カジュアル面談とは?面接との違いやメリット、注意点などを解説

2023年6月10日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

面接といえば、企業の採用担当者と厳格な雰囲気で行うとイメージしている方も多いのではないでしょうか。近年は、採用担当者以外の人物と和やかな雰囲気で行う「カジュアル面談」が増加傾向にあります。カジュアル面談を企業側から打診された際は、実施される意義や内容についてチェックしておきましょう。この記事では、カジュアル面談と面接の違いや増えている背景・メリット・流れについて詳しく解説します。

カジュアル面談とは

カジュアル面談とは、選考の前段階として企業の採用担当者と転職希望者が情報交換を行う面談です。会社側はカジュアル面談を通じ、転職希望者の雰囲気や性格、志向などを把握します。対して転職希望者は、会社の企業風土・文化・雰囲気・働きやすさを確認することができます。
カジュアル面談は、双方のニーズを満たすため、フランクな意見交換や情報交換をすることで相互理解を深めることを目的に行います。

カジュアル面談と面接の違い

カジュアル面談と面接の違いは、合否判断をしないことです。カジュアル面談は、応募の意思が固まっていない段階で行われるケースもあります。あくまでも、企業と転職希望者の相互理解を深めることが目的のため、カジュアル面談の段階で採用可否の判断はしません。
また、カジュアル面談の名称からも読み取れるように、リクルートスーツではなくオフィスカジュアルなどで行われる傾向にあります。開催場所も会社の会議室や面接会場などではなく、飲食店やオンラインで開催されます。

カジュアル面談が増えている背景

近年は、転職希望者から企業側ではなく、企業側から転職希望者へアプローチする方法が注目されています。優秀な人材を確保するために、リファラル採用やヘッドハンティングをはじめとしたアプローチ手法を多くの企業が導入しているのです。
少子高齢化による労働人口の減少を受け、労働生産性の向上や優秀な人材の確保が急務といわれています。そのため、転職希望者からの応募を待つだけではなく、企業側からもアプローチをかけて優秀な人材を積極的に採用することが求められています。

カジュアル面談のメリット

カジュアル面談には、企業側と転職希望者の双方にメリットがあります。ここでは、転職希望者にとってカジュアル面談にどのようなメリットがあるのか詳しく解説します。

ミスマッチのリスクが低くなる

企業の担当者から社風や職場の雰囲気、業務内容などについて直接話を聞けることで、理想の転職を実現できそうか判断できます。希望を抱いて選考に参加して採用されたものの、実際に働いてみると自分に合わなかったケースは少なくありません。カジュアル面談を経由することで会社の雰囲気を理解しやすくなるため、ミスマッチのリスクが減少します。

応募の判断材料となる

応募すべきか迷っている段階でカジュアル面談を受けることで、応募の気持ちが固まったり、反対に応募を取りやめたりできます。選考に参加する際は履歴書の作成や面接への参加、会場へのアクセスなどに時間と労力がかかるため、なるべく選考を受ける前に判断したいところです。

お互い気軽に情報交換ができる

カジュアル面談では、お互いが気軽に情報交換できます。採用担当者以外がカジュアル面談を担当することも多いため、転職希望者も緊張せず面談に臨めるでしょう。また、採用可否が判断されないため、年収や希望のポジションへの配属など、通常の面接で聞きづらいことも気軽に質問できます。

カジュアル面談の事前準備

カジュアル面談を受ける場合、企業側への質問内容についてまとめておく必要があります。「相互理解を深める」というカジュアル面談の目的を実現するためにも、事前準備を行い、面談に対する意識を高めておきましょう。
例えば、社風や職場の雰囲気、経営者との距離感、キャリアアップのしやすさ、希望した部署への配属、待遇について質問します。また企業側からは、カジュアル面談を受けた理由や会社に興味を持った理由や経験、スキルや転職理由を質問される可能性があります。

カジュアル面談の流れ

ここでは、カジュアル面談が進む流れを紹介します。カジュアル面談は和やかな雰囲気で行われますが、担当者に失礼のないよう対応することは最低限のマナーです。

1:自己紹介

まずは、担当者と転職希望者の双方の自己紹介から始めます。話しやすい雰囲気づくりが大切なため、身構えすぎないようにしましょう。

2:合否とは関係ない面談であることを再確認

合否とは関係ない面談であることを再度確認しましょう。転職希望者から質問しなくても、企業の担当者が「事前に説明したとおり、この面談は合否判断とは関係がありません」などと説明してくれる場合もあります。

3:質問に答える

企業側と転職希望者とどちらが先に質問するかは、面談によって異なります。企業からの質問に対し、明確な回答を掲示しましょう。

4:質問する

転職希望者も企業側へ質問します。ノートに質問事項を記入しておいて、それを見ながら質問しても失礼にはあたりません。また、回答をノートに書くことも可能です。

カジュアル面談の注意点

ここでは、カジュアル面談で企業との相互理解を深めるために押さえたい注意点をいくつか紹介します。

和やかな雰囲気で話す

緊張しているからといって、真顔で根掘り葉掘り聞くようなことは避けましょう。和やかな雰囲気だからこそ、転職希望者も企業の担当者も遠慮なく質問できます。

想定される質問に対する準備をしておく

企業側からの質問内容を想定しておき、回答を準備しておきましょう。考えながら回答しても問題ありませんが、限られた時間をより有意義に過ごすためにも、スムーズに答えられるようにしておくことが大切です。

採用担当者以外が対応することを理解する

カジュアル面談は採用担当者以外が対応するうえに、合否判断に関係がありません。これらを理解しないまま当日を迎えると、緊張して話せなくなったり、求められていない自己PRをしてしまったりする恐れがあります。

まとめ

カジュアル面談は、和やかな雰囲気の中で企業側と転職希望者の相互理解を深めることが目的です。合否判断には関係がないため、何を質問すれば心象がよくなるのか深く考える必要はありません。より良い転職を実現するためにも、今回解説したカジュアル面談のメリットや流れ、注意点などを参考にしてください。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

Twitter

Facebook

LINE