近年増加するAI面接とは?転職活動におけるメリットデメリット、攻略のコツを紹介

2023年12月8日

2024年4月26日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

昨今、さまざまなビジネスシーンでAIが取り入れられるようになりました。そんな中、面接をAIで実施している企業が増えているのをご存知でしょうか。今回は、AI面接の概要や増加している理由、AI面接で聞かれることを紹介します。

AI面接のメリット・デメリットを求職者・企業双方の視点で紹介するとともに、AI面接攻略のコツも紹介します。新たな取り組みとしてAI面接を取り入れている企業も増えているので、本記事で紹介する内容をぜひ参考にしてください。

AI面接とは?

AI面接とは名称のとおり、面接官の代わりにAIが実施する面接のことです。通常の面接とは異なり、AIが応募者と直接やりとりし、回答内容や表情を解析したうえで応募者の資質をデータ化します。AI面接の方法は大きくわけて、スマートフォンアプリで行うものや、質問に回答する様子を録画したものを送付する形で行われるものの2種類があります。

AI面接が増えている理由

AI技術が進歩し、人間と変わらない内容の評価ができるようになったため、AI面接を導入する企業が増えています。AIであれば面接官の主観が入りにくく、より客観的な評価を実施できるため、積極的に導入する企業が増えました。また面接を担当する従業員のリソースを、別の業務に充てられることも、AI面接が増えている理由です。

AI面接で聞かれること

AI面接と通常の面接とで聞かれる内容に大きな差はありません。AI面接では、事前に記載したエントリーシートの内容について聞かれます。エントリーシートに記載されている内容をもとに、求職者の「軸」と企業の方向性がマッチしているかを判断するのです。また自身の目標や志望動機など、通常の面接で聞かれる質問をAI面接でも投げかけられることがあります。AI面接だからといって身構えず、面接官に聞かれることと同じ質問が来ると想定し、事前に回答を用意しておきましょう。

AI面接を受けるメリット

ここでは、AI面接を受ける主なメリットを3つ紹介します。AI面接のメリットを理解したうえで、転職を希望する企業がAI面接を取り入れているかどうかを確認しましょう。

面接を受ける際のコスト削減

AI面接は、スマートフォンアプリや録画データを送信する形で実施されるため、面接会場に向かう際の交通費がかかりません。また遠方企業の面接を受ける際、会場近くでの宿泊費が発生することがありますが、AI面接であれば自宅でも受けられるため、宿泊費は不要です。費用面だけでなく会場に向かうまでの時間的コストを削減できるのも、AI面接のメリットです。

面接時間の融通がきく

通常の面接は、自身と転職先企業の都合にあわせてスケジュールを確保する必要があります。しかしAI面接は24時間・365日受けることができるため、スケジュール面の融通がききやすいのです。在職中に面接を受ける場合、平日に時間を確保できない人もいるでしょう。AI面接は土日祝日でも受けられるため、忙しい人にも向いている面接手法です。

リラックスして受けられる

対面面接は質問への回答がうまくできるかわからず、緊張しやすいものです。一方でAI面接は自宅で実施でき、かつ画面に向かって回答するため、もともとコミュニケーションが苦手な人でもリラックスして受けられます。

ただしリラックスできるからといって、寝起きや普段着の状態で面接を受けることは避けてください。AI面接は声や服装も解析できるため、対面ではないからといってリラックスしすぎるのは厳禁です。AI面接においても対面面接と同じように服装やマナーに留意しましょう。

AI面接を受けるデメリット

メリットの多いAI面接ですが、デメリットもいくつかあります。ここでは、AI面接を受けるデメリットを2つ紹介します。

どのような企業か把握しにくい

AI面接はインターネットを介して行うため、企業の雰囲気や担当者との相性が判断できません。仮にAIで高い評価を受けて入社しても、実際には会社の雰囲気や業務内容が合わず、早期退職につながってしまうケースもあります。面接後のミスマッチは通常の面接でも起こり得ますが、AI面接だとより発生のリスクが高いといえます。

人物像を評価されにくい

AI面接は、エントリーシートの内容やテンプレート化した質問の回答を分析して入社可否を判断されます。そのため対面の面接で判断される人柄は評価されないことから、入社後のミスマッチにつながる可能性があります。AI面接で採用された際は、入社後に自身の人柄をアピールする必要があると認識しておきましょう。

AI面接を行う企業側のメリット・デメリットは?

AI面接は、実施する企業側にもメリットとデメリットがあります。ここで紹介するAI面接を行う企業側のメリット・デメリットを把握したうえで、実際にAI面接を受ける際の対策をとってください。

メリット

AI面接を行うことで、企業側には以下のメリットがあります。

  • 採用コストを削減できる
  • 面接会場の用意が不要
  • 遠方の応募者を受け入れやすい
  • 面接にかかる時間を別の業務に充てられる
  • 企業認知度を拡大できる
  • AI面接導入企業であることで注目される
  • ヒューマンエラーを防止できる

デメリット

AI面接を行うことによる企業側のデメリットは、以下のとおりです。

  • 評価の過程・理由の詳細を求職者に説明できない
  • 求職者の将来性まで判断できない
  • 評価基準以外の面で適性がある人材を逃してしまいやすい

AI面接を攻略するコツ

実際にAI面接を受ける際は、ここで紹介する3つのコツを意識することで、攻略しやすくなります。AI面接の特徴やメリット・デメリットを把握したうえでコツを実践できれば、採用される可能性が高まるでしょう。

端的に答える

AI面接を受ける場合も、対面で面接を受ける場合と同様、端的に答えることを意識してください。対面ではない、オンライン面接だからと油断し、冗長的な回答や内容の薄い回答をすることは避けるべきです。質問に対し、結論から話したうえで「なぜなら〜」と理由を補足する形で回答しましょう。聞かれることの多い質問はAI面接も通常の面接も大きく変わらないため、端的に答えられるよう、あらかじめ回答を用意しておいてください。

面接時の背景を意識する

AI面接をスマートフォンで受ける場合は、面接時の背景にも気を配ることが大切です。背景の設定をデフォルトにしてしまうと部屋の中がそのまま映ってしまい、悪い評価につながる可能性があります。AI面接を受ける際はできるだけ白い壁紙を設定すると余計な情報が伝わらず、評価に影響を与える恐れがなくなります。

声のトーンや身だしなみに気を配る

対面での面接と同様、声のトーンや身だしなみに注意してください。自宅で受けるからといってリラックスしすぎていては減点される可能性があります。またAI面接のデータは記録として残るうえ、あとから担当者が見ることもあるため、不適切な態度をとっていると担当者のチェック段階で不採用になることがあります。

まとめ

今回は、AI面接について解説しました。AI面接はコスト削減や時間の融通が効く点、リラックスして受けられることなど、求職者にとって多くのメリットがあります。ただし企業特性を把握しにくい、人柄を判断されにくいといったデメリットもあるため、メリットとあわせて覚えておきましょう。AI面接は、面接時の背景や声のトーン、身だしなみを意識しつつ端的に答えることが大切です。技術の進歩にあわせてAI面接を取り入れている企業も増えているので、本記事の内容を参考に対策をとってください。

監修者・江部 臨太郎

江部 臨太郎

新卒からアパレルショップ「FREAK'S STORE」に4年勤務。顧客売上全国1位を達成し副店長に昇格後、うなぎ屋「のだや」に転職。ホール責任者として2年勤務し、1年間の無職期間を挟み、リクルートに入社。広告メディア「SUUMO」を取り扱う一気通貫型の法人営業に2年間従事し、在籍期間で合計6回の社内表彰を獲得。その後、転職サイトdodaなどを取り扱うパーソルキャリアの新規事業開発室「Innovation Lab.」に転職。サービス業向けのDXを行うバーティカルSaaS「Sync Up」の新規事業立ち上げにBizサイド1人目としてジョイン。SaaS型パイプラインセールスの基盤構築と事業拡大に貢献。その後、パーソルイノベーションに転籍し、同事業部で計2年間、社内スタートアップの "0→1" フェーズに携わり、現職へ。執行役員として人材紹介サービス「Izul」の立ち上げに参画。現在はIzulの事業全体の戦略推進担当を担いながら、キャリアアドバイザーチームのマネジメント、及び自身もプレイヤーとして活動中。同時に個人事業主として、住宅メーカーやインテリアショップなどtoC事業者に向けたコンサルティング業務に従事している。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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