コンサル業界の「BIG4」とは?特徴・企業風土・採用体制について解説

2024年3月10日

2024年1月16日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

コンサル業界には「BIG4」と呼ばれる4大コンサルティングファームが存在します。コンサル業界を志望している方は、これらの企業への転職を目指すかどうかにかかわらず、基礎知識として身につけておきましょう。この記事では、コンサル業界の「BIG4」を構成する4つの企業と、それぞれの特徴や企業風土、採用情報について解説します。

コンサル業界の「BIG4」とは

「BIG4」とは、世界で最も影響力のある大手会計事務所グループを指す用語です。このグループには、以下の4つの企業が含まれています:

  • Deloitte Touche Tohmatsu(デロイト トーマツ)
  • PricewaterhouseCoopers(PwC)
  • KPMG
  • Ernst & Young(EY)

これらの大手会計事務所は、主に監査業務を中心に提供しています。そのほかコンサルティングサービスも提供しており、その規模や専門性からBIG4といわれています。つまり、会計事務所グループとしてのBIG4と、コンサルティングファームとしてのBIG4が存在します。

会計事務所業界でいうBIG4は上記で、コンサル業界でいうBIG4はそれぞれのグループに属する下記のコンサルティングファームのことです。

  • デロイトトーマツコンサルティング(DTC)
  • PwCコンサルティング合同会社(PwC)
  • KPMGコンサルティング
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング

戦略コンサルティング、ITコンサルティング、組織変革、リスク管理など、幅広い分野で高度な専門知識とリソースを提供しており、所属している社員もコンサルタントとしてトップレベルです。

コンサル業界の「BIG4」をそれぞれ解説

規模や専門性については似通っているものの、それぞれの特徴や企業風土は大きく異なります。コンサル業界のBIG4について、特徴や企業風土、採用情報などを詳しく解説します。

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)

デロイトトーマツコンサルティング(Deloitte Tohmatsu Consulting、以下、DTC)は、戦略的なコンサルティング、デジタルトランスフォーメーション、テクノロジーコンサルティング、組織変革、リスク管理、業績向上など幅広いサービスを提供しています。特徴や企業風土、採用情報は次のとおりです。

特徴・企業風土

実力主義であるものの、一般的な外資系ファームのように激しい競争が繰り広げられているわけではありません。クライアントの課題を解決し、着実に結果を出す人物が評価されます。また、仕事とプライベートのバランスも重要視されているため、働きやすい環境といえるでしょう。研修も充実しているため、基本的なスキルや知識を短期間で習得できます。

採用情報

ジェンダーバランスを考慮した採用や、高い目的意識や独自の知識を持つ未経験の人材を採用することに力を入れています。これにより、イノベーションとサービス価値の向上を促進することにつながると考えられています。

募集職種は、会計コンサルタント、マーケティングコンサルタント、CRMコンサルタント、UI/UXデザイナーなどです。

PwCコンサルティング合同会社(PwC)

PwCコンサルティングは戦略コンサルティング、テクノロジーコンサルティング、経営・業績改善、リスク管理、人事・組織開発、財務コンサルティングなど、多岐にわたる業務領域を展開しています。特徴や企業風土、採用情報について詳しく見ていきましょう。

特徴・企業風土

他のコンサルティングファームと比較して、外資系企業らしい国際的な視野とカルチャーがあります。実力主義のため、過程よりも結果が重視されます。また、成果を出せさえすれば、ある程度自由に休暇を取れるように、自分に合った働き方を模索しやすいことも大きな特徴です。

採用情報

金融や製造、ヘルスケア、流通などの領域で、コンサルタントを募集しています。それぞれの領域に複数のコンサルタント職が設けられており、より自身のスキルや経験に適した職種を選択できます。ただし、必ずしも応募した職種に配属されるとは限らないことに注意が必要です。

KPMGコンサルティング

KPMGコンサルティングは、KPMGグループの監査法人と連携し、高度な財務および経営コンサルティングを提供しています。特徴や企業風土、採用情報について詳しく見ていきましょう。

特徴・企業風土

1人の社員が多様なプロジェクトに関与するため、短期間で多くの経験を積むことができます。その一方で激務になりやすいため、ライフワークバランスを取りたい方は注意が必要です。RPAやセキュリティ・リスク分野に力を入れているため、これらの知識や経験がある人は年収交渉を進めやすいでしょう。

採用情報

KPMGは、会計士、コンサルタント、税務専門家、事務職員などを募集しています。コンサルティング業界の経験は必須ではありません。他の業界で培った知識やスキルを持っていれば応募が可能であり、実際に未経験で活躍しているコンサルタントも在籍しています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、監査、会計、税務、コンサルティングなどの分野でサービスを提供しています。多国籍企業や組織向けに幅広いサービスを提供し、グローバルなネットワークを持っていることが特徴です。

特徴・企業風土

PwCやデロイトに比べて、淡々としたロジカルなコミュニケーションスタイルを取る傾向があります。そのため、人を惹きつける魅力を持つ人よりも、論理的思考力やコミュニケーション能力が優れている人が求められます。

また、ベンチャー的な風土が根付いているため、若手社員でもさまざまな業務に参加し、幅広い経験を積むことができます。

採用情報

主な募集職種にはITコンサルタント、デジタルコンサルタント、SAPコンサルタントなどがあります。コンサルタントといっても細かく分類されているため、自身のスキルや経験を活かせる職種を慎重に見極めることが大切です。

コンサル業界「BIG4」の中途採用のポイント

コンサル業界は実力主義で、中途採用されるにはスキルや経験を適切にアピールする必要があります。コンサル業界「BIG4」に中途採用で入社したい場合は、次のポイントを押さえましょう。

スキル・実績を重要視している

コンサル業界では、専門スキルや専門知識が高く評価されます。例えば、戦略コンサルティング、デジタルトランスフォーメーション、リスクマネジメント、テクノロジー関連のスキルなどを持つ人材は即戦力になるでしょう。ただし、コンサルタント経験は必須ではない企業もあります。未経験の場合は、過去に関わったプロジェクトや成果、クライアントの満足度などに関するエピソードを自己PRに含め、コンサルタントとしても活躍できる可能性があることをアピールしましょう。

コンサルタントとしての適性

コンサルタントはクライアントの課題や問題を分析し、解決策を提供する役割を果たします。したがって、複雑な情報を分析し、論理的に考える能力が必要です。

また、コンサルタントはクライアントにヒアリングや提案をするため、コミュニケーション能力が欠かせません。さらに、さまざまな業界や企業の事情に適応できる能力も求められます。

まとめ

コンサル業界のBIG4は実力主義の企業が多いため、すでにコンサルタントに従事している人が優遇されます。しかしながら、特定分野の知識を持っていれば未経験でも入社できる可能性があります。BIG4への転職を検討している方は、今回解説した内容を参考に、自身のスキルや経験がどのように活かせるのかを考えましょう。

監修者・西本 威昭

西本 威昭

・国内大手SIerに新卒入社
 SEやPMとして多くのプロジェクトを経験

・KPMGコンサルティング株式会社に転職
 シニアコンサルタントとしてジョイン
 製造業を中心に複数のSCM案件に参画

・アビームコンサルティング株式会社に転職
 マネージャーとしてジョイン
 製造業を中心にSAP関連プロジェクトに参画

・株式会社Izulに転職
 副業のフリーコンサルタントとして活動する傍ら、
 同社キャリアアドバイザーとして従事

著者プロフィール

Izul広報チーム

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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