人材業界向けの志望動機はどう書く?職種別の仕事内容と例文を紹介

2023年9月22日

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Izul広報チーム

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働き方の変化や就職難により、昨今注目されているのが人材業界です。一口に人材業界といっても具体的にどんな仕事内容なのか分からない方も多いのではないでしょうか。人材業界を志望していても業界知識が無いと良い志望動機は書けません。この記事では人材業界の特徴と仕事内容を紹介し、志望動機を書くうえで意識するポイントや実際の例文を解説します。ぜひ志望動機を書く際の参考にしてください。

人材業界の特徴

まずは人材業界がどのような業界で、どのような人材が求められているかをご紹介します。人材業界は簡単にいうと「人と企業のつなぎ役」です。人手不足の企業に対して仕事を探している人をマッチングさせたり、離職率の高さで悩む企業に対して定着率を上げる施策を提案したりと、就職支援や就業支援を行います。
就職や転職というのは一人の人生に大きく関わることであり、それに携わる人材業界は大きなやりがいのある仕事といえるでしょう。昨今ではコロナ禍による働き方の変化を受けて、エージェントを利用して転職や副業をする方が増えています。他にも高齢者の就業支援や外国人労働者の雇用問題など、就職を取り巻く環境は日々変化しているため、今後も注目される業界です。

そんな人材業界では、以下のような人物が求められる傾向にあります。

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 情報収集能力が高い人
  • ポジティブ志向の強い人

人材業界は常に人と関わる仕事です。求職者との面談や企業担当者との交渉を通じて、双方の理想を叶えるために上手くコミュニケーションを取る必要があります。求職者はどんな仕事を求めているのか、企業側はどんな人材を欲しているのかをヒアリングし、必要なサービスを提供することが大切です。
そして、人にも企業にも正しく有益な情報を提供するためには、日頃の情報収集が欠かせません。いち早く関連業界の動向をつかみ、担当企業や求職者に最新情報を提供することで、双方から信頼を得られるだけでなく、競合他社との差別化にもつながります。得た情報をもとに、すぐに連絡報告するマメさも人材業界では重要視されます。
最後に、どの業界でもそうですが、常にポジティブな人物は好かれる傾向にあります。就職が上手くいかない求職者との面談で、こちらも暗い雰囲気になってしまっては落ち込む一方です。また企業に対しては新規開拓の営業の際、断られることも多いため粘り強い姿勢が大切になります。明るく堂々とした態度で話すことで相手も説得力を感じてくれるため、ポジティブ志向を示すエピソードがあればぜひ志望動機に盛り込みましょう。

【職種別】人材業界の仕事内容

ここでは人材業界の仕事内容として、職種別に以下の4種類をご紹介します。

  • 紹介
  • 派遣
  • 広告
  • コンサルティング

それぞれをしっかり理解し、あなたが人材業界でどのように働きたいのかを明確にしましょう。

紹介

求職者と求人を出す企業の間に入り、それぞれのニーズに合うマッチングを実現させるのが人材紹介業者です。転職エージェントや新卒エージェント、またはヘッドハンティングなどがあり、登録している求職者の条件や適性に沿った企業求人を紹介するだけでなく、キャリア相談や面接対策など、就職活動全般にわたってサポートします。また、求職者に紹介する企業を増やすために、企業に対して営業をかけるのも人材紹介の仕事内容のひとつです。自社のサービスを活用することで、よりよい人材を獲得できることをアピールします。どちらも高いコミュニケーション能力と情報収集能力が求められる業務です。

派遣

自社で雇用する社員を、人手不足に悩む他企業に派遣するのが人材派遣業です。求職者と企業が直接雇用契約を結ぶ人材紹介業とは異なり、派遣スタッフはあくまでも自社の社員であり、求人企業と雇用契約はありません。企業に人材を送るだけでなく、派遣の契約期間中にしっかり業務を遂行できているか、派遣社員をフォローするのも派遣業の仕事です。

広告

Webサイトや紙媒体を用いて、企業の求人情報を掲載するのが広告業です。求職者と関わることはなく、求人情報を掲載するにあたって、原稿作成のアドバイスなどをして企業側をサポートしていきます。求人媒体への掲載料と、場合によっては採用に伴った成功報酬が収入源です。人材紹介と異なり、求人を目にした誰もが応募できるため、マッチングの精度は決して高くありません。しかし、求職者の多くがまずは求人サイトや求人雑誌を利用するため、求人を出す企業にとっては非常にありがたい職種といえます。

コンサルティング

コンサルティング業も、求職者というよりも企業へのサポートを行う職種です。採用活動や人材の育成、離職率や定着率といった、人事全般に関して企業へアドバイスを行います。企業担当者とのヒアリングを通じて企業が抱える問題を浮き彫りにし、解決に導いていかなければならないため、人事制度や法律への理解も必要です。難易度は高いですが、企業の働き方改善など、大きな改革に携わることでやりがいの大きい仕事でしょう。

人材業界の志望動機を書くうえでのポイント

人材業界についておさらいできたところで、実際に志望動機を書くうえでのポイントとして以下の3点をご紹介します。

  • 人材業界でのモチベーションやキャリアについて明確にする
  • 人材業界で求められている人材を把握しておく
  • 人材業界の魅力を知っておく

これらを押さえることで、具体的で鮮明な志望動機が書けるはずです。ぜひ参考にして実際に書いてみましょう。

人材業界でのモチベーションやキャリアについて明確にする

数ある業界の中でも「人材業界を選んだ理由」を記載することで、入社意欲の伝わる志望動機となります。人材業界に対するモチベーションや、どんなキャリアを重ねていきたいかという展望を明確に記載しましょう。働く前から具体的にイメージするのは難しいですが、「この業界・企業で何をしたいか、どうなりたいか」という自分なりのキャリアプランを立てられれば、その業界・企業に対する研究成果や入社意欲が伝わります。
人材業界は企業と人をつなぐ仕事です。「企業と人材双方でメリットがあるマッチングを実現したい」「雇用で困っている企業や求職者を救い、より多くの人を幸せにしたい」など、人材業界だからこそのさまざまな理由が考えられます。どのように活躍していきたいか、どんなことを実現したいかを思い描き、入社後はどう会社に貢献できるかを明確に記載することが大切です。その際、自分の性格や強みとなるスキルを交えながら書くことで、志望動機により説得力が生まれます。

人材業界で求められている人材を把握しておく

どの業界を志望する際にも大切ですが、人材業界で求められる人材がどのような人か把握しておきましょう。極端な話、いくら性格が良くスキルもあって、熱意にあふれていても、それらが企業に求められていなければ当然採用されません。
適材適所という言葉がありますが、人材業界には人材業界の求める人物像があります。前述した通りコミュニケーション能力や情報収集力が高く、ポジティブな人物が求められます。志望動機を書くにあたって、自分の性格や適性が軸になっているのであれば、「チームや組織内で上手く意見をまとめた経験」や「まめな性格」、「トレンドに敏感で多くのことに興味関心を持てる」というようなエピソードがあれば、人材業界への志望動機により具体性を持たせられるでしょう。

人材業界の魅力を知っておく

人材業界への志望動機を書くためには、人材業界をしっかり知っていなくてはなりません。また、熱意の伝わる内容にするためにも、人材業界の魅力を把握しておきましょう。
ここでは以下の2点を解説します。人材業界ならではの志望動機をアピールするうえで非常に有効なため、しっかり押さえておきましょう。

幅広い知識や人脈が得られる

さまざまな求職者一人ひとりに対して、的確な求人情報を提供しなければならないため、紹介する業界や職種、具体的な仕事内容など、多くの情報を整理し把握しておく必要があります。多くの社会人は自分が働く業界以外の仕事について詳しく知る機会がありませんが、人材業界で働いていれば、ジャンルに関係なくさまざまな企業と深く関わるため、あらゆる業界の知識が自然と習得可能です。
また法人営業では、企業の求人状況や人事計画に常にアンテナを張る必要があり、企業の課題解決に伴走して取り組んでいきます。これら人材業界での業務で得られる知識や人脈は、その後の自分自身のキャリアにも非常に有益です。

貢献度が高くやりがいが大きい

就職に悩む求職者、人材難に悩む企業、その双方の悩みを一挙に解決できるのが人材業界の仕事です。仕事を通じて人や社会の役に立てていることを実感しやすく、やりがいを強く感じられる職種といえるでしょう。
就職が決まるという、一人の人生が大きく変わる出来事に直接携わるのは人材業界ならではです。一緒に仕事を探し、面接の練習を重ね、無事採用が決まり、入社後も生き生きと働いているとなれば達成感もひとしおでしょう。
また企業への人事コンサルティングであれば、経営レベルにも踏み込んだ大きなプロジェクトを担うといっても過言ではありません。働き方改革が成功し、従業員の満足度が上がれば企業にとっても非常に有益です。人にも企業にも貢献度が高い点は、人材業界の大きな魅力といえます。

人材業界の志望動機を例文で紹介

最後に人材業界への志望動機として使える例文を、OK例とNG例に分けてご紹介します。それぞれ簡単に解説もしますので、実際に書く際の参考にしてください。

OK例

まずはOK例からです。

私は企業と労働者の双方にメリットを生み出せれば、経済が活性化し、より豊かな社会の実現に貢献できると考えています。
貴社の強みは企業と人材のマッチングの高さと離職率の低さ、さらに人材紹介後の充実したサポートサービスです。私は貴社で、企業と人材双方のサポートをしっかりと行い、Win‐Winの関係を生み出したいと考えています。
大学時代は飲食店でアルバイトをしていたのですが、その中でお客様の様子や厨房の様子など、視野を広く持つことで細かいことにも気づき、必要なサポートをすることを覚えました。この経験は貴社でも必ず役に立つと考えております。企業と人材双方の求めるものを引き出し、その都度必要なサポートを行うことで、高い満足度を実現して貴社に貢献します。

企業の強みを挙げながら、人材業界における社会への貢献の仕方を述べることで、人材業界への志望動機、企業への志望動機ともにしっかり記載できています。アルバイトでの経験で培った能力が、人材業界でどう活かせるかという点も具体的です。入社後に活躍するイメージがしやすく、好印象が期待できます。

NG例

こちらはNG例です。改善するポイントも併せて参考にしましょう。

私は人材業界で活躍することで、企業と人材をつなぐ架け橋として貢献し、人としても成長していきたいです。私は働くうえで、仕事内容だけでなく企業との相性も大切だと考えています。もし好きなことを仕事にできても、企業との相性が悪ければやりがいを感じられず、働き続けることが困難になってしまう場合もあります。
やりがいを感じながら長く働き続けるためには、企業との相性は必要不可欠です。私は登録してくださった方に相性の良い企業を紹介することで、双方の高い満足度を実現させたいと考えています。

「企業と人をつなぐ架け橋」として人材業界で成長したいと述べており、業界志望の理由としてはいいですが、企業に対する志望理由が全くありません。企業研究をしていないと受け取られ熱意が伝わらないうえ、人材業界であれば企業は問わないという印象にもなってしまいます。また、企業にどう貢献できるかについても記載がないため、全体を通してあまりアピールができていません。

まとめ

人材業界の特徴や仕事内容、志望動機の書き方を紹介しました。就活生にも転職を考えている人にも、多くの人にとって身近な人材業界は人気の職種です。それだけ競争率も高いため、ライバルに差をつけるためにも、ここで紹介した志望動機の書き方のポイントをぜひ参考にしてください。実体験を交えながら、あなたの性格や強みを上手くアピールして、人材業界への熱意を伝えましょう。

監修者・竹節 正輝

竹節 正輝

日本郵便 本社IT新規事業→パーソルキャリアにて個人表彰、新規事業創出プログラムDrit大賞→パーソルイノベーション株式会社 地方副業Loino PdM 霞ヶ関でキャリアをスタートしたのち、転職サイトdoda、事業立ち上げも経験。キャリアアドバイザーとイントレプレナーの2つの顔を持つ。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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