30代後半、マネジメント比重の高いPdMから現場最前線のPdMへ転職「自分の意思で選んだ、と自分自身が納得できる企業で働きたい」

2025年2月27日

2025年2月28日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

目次

新卒でエンジニアとして入社後、PdMという言葉もまだない時代からPdMのような仕事を始め、今までPdMとしてのキャリアを歩み続けてきたKさんに、4社目となる株式会社ログラスに転職するまでのお話をお伺いしました。

30代後半での転職、悩まれる方も多いこのタイミング。「常に今を最高潮に持っていく選択をすることが大切」と語ってくださったKさんの転職活動を、一つの参考にしていただければと思います。

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「自分が働く企業を、自分自身の想いでしっかり選びたい」

―これまでのご経歴を教えてください

Kさん:新卒で日系のSIer企業にエンジニアとして入社。2-3年勤務した後に経営企画室に異動して新規事業の立ち上げメンバーとなり、全体のスキーム構築やアプリケーション設計などを行っていました。当時はまだPdMという言葉もなかったと思いますが、今思えばそれがPdMとしてのキャリアのスタートでした。

その後IT企業に転職し、ウェブアプリケーションのPdMとしてマネジメント経験を積む方向へとキャリアを進めました。2社目在籍時にM&Aがあり3社目に転籍。転籍先でもPdMとして勤務していましたが、現場よりマネジメントの方に比重がある形で働いていました。

Izulさんからのご支援を受けて、現在は株式会社ログラスでPdMに従事しています。

―元々新卒でエンジニアとして入社されていますが、PdMにキャリアチェンジをされた理由は何でしたか?

Kさん:正直なところ、PdMへキャリアチェンジしようという明確な意識はありませんでしたね。というのも、当時はPdMという職種自体が明確に定義されていなかったからです。

もともと新規事業の立ち上げには興味があったので、そのチャレンジの機会を得たことで結果として現在でいうPdMに近い業務を経験することになったという流れです。

エンジニア組織から新規事業に異動後に初めてパートナー企業とのチャネル構築・提案なども行いましたが、当時はエンジニア職とのギャップをかなり感じましたね。逆にシステム障害の原因特定などはエンジニアリング知識が必要になる部分だったので、エンジニアとしての経験を活かしながら働くことが出来ていました。

―M&Aでの転籍を除くと今回が2回目の転職だったと思うのですが、転職を考えるようになった経緯について教えてください

Kさん:感覚的な部分で言えば、「自分が働く企業を、自分自身の想いでしっかり選びたい」という思いがありました。

「自分でしっかり意思決定が出来ること」を私は重視していて、実は1回目の転職時もこの考えから転職に至っています。1社目は親会社を持つグループ会社で、最終意思決定はどうしても親会社に左右される部分があったため、自社で意思決定が出来る環境に行きたいという思いで転職をしました。

その点で前職である3社目はM&Aを経て参画した企業だったことから、必ずしも自分が選び取った選択であるとは言い切れない部分がありました。その経験を踏まえて今後のキャリアを考えたとき、「自分の意思で選んだ、と自分自身が納得できる企業で働きたい」という想いが今回の転職を決断する最大のきっかけとなりました。

―30代後半での転職は、「最後の企業選び」と捉える方も多く、不安を感じるケースが少なくありません。Kさんご自身は、当時どのような気持ちでしたか?

Kさん:正直なところ、「これが最後の転職だ」という意識は全くありませんでした。そのため、特別なプレッシャーを感じることもなかったですね。

少し理想論に聞こえるかもしれませんが、個人的な考え方としては「1秒前はすでに過去、1秒先のことは誰にもわからない。だからこそ、常に“今”を最高潮に持っていく選択をすることが大切」だと思っています。

そのためにはさまざまな可能性を広く見渡すことが重要ですよね。転職はあくまでキャリア形成の手段の一つなので、私自身の場合も「現職に留まり改善を続ける未来」と「新しい環境で挑戦する未来」を冷静に比較した上で最適な選択をしたつもりです。

年齢にとらわれて焦ったり、条件だけで判断したりするのではなく、「自分の気持ち」「やりたいこと」「目指すキャリア」に向き合って、”今”を最高潮にする選択を常に取りに行く姿勢が最も大切だと思います。

スピード感を担保した支援で2週間で内定

―太田との出会いは転職ポータルサイトでのスカウトだったと思うのですが、数多あるスカウトメールの中でなぜ興味をもっていただけたのでしょうか?

Kさん:今回の転職では、仕事や職場に対する考え方が明確だったため、規模の大きくないブティック系のエージェントにお願いすることを当初から決めていたからですね。これは、企業としてのKPIの違いも関係していると思いますが、大手の総合型転職エージェントと比較した時に、最後まで手厚く伴走してくれるということを知っていたからです。

さらに、自身もマネジメント経験を含め、さまざまなキャリアを積んできたことから、同じような経験を持ち、バックグラウンドに共感してくれる方、前提を理解して支援してくれる方にサポートをお願いしたいという思いがありました。その思いに太田さんがフィットしていると感じて面談をご依頼しました。

太田はKさんにスカウトをお送りしたのはなぜでしたか?

太田:Kさんは職務経歴書の要約が非常に明確で、さらにエンジニア・PdM・部長職と幅広いキャリアをご経験されており、着実にキャリアアップを遂げている方だという印象を受けました。

また、ITエンジニアやPdMの方は市場ニーズが非常に高いこともあり、30代半ばになると4〜5社の転職経験をお持ちの方も多い中で、Kさんは各社で4〜5年以上の在籍経験があり、1つの企業でしっかりとキャリアを積み上げ、確かな成果を出している点が大きな特徴だと感じました。

その実績や経験から非常に魅力的な方だと感じ、一度お会いしてみたいと強く思ったんですよね。

Izulの初回面談のご印象はいかがでしたか?

Kさん:「私自身にしっかりと向き合ってくれそうだな」という印象が大きかったですね。

私は約1ヶ月間という短期決戦で転職を決めたいと考えており、初回面談でその旨をお伝えしていました。その際、私の要望にも誠実に向き合ってくれそうな方だと感じたことをよく覚えています。

実際にその後ご紹介いただいた企業様も私のキャリア思考や要望を反映した選定になっていたので、第一印象は間違ってなかったなと思っています。

太田:Kさんは1ヶ月程度の期間で転職するというご意志は固まっていたなかで、企業選定の軸や業界の方向性についてはまだ模索中の状況でした。そのため初回面談の段階で、どのようなスケジュール感とフローでご支援していくかをしっかりとご提案することを意識していました。

また、単に求人票をご提案して終わるのではなく「Kさんの希望条件に合致する企業はどんな世界観を持っているのか」という観点から、企業選定のすり合わせや価値観の言語化にも力を入れてサポートさせていただきました。

擦り合わせの結果、どういった企業選定軸になったのでしょうか?

Kさん:重視したポイントは、大きく3つあります。

  1. プロダクトが既に出来上がっているメガSaaSよりも、新しいカルチャーや世界観を作っていけるフェーズの規模の会社群であること。
  2. BtoBのビジネスモデルの企業群であること。
  3. 組織の力を使ってレバレッジさせていく企業方針・カルチャーがあること。

その言語化の中でログラス社が気になっていることを私から提示させていただいて、結果としては内定頂き入社した形です。

太田との言語化の壁打ちを行っていく中で見出した価値観はどういうものだったのでしょうか?

Kさん:改めて感じたのは、私は「カルチャーフィット」を重視するタイプなんだなということです。

年収やスキルセットのフィット感で企業を選ぶというよりも、どれだけその企業のカルチャーにコミットできるかの方が自分にとっては重要だと気づきました。これは、太田さんと壁打ちを重ねる中でより明確になったポイントです。

太田:確かに、年収面だけで見ると他にも高いオファーを出していただいた企業はありましたよね。

Kさんとの過去の原体験を振り返る中で特に印象的だったのは、チームや組織づくりの経験を数多く積まれてきたことでした。そこでの苦労や学びがあったからこそ、組織としての一体感や周囲への貢献を大切にされているのだと感じ、そういったフィードバックもお伝えしたことを覚えています。

転職活動中のサポートについてはいかがでしたか?

Kさん:1ヶ月の間に15回程度の壁打ちを重ねていただいたほか、太田さんにはログラス側とも毎回コミュニケーションを取っていただき、双方の意向の擦り合わせをしてもらえたことがとてもありがたかったです。

たとえば、ログラスからの面談フィードバックで違和感を感じた際には、すぐに太田さんにお伝えし、太田さんからログラス側へ迅速に連携してもらうというやり取りが非常にスムーズでした。

また、条件面についても数字の背景が気になった際には、両者が納得感を持てるように太田さんを介してログラス側に説明を依頼するなど、細かな部分までサポートしていただきました。

太田:「Kさんがなぜ違和感を感じているのか」「その背景にある目的は何か」をきちんと理解したうえで連携することを意識していました。その結果、迅速かつ的確なコミュニケーションができたのだと思います。

また、ログラスの人事や組織の話を聞く中で、KさんにはPdMだけでなく、プロダクト横断の企画の方がよりフィットするのではないかと感じたため、職種を決めつけずに該当職との面談をセットしてもらい解像度を高めるサポートも行いました。

当時のログラスの担当者とは、1ヶ月間で10回以上のやり取りを重ねていきました。Kさんの志望度の高さや本気度が企業側にもしっかり伝わり、結果として2週間で内定が出たんですよね。その間ログラスの経営陣ほぼ全員との面談も組むことができ、ミスマッチを防ぐための徹底したプロセスを取ることができました。

2週間で内定は相当スピード感が速いと思うんですが、支援するにあたって工夫していたポイントはなんでしたか?

太田:1ヶ月で結果を出すというゴールのために、どういう接点を取るかを事前に設計していました。求職者・企業側それぞれとどんなスケジュールで話を進めて、どんな情報をどの段階で貰うべきかを事前にイメージしておけていたのが2週間でのスピード内定に繋がったと思います。また本来、Kさんのように豊富な経験を持つハイキャリアなポジションの採用は、企業側も慎重になり時間がかかるものなのですが、Kさんも企業もしっかり時間確保してくださったことが本当に大きいですね。

あとはKさんは自己分析がほぼ固まっていたので、その工程を最小限にすることで時間短縮ができたと思います。なので私としてはKさんのご意向をしっかり汲んで、企業さんに解像度を上げてフィードバックをすることを注力して進めていきました。

最前線でPdMとして意思決定を行うことが何よりも楽しい

―ログラスに入社されて半年以上経ちますが、良かったところや逆にギャップのあったところなどはありますか?

Kさん:転職軸として重視していた、企業としてのカルチャーが自分に合っているなと思いますし、企業としてカルチャーをすごく重要視しているなという印象も持っていますね。あとはエンジニアがすごく優秀だと感じています。顧客の生の声をエンジニア自身が取りに行って解像度を高めプロダクトに反映していくプロセスが、社内で当たり前化しているのがとても良いポイントだなと思っています。
 
ギャップとしては、想定していた点ではあるんですが、やはりベンチャー企業なのでプロダクトも企業ももっと強くならないといけない点がたくさんあるとは感じています。過去働いてきた会社は上場企業がほとんどだったので、その点は過去との違いとして大きいですね。

これまでのPdMとしての経験と比較して、働き方の違いや環境の違いなどについてはどう感じていますか?

Kさん:前職ではマネジメント職を7年ほどやっていたんですが、転職先ではプレイヤーとして新しいプロダクトのPdMをしているんです。それがとても楽しいですね。

プロダクトの会社なのであくまでプロダクト現場が最前線です。売り上げも会社としての成長もプロダクトが大きな要因を占めるので、そこにちゃんと向き合うことがPdMの仕事だと思っています。現場を離れていたからこそかもしれませんが、やはり最前線は面白いなと感じています。

―転職理由として「自分の人生を自身で選択したい」とお話しいただきましたが、半年経過してどのように感じてらっしゃいますか?

Kさん:結論から申しますと、この企業を自分自身で選択したことに後悔はありません。とても良かったなと感じています。

PdMの仕事で一番面白いのは、チームの中心で意思決定を行い、プロダクトを形にしていくことだと考えています。

PdMが考えたことがそのままお客様に届くのではなく、お客様の課題を深く理解し、それをエンジニアやデザイナーに共有する。そこからデザインやコードとしてプロダクトが作られ、さらにマーケティング・セールス・カスタマーサクセスといった多くのプロセスを経て初めてお客様に価値が届く。

この複雑なプロセス全体をうまく回していくのがPdMの醍醐味だと思います。ログラスでは優秀なチームと一緒に、バーチャルな組織をどう運営するかという挑戦ができているので、転職してよかったなと改めて思っています。

―率直に、Izulの支援はいかがだったでしょうか?

Kさん:Izulさんはスピード感とやり切り力が両立されていて、1ヶ月間できちんと納得した内定を勝ち取るというところに対してコミットしていただけたのが本当にありがたかったです。

このスピード感での支援は太田さんにも多大な負荷をかけていたと思うんですが、不安点などを伝えるとすぐに面談をセットしてくださったり、コミュニケーションを密にやっていただいたことが安心できるポイントでした。質に関しても、年収などの条件マッチングだけではなく、私の価値観と企業のカルチャーやビジョンとのマッチングが優れているなと感じました。このソフト面でのマッチングは、担当企業への深い理解と関係性なしでは実現出来ません。

自分一人でログラスにエントリーして、1ヶ月で内定獲得から入社判断までできたかというと自信がないですし、Izulさんのご調整・ご支援あってこその結果だと感じています。

太田:個人的に嬉しいのはKさんがご活躍されていることは勿論のこと、採用担当としてまたご縁がつながっているということ。ハイレイヤー職の方を支援してるところの醍醐味だと感じています。

通常のご支援だと3-4ヶ月ほど時間をかけて棚卸しや面接対策をするケースが多いですが、ハイキャリアの方の転職支援においては求職者の志向性をしっかりと理解して適切なご提案をしていくことが求められていると思っています。

Izulは若手層の支援のイメージを持たれていると思いますが、実はKさんのようなハイキャリアな方の支援実績も充実しております。経験はあるがその経験を次のキャリアにどう活かせば良いか迷っている方からのご相談もお待ちしております。

―ありがとうございました!

この支援を担当した人

コンサルタント・太田 新作

太田 新作

新卒にて東急リゾートへ入社。リゾート地の新築リゾートマンションの販売計画の立案・販促物の作成に携わった後に、ATGSへ転職。ITエンジニアの紹介営業(SES)にて、会社新記録達成やMVP受賞などを経験。2015年よりアデコへ転職し、経営企画・経理・法務といった管理系職種の採用支援を行う。成長を求め創業2年目のIT業界に特化した人材系スタートアップでのマネージャー職を経て、2020年よりJAC Recruitmentに転職。金融機関や大手決済サービス、FinTech系スタートアップといったFinTech領域の採用支援を担う。自信が理想とするキャリア支援を行いたい気持ちからIzulへ参画し、現在は個人でもキャリアコーチングを提供中。

著者プロフィール

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Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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