【この記事でわかること】
・あなたの状況に合う転職エージェントの見つけ方
・2025年に有効な「総合×特化×スカウト」の使い分け
・転職初心者でも失敗しないための実践ポイント
転職エージェントは国内だけでも数百社以上が存在し、それぞれ得意分野やサポート方針が大きく異なります。
どれを選ぶかではなく「目的に応じてどう使い分けるか」が、転職成功のカギを握ります。
2025年の転職市場では、業界や職種の細分化・採用スピードの加速が進み、受け身の姿勢ではチャンスを逃しやすい時代に突入しています。
本記事では、Izulの現役転職コンサルタントが、日々の転職サポートで得た知見をもとに、「総合型」「特化型」「ハイクラス向け」「サポート重視」といったタイプ別で本当に信頼できるエージェントを厳選しました。
各サービスの強みや向いている人、併用パターンまで、プロ目線でわかりやすく解説し、あなたのキャリアステージに最適な1社を見つけるためのヒントを提供します。

監修者・中田 潤一のプロフィール
「株式会社キーエンス」「サントリー株式会社」「アリババ株式会社」「株式会社リクルート旧住まいカンパニー」の転職を経て、現在は株式会社Izulを含む4社の代表取締役を勤める。リクルート在籍時に株式会社Izulを立ち上げ、現在に至る。スキルシェアサービス「タイムチケット」では就職・転職カテゴリーで46ヶ月連続1位獲得、年間アワードを3年連続受賞。(https://www.timeticket.jp/hosts/6b1ydut924x5a8e/)
Xページ:
https://x.com/izulnakata
プロフィールページ:
https://izul.co.jp/consultants/nakata/
▼Izulの取り組みについてはこちら▼
【早く知りたい人向け】プロが選ぶおすすめ転職エージェント
「どの転職エージェントを選べばいいかわからない」という方のために、 数あるサービスの中からIzulの転職コンサルタントが、特におすすめのサービスを厳選しています。
まずは下記の一覧から、自分のキャリアや目的に合うエージェントを見つけてみましょう。気になるサービスがあれば、公式サイトで詳細をチェックしてください。
| カテゴリー | おすすめ転職エージェント | 特徴 |
| 総合型 | リクルートエージェント | 国内最大級の求人数と実績。まず登録したい定番。 |
| 総合型 | doda | 求人の幅と情報提供が充実。イベント・セミナーも豊富。 |
| 総合型 | マイナビエージェント | 若手・第二新卒に強い。丁寧な面談が好評。 |
| 総合型 | パソナキャリア | サポート満足度が高い。女性支援の実績も多数。 |
| 総合型 | type転職エージェント | 首都圏のIT・営業に強み。提案の精度に定評。 |
| 総合型 | エン転職エージェント | 「人柄」まで踏み込むマッチング。未経験転職にも対応。 |
| サポート重視・初心者向け | Izul | 伴走型支援に特化。面談を重ねてキャリアを言語化・強化。 |
| サポート重視・初心者向け | マイナビジョブ20’s | 20代特化。初めての転職を基礎からサポート。 |
| サポート重視・初心者向け | LHH転職エージェント | グローバル基盤を活かした多角的なサポートに定評あり。 |
| サポート重視・初心者向け | UZUZ(ウズキャリ) | マンツーマン型の実践支援。苦手克服に強い。 |
| サポート重視・初心者向け | 第二新卒エージェントneo | カウンセリング重視。書類・面接の基礎固め。 |
| ハイクラス向け | JACリクルートメント | 管理職・外資・グローバルに強い両面型。交渉力に定評。 |
| ハイクラス向け | ランスタッド | 世界最大級の人材会社。グローバル案件が豊富。 |
| ハイクラス向け | doda X | スカウト×エージェントのハイブリッドで高年収帯に対応。 |
| ハイクラス向け | エンワールド・ジャパン | 外資・グローバル中〜上級職に強い専門チーム。 |
| 女性向け | type女性の転職エージェント | 女性の働きやすさに配慮した求人・支援が充実。 |
| 女性向け | doda Woman Career | 産育休・両立支援の情報に強く、長期視点で伴走。 |
現役コンサルが直伝!失敗しない転職エージェント選び7つのポイント
Izulのコンサルタントは、年間で数百名以上の求職者と面談を行う中で、「どんな基準で転職エージェントを選べばいいのか?」という悩みを何度も相談されてきました。
エージェントの選択を誤ると、転職活動の方向性がぶれたり、紹介される求人の質に満足できなかったりと、転職のスタート地点で大失敗するケースも少なくありません。
ここでは、Izulが支援してきた求職者の“リアルな悩み”をもとに、2025年の転職市場を踏まえた最新の「転職エージェント選びのコツ」を現役コンサルの視点でお伝えします。

紹介する7つのポイントを押さえることで、あなたに最適な転職エージェントを見極める力が身につきます。
1:転職の前に進むべき道を明確化する

転職活動を始めるうえで最初にやるべきことは、転職エージェントへの登録ではありません。
まずは、「自分がどんなキャリアを歩みたいのか」を整理することが最も重要です。
実際に多くの転職希望者が、「今の仕事を辞めたいけど、次に何をしたいかは決まっていない」という状態で動き始めてしまいます。
この状態で転職活動を進めると、すべての決断がエージェント任せの選択になりやすく、結果として「思っていた転職活動とは違った…」と後悔するケースが非常に多いのです。
【よくある失敗例】
・面談でアドバイザーの提案に流され、興味の薄い業界に決まってしまう
・面接で「なぜ転職したいのか」をうまく言語化できず、志望動機が弱くなる
・条件が良さそうと感じて即決したが、入社後に社風が合わず早期退職してしまった
・自己分析が浅いまま短期間で複数応募を繰り返し、選択肢が狭くなる
こうしたリスクを防ぐためには、「自己理解を深めて、キャリアの方向性を明確にすること」が何より大切です。
求人紹介だけでなく、キャリアの棚卸しや中長期的な方向性設計を丁寧に行ってくれるエージェントを選びましょう。
また、近年は転職エージェントのサポートに加え、キャリアコーチングサービスやオンライン講座などを活用して自己理解を深める人も増えています。転職エージェントに頼りきりではなく、自分自身でもキャリアの軸を見つめ直すことが、納得度の高い転職につながります。

最初にキャリアの棚卸しをすることで、「自分がなぜ転職するのか」「何を実現したいのか」がクリアになり、面接でも一貫したストーリーが語れるようになります。
2:「大手」と「中小」の違いを理解する
転職エージェントには、運営規模によって「大手」と「中小」の分類があります。
これはエージェント選びの中でも意外と見落とされがちなポイントで、サポートの手厚さやスピード感に大きく関わります。
大手エージェントの特徴
・全国規模で求人件数が圧倒的に多い
・あらゆる業界・職種を横断して紹介可能
・情報量・スピード・有名企業とのパイプが強み
・担当者1人あたりの対応数が多く、やや定型的なサポートになりやすい
中小エージェントの特徴
・一人ひとりへの面談時間が長く、伴走型の支援が中心
・担当者が企業の採用担当者や経営層と直接つながっているケースも多い
・求職者の性格や志向まで踏み込んでサポートしてくれる
・求人数は限られるため、希望条件に合う求人が少ない場合もある
大手エージェントは、リクルートエージェントやdodaのように全国規模のネットワークを持ち、求人数が圧倒的に多いのが特徴です。
多様な業界・職種を横断的に比較できるため、「まずは幅広く選択肢を見たい」「自分に合う業界を探したい」という人には向いています。ただし、担当者1人あたりの対応数が多いため、やり取りが機械的になりやすく、フォローの丁寧さはやや限定的です。
一方の中小エージェントは、求人数こそ限られますが、担当者との距離が近く、面談の時間をしっかり取ってくれるのが魅力です。
採用担当者や経営層と直接繋がっているケースもあり、企業のリアルな情報や選考のアドバイスを得やすいのがメリット。転職初心者や面接対策を重点的に行いたい人におすすめです。
| 分類 | 主な強み | 弱点 | 向いている人 |
| 大手エージェント | 求人数と情報量が圧倒的に多く、スピード感ある提案を受けられる | 一人ひとりへの対応が浅くなりやすい | 業界・職種を広く比較したい人 方向性を探したい人 |
| 中小エージェント | 面談が丁寧で、企業担当と近い距離 | 求人数が限られる | 初めての転職・サポート重視の人じっくり相談したい人 |
つまり、大手は「情報量とスピード型」、中小は「親身で密なサポート型」。どちらが優れているというよりも、目的によって使い分けるのがベストです。
2025年の転職市場では、「まずは大手で全体像をつかみ、その後中小で深掘りする」というハイブリッド活用が主流になりつつあります。
大手で「量」をカバーしながら、中小で「質」を高める。この両輪を意識することで、紹介求人の幅とサポートの手厚さを両立でき、結果的に転職成功の確率が高まります。
| 例えば、弊社Izulでは、リクルート出身・大手コンサル・IT・SaaS業界出身のコンサルタントが多数在籍し、企業ごとの選考傾向や面接対策に精通したアドバイスを提供しています。 リクルートグループからは3年連続で表彰を受けており、中小規模ながら実績と信頼のある転職支援エージェントとして高く評価されています。 詳しくはこちら↓ 関連記事:リクルートに転職するには?最優秀エージェントが転職難易度や最新の選考対策を解説 関連記事:旧リクルート住まいカンパニー(現リクルート住宅領域)に転職するには? 会社概要や平均年収、選考情報、面接対策方法を紹介 関連記事:旧リクルートキャリア(リクルートHR領域)に転職するには?リクルート出身のコンサルタントが転職難易度や面接対策のポイントを徹底解説 |
3:特化型の転職エージェントも選択肢に入れる
転職エージェントの分類は、規模だけでなく「扱う求人のジャンル」によっても異なります。
大きく分けると、「総合型」と「特化型」の2タイプがあり、それぞれに明確なメリットと特徴があります。

総合型エージェントは、業界や職種を問わず幅広い求人を扱うタイプです。
全国規模で情報を持つ大手が多く、転職市場全体の動向や自分の市場価値を客観的に把握するのに役立ちます。
「多くの選択肢を見てから考えたい」「まずは自分の適性を知りたい」という人に向いています。
特化型エージェントは、特定の業界や職種に強みを持ち、より専門的なサポートを得意としています。
たとえば、IT・SaaS業界、コンサルティング、クリエイティブ職、メーカー営業など、特定分野でキャリアを築きたい人には、求人の質・マッチ度の高さで大きなメリットがあります。
特定の業界で有名な企業との関係性が深く、内部事情に詳しいアドバイザーが多いのも特徴です。
ポイント:大切なのは求人数よりマッチ率の高さ
エージェントを比較するとき、つい「求人数の多さ」だけに目が行きがちですが、実際に重視すべきは、自分の年齢・職種・希望年収帯でどれだけ強い求人を扱っているかです。
たとえば20代後半の営業職経験者であれば、同世代・同職種の支援実績が豊富なエージェントを選ぶことで、マッチする求人に出会える確率は格段に高まります。
単なる数よりも、“自分の市場にどれだけフィットしているか”を軸に選びましょう。
とはいえ、どちらを選ぶべきかはキャリアの状況によって異なります。
最近では、総合型と特化型を併用し、幅広く情報を得ながら、専門領域を深掘りするスタイルが主流になりつつあります。
【おすすめの活用パターン】
・方向性がまだ定まっていない人:まず総合型で幅広い業界を見てみる
・明確に目指す業界・職種がある人:特化型で専門領域にフォーカスする
・戦略的に進めたい人:総合型で客観視点を得つつ、特化型でリアルな業界情報を収集

総合で市場全体を把握し、特化で興味がある求人のみを深掘りする使い分けで、求人の「量」と「質」を両立できます。
スカウト型転職サイトにも登録してチャンスを増やす

転職活動を成功させるには、エージェント任せにせず「自分から動く姿勢」を持つことが重要。そのために活用したいのが、スカウト型転職サイトです。
スカウト型サイトは、職務経歴や希望条件を登録しておくと、企業やヘッドハンターから直接オファーが届く仕組み。代表的なサービスには「ビズリーチ」「リクルートダイレクトスカウト」「doda X」などがあります。
スカウト型を併用すれば、エージェントからの提案を待つだけでなく、企業側から“見つけてもらう”チャンスを増やせるのが魅力です。

| 転職エージェント | スカウト型転職サイト | |
| サービス形式 | コンサルタントが求人を提案 | 企業・ヘッドハンターが直接スカウト |
| 主体 | エージェント主導(仲介型) | 自分主導(直接交渉型) |
| メリット | 非公開求人・選考対策・書類添削 | スピード感・自由度・市場価値の把握 |
| 向いている人 | 転職経験が浅い人 相談しながら進めたい人 | 転職慣れしている人 自分で交渉できる人 |
転職エージェントとの違いは、「主体が自分にある」こと。
担当コンサルタントを介さず、企業と直接やり取りできるため、 スピード感があり、年収やポジションの交渉を自分で進められるケースも多いです。
一方で、企業選定や条件交渉をすべて自分で行う必要があるため、 転職活動の経験が少ない人にはややハードルが高い面もあります。
転職エージェントは、コンサルタントがあなたの希望やキャリアをヒアリングし、 条件に合う求人を選定・推薦してくれる「仲介型」の仕組みです。 一方でスカウト型は、自らの市場価値を可視化し、企業から“指名される”立場になるツールです。
そのため、受け身ではなく「自分をどう見せるか」を考え、戦略的にプロフィールを整えることが重要です。

Izulのコンサルタントも、転職希望者には、「まず1〜2社のエージェント+1つのスカウト型サイト」の併用を推奨しています。
一つの方法に固執せず複数チャネルで動くことが、変化の激しい2025年の転職チャンスを最大化する戦略です。
こんな人はスカウト型との併用がおすすめ
・自分のスキルが市場でどの程度評価されるかを知りたい人
・転職時期は未定でも、良いオファーがあれば動きたい人
・年収アップや管理職ポジションを視野に入れている人
・エージェント経由では出会えない、企業直下ポジションを狙いたい人
5:伴走型のサポートに強い中小エージェントを選ぶ
転職エージェントを利用した人の中で意外に多いのが、「サポートの質に満足できなかった」という声です。
原因は担当者の相性だけでなく、エージェントごとの支援方針や体制設計の違いにあります。
たとえば、次のような悩みを抱えている人には「伴走型エージェント」がおすすめです。
・自分の強みや市場価値を言語化できず、職務経歴書がうまく書けない
・面接での話し方や志望動機の整理に苦手意識がある
・初めての転職で、何から始めればいいかわからない
・転職後のフォローまで含めて相談に乗ってほしい
こうした課題に丁寧に向き合い、面談を重ねながらキャリアの方向性を一緒に整理していくのが伴走型エージェントの最大の強みです。弊社Izulのように、キャリアの設計段階から面談をじっくり行い、求職者が納得いくまで方向性を固めるスタイルの伴走型エージェントもあります。

手厚いサポートを受けつつ転職活動を進めたい方は、下記のポイントから判断して伴走型の転職エージェントを決めましょう。
伴走型エージェントを見分ける3つのポイント
1:面談の回数・内容を公開しているか
回数の多さだけでなく、面談をプロセスとして体系化しているかが重要です。「初回面談→キャリア棚卸し→面接練習」といったステップが明示されているエージェントは信頼度が高い傾向にあります。
2:担当コンサルタントの担当人数が適正か
コンサルタントの担当求職者数が少ないほど、一人に割ける時間が増え、フォローの精度も上がります。中小規模のエージェントの中には、担当上限を明確に設定しているところもあり、手厚い支援を受けやすいのが特徴です。
3:口コミで面談が丁寧と評価されているか
公式サイトの説明よりも、実際の口コミが参考になります。「親身だった」「一緒に考えてくれた」といった声が多いほど、伴走型の姿勢が根付いている証拠です。
転職初心者向けの活用アドバイス
大手のエージェントによっては、最初の面談からいきなり求人を提示するところもありますが、転職初心者なら、丁寧な面談を通じてあなたの強み・価値観・将来像を掘り下げてくれるスタイルが理想です。
実際、Izulをはじめとする伴走型エージェントの中では、こうした“キャリアの土台づくり”を重視し、初回から複数回にわたる面談を行うケースもあります。求職者が納得できるまでキャリアの方向性を整理し、面接練習なども含めて徹底的にサポートを行う点が特徴です。
6:転職経験が浅いなら面接対策を重視
面接対策の充実度は、転職エージェントを選ぶうえで非常に重要なポイントです。
初めて転職に挑戦する方や、前回の転職から時間が空いている人の多くは、面接に対して不安を抱きがちです。
キャリアの棚卸しが十分でないまま面接に臨むと、スキルや実績が伝わりにくく、「志望動機に一貫性がない」と判断されることがあります。
実際にIzulのコンサルタントが受ける相談の中でも、「話の整理ができずにうまく伝えられない」「質問の意図を読み取れない」といった悩みが頻繁に見られます。
【こんな人は面接対策に強いエージェントを選ぶのがおすすめ】
・面接が久しぶりで感覚を忘れている
・自分のキャリアをどう言語化すればいいかわからない
・志望動機・自己PRを作るのが苦手
・本番になると緊張して話が飛んでしまう
・話すことは得意でも、内容の整理や構成が苦手
・強みや実績をうまく言語化できない
・「なぜ転職したいのか」を聞かれると答えに詰まる
模擬面接やフィードバックを体系的に行うエージェントであれば、自分の伝え方を客観的に見直せるだけでなく、企業ごとの質問傾向に応じた準備も可能になります。
一方、自己分析が十分にできており、面接慣れしている人は、求人提案のスピードや条件交渉力を重視するのも良いでしょう。

自分の経験値や課題を正確に把握し、どこに重点を置いて支援を受けるかを判断することが、転職成功の近道です。
7:転職後のフォローアップ体制
転職活動では、内定を得た瞬間がゴールと捉えられがちですが、実際は「新しいキャリアのスタートライン」にすぎません。
入社後の環境適応や人間関係、仕事内容のギャップなど、転職後に生じる悩みは数えきれないほどあります。そのため、転職後のサポートが充実しているかどうかは、エージェント選びにおいて見落とせないポイントです。
フォローアップ体制が充実しているエージェントを選ぶことで、次のようなメリットが得られます。
・入社後のミスマッチやトラブルについて相談できる
・中長期的なキャリア設計の見直しをサポートしてもらえる
・次のキャリアアップや再転職時にも継続的に支援を受けられる
・定期的な面談を通じて、客観的なキャリアアドバイスが得られる
特に20〜30代の転職者にとっては、「今回の転職で終わり」ではなく、キャリアを積み重ねる第一歩としての転職活動であることが多いため、入社後も伴走してくれるエージェントの存在は大きな支えになります。

実際にIzulの転職支援でも、転職後にコンサルタントが定期的に連絡を取り、入社後のキャリア形成サポートや、数年後の再転職でも同じ担当者に相談するケースなどもあります。
転職は「終わり」ではなく、次の成長への「通過点」です。
フォローアップの手厚さにも目を向けることで、長く信頼できるキャリアパートナーを見つけられるでしょう。
総合力No.1!迷ったら登録したい大手のおすすめ転職エージェント
転職活動のスタートに迷ったら、まず登録しておきたいのが総合型の大手エージェントです。
幅広い業界・職種をカバーしており、初めての転職でも安心して相談できる体制が整っています。
ここからは、求人数・サポート体制・実績のすべてで信頼できる「王道エージェント」を厳選して紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴
・国内最大級の求人数と転職支援実績を誇る総合型エージェント
・業界専任アドバイザーによる精度の高いマッチングが強み
・書類・面接対策などサポート体制の充実度もトップクラス
総合転職エージェントの定番として、最初に登録すべき1社がリクルートエージェントです。
1977年の創業以来、累計50万人以上の転職を支援してきた実績を持ち、各業界に精通した専任アドバイザーが在籍。非公開求人を含む豊富な選択肢から最適な求人を提案してくれます。
特に、営業・IT・メーカー・管理部門など幅広い業種・職種を網羅しており、キャリアの方向性をまだ定め切れていない人にも最適です。
また、選考通過率を高める面接トレーニングや書類添削も高評価。都市部から地方まで幅広く対応しており、転職初心者からハイクラス層まで安心して利用できるサービスです。
公式サイトはこちら(https://www.r-agent.com/)
doda
dodaの特徴
・業界トップクラスの求人数と情報量を誇る総合型エージェント
・転職サイトとエージェントサービスを一体化した独自の利便性
・スカウト・面接対策・イベントなど多彩なサポートが充実
doda(デューダ)は、転職サイトとエージェントの両機能を併せ持つ、利便性の高い総合型サービスです。
求人の検索から応募、担当キャリアアドバイザーによる非公開求人の紹介までをワンストップで行えるのが最大の特徴。常時20万件以上の求人を保有しており、業界・職種・年齢層を問わず幅広い層に対応しています。
また、スカウト機能を活用すれば、登録情報をもとに企業やヘッドハンターから直接オファーを受け取ることも可能です。
書類・面接対策や企業別の選考傾向、年収交渉のサポートも手厚く、「まずは幅広く情報を集めたい」「自分に合う選択肢を整理したい」という人に最適なエージェントです。
公式サイトはこちら(https://doda.jp/)
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
・20〜30代の転職支援に強く、初めての転職にも安心
・各業界に精通した専任アドバイザーが丁寧にサポート
・中小・優良企業の非公開求人が豊富でマッチ度が高い
マイナビエージェントは、20〜30代の若手社会人や第二新卒層から特に支持を集める転職エージェントです。
リクルートやdodaと比べると求人数はやや少ないものの、キャリアアドバイザーによる丁寧な面談とフォロー体制の手厚さが大きな魅力。初めての転職で何から始めていいかわからない人や、大手以外の優良企業を探したい人には最適です。
マイナビ独自のネットワークにより、他社では見つからない中小・成長企業の非公開求人を多く保有しています。
応募書類の添削から面接対策、入社後フォローまできめ細かく支援してくれるため、転職初心者でも安心して活動を進められます。
公式サイトはこちら(https://mynavi-agent.jp/)
パソナキャリア
パソナキャリアの特徴
・丁寧なカウンセリングと女性支援に定評のある総合型エージェント
・年収アップ率67.1%(公式発表)を誇る高い交渉力
・業界・職種別チームによる専門的なサポート体制
パソナキャリアは、利用者満足度の高さで知られる総合型転職エージェントです。
専任アドバイザーによる丁寧なヒアリングを通じて、希望条件やキャリアの方向性を的確に把握し、一人ひとりに合った求人を提案します。
特に「はじめての転職で不安がある」「自分の強みをうまく言語化できない」といった人に向いており、寄り添い型のサポートで転職活動を支えてくれます。
また、女性のキャリア支援にも注力しており、ライフステージに合わせた働き方の提案や、柔軟な勤務制度をもつ企業の紹介にも強みがあります。
交渉力にも定評があり、年収アップを目指す人にもおすすめのサービスです。
公式サイトはこちら(https://www.pasonacareer.jp/)
type転職エージェント
type転職エージェントの特徴
・首都圏・IT・営業職に強い中堅総合型エージェント
・企業との直接パイプを活かした高精度なマッチング
・面接対策やキャリア面談の丁寧さに定評あり
type転職エージェントは、首都圏の20〜30代を中心に支持を集める総合型転職エージェントです。
とくにITエンジニア職・営業職・企画職の転職支援に強く、企業との直接的なネットワークを活かした“マッチング精度の高さ”が特徴です。
担当アドバイザーはキャリアの志向や働き方まで丁寧にヒアリングし、希望条件だけでなく“自分では気づけない強み”をもとに求人を提案してくれます。
面接対策も企業ごとの質問傾向を踏まえて行われるため、初めての転職や面接に不安を感じる人にもおすすめです。
公式サイトはこちら(https://type.jp/s/tenshoku-agent/)
エン転職エージェント
エン転職エージェントの特徴
・キャリア初心者や第二新卒の転職支援に強い
・性格・志向を重視したマッチングでミスマッチを防止
・応募書類や面接対策などサポートが丁寧で安心
エン転職エージェントは、「一人ひとりに寄り添う転職支援」を掲げる総合型エージェントです。
特に、20代・第二新卒・キャリアチェンジ希望者など、転職経験が少ない層へのサポートを得意としています。
性格・価値観・志向を踏まえた丁寧なカウンセリングにより、スキルや経験だけでなく“その人らしさ”を重視した提案を実施。応募書類の作成から面接練習まで、初めての転職でも安心して進められる体制が整っています。
また、全国の幅広い求人を扱っており、リモートワークやワークライフバランスを重視した案件も多数。「じっくり相談しながら、自分に合う環境を見つけたい」という方におすすめのエージェントです。
公式サイトはこちら(https://employment.en-japan.com/agent/)
転職初心者におすすめ!サポートの充実度が高い転職エージェント
初めての転職や第二新卒にとって、最も大切なのは「寄り添ってくれるサポート体制」。
キャリアの整理や自己分析、面接対策などを丁寧に支援してくれる伴走型のエージェントなら、安心して一歩を踏み出せます。
ここでは、未経験転職や20代のキャリア形成に強く、面談を通して“あなたの強み”を引き出してくれるエージェントを厳選して紹介します。
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sの特徴
・20代・第二新卒専門、未経験歓迎求人が75%以上と豊富
・マイナビグループのネットワークを活かした若手採用案件に強み
・専任アドバイザーが自己分析から面接対策まで丁寧にサポート
マイナビジョブ20’sは、20代若手の初めての転職支援に特化した転職エージェントです。
登録者の79%以上が25歳以下という実績からも明らかなように、社会人経験が浅い方にも利用しやすい環境が整っています。
大手マイナビグループのリソースを活かし、未経験・ポテンシャル重視で求人提案を行うとともに、適性診断・書類添削・面接練習などの一連のサポートが手厚い点が魅力です。
初めて転職活動を行う方や、業界・職種未経験の挑戦をしたい20代にとって、安心して使える頼れるパートナーとなるでしょう。
公式サイトはこちら(https://mynavi-job20s.jp/)
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントの特徴
・アデコグループが運営するグローバル人材エージェント
・担当者が企業と求職者双方を担当する「両面型」で高精度マッチング
・初めての転職でも安心の伴走型サポートと充実した面接対策
LHH転職エージェントは、世界60か国に展開するアデコグループが運営する総合転職エージェントです。
特徴は企業と求職者の両方を1人のコンサルタントが担当する「両面型」体制。企業の採用背景や文化を深く理解したうえで、求職者の強みを的確にマッチングできます。
また、キャリアカウンセリングの丁寧さにも定評があり、転職初心者や第二新卒でも安心。
応募書類の添削や模擬面接など、採用側の視点に基づいた実践的なサポートを受けられる点も強みです。
グローバル企業や外資系企業を目指す方にもおすすめです。
公式サイトはこちら(https://jp.lhh.com/)
UZUZ(ウズキャリ)
UZUZ(ウズキャリ)の特徴
・既卒・第二新卒・フリーターなど20代のキャリア支援に特化
・平均20時間以上の手厚い個別サポートを実施
・入社後の定着率は95%以上と高水準
UZUZ(ウズキャリ)は、20代の既卒・第二新卒・フリーターなど、キャリアの再スタートを目指す層に特化した転職エージェントです。
最大の特徴は、1人あたり平均20時間以上にも及ぶ手厚い個別サポート。書類作成から模擬面接、キャリア相談まで、専任アドバイザーがマンツーマンで伴走します。
また、紹介企業の選定にも独自のこだわりがあり、離職率の高い企業は徹底的に排除。求職者の将来を見据えたマッチングを重視しており、入社後の定着率は95%以上を誇ります。
初めての転職で不安がある人や、経歴に自信がない人でも安心して相談できるサポート体制が魅力です。
公式サイトはこちら(https://uzuz.jp/)
Izul
Izulの特徴
・求職者一人ひとりに専任コンサルタントが伴走する“伴走型サポート”に特化
・平均15回以上の面談を通じて、キャリア設計から面接対策まで徹底支援
・20〜30代の若手ハイクラス・キャリアチェンジ支援に強み
Izulは、徹底した伴走型サポートで高い満足度を誇る転職エージェントです。
一般的なエージェントが求人紹介中心で進めるのに対し、Izulでは「キャリアの整理」「面接トレーニング」「転職後のフォロー」まで一貫して支援。平均15回以上の面談を通じ、求職者一人ひとりに最適なキャリアプランを共に設計します。
また、20〜30代の若手ハイクラスやキャリアチェンジ層への支援実績も豊富で、未経験業界への挑戦やキャリアアップを丁寧にサポートしてくれます。
転職活動を“人生設計の一部”として伴走してくれる、信頼度の高いエージェントです。
公式サイトはこちら(https://izul.co.jp/)
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoの特徴
・第二新卒・既卒・フリーターなど20代のキャリア再構築に特化
・専任アドバイザーが入社後の定着まで徹底サポート
・面接対策や企業紹介が“人柄重視”で初めての転職でも安心
第二新卒エージェントneoは、20代のキャリア再スタートを支援する特化型の転職エージェントです。
社会人経験が浅い層を中心に、キャリアの棚卸しから自己分析、企業選定、面接練習までを一貫してサポート。内定後も定着フォローを行うなど、「転職して終わり」ではなく「入社後の活躍」までを見据えた支援が特徴です。
扱う求人は、未経験から挑戦できる営業・事務・エンジニアなど幅広く、企業とのマッチングは“人柄”を重視するのが特徴です。
初めての転職やキャリアに不安を感じる人でも、安心して相談できるサービスとして高い支持を得ています。
公式サイトはこちら(https://www.daini-agent.jp/)
ハイクラス転職におすすめの転職エージェント
マネジメント職や専門職、外資系ポジションへのキャリアアップを目指すなら、ハイクラス領域に特化した転職エージェントがおすすめです。
年収アップやキャリアの次のステージを見据えたサポートを受けたい方に向けて、実績と交渉力に強みを持つエージェントを厳選しました。
なお、ビズリーチはスカウト型の転職サイトであり、エージェントサービスとは異なる仕組みのため、年収交渉や紹介型サポートを重視したい方は、ここで紹介するエージェントと併用するのが理想的です。
JACリクルートメント
JACリクルートメントの特徴
・ミドル〜ハイクラス層に特化した両面型エージェント
・外資系・管理職・専門職ポジションの紹介に強み
・企業と求職者を一人のコンサルタントが担当し交渉力が高い
JACリクルートメントは、年収600万円以上のハイクラス転職を中心に支援する老舗エージェント。
特に外資系・グローバル企業・管理職ポジションに強く、ミドル層からエグゼクティブ層まで幅広く対応しています。
最大の特徴は、企業と求職者の両方を一人のコンサルタントが担当する「両面型」の体制です。これにより、企業の採用背景や評価基準を深く理解した上で、条件交渉やスピーディなマッチングが可能になります。
外資・日系問わずキャリアアップ・年収アップを目指す層から高い評価を得ており、グローバルな転職を視野に入れる人にも最適なエージェントです。
公式サイトはこちら(https://www.jac-recruitment.jp/)
ランスタッド
ランスタッドの特徴
・世界最大級の人材サービス企業で、外資・グローバル転職に強い
・年収800万円以上のハイクラス・管理職ポジションが豊富
・英文レジュメ・英語面接対策など、海外転職支援も充実
ランスタッドは、世界39の国と地域で展開する外資系人材サービスのリーディングカンパニーです。
グローバル企業ならではのネットワークを活かし、外資系・日系グローバル企業・管理職ポジションを中心に、ハイクラス層の転職を幅広く支援しています。
特に外資・海外勤務・バイリンガル転職に強く、英文レジュメ作成や英語面接のサポートなど国際転職を見据えたサポートが充実。年収800万円以上の非公開求人も多く、グローバルキャリアを志す人には最適のエージェントです。
公式サイトはこちら(https://www.randstad.co.jp/)
doda X
doda Xの特徴
・年収600万円以上のミドル・ハイクラス層に特化した転職支援サービス
・約5,000名のヘッドハンターが在籍し、スカウト型で高精度なマッチングを実現
・キャリア戦略を中長期でサポートする「キャリアパートナー」制度が好評
doda Xは、パーソルキャリアが運営するハイクラス向け転職サービスです。
エージェントによる求人紹介だけでなく、企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けられる点が大きな特徴。登録後は専門領域に精通したヘッドハンターが、あなたの経歴や志向性をもとに非公開求人を提案してくれます。
また、短期的な転職支援にとどまらず、キャリア形成を見据えた「キャリアパートナー制度」により、中長期的なキャリアデザインをサポートします。
年収アップ・マネジメント職・外資系ポジションなど、キャリアのステージを一段引き上げたい人に最適なエージェントです。
公式サイトはこちら(https://doda-x.jp/)
エンワールド・ジャパン
エンワールド・ジャパンの特徴
・外資系・日系グローバル企業のハイクラス転職に特化したエージェント
・国内にある外資系企業の約9割と取引実績を持ち、年収800万円以上・リモート可の求人も多数
・企業文化・採用背景まで深く理解したマッチングを行うサポート体制
エンワールド・ジャパンは、英語力やグローバルなキャリアを活かしたいハイクラス層におすすめの転職エージェントです。
特に外資系・日系グローバル企業との強固なネットワークを持っており、年収1,000万円を超えるポジションやリモート勤務の案件も豊富です。
入社後活躍を見据えた支援に注力しており、求職者の希望や経験に対して「長期的に活躍できる環境か」を重視したマッチングを行っています。
公式サイトはこちら(https://www.enworld.com/)
女性の転職におすすめの転職エージェント
最後はライフイベントとキャリアを両立したい女性に向けて、サポート体制や制度面が充実した転職エージェントを紹介します。
産休・育休制度・時短勤務・リモートワークなど、柔軟な働き方を支援する求人を多く扱っているのが特徴です。
総合型エージェントでも多くの女性向け求人をカバーできますが、より細かな条件やライフステージに合った職場を探したい方はこちらも登録しておくと安心です。
type女性の転職エージェント
type女性の転職エージェントの特徴
・女性の転職支援に特化し、キャリアとライフイベントの両立をサポート
・女性の転職成功実績が豊富なキャリアアドバイザーが在籍
・時短勤務・リモート可など、柔軟な働き方の求人が充実
女性のキャリア支援に特化した転職エージェントとして高い知名度を持つ、type女性の転職エージェント。
リクルートダイレクトスカウトなどの総合型と異なり、女性特有のライフステージ(結婚・出産・育児)とキャリアの両立を前提としたサポート体制が整っています。
担当アドバイザーは女性比率が高く、キャリアの悩みや働き方の希望を丁寧にヒアリングするのが特徴。「長く働ける職場でキャリアを築きたい」「時短・在宅勤務も選択肢に入れたい」といった希望にも柔軟に対応します。
女性が活躍する企業の求人や、産休・育休制度が整った企業を多数保有しており、安心して長期的なキャリア形成を目指せる点も魅力。初めての転職やブランクのある方にも丁寧な書類添削・面接対策が評判です。
公式サイトはこちら(https://type.woman-agent.jp/)
doda Woman Career
doda Woman Careerの特徴
・dodaが運営する女性向け転職支援サービス
・女性のキャリア形成に特化した専任アドバイザーが在籍
・育児・時短・在宅勤務など、柔軟な働き方の求人が豊富
doda Woman Careerは、総合転職サービス「doda」が提供する女性専門の転職支援サービスです。
一般的な求人紹介にとどまらず、「ライフイベントとキャリアの両立」を重視したカウンセリングが特徴。出産・育児・介護などライフステージの変化を踏まえた働き方を一緒に考えてくれます。
在籍するアドバイザーは、女性のキャリア形成支援に特化しており、「キャリアアップを目指したい」「家庭と仕事を両立させたい」などの相談にも柔軟に対応します。
また、大手・優良企業を中心に、リモート勤務やフレックスタイムなど、柔軟な働き方が可能な求人を多数取り扱っています。
公式サイトはこちら(https://doda.jp/promo/womancareer/)
プロが教える!転職エージェントの上手な使い方
ここでは、現場経験に基づくプロの視点から、転職エージェントを最大限に活用するための具体的なポイントを紹介します。
複数エージェントのバランス登録、初回面談での伝え方、フォローアップの受け方など、誰でもすぐに実践できるノウハウをまとめました。
総合大手1社+特化1社+スカウト型の運用がおすすめ
転職活動を成功させる最大のポイントは、一つのサービスに依存しないことです。
求人を紹介されるのを待つだけではなく、複数のチャネルを使い分けて“自分から動く転職”を意識することで、より精度の高い選択ができます。
最近では、総合大手エージェント+特化(または伴走型)+スカウト型サイトという“三本柱”の活用が主流になりつつあります。
エージェントではキャリアの方向性を整理しつつ、スカウト型では企業からのオファーを通じて市場での評価を確かめることが可能。「求人情報の幅広さ」「サポートの手厚さ」「自己成長の機会」など、さまざまなメリットを一度に受けられるのが利点です。
ここからは、プロの転職コンサルタントの視点から、目的・キャリアレベル別に4つの活用パターンを紹介します。自分の状況や転職目的に最も近いスタイルを選ぶのが理想です。
A. 初めての転職・若手層(20代前半〜中盤)
総合型:リクルートエージェント、doda、パソナキャリア
特化型:マイナビジョブ20’s、キャリアスタート、Izul
スカウト型:リクルートダイレクトスカウト
初めての転職では、情報の広さと、サポートの深さをバランスよく取ることが重要です。
まずは総合型から1〜2社に登録して業界・職種の選択肢を把握し、特化型から1社追加して自己分析や面接対策を強化しましょう。伴走型エージェントに加え、スカウト型サイトも併用することで、自己分析と市場価値の把握をどちらも効率的に進められます。

総合型で幅広く情報を集め、伴走型でキャリアの軸を固める。この2段階のステップが、若手層の転職成功を大きく左右します。
B. 自走力のある転職上級者
総合型:リクルートエージェント、doda、type転職エージェント
特化型:IT・SaaS・コンサル・メーカー営業など職種特化エージェント
スカウト型:doda X、ビズリーチ
転職に慣れている上級者は、情報収集と戦略的な比較検討をより意識しましょう。
総合型では2〜3社に登録して、非公開求人や年収レンジなどの相場感を把握。さらに特化型で業界ごとの転職動向や採用トレンドを深掘りすることで、実践的な視点を得られます。

キャリア設計がしっかりできている転職の上級者は、登録エージェント数を増やしても情報を比較しやすいのがメリット。数字や条件にこだわりすぎず、納得感のある選択を意識しましょう。
C. キャリアチェンジ・未経験業界への転職
総合型: doda、リクルートエージェント、マイナビエージェント
特化型: レバテックキャリア、Geekly、ワークポート
スカウト型:ビズリーチ
キャリアチェンジを成功させる最大のポイントは、自身のスキルと市場価値の把握です。
まずは総合型に登録して、自分のスキルが他業界でどう評価されるかを確認。次に特化型で未経験でも求められるスキルセットを明確にしていくのが効果的です。
特化型では前職の経験を応用できる職種(例:営業→ITセールス、事務→人事・採用)などの求人を紹介してもらえるケースも多くあります。
また、スカウト型サービスを併用すれば、企業側があなたのどのスキルに反応しているかが可視化されるため、自分のアピール軸を磨くヒントにもなります。

まずは総合で経歴を洗い出し、次に特化で活かし方を設計、最後にスカウトで需要を確認。この順番がキャリアチェンジを堅実に進めます。
D. ハイクラス・マネジメント層
両面型エージェント:JACリクルートメント、ランスタッド
スカウト型:doda X、ビズリーチ
ハイクラスやマネジメント層の転職では、条件交渉力とスピード感が重要になります。
この層に向いているのが、企業と求職者の双方を一人のコンサルタントが担当する「両面型エージェント」です。
ポイント:両面型エージェントとは?
両面型とは、1人のコンサルタントが「企業」と「求職者」の両方を担当し、求人提案から条件交渉までを一気通貫で行う仕組みのこと。
分業制が一般的な総合型・特化型エージェントと異なり、企業の採用背景や評価基準を深く理解したうえで提案できるため、意思決定までのスピードが速く、条件交渉の精度も高いのが特徴です。
同じポジションでも報酬レンジや待遇条件が異なることが多いため、複数チャネルを使って情報を比較・検証するのが効果的。エージェントを通じて非公開求人を押さえつつ、スカウト型サービスで直接アプローチを受けることで、より戦略的なポジション選びが可能になります。
各業界の特化型エージェントを押さえる
特化型エージェントは、業界知識や採用トレンドに精通しており、専門性の高い求人を提案してもらえる点が魅力です。
例えば、同じIT系・メーカー系の場合でも扱う職種や企業層が異なるため、公式サイトや口コミなどを活用して、自分のキャリアと親和性の高いエージェントを選定しましょう。
特化型を効果的に使うためには、まず自分が狙いたい業界・職種を明確にし、その領域に強みを持つエージェントに複数登録することが重要です。
紹介求人の量だけでなく、自分の希望年齢・スキル・年収帯にマッチする求人の厚みがどれくらいあるかを徹底的にリサーチしましょう。
以下に代表的な業界別特化型エージェントをまとめました。登録候補の参考にしてください。
| 業界・職種 | 転職エージェント名 | 特徴 |
| IT・Web・エンジニア | レバテックキャリア | IT・Web・クリエイター領域に特化。求人・アドバイザーともに専門性が高い。 |
| IT・Web・エンジニア | Geekly | Web・ゲーム・メディア系に強みあり。エンジニア出身コンサルが在籍。 |
| 製造・メーカー・技術系 | MEITEC NEXT | 製造業・技術職の求人数が豊富。専門アドバイザー多数。 |
| 管理部門・人事・士業 | MS Agent(MS-Japan) | 経理・人事・法務・士業など管理部門に特化。非公開求人が多い。 |
| コンサルティング | MyVision | コンサル出身アドバイザー多数。未経験含むコンサル転職支援に強い。 |
| スタートアップ | X-Tech AGENT | スタートアップ特化。CxO候補や事業開発などハイレイヤーに強み。 |
| 医療・ヘルスケア | エムスリーキャリア | 医師・薬剤師・医療従事者の転職支援で国内最大級。 |
| 金融・不動産・プロフェッショナル | コトラ(KOTORA) | 金融・コンサル・プロフェッショナル職特化。専門職の案件が豊富。 |
| クリエイティブ | マスメディアン | 広告・PR・デザイン・Webマーケティングに特化。業界ネットワークが強い。 |
| 営業職全般 | ワークポート | 営業・販売・サービス領域の転職支援に強い。全国対応。 |
信頼できる担当者を見極めるポイント
転職エージェントを利用する際に最も大きな差が出るのは「担当コンサルタントの質」です。
求人数や企業の知名度以上に、誰と転職活動を進めるかが結果を左右します。
とくに中小規模のエージェントでは、担当者の経験や職種・業界に対する知識、対応力が支援の質に直結します。 一方で、レスポンスが遅い・求人提案が浅いなどのケースでは、良い案件を逃すリスクもあります。

ここでは、担当者を見極めるための3つの実践ポイントを紹介します。
1.初回面談での「質問の深さ」
希望条件をただ聞くだけでなく、転職の目的や背景を掘り下げてくれるかを確認しましょう。表面的なヒアリングで終わる場合、あなたの意図を正確に理解していない可能性があります。
2.レスポンスの速さと内容の的確さ
連絡が遅い、テンプレ回答が多い担当者は要注意。スピードだけでなく、回答内容が的を射ているか、提案に一貫性があるかを見極めましょう。
3.売り込み型ではなく伴走型か
人気の求人を押し付けるのではなく、希望を尊重してくれるかも重要な判断基準です。短期決着を急がず、あなたの納得度を優先してくれる担当者こそ信頼できるパートナーになります。
もしも直感で「なんとなく合わない」と感じたら、遠慮せず担当変更を申し出ましょう。
大手でも中小でも一般的な対応であり、むしろ自分のキャリアを大切にする姿勢として評価されるケースがあります。
最終的には、「この人と二人三脚で進めたい」と心から思える担当者を選ぶこと。それが、転職成功への確実な第一歩になります。
複数エージェントを使うときは主担当を決める
転職活動では、複数の転職エージェントに登録して情報を集めるのが一般的です。
ただし、すべてのエージェントに同じ話を繰り返したり、進捗をバラバラに伝えてしまうと、スケジュールの重複や情報の混乱を招きやすくなります。
こうしたトラブルを防ぐために大切なのが、「主担当=ハブとなるエージェント」を一人決めておくことです。
たとえば、全体のスケジュール管理や応募状況の整理、優先度づけなどを信頼できる担当者と共有しておけば、他エージェントとのやり取りもスムーズに進みます。
面接日程や選考進行の重複を防げるうえ、企業への印象も格段に良くなります。特にハイクラス層や複数企業から声がかかるケースでは、この整理力が転職成功を左右します。
また、「興味のある企業から直接連絡が来た」という理由で個人判断でやり取りを進めるのは避けましょう。表面上は最も手っ取り早い方法に見えても、条件交渉やスケジュール調整の齟齬を招く原因になります。
企業と直接コンタクトを取る場合でも、必ずエージェントを経由して連絡・調整を行うのが鉄則です。これはスカウト型転職サイトを併用する場合も同様で、スカウト後のやり取りや条件提示は、担当エージェントを通す方が安全で確実です。
すべてのエージェントを平行で走らせるのではなく、“主担当”を軸に、他のエージェントを補助的に活用する。
このスタンスこそ、効率的かつ戦略的な転職活動の基本といえます。
求人を待つより自分から動く姿勢を持つ
転職エージェントは「求人を自動的に紹介してくれるサービス」ではありません。
本当に価値あるサポートを受けるためには、受け身ではなく、自ら積極的に動いて情報を引き出す意識が必要になります。
コンサルタントは、あなたが伝える情報をもとに最適な求人を提案します。
つまり、「伝える情報の精度=提案の質」になります。
希望条件やキャリアの方向性が曖昧なままだと、一般的な求人しか紹介されず、「どれも決め手に欠ける」という状況に陥りがちです。
一方で、次のように具体的に共有できる人ほど、短期間で理想の求人に出会える確率が高まります。
・転職理由(なぜ今の職場を離れたいのか)
・キャリアの軸(譲れない条件・優先順位)
・目指したいポジション像(職種・業界・年収など)
・現在の課題(スキル・環境・人間関係など)
これらを具体的に伝えることで、アドバイザーは背景を深く理解し、非公開求人や紹介限定ポジションといった希少な機会を提案しやすくなります。
やり取りのペースも自分で設計する
もう一つの重要な視点は、担当者とのコミュニケーションを自分で主導すること。多くの転職者が見落としがちなのが、「連絡がない=進んでいない」と受け身になってしまうことです。
主導権を握るには、次のような行動を意識しましょう。
・週1回など、定期的に進捗を共有する習慣を作る
・進展がなくても「今週はこう動きました」と自分から報告する
・返信を待つのではなく、必要な質問を先回りして投げる

こうした“能動的な発信”を続けることで、アドバイザーもあなたの熱量を把握しやすくなり、結果としてより精度の高い求人提案が得られます。
まとめ:自分にあった転職エージェントを選ぼう
2025年の転職市場は、AI技術の発展によるリスキリングやリモートワークの普及、副業解禁などにより、職種や働き方の選択肢がこれまでになく多様化しています。
転職で成功するには、受け身で求人を待つだけではなく、自分のキャリアを主体的にデザインし、情報を取りに行く姿勢が重要になります。
本記事で紹介したエージェントの特徴を見比べ、自分の強みや方向性に合うパートナーを見つけてください。
特に長期的な視点でキャリアを築きたい方には、伴走型サポートに強いIzulのようなエージェントもおすすめです。
焦らず、一歩ずつ、自分らしいキャリアを形にしていきましょう。

