「育児によるブランク期間のなかで、過去の仕事を言語化できなくなっていた」3年のブランクを乗り越える、ライフプランナーのような伴走支援

2025年11月28日

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Izul広報チーム

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目次

「ブランクがある私は、転職できるのだろうか?」

育児やライフイベントを経て社会復帰を目指す方が、必ずといっていいほど抱えるこの不安。今回の記事でご紹介するMさんも、その悩みに苦しんだ方でした。航空会社からメガベンチャーへ、そして結婚と海外生活を経て迎えた“3年ぶりの復職”と”転職活動”。

頭では分かっていても、うまく言葉が出てこない。強みも、自分の価値も、うまく思い出せない。

そんな状況から、どのように「話せる状態」まで立ち上がっていったのか。そして、ママならではの転職で意識すべき“成功のポイント”とは何なのか。

本記事では、Mさんの歩みと、伴走したキャリアコーチ仁科だからこそ見えた「ママの転職」のリアルをお伝えします。

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海外生活、出産を経て目指す次のキャリア

―これまでのご経歴についてお聞かせください。

Mさん

新卒では航空会社に入社し、客室業務員として国内線・国際線の両方を約5年間担当しました。その後よりビジネススキルを広げたいと考え、メガベンチャー企業へ転職。新しい環境で挑戦を重ねていましたが、夫の海外赴任が決まり、結婚と同時に退職しました。

赴任先のバングラデシュでは約1年間生活しましたが、滞在中に妊娠がわかり、出産のため日本へ帰国。実家のある宮崎で出産・育児に専念しました。育児が一段落した頃から「もう一度仕事をしたい」という思いが強くなり、再就職に向けて仁科さんにご相談しました。そこから転職活動を本格的に始めた、という流れになります。

結果として、約3年間のブランクを経ての再スタートとなりました。

―Izulを知ったきっかけについて教えてください。

Mさん

最初は、前職でお世話になっていた上司に転職の相談をしたのがきっかけです。その際に「とても信頼できる先輩がいるから、一度話をしてみるといい」とご紹介いただき、そこからご縁をいただいて仁科さんにご連絡しました。

―初回面談のことは覚えていらっしゃいますか?

Mさん

当時は育児によるブランクがあるうえに、自分の営業経験も浅かったので本当に転職できるのか不安が大きかったです。そのため、「転職したい」という具体的な希望を伝える前に、そもそも今の状況で転職が現実的に可能なのかどうかをまずご相談した、というのが最初の面談だったと記憶しています。

―当時一番の不安はやはりブランクがあることでしたか?

Mさん

そうですね。ブランクがある中で自分のこれまでのキャリアをどう整理すればいいのかがまったく分からず、頭の中がうまく整理できない状態でした。育児中心の生活で仕事から離れていたこともあり、言語化が本当に難しかったです。

そういった中で、仁科さんには自己分析のサポートや面接対策を丁寧に行っていただけたことがとてもありがたかったです。自分一人では見えていなかった強みや伝え方を一緒に整理してもらい、大きな助けになりました。

「言葉が出ない」ブランクから生まれた思いがけない壁の克服

―今回初めての転職活動、そして育児後初の社会復帰でもあったと思います。特に大変だった点はどのような部分でしたか。

Mさん

最も苦労したのは、ブランクの中で過去の仕事をうまく言語化できなかったことです。思い出せない部分も多く、「PDCAを回していました」といった表面的な説明にとどまってしまうことが多かったです。

その中で仁科さんが「アポイントはどのように取っていましたか」「リピーターを増やすために何を意識していましたか」「商談準備の時は、HPのどこをみてましたか」と具体的に質問してくださり、少しずつ記憶が整理されていきました。面接練習を重ねるうちに、自分の強みや成果を具体的に伝えられるようになったと思います。

仁科

ご紹介を受けた際、Mさんはブランクへの不安が大きく、「本当に再就職できるのか」という段階からのスタートでした。ただ、初回面談でお会いした印象は非常に良く、営業として成果を出せるポテンシャルを感じました。

一方で、ご本人も話していたように「言葉が出てこない」もどかしさがありました。私自身も育休明けに同じ経験をしたので、育児で言葉を使う機会が減ることの難しさはよく分かります。まずはそのギャップを埋め、職務経験を具体的な言葉に落とし込む支援から始めました。

―「言語化」という部分はどのようにして取り戻していかれたのでしょうか。

仁科

自己分析や仕事の棚卸しで整理したうえで、面接でよく聞かれる質問を一つひとつ一緒に確認しながら、「自分が何を伝えたいのか」を明確にしていきました。そのうえで実際に声に出して練習することを重ね、10回以上にわたって模擬面接を行いました。何度も話すことで、思考と言葉のつながりを少しずつ取り戻していった形です。

前職で計9回の表彰を受けるほどの実績がありながら、当初はその経験が自分の中で整理されず、言葉として結びついていない状態でした。当時は、色々と思考錯誤しながら工夫を重ねてきたはずなのに、「何をどのように話せば伝わるのか」が掴めず、ご本人も苦しんでいたと思います。

そこでまずは育児モードから「仕事の思考」へ切り替える練習を重ねることを意識しました。一緒に少しずつ具体的なエピソードを掘り起こし、言葉として再構築していく中で、徐々に自信を取り戻していかれた印象があります。

―ロープレもかなり重ねられたと伺いました。

仁科

はい。特にアポイント取得の練習は重点的に行いました。「どうやってアポイントを取っていましたか?」と質問しても、最初は「電話していました」と一言で終わってしまうような状態だったんです。

そこで「電話をかける前は事前にどんなことを調べてましたか?」「実際はどんな言葉で話していましたか?」と掘り下げながら、一緒に具体的な会話の流れを再現しました。たとえば電話をかけるだけではアポイントは取れないので、「お世話になっております」の後の言葉をどう続けるか、相手の反応に対してどう切り返すのかといったやり取りをロープレで細かく練習しました。

当時のお客様やシーンを思い出してもらいながら実践を重ねる中で、徐々に感覚が戻っていった印象があります。私自身もそのプロセスは非常に面白かったですね。

Mさん

仁科さんの丁寧なヒアリングを通じて少しずつ当時の自分の営業スタイルを思い出していき、「自分の型」や「自分らしい伝え方」が再び形になっていく感覚がありました。

転職面接でも単に経歴を話すだけでなく、自分のカラーをどう表現するかを意識できるようになりました。そこまで導いてくださったのは、私の経験を丁寧に引き出し文章化まで伴走してくださった仁科さんのおかげです。一人では決して到達できなかったと思うので、本当に感謝しています。

―面談は16回ほど行われたとのことですが、キャリアの棚卸しはどのように進められたのでしょうか。

仁科

支援のポイントとしては、Mさんならではのカラーを引き出す棚卸しと、過去の経験を思い出しながら「話せる状態」にしていくこと、この2点を意識して伴走していました。

特に仕事の棚卸しにはかなり時間をかけました。前職の営業スタイルだけでなく、Mさんご自身の強みや“らしさ”をどう表現するかが大切だと考えていたためです。

現役の方でもすぐにできる人は少ないと思いますので、3年前の記憶を遡って具体的に言語化する作業は簡単ではなかったと思います。その中でMさんは根気強く取り組まれていて、本当に粘り強い方だと感じました。

―今回のように育児やブランクを経た「ママの転職支援」を行う上で、特に意識されたポイントはどんなところでしたか。

仁科

大きく3つのポイントを意識して支援しました。

① 自己認知を深めること
子育て中の方はどうしても「条件面」から企業を選びがちです。たとえば「フルリモートがいい」「家から近い」「フレックス制度がある」といった条件を重視する傾向がありますが、それだけでは自分のスキルや強みと企業のニーズが噛み合わないこともあります。まずは条件をいったん脇に置き、自分自身の能力・得意領域・今後のキャリア志向を整理する、この「自己認知」を深めることを最初に行いました。

② 年齢相応+αの強みを明確にすること
育児によるブランクがある場合、同年代のビジネスパーソンと比較してハードルが上がるのは事実です。だからこそ年齢相応のスキルに加えて「+αの価値」を見出すことが重要です。たとえば同じ30代でも「Mさんだからこそ採用したい」と思われるような独自性や強みを一緒に探すことを意識しました。

③ 企業からの見られ方を正しく理解すること
「ママだから不利」「ブランクがあるから難しい」と思い込んでしまう方も多いのですが、それは誤解です。企業が懸念するのは“ママであること”そのものではなく、「どんな働き方ができるか」「どのように成果を出せるか」という点です。採用側の視点を正しく理解し、懸念を先回りして説明できるよう準備することを意識するだけで印象は大きく変わると考えています。

―先ほどお話に出た「年齢相応+αの強みを明確にする」という点について、具体的にどのような支援をされたのでしょうか。

仁科

Mさんの場合、成果が出るまで粘り強く取り組み確実に結果を出すタイプの方でした。これは最初の自己分析で明確になったポイントです。どの環境でも与えられた目標に真摯に向き合い、最終的に成果を上げる力をお持ちだったので、その特性を「+αの強み」として位置づけました。

営業経験自体は3年弱と長くはありませんが、新卒で入社した会社の客室乗務員時代でも学生時代の活動でも、すべての場面で高い成果を出されていたんです。そうした一貫した実績を裏付けとして、「経験年数ではなく成果を出し切る力がある人材」であることを企業側に丁寧に伝えました。この「結果を出す粘り強さ」が、Mさんならではの+αの強みだったと思います。

Mさん

私自身最初は自信が持てない状態でしたが、棚卸しを通じて「確かに自分は成果を出してきた」という実感を得ることができました。そこからは、その成果を自信を持って伝えられるよう、何度も練習を重ねました。最終的には自分の強みを面接の中で自然に話せるようになったと思います。

―一連の支援の中で、特に「これは自分にとって効果的だった」と感じるポイントはどの部分でしたか。

Mさん

一番印象に残っているのは、自己分析のサポートです。一人ではなかなか思い出せなかった過去の経験や強みを、幼少期や家族構成の話まで丁寧に引き出してもらいました。そのおかげで面接で何をどう話せば自分の強みが伝わるのか、その“土台”がしっかりできたと感じています。

引っ越しや環境の変化など生活面でも不安が多い時期でしたが、仁科さんが「今どこに立っていて、次に何をすべきか」を一緒に整理してくださったことで、精神的にも支えられました。まるでライフプランナーのように人生全体を見て伴走していただいた感覚です。

仁科

Izulの支援では「自己分析・仕事の棚卸し・求人提案・面接対策」が基本の流れですが、Mさんの場合はそれに加えて「生活設計」まで一緒に考えさせていただいたように感じます。

たとえば引っ越しや保育園のタイミング、家族との役割分担などに至るまで目線を合わせながら、仕事復帰を無理なく進めるための計画を細かく立てました。転職はキャリアだけでなく生活全体の再設計でもあるので、安心して一歩を踏み出せるよう支援することを意識していました。

ママ同士だから生まれた信頼関係

―2人の素敵な関係性がよく伝わります。仁科さんの支援の中で、特に「支えられた」と感じた瞬間ってどんな時でしたか?

Mさん

育児と同時並行で面接対策を進める中で、言葉に詰まってしまったり思うように話せず落ち込むことが何度もありました。そんな時でも仁科さんは私が言葉にできない不安を察して先回りして声をかけてくださったんです。「分かってもらえている」という安心感があったことで、気持ちを立て直しもう一度前向きに取り組むことができました。

またライフスタイル面から仕事のスキルまで一貫して伴走してくださり、日々その言語化力と導く力の大きさを感じていました。この転職活動を通じて「自分もこんな風に働きたい」「こういう女性になりたい」と思えるロールモデルに出会えたことは、本当に大きな経験でした。働く前に仁科さんと出会えたこと、今でも心から良かったと感じています。

今後、新しい業界へのチャレンジが始まると思います。これからの展望や目標を教えてください。

Mさん

今回の転職では営業職としての再チャレンジに加え、初めてのフィールドセールス職に挑戦します。扱うプロダクトもこれまでとまったく異なるため、まさに一からのスタートになると思っています。

まずは自分の営業スタイルを活かしながら工夫を重ね、できるだけ早く成果を出すことを最優先に取り組みたいです。その上で今後はマネジメント領域にも挑戦し、チームを導けるような営業パーソンとして成長していきたいと考えています。

―今後ワーキングマザーとして目指したい理想像はありますか。

Mさん

これまでのように長時間働くことで成果を出すというスタイルは難しいと感じています。だからこそ、限られた時間の中でどう生産性を高めていくかを意識し、働き方そのものをアップデートしていきたいと思っています。家庭と仕事の両立を前提に、自分なりの効率的で成果の出せるスタイルを築いていくことが理想です。

―最後に、Izulの支援を通して感じたことや印象に残っていることを教えてください。

Mさん

まずは、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。前職の上司からの紹介というご縁からでしたが、直接お会いするのは初めてで、最初は良い緊張感を持ちながら面談に臨んでいました。
それでも、同じ母親としての視点から共感してくださる場面が多く、安心感を持ちながら活動を進めることができました。

自己分析から面接対策まで寄り添っていただく中で、自分の強みを見つめ直すことができただけでなく、「こういう女性になりたい」と思えるロールモデルにも出会えたと感じています。この期間で得た学びを糧に、これからの仕事も前向きに楽しんでいきたいです。仁科さんは、私にとって“ママの先輩”であり、“師匠”であり、“お姉さん”のような存在でした。

仁科

Mさんの経歴を最初に拝見したときは、ブランクや営業経験の年数などから難易度の高い転職だと感じました。ただ私自身ももし夫が海外赴任する立場だったら、きっと同じように決断するだろうと思い、その姿勢に強く共感しました。

Mさんはキャリアを一時的に離れていたとしても、人生を前向きに築いていく力を持った方です。だからこそ今回の支援では「キャリアの再構築」というよりも、「これからの人生をどう豊かにしていくか」を一緒に考えたいと思っていました。誠実で明るく、粘り強く取り組む姿勢は本当に素晴らしかったですし、最後まで共に走り抜けられたことを心から感謝しています。

この支援を担当した人

コンサルタント・仁科 裕美

仁科 裕美

大学卒業後、リクルートに入社してライフスタイル領域のメディア営業を大阪、福岡、東京にて経験。23歳でリーダー任用、25歳で第一子を出産後、産休育休を取得し復職。仕事と家庭の両立を目指しフレックス制を活用しながら16時半退社を行うワーママロールモデルとして活動の場を広げる。また、キャリアアップのため子連れで東京転勤を受け、最大120名の営業組織のマネジメントを経験。マネージャーとして業績拡大をベースとした組織運営、採用育成、研修設計、講師などに従事。個人、組織共に事業表彰を多数獲得。現在は三児の母となり、プライベートの拠点を福岡に移す。副業は農業。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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