飲食業界への転職希望者必見!仕組みや分類、主要企業を紹介

2023年11月19日

2024年4月26日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

「飲食業界に転職したいけど、どのように転職活動を進めればよいかわからない」

日常生活において重要な飲食に携わる業界に身を置きたければ、業界としての傾向や転職市場について把握しておくことが大切です。

今回は、飲食業界の仕組みや市場規模、分類や売上高ランキングについて解説します。飲食業界への転職にまつわる情報もあわせて紹介しているので、今後の転職活動にお役立てください。

飲食業界とは

飲食業界とは、食品の調達・加工・調理・提供をメインに行う業界のことです。ここでは、飲食業界の仕組みや市場規模、繁忙期や新型コロナウイルスによる影響について解説します。

仕組み

飲食業界は、以下4つの仕事で成り立っています。

  • 製造者:食品をつくる
  • 加工調理会社:食材を調理する
  • 店舗:飲食サービスを提供する
  • 購買・利用者:飲食サービスを受ける

製造者が加工調理会社に食品を提供し、その後、スーパーや小売店などの店舗に食品が並びます。店舗に並んだ食品を、購買・利用者が購入するというのが飲食業界の基本的な仕組みです。

市場規模・動向

「一般社団法人日本フードサービス」の推計によると、飲食業界における2020年の市場規模は18兆2005億円(前年比30.7%減)でした。業態別の市場規模の減少率(対前年)は、以下のとおりです。

  • レストラン・食堂:5%減
  • そば・うどん店:9%減
  • 回転寿司を含むすし店:3%減
  • ファストフード店、お好み焼き店などのその他の飲食店:4%減
  • 宴会・食事などを提供するホテル・旅館:0%減

前年比が減少している業態が多いものの、業態別に減少幅が異なることも念のため把握しておくべきです。

飲食業界の動向としては、参入企業間の競合が激化傾向にあります。そのため、食材調達力やブランド力を駆使し、より優位なチェーンに需要が集約しています。

また、個人経営店の傾向として、経営不振・後継者不足などの理由で閉店するケースが多いのが現状です。人件費・材料費・流通費などのコストが増加したことで利益が圧迫され、値上げせざるを得ない状況に陥った店舗が多いといえます。

飲食業界の繁忙期・閑散期

飲食業界の繁忙期は、以下のとおりです。

  • 12月
  • 3月
  • 4月

やはり、忘年会や歓送迎会のある時期が忙しい業界です。一方で、2月や8月は売上が落ち、閑散期になります。購買意欲の下がる「ニッパチ」の時期は、飲食業界も閑散とし、売上が落ちると判断できます。

新型コロナウイルスによる飲食業界の変化

新型コロナウイルスの影響を受け、飲食業界の売上は減少しました。業界としての市場規模が前年比30.7%減であることも、コロナ禍が起因しているといえます。

ただし、2022年時点ではコロナ禍の規制が緩和され、売上が戻り始めているのも事実です。ロボット・AIによる自動化やキャッシュレス決済など、コロナ禍の影響で需要の高まったシステムを導入し始めたことも、業界としての勢いを取り戻しつつある要因です。

飲食業界の分類

飲食業界は、外食・中食・内食の3種類に分類されます。ここでは、飲食業界に分類される外食と中食それぞれの特徴を紹介します。

外食

レストランや食堂など、自宅以外の飲食スペースを提供するのが外食の特徴です。学校・病院などで提供される、給食も外食に分類されます。最近の外食業界は、コロナ禍による非接触サービスなどを取り入れていることで、再度注目を集めています。

中食

店舗で調理された食品を持ち帰り、自宅で食べることを中食といいます。デパ地下やコンビニ弁当などが該当します。また、近年利用者が急増したデリバリーも中食の一種です。

飲食業界の売上高ランキング

ここでは、業界動向サーチによる飲食業界の売上高ランキングを掲載しています。実際に飲食業界への転職を検討する際の参考にしてください。

順位企業名売上高(億円)
1ゼンショーHD6,585
2日本マクドナルドHD3,176
3すかいらーくHD2,645
4FOOD&LIFECOMPANIES2,408
5コロワイド1,756
6スターバックス コーヒー ジャパン1,738
7吉野家HD1,536
8トリドールHD1,533
9くら寿司1,475
10プレナス1,430

情報引用:業界動向サーチ(2021年〜2022年)

飲食業界の転職に関する情報

ここでは、飲食業界の転職に関する情報を、職種・業種・年収の視点から解説します。未経験から飲食業界に転職するうえで押さえておきたい内容も掲載しているので、参考にしてください。

職種

飲食業界の職種には、研究開発・販売促進・店舗スタッフの3種類があります。それぞれの仕事内容は以下のとおりです。

研究開発販売促進店舗スタッフ
・食材の調達
・食品製造
・食品加工
・食品の評価
・価格設定
・食品メニュー開発
・企画
・キャンペーン企画
・立案店舗ポスター作成
・エリアごとの予算管理
・店長の教育
・調理指導
・オペレーション整備
・接客
・仕込み
・調理
・片付け
・アルバイトスタッフの教育
・在庫管理
・シフト作成

業種

飲食業界には、以下6つの業種があります。

  • レストラン・ファミレス
  • ファストフード
  • 居酒屋
  • 回転寿司
  • カフェ
  • 中食の調理・配達

上記の業種は主に、店舗スタッフの求人が多い傾向にあります。もしくは、販売促進を中心とした募集もあります。ただし、店舗スタッフの経験がないと上記業種における販売促進職への転職は難しいと言われています。

年収の傾向

飲食業界における2021年〜2022年の平均年収は、498万円です。サラリーマンの平均年収が約400万円といわれているため、平均的か少し高い年収を得られると判断できます。ただし、所属する企業や職種によって、得られる年収は変動することも念頭に置いておきましょう。特に、豊富な経験値が求められる販売促進担当者などは、店舗スタッフと比べて年収が高くなると予想できます。

未経験からの転職について

結論から言えば、飲食業界に未経験で転職することは可能です。20代であれば、アルバイトスタッフから正社員登用を目指すことも比較的容易といえます。ただし、未経験からの転職だと高収入が期待できない面があります。とはいえ、20代であればキャリアアップもしやすいので、未経験から飲食業界を目指すのであれば、20代のうちに検討すべきです。

一方で、30代・40代の方が未経験で飲食業界に転職するのは、多少の厳しさがあります。20代と比べて体力面や将来性の視点で採用される可能性が下がるだけでなく、収入面で厳しさを感じることもあるでしょう。

30代・40代で、かつ未経験から飲食業界に転職するのであれば、過去の業務経験を活かせる業種・職種を目指してアプローチすることを推奨します。食品の研究開発などは、飲食業界での経験がなくても過去の経験をベースにして活躍することが可能です。

まとめ

今回は、飲食業界への転職者に向けて、業界特性や仕組み、市場規模について解説しました。繁忙期・閑散期やコロナ禍による影響にも触れているので、転職を検討する際の参考情報として活用してください。

飲食業界に転職するのであれば、分類や職種、業種や年収の傾向を把握しておくことも大切です。収入面を一旦度外視するのであれば未経験での就業も可能なので、飲食業界への転職を検討する際は本記事を参考にしてください。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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