転職は何歳までできる?転職年齢限界説や年代別に求められる能力を解説

2024年3月11日

2024年4月26日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

転職を検討する際、年齢のことが気になってしまう方は多いのではないでしょうか。この記事では、転職と年齢の関係性や年代別に求められる能力、転職を成功させるポイントについて解説しています。20代後半以降で転職を考えている方や、年齢にかかわらず後悔のない転職をしたい方はぜひ参考にしてください。

転職は何歳までにするべきか

雇用対策法においては募集・採用で年齢制限を設けることは禁止されており、法律上では何歳でも転職が可能です。しかし、年齢が若いほど長期間自社に貢献してもらいやすいことから、実際の転職では若年の応募者の方が有利になる傾向にあります。また、企業によっては長期間のキャリア形成を目的として、応募者の年齢を事実上制限しているケースも多く見られます。特に非正規雇用から正社員に転職したい場合はできるだけ早めに行動するとよいでしょう。

転職者の平均年齢

転職サイト「doda」の調査では、2022年に転職に成功した人の平均年齢は32.2歳となりました。また、年代別の割合を見ると、20代後半が40.6%と最も高く、ついで30代前半が23.6%、40代以上が13.9%となっています。このデータによると、転職者は20代後半〜30代前半が中心になっているものの、年齢にかかわらず多くの人が転職に成功していることがわかります。
参考:転職成功者の平均年齢調査【最新版】転職するなら何歳まで?年代別の転職活動のポイントは? |転職ならdoda(デューダ)

転職年齢限界説とは

かつて、転職メディアなどでは「転職年齢限界説」が提唱されていました。しかし、社会情勢が大きく変化した今、この説を疑う声が多く挙がっています。ここでは、それぞれの説が生まれた理由や現状について解説します。

28歳限界説

一般的に、30代以降はキャリアの方向性を確立し、専門性を高めていく時期といわれています。そのため、28歳前後は今後のキャリアを見直すべき時期として「28歳転職限界説」が提唱されるようになりました。この年代は社会人経験をある程度積んでおり、転職市場での需要も高いため、一度転職について考えてみるのもおすすめです。

32歳限界説

新卒で入社した社員は30代半ばまでに役職につくケースが多いため、30代前半以降に転職すると上司が年下になる場合があります。そのラインがおよそ32歳前後であることから、「32歳転職限界説」が提唱されるようになりました。しかし、近年は実力を評価する会社が増えており、上司の年齢はさほど気にされない傾向にあります。

35歳限界説

かつては年功序列が一般的で、同じ会社で定年まで働くケースが多く、35歳で転職すると出世に影響を与えることから「35歳転職限界説」が提唱されるようになりました。しかし、現在では労働人口が減少しており、売り手市場であることから、35歳以降でも転職は可能です。ただし、35歳以降の転職では即戦力としての活躍が求められる傾向にあります。

【年代別】転職者に求められる能力を解説

転職に年齢制限はありませんが、年代によって企業から求められることは異なります。ここでは、転職時に評価される能力を年代別に解説します。

20代

20代はまだ社会人経験が浅いことから、スキルよりもやる気や意欲が重視されます。25歳ごろまでは、第二新卒枠を利用することも可能です。また、20代は未経験の職種にも転職しやすい傾向にあります。ただし、ある程度社会人経験を積んだ20代後半では、30代と同様にスキルや経験が求められる場合があるため注意してください。

30代

30代以降になると、即戦力としての活躍が求められるようになります。そのため、転職においてはこれまでの実務経験やスキルが重視される点が特徴的です。また、年齢的に今後リーダーとして組織をまとめていく立場になりうることから、人材育成やチームマネジメントの経験も問われる傾向にあります。

40代以降

40代以降の転職者を採用する企業では、マネージャー候補や管理職候補といった即戦力かつ高い役職での活躍を求めている場合があります。そのため、これまでの業務で培った専門スキルやマネジメント能力を重視される点が特徴的です。また、40代以降は定年までの残り年数が少なく育成しづらいことから、未経験職種への転職は難しいとされています。

性別は転職時の年齢に影響する?

転職サイト「doda」の調査によると、2022年に転職に成功した人の男女別平均年齢は男性が33.0歳・女性が30.5歳となっており、男性の方が転職時の年齢がやや高くなっています。しかし、性別が転職に影響を与えるケースは少なく、男女ともに年代別に求められることは同じです。ただし、女性は結婚・出産をきっかけに離職してしまうことがあるため、企業によってはライフステージが変化しやすい20代後半〜30代前半の女性に対して慎重になる場合があります。

年代別・転職におけるポイント

年代によって転職を成功させるコツが変わってくるため、転職者は自分の年齢に合わせたアプローチを行う必要があります。ここでは、転職におけるポイントを年代別に解説します。

20代までは未経験でも転職しやすい

20代の転職者に対して、企業はポテンシャルや意欲、基本的なビジネススキルなどを求めています。他の年代と比べて経験や能力が重視されないことから、未経験の業種・職種に挑戦したい方は20代のうちがおすすめです。20代後半で未経験職種に転職する場合は、これまでの業務で得た経験を転職先でどのように活かせるかをアプローチするとよいでしょう。

30代は即戦力を求められる傾向がある

ポテンシャルが重視される20代とは異なり、30代の転職者は実務経験やスキルを求められる点が特徴的です。そのため、即戦力として活躍できることをどうアピールするのかが転職成功の鍵となります。また、将来のリーダー候補としてマネジメント能力を評価される場合も多いため、新人育成やチームリーダーなどの経験があれば積極的に伝えられるとよいでしょう。

40代は採用ポジションと管理職経験がカギ

40代は管理職候補として採用されるケースが多く、これまでの実務経験に加えて高い専門性やマネジメント能力が求められます。管理職として部下を指導した経験やプロジェクトリーダーを務めた経験があれば、積極的にアピールしていくとよいでしょう。また、40代以降に対しては一般社員での募集は少なく、特に未経験職種への転職はかなり厳しい傾向にあります。どうしても未経験の仕事に挑戦したい場合は、下記で紹介する業界・職種を検討することをおすすめします。

年齢に関係なく転職しやすい業界・職種

業界や職種によっては、人材不足などの理由で募集条件の間口をかなり広げている場合があります。ここでは、年齢に関係なく転職しやすい業界や職種のうち代表的なものを3つ紹介します。

IT業界

IT技術の著しい発展に伴って需要が増え続けている反面、IT業界は人材不足が拡大しています。そのためIT企業では積極的に人材募集を行っており、年齢不問・未経験可の求人も多く見られます。また、業界全体で実力主義の傾向が強く、昇給・昇進が年齢に左右されづらいことから、30代・40代以降でも挑戦しやすいといえるでしょう。

営業職

営業職は、コミュニケーションスキルや学習意欲など本人のポテンシャルを活かせる点から、年齢を問わず転職しやすい傾向にあります。また、実務経験がある場合、未経験の業界でも営業職として採用されやすい点も魅力的です。ただし、企業によっては飛び込み営業のような体力・精神力が必要な営業スタイルを行っているケースもありますので、業務内容については慎重に見極めるようにしてください。

介護職

介護職は高齢化社会が進む現在、需要が高まり続けている一方、慢性的な人材不足が課題です。そのため、年齢にかかわらず未経験からでも転職しやすい傾向にあります。一定の体力は求められるものの、近年では収入面や福利厚生に力を入れている企業も多く存在しています。

まとめ

この記事では、転職と年齢に関するテーマについて解説しました。年代によって企業から求められるものや採用基準は異なるものの、転職には年齢制限はありません。どの年代においても、これまでの業務経験やスキルの棚卸しを行い、自分の強みや転職先でどのように貢献できるかを効果的にアピールすることが大切です。今回の記事もぜひ参考にしてください。

監修者・押目 隆之介

押目 隆之介

日本郵船グループにて3年間国際物流業務に従事。
リクルートに転職し、約5年間住宅・不動産領域のメディア営業およびマネジメントを経験後、前職のAbemaTV(サイバーエージェントより出向)にてコンテンツ戦略プロデューサーとして約4年間勤務しておりました。

現在は、自身の事業の経営も行いながら、リクルート時代の同僚であった中田の立ち上げたIzulにて、20~30代の方々を中心としたキャリア支援のお手伝いもさせていただいております。

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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