未経験からエンジニアになるには?転職を成功させるポイントや注意点を解説

2024年3月9日

2024年1月16日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

エンジニアは専門性が高く、手に職をつけられる仕事として人気が高い職種のひとつです。また、未経験でも比較的転職しやすい傾向にあります。この記事では、未経験からエンジニアになる方法や転職時のポイントについて解説します。エンジニアを志望している方はぜひ参考にしてください。

エンジニアの仕事とは

エンジニアとは、工学について専門的な知識や技術を有する技術者のことです。エンジニアのなかでも、システムやソフトウェアの開発を行うシステムエンジニア・Webサイトを構築するWebエンジニアなど、担当領域によって仕事内容が分かれています。プログラミングを中心に行うプログラマーとは異なり、エンジニアはプロジェクトの管理や顧客との折衝なども行う点が特徴です。

未経験でもエンジニアになれる理由

エンジニアは未経験でも比較的転職しやすい職業ですが、その背景には現代の社会情勢が大きく影響しています。ここでは、未経験からでもエンジニアになりやすい主な理由を2つ紹介します。

業界全体でエンジニアが不足している

現在のIT業界は、IT技術の発展で需要が増加している一方、人材不足が拡大し続けている状況です。経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2030年にはIT人材が約40~80万人不足する可能性があるとされています。人材不足を解消するために、未経験者の採用・教育が進められています。

参考:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

多くのIT企業でエンジニアを積極採用している

IT人材が不足していることから、多くの企業でエンジニアを積極的に募集しています。また、未経験者に対しては時間をかけて研修することを前提に採用を行っているのです。これまでの経験やスキルにかかわらず、やる気さえあればエンジニアとして活躍できる可能性があるといえるでしょう。

未経験からエンジニアになる前に知っておきたいこと

ここでは、未経験からエンジニアになる前に知っておいた方がよいことを4つ紹介します。エンジニアに対する理解が浅いと、転職後に後悔する恐れがあるため注意してください。

SES企業が多い傾向にある

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、クライアントへ技術者を派遣する契約形態を指します。多くの企業で実施されており、従業員は自社ではなく客先に常駐して業務を行う点が特徴です。SES企業は年収が低い傾向にあるうえ、下流工程の業務が中心になることから、キャリアアップしにくいといったデメリットがあります。

最初はエンジニアの業務ができない場合がある

未経験で採用された場合、最初のうちはエンジニアとしての業務ができないケースが多いため、注意が必要です。たとえば、研修と並行して営業や事務などの仕事をさせられることがあります。どのタイミングからエンジニアの業務に携わらせてもらえるのか、面接時に確認しておくとよいでしょう。

常に学び続ける根気と努力が必要

IT技術は発展の速度が速いため、エンジニアとして活躍し続けるためには常に最新の技術を学ぶ姿勢が大切です。また未経験の場合は、ITに関する知識を1から覚えなければいけないため、業務時間外でも勉強が必要になることもあります。未経験からエンジニアになるのは容易ではなく、根気と努力が求められます。

業種によっては夜勤がある

インフラエンジニアの場合、24時間稼働のサーバーやネットワークを管理するために夜勤が発生することがあります。またトラブルが起きた際は、突発的な夜勤対応が必要です。夜勤はシフト制であるケースが一般的ですが、体調を崩しやすい・他の人と休日を合わせにくいといったデメリットが想定されます。夜勤の有無については求人に記載がある場合がほとんどですので、あらかじめ確認しておきましょう。

未経験からエンジニアになるメリット

エンジニアは常に学習が求められる職業ですが、多くのメリットを享受できます。ここでは、未経験からエンジニアに転職するメリットを4つ紹介します。

スキルアップすれば高収入が期待できる

エンジニアの研修期間中は給与が低いケースが多いものの、一人立ちしたあとは収入がアップするのが一般的です。​​厚生労働省の「令和4年 賃金構造基本統計調査」によると、エンジニアの平均年収は約550万円とされています。これは日本の平均年収である約443万円よりも約100万円高いため、未経験からの入社でも高収入が期待できます。

参考:令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
   令和3年分 民間給与実態統計調査|国税庁

自由な働き方ができる企業が多い

エンジニアはパソコン1つで業務を行えることから、多くの企業がフレックスタイム制度やリモートワーク制度を導入しています。時間や場所にとらわれずに働きやすいため、ワークライフバランスを大切しやすい点がメリットです。働き方に関する制度は求人票に記載されている場合がほとんどですので、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

市場価値が上がりやすい

IT業界は人材が不足しているという課題を抱えています。そのため、エンジニアとしてのスキルや経験を積むことで市場価値を上げることが可能です。転職においても有利に働きやすく、未経験から転職する場合よりもよい条件で採用されやすくなるでしょう。

将来的にフリーランスを目指せる

エンジニアとして経験を積むことで、よりよい条件で転職しやすくなるだけでなく、将来的に独立することも可能です。前職での人脈を活かして、業務委託として仕事を受注しているケースもあります。フリーランスは正社員に比べて自由に働きやすいため、独立を目指してスキルを磨くのもおすすめです。

未経験からエンジニアへの転職を成功させるポイント

ここでは、未経験からエンジニアへ転職する際に押さえておきたいポイントを4つ解説します。転職を成功させたい方は、ぜひチェックしてください。

業務に必要な最低限の知識は学んでおく

エンジニアとしての経験はなくても、IT業界やITに関する最低限の知識は身につけておきましょう。未経験可の求人では本人のやる気やポテンシャルが求められるため、まったく知識がない人は落とされる可能性が高くなります。可能であれば、独学でもプログラミングなどに触れておくことをおすすめします。

ポートフォリオを作成する

転職時にポートフォリオは必須ではないものの、用意しておくことで評価されやすくなります。学習したことをもとに自分でWebサイトやアプリを開発し、企業に提出する職務経歴書などにURLを掲載しておきましょう。開発日数やこだわったポイント、補修しているスキルなども合わせて記載するのがおすすめです。

前もって資格を取得しておく

未経験からエンジニアを目指す場合は、ITに関する資格を前もって取得しておくと転職で有利に働くことがあります。おすすめは、ITパスポートや基本情報技術者試験などの初級資格です。これらの資格は基礎知識があることの証明になるだけでなく、企業に対して意欲のアピールにもつながります。

スキル適性や業務について入念に調べておく

未経験可のエンジニア求人は多く存在していますが、研修制度の有無や従業員の人数、企業の成長性については応募する前に必ず調べておかなくてはいけません。働き方の実態を理解しないまま入社してしまうと、採用のミスマッチが起きる可能性があります。また、エンジニアにもさまざまな種類があるため、それぞれの業務内容や必要なスキルについての確認も必要です。

研修制度が充実した企業を選ぶ

未経験から転職する場合、研修が充実しているかどうかは非常に重要なポイントです。教育内容が自分のスキルや志望する業務と合っていないと、技術レベルについていけない・やりたかったことができないといった後悔につながってしまいます。研修の詳細については、転職の口コミサイトなどを参考に調べてみるとよいでしょう。

まとめ

この記事では、未経験からエンジニアに転職する際のポイントや、エンジニアになる前に知っておきたいことについて解説しました。エンジニアには未経験求人が多く存在しており、企業によっては30代以降でも挑戦できる場合があります。ただし、任せてもらえる業務内容や研修の充実度については企業によって大きな差があるため、転職エージェントや口コミサイトを利用して事前に情報収集を行っておきましょう。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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