旅行業界にはどんな仕事がある?主な職種や必要な能力、転職に向けたポイントを紹介

2023年10月22日

2023年9月20日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

普段からよく旅行する人や旅行が好きな人は、転職先の候補に旅行業界を考えることが多いのではないでしょうか。旅行業界への転職を成功させるためには、主な仕事や現状・動向、職種を把握しておくことが大切です。

本記事では、旅行業界で働くのに求められる能力や転職に関する疑問への回答も紹介しています。旅行業界への転職を検討している人は、今回紹介する内容を参考に自身の理想とするキャリア形成を実施してください。

旅行業界とは

旅行業界とは、ツアーの企画や販売、旅行客に対するホテルや交通機関の手配を主に行う業界のことです。旅行客が望む旅先や旅程を実現するための手配がメインの仕事になります。ここでは、旅行業界の主な仕事や業界としての現状・動向について解説します。

主な仕事

旅行業者の仕事は「旅行業」と「旅行業者代理業」の2種類に分かれています。それぞれの仕事内容は以下を参考にしてください。

旅行業旅行業者代理業
国内外の旅行を企画・実行する「第1種」国内旅行のみを企画する「第2種」特定の条件を満たした場合の国内旅行を企画する「第3種」第3種が適用される条件は「事業所のある市町村・隣接している市町村・国土交通大臣により定められている地域」旅行業者と契約してツアーの代理販売を行う企業旅行業者代理業は「BtoB」に該当(旅行業はBtoC)

現状・動向

新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降、旅行者は国内外含めて減少傾向にあります。感染拡大防止のために施行された渡航禁止により、旅行業界は大打撃を受けたといえるでしょう。コロナ禍以前に好調だった「インバウンド需要」は、事実上消滅してしまいました。

しかし、2023年には新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを見せてきたこともあり、国内旅行の需要は高まってきています。海外への渡航についても規制の緩和が進みつつあり、ここ3年間下火だった海外旅行市場も今後賑わっていくことが予想できます。

旅行業界の現状としては、旅行需要の回復が少しずつ見え始めている状況だといえます。

旅行業界の主な職種

旅行業界は、主に以下の職種で構成されているのが特徴です。それぞれの職種で行う業務について、ここでは具体的に解説します。

  • ツアープランナー
  • ツアーコンダクター
  • アウトセールス
  • カウンターセールス

ツアープランナー

旅行の企画を担当するのが、ツアープランナーの仕事です。個人客に対して旅行プランを企画したり、団体旅行のパッケージ商品を企画したりします。また、宿泊施設や観光場所の設定、交通機関の手配などを行い、旅行客が快適な旅行を実現できるようサポートするのがツアープランナーです。ちなみに、国内の旅行会社からの依頼を受け、海外旅行先の宿泊施設やレストラン、交通機関などの予約を専門に行う「ツアーオペレーター」という仕事もあります。

ツアーコンダクター

旅行客に同行し、観光名所などを案内する仕事です。案内だけでなく、ツアーの下調べや旅行会社との打ち合わせなども行います。また、交通機関やツアー客のリスト、観光当日のスケジュール確認を担当するのもツアーコンダクターの特徴です。

アウトセールス

企業・学校などへ訪問し、商品の企画・手配・販売を行うのがアウトセールスの仕事です。社員旅行や修学旅行など、大人数の旅行行事を担当することが多くあります。大口の契約となるため、自社への貢献度が高い役割としても注目されています。

カウンターセールス

旅行会社の窓口で、来店客の対応を行うのがカウンターセールスです。カウンター越しに仕事をすることから、このような名称がついています。来店客の予算やスケジュール、観光先をヒアリングしたうえで、最適な旅行プランを考案・提案します。

旅行業界で働くうえで必要な能力

旅行業界で働くには、以下の能力が求められます。ここで挙げる能力が自分にあるかどうか、客観的に分析したうえで旅行業界への転職活動を行いましょう。

  • コミュニケーション力
  • 行動力
  • 企画力
  • 対応力
  • ホスピタリティ

コミュニケーション力

旅行業界の仕事は、顧客はもちろん社内の人間ともやりとりすることが多い仕事です。そのため、コミュニケーション能力があるかを重視する企業が多い傾向にあります。旅行プランの提案や各種手続きなど、コミュニケーション能力を発揮して遂行する業務が多い業界だと認識し、自身のコミュニケーション能力を見直してみてください。

行動力

旅行業界は特定の分野に特化するよりも、さまざまな分野に広く携わることが求められます。時間に追われてさまざまな分野の仕事を行う必要があるため、能動的に行動できる人が旅行業界に向いています。反対に、受動的な姿勢で仕事をする人は旅行業界には向いていません。

企画力

旅行業界で働いていると、既存の旅行プランをもとに、新たなプランを考案する場面もあります。そのため、自社にないアイデアを考案し、実現に導くための企画力が必要です。顧客や企業が抱える課題を、旅行という商材を活用して解決することも求められます。多角的な視点をもって、新しい企画を立てられる人が旅行業界で重宝されます。

対応力

旅行という商材は手に取れるものではなく、旅行中にトラブルが起こることもあります。そのためクレーム対応も多いのが特徴です。顧客の要望に対し臨機応変に対応することが大切です。優れた対応力を活かし、顧客別の満足度を向上させる意識をもって仕事をすることが求められます。

ホスピタリティ

旅行業界で働くには、顧客に対する気遣いや思いやりが大切です。顧客が理想とする旅行を実現するため、要望に沿った最適なプランを提案する必要があります。顧客とも人間同士としての付き合いを大切にできる人が、旅行業界に向いているでしょう。

旅行業界の転職に関する疑問

ここでは、旅行業界へ転職するうえで解消しておきたい、資格や年収、事前の対策に関する疑問について触れています。

必要な資格は?

旅行業界で働くうえで、取得必須の資格はありません。ただし、以下に挙げる資格を取得しておけば、より採用される可能性が高まります。

  • 旅程管理主任者資格(国内・総合)
  • 旅行地理検定試験
  • 旅行業務取扱管理者資格

旅行業界への転職を目指す際に、まずは資格取得から始めるのもおすすめです。

年収や将来性は?

旅行業者の平均年収は、およそ400万円前後といわれています。ただし、所属する企業や業績、経験値によって左右されるので、あくまで目安として把握しておいてください。

旅行業界は昨今のコロナ禍による影響が少なくなりつつあることから、今後は将来性が見込めると考えられます。業績などを調査したうえで、将来性の観点で入念に情報を得たうえで転職活動を進めるのがおすすめです。

事前に実施しておくべき対策は?

旅行業界への転職を成功させるためには、上述した資格の取得や、年収、将来性についての情報を把握しておくことが大切です。そのうえで、自身を客観的に分析して出した適性をもとに、志望動機などを作成してください。旅行業界への志望動機を作成する際は、旅行業界でなければならない理由や、特定の企業に特化した内容を記載することが大切です。

まとめ

今回は、旅行業界への転職希望者に向けた知識を紹介しました。旅行業界への転職を成功させるためには、業界としての特徴や職種、適性や転職に必要な準備を行うことが大切です。本記事を読めば、旅行業界への転職に関する疑問を解消できます。今後の新たなキャリアとして旅行業界での就業を検討している人は、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてください。

監修者・太田 新作

太田 新作

新卒にて東急不動産グループ会社である、東急リゾートへ入社。
沖縄、軽井沢といったリゾート地の新築リゾートマンションの販売計画の立案・販促物の作成に携わった後に、株式会社ATGSへ。
ITエンジニアの紹介営業(SES)にて、以下の会社記録を更新。
1クライアントでの売上・粗利・技術者参画人数が会社新記録を達成。MVP獲得。

2015年よりアデコ株式会社へジョイン。
主に大手WEB企業、スタートアップを中心に経営企画・経理・法務といった管理系職種の採用支援を行う。
社内でも2年連続で上位6%に入る成績を出していたが、成長を求め創業2年目のIT業界に特化した人材系スタートアップでのマネージャー職を経て、2020年よりJAC Recruitmentへ。
金融機関や大手決済サービス、FinTech系スタートアップといったFinTech領域の採用支援を担う。

900名を越えるコンサルタントがいる中で求職者様が選ぶ顧客満足度東日本2位を獲得(2021年下期)。ビズリーチのベッドハンターランクは5,000人を超えるヘッドハンターがいる中で上位2%に与えられるSランクをキープ(2021年7月~2023年2月)。

コンサルタントを行いながら、大手通信キャリアの採用戦略の立案と13名のコンサルタントをリードし採用成功を目指すアカウントマネジメントを経験。

2023年2月に自身の理想とするキャリア支援をしたく、株式会社Izulへ。
Izulの圧倒的な求職者伴走力を活かしつつ、クライアントへの介在価値最大化をミッションとする新組織RDチームの責任者へ就任。
個人でもキャリアコーチングを提供中。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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