保険業界の仕事とは?業界の特性や現状・今後、転職に必要な知識を紹介

2023年11月28日

2023年10月20日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

保険業界への転職を検討している方の中には、業界の特徴や扱う保険の種類について全体像を把握できていない方もいるでしょう。この記事では、保険業界の特徴や主な仕事内容、業界としての現状・今後について解説します。年収や将来性、適性やスキルなど、保険業界へ転職する際に把握すべきことも紹介しますので、新たなキャリアを形成したい方はぜひ参考にしてください。

保険業界とは

保険業界とは、名称の通り、顧客に対して保険をサービスとして提供する業界のことです。事故や病気といった不測の事態に対応できるように、自社の保険を顧客に提案します。ここでは、保険業界の概要を把握する際に重要な保険の種類や業界の分類、ビジネスモデルを紹介します。

保険の種類

保険会社が取り扱うのは、主に以下3種類の保険です。

生命保険・加入者が死亡した際に保険金が支払われる保険
・病気、ケガ、入院に適用される場合もある
・保険会社の支払う金額が大きいため保険料も高くなりやすい
火災保険・火災による建物の焼失、倒壊、損傷を対象に支払われる保険
・災害保険といわれることもあり、地震保険も含まれる
・法人営業の場合はマンションの大家、管理会社が対象
自動車損害保険・自動車を対象とした任意の保険
・必須の保険である自賠責保険も含まれる
・法人営業の場合はディーラー・カーショップが対象

保険業界の分類

保険業界には「生命保険業界」と「損害保険業界」の2種類があり、さらに第一分野・第二分野・第三分野の3種類に分けられます。

第一分野・生死に関連する保険
・定期保険、収入保障保険、終身保険、養老保険などが該当
第二分野・傷害、疫病に関連する保険
・傷害保険、医療保険、がん保険、介護保険などが該当
第三分野・偶然の事故による損害の賠償に関連する保険
・自動車保険、火災保険、賠償責任保険、信用保険などが該当

第一分野を主に取り扱うのは生命保険会社、第二分野は損害保険会社が主に取り扱う商材です。生命保険会社・損害保険会社の双方が取り扱える保険が第三分野に該当します。なお、上記とは別に「保険代理店」も保険業界の分類として含まれます。

【業種別】保険業界の主な仕事

ここでは保険業界の主な仕事を、生命保険会社・損害保険会社・保険代理店の分類ごとに紹介します。実際に保険業界への転職を検討する際の参考にしてください。

生命保険会社

生命保険会社の仕事は、保険業務と資産運用の2つに分けられます。顧客から保険料を受け取り、契約内容に応じた保険金を支払うのが、保険業務の特徴です。対して資産運用は、顧客から集金した保険料で資産を増やし、保険金・配当の財源にします。生命保険会社が取り扱う保険は、主に第一分野の保険です。

損害保険会社

保険商品の販売や事故・災害の損害査定を実施し、保険金を支払う手続きをするのが損害保険会社の仕事です。自動車保険や火災保険といった、突発的な事象による損害を対象とした第二分野の保険を主に取り扱います。

保険代理店

生命保険会社・損害保険会社と代理店契約を締結し、顧客との契約業務を代行するのが保険代理店の仕事です。ショッピングモールなどに出店し、各種保険の相談や契約締結を実施する、来店型保険代理店で働くこともあります。

保険業界の現状と今後

保険業界への転職を検討するうえでは、業界としての現状・今後を把握しておくことも大切です。ここでは、生命保険業界・損害保険業界それぞれの現状と今後を解説します。

現状

日本の生命保険業界の市場規模は、年間の生命保険料ベースで約39兆円と、世界で第3位の規模となっています。ただし、国内に広く保険が行き渡っていることもあり、飽和状態になっているのが現状です。

参考:MS&ADホールディングス|生命保険業界

一方で損害保険業界は、2022年における正味収入保険料が8兆8,063億円と、前年度と比べて上昇傾向にあります。ただし、新型コロナウイルスの影響による損害や、異常気象・自然災害による影響で保険金の支払いが増えているので、最新ニュースや業界の動向を細かくリサーチする必要があります。

参考:日本の損害保険|ファクトブック2022

今後

生命保険会社における今後の課題は、海外進出です。国内での市場規模が飽和状態になっている現状を打破するために、他業種の企業と連携し、新たなサービスを模索する必要性が出てきています。

一方、損害保険業界の課題は、保険代理店のサポート強化です。日本国内における損害保険は一般的に、保険代理店が前線に立っています。そのため、保険代理店を営業・業務サポートの視点から支えて活性化させることが、今後業界が成長するための課題とされています。

保険業界への転職前に知っておきたいこと

ここでは、保険業界へ転職するうえで知っておくべき情報を紹介します。年収や将来性、適性やスキル、やりがいや注意点といったさまざまな視点での情報をまとめているので、保険業界の知識を深めるうえでの参考にしてください。

年収・将来性

平均年収.jpのデータによると、保険業界の平均年収は799万円、年収の中央値が788万円でした。他の業界よりも年収が高い傾向にあるため、年収の視点では将来性があるといえます。また、海外進出ができれば、今後さらに拡大していく業界だと判断できます。

参考:平均年収.jp|保険系業種の平均年収ランキング

適性

顧客の気持ちに寄り添い、顧客のためを思って行動できる人が、保険業界で働くのに向いています。自分以外の誰かのために行動することにやりがいを感じられれば、保険業界でも活躍できるでしょう。初対面の人と関わりを持つことに抵抗がない人も、保険業界の適性があります。また、数字を追うプレッシャーに耐えられることも、保険業界を目指すうえで大切な適性です。

やりがい

顧客の悩み・不安に寄り添いながら、人生における最適な保険商品を提案できるのが保険業界のやりがいです。ほかにも、生活するうえで重要なお金の知識を身につけられる点も、保険業界に勤めるやりがいといえます。

働くうえでの注意点

保険業界の業務は、ノルマが厳しい傾向にあることを覚えておかなければなりません。また、成果がそのまま給与に反映されることも多いため、常にプレッシャーを感じる可能性がある点に注意してください。また、保険業界は関連法令の改定が多いのが特徴です。そのため、常に最新の情報を取り入れ続けなければならない、責任の重い仕事であることも認識しておく必要があります。

未経験での転職は可能か

営業・コールセンターなどの仕事であれば、未経験でも保険業界に転職することは可能です。前職との関連性がなくても、就業後にキャリアを重ねられれば、保険業界で活躍できます。業務を通じてより高いレベルの知識・技術を身につけることで、未経験でも年収アップやキャリアアップが可能です。

まとめ

本記事では、保険業界への転職希望者に向けて、業界の特徴や現状・今後について解説しました。未経験でも転職自体は可能で、経験を重ねることでより高い年収の取得や新たなキャリア形成が可能です。今回紹介した保険の種類や仕事内容、適性や必要なスキルを把握し、自己分析のもと保険業界の転職を視野に入れた活動を進めましょう。

監修者・座間 智也

座間 智也

原宿で美容師 ⇒ リーフラス株式会社 ⇒ 株式会社スポーツフィールド
サッカー選手になる夢を断念し、美容師からキャリアをスタート、2社目では当時史上最短の入社8ヶ月でリーダー昇格、3年目の25歳で当時社員600名弱の会社で支店長として従事。その後、人材紹介会社へ転職し、入社4年で東日本エリアのマネージャーとして6拠点のマネジメントを経験。現在は個人として4つの事業運営を行いながら、Izul でキャリアアドバイザーとして従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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