現職へ。執行役員として人材紹介サービス「Izul」の立ち上げに参画。現在はIzulの事業全体の戦略推進担当を担いながら、キャリアアドバイザーチームのマネジメント、及び自身もプレイヤーとして活動中。同時に個人事業主として、住宅メーカーやインテリアショップなどtoC事業者に向けたコンサルティング業務に従事している。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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