通信業界に転職するには?仕事内容・将来性・年収・未経験からの転職方法を解説

2023年11月27日

2026年6月9日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

【この記事のポイント】
・通信業界は5Gやクラウド、IoTなど社会のデジタル化を支える業界
・営業やエンジニア、企画など職種によって求められるスキルが異なる
・未経験から目指す場合は、経験を活かせる職種選びと業界理解が重要

通信業界は、スマートフォンやインターネット回線だけでなく、5G、IoT、クラウド、セキュリティ、データセンターなど、企業や社会のデジタル化を支える重要な業界です。安定した需要がある一方で、技術革新のスピードが速く、職種によって求められる経験やスキルは大きく異なります。

通信業界への転職を検討している方のなかには、「未経験でも転職できるのか」「どの職種を目指すべきか」「年収や将来性はどうか」と悩んでいる方も多いでしょう。

本記事では、通信業界の特徴や主な職種、年収相場、向いている人の特徴に加え、未経験から目指しやすい職種や転職成功のポイントまで解説します。

通信業界とは

通信業界とは、音声・データ・映像などの情報を、ネットワークを通じて届けるサービスを提供する業界です。

スマートフォンのモバイル通信や自宅・オフィスのインターネット回線だけでなく、企業のネットワーク環境、クラウド接続、データセンター、動画配信やインターネットサービスなど、幅広い領域と関わっています。

以前は、固定電話や携帯電話、テレビ放送などの通信・放送サービスが中心でした。しかし現在は、5G、IoT、クラウド、AI、セキュリティなどの技術と結びつき、個人の生活だけでなく企業活動や社会インフラを支える役割が強まっています。

通信業界は大きく分けると、以下のような事業領域に分類できます。

事業領域主なサービス関連しやすい職種
固定通信光回線、固定電話、オフィス回線、専用線法人営業、ネットワークエンジニア、カスタマーサポート
モバイル通信スマートフォン、5G、モバイル回線、Wi-Fi販売、法人営業、企画、マーケティング
通信インフラ基地局、光ファイバー、データセンター、ネットワーク設備ネットワークエンジニア、保守運用、施工管理
法人向け通信サービスVPN、クラウド接続、セキュリティ、IoT、DX支援法人営業、プリセールス、PM、エンジニア
インターネット関連サービスISP、クラウド、動画配信、デジタルサービス企画、マーケティング、エンジニア、CS

2026年の通信業界の現状と将来性

2026年の通信業界は、スマートフォンやインターネット回線を提供するだけでなく、企業や社会のデジタル化を支えるインフラ産業へと役割を広げています。

5Gの整備はすでに進んでおり、総務省によると2023年度末時点の全国の5G人口カバー率は98.1%に到達。今後は5Gを「整備する段階」から、IoT、クラウド、AI、データセンター、セキュリティなどと組み合わせて「活用する段階」へ移っていくと考えられます。

一方で、個人向けの携帯電話や通信回線市場は成熟しており、契約数の拡大だけで大きく成長するのは難しくなっています。そのため通信各社は、法人向けネットワーク、クラウド接続、セキュリティ対策、DX支援などの領域を強化しています。転職市場でも、従来の営業職やカスタマーサポートに加えて、法人向けソリューション営業、ネットワークエンジニア、クラウド・セキュリティ関連職などの需要が高まっています。dodaの2026年上半期予測でも、DX推進やクラウド、セキュリティ需要を背景に、インフラエンジニアの求人増加が見込まれています。

参照:doda「IT・通信(ITエンジニア)の転職市場動向 2026上半期」

通信業界の主な仕事

通信業界の仕事は、通信サービスを販売・提案する営業職だけでなく、ネットワークの設計や運用を担う技術職、サービス企画、マーケティング、カスタマーサポート、研究開発など多岐にわたります。

同じ通信業界でも、職種によって仕事内容や求められるスキルは大きく異なります。そのため、転職を検討する際は「通信業界に転職する理由」だけでなく、「どの職種で自分の経験を活かせるか」まで整理しておくことが重要です。

特に未経験から通信業界を目指す場合は、前職で培った営業経験、接客経験、顧客対応経験、IT基礎知識などをどのように活かせるかがポイントになります。

一方で、ネットワークエンジニアや研究開発などの技術職では、専門知識や実務経験、資格が評価されるケースもあります。

職種主な仕事内容活かせる経験未経験転職のポイント
法人営業回線・クラウド・端末・セキュリティ商材の提案営業、販売、接客、法人折衝商材知識やIT基礎を学ぶ姿勢が重要
カスタマーサポート導入支援、問い合わせ対応、障害対応接客、CS、コールセンター顧客対応力に加え、通信サービスの基礎理解が必要
ネットワークエンジニア設計、構築、運用、保守、監視IT基礎、資格、保守運用経験まずは運用・保守・監視から経験を積むルートが現実的
企画・マーケティング料金プラン、サービス企画、販促設計企画、分析、マーケ経験未経験の場合は営業企画やマーケ経験があると有利
研究開発5G/6G、AI、IoT、通信技術の研究理系専門性、研究経験専門知識や研究・開発経験が求められやすい

法人営業

通信業界の法人営業は、企業に対してインターネット回線、モバイル端末、クラウドサービス、セキュリティ商材などを提案する仕事です。単に商材を販売するのではなく、顧客の業務課題をヒアリングし、通信環境やITインフラの改善につながる提案を行います。

営業経験はもちろん、販売・接客・法人折衝の経験も活かしやすい職種です。未経験から目指す場合は、通信回線やクラウド、セキュリティなどの基本的な商材知識を学ぶ姿勢が求められます。

カスタマーサポート

カスタマーサポートは、通信サービスを利用する顧客からの問い合わせ対応や、導入後のサポートを行う仕事です。契約内容の確認、通信トラブルの一次対応、サービスの使い方の案内などを担当します。

接客、販売、コールセンター、カスタマーサクセスなどの経験がある人は、顧客対応力を活かしやすい職種です。技術的な知識が必要になる場面もあるため、通信サービスの仕組みを理解しながら対応力を高めることが重要です。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、通信ネットワークの設計・構築・運用・保守を担う技術職です。企業の社内ネットワークやデータセンター、通信キャリアのネットワーク設備など、安定した通信環境を支えます。

未経験から目指す場合は、設計・構築などの上流工程よりも、監視・運用・保守から経験を積むケースが一般的です。CCNAや基本情報技術者などの資格を取得しておくと、基礎知識や学習意欲をアピールしやすくなります。

企画・マーケティング

企画・マーケティング職は、通信サービスの料金プランや新サービスの企画、販売促進、顧客データの分析などを行う仕事です。市場ニーズを捉えながら、サービスの利用拡大や顧客満足度の向上を目指します。

未経験から直接転職するハードルはやや高めですが、マーケティング、営業企画、データ分析、Web広告運用、サービス企画などの経験がある人は評価されやすくなります。通信業界の知識に加えて、顧客視点でサービスを改善する力が求められます。

研究開発

研究開発職は、5G・6G、IoT、AI、通信ネットワーク、セキュリティなど、次世代の通信技術に関する研究や技術開発を行う仕事です。通信インフラの高度化や新サービスの実現に向けて、専門知識を活かした技術検証や開発を進めます。

専門性が高い職種のため、通信工学・情報工学の知識、理系分野での研究経験、メーカーやIT企業での開発経験などが求められる傾向があります。未経験から目指す場合は、まずエンジニア職や技術サポート職で実務経験を積むルートも選択肢になります。

通信業界に向いている人の特徴

通信業界を目指すうえでは、自身に適性があるか客観的に判断することが大切です。以下の7つの特徴に当てはまる人は、通信業界に向いているといえます。

  1. 技術・情報の変化や発展を楽しめる
  2. 主体的に取り組める
  3. チームワークを重視できる
  4. 物事を論理的に考えられる
  5. 柔軟性がある
  6. トレンドの変化を敏感にキャッチできる
  7. 行動力・継続力・責任感に自信がある

一方で変化を受け入れるのが苦手、指示を受けないと動けない人は、通信業界には向いていないかもしれません。目まぐるしく変化する通信業界においては、柔軟性や主体性など、時代の流れに自分自身の力で対応できる人材が適しています。

通信業界の年収相場は?

通信業界の年収は、企業規模や職種、担当するサービス領域によって異なります。

特に近年は、クラウド、セキュリティ、AI、DX支援などの需要拡大により、IT・通信領域の年収水準は上昇傾向にあります。

dodaの「2024年度版 決定年収レポート」によると、IT・通信業界の平均決定年収は2023年度の469万円から、2024年度には486万円へ上昇。業種別の上昇幅でも1位となっており、即戦力人材への採用ニーズが高まっていることが分かります。

また、dodaの「平均年収ランキング最新版」では、技術系(IT/通信)の平均年収は469万円です。年代別では20代が398万円、30代が519万円、40代が649万円、50代以上が716万円となっており、経験や専門性を積むことで年収が上がりやすい傾向があります。

未経験から通信業界を目指す場合は、最初から高年収を狙うよりも、営業、カスタマーサポート、運用・保守などで経験を積み、法人向けソリューション営業やネットワークエンジニア、セキュリティ関連職などへキャリアを広げることが重要です。

参照:doda「2024年度版 決定年収レポート」
参照:doda「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)最新版」

通信業界への転職を成功させるポイント

通信業界への転職を成功させるには、漠然とした理由だけでなく、どの職種・事業領域で自分の経験を活かせるのかを整理しておくことが重要になります。

ここでは、通信業界への転職を検討する際に押さえておきたいポイントを解説します。

未経験から通信業界を目指しやすい職種を把握する

未経験から通信業界へ転職する場合は、まず自分の経験と親和性の高い職種を選ぶことが大切です。

営業経験や販売経験がある人は法人営業、接客やコールセンター経験がある人はカスタマーサポート、ITの基礎知識や資格を持っている人はネットワークエンジニアの運用・保守などが候補になります。

一方で、研究開発や上流工程のネットワーク設計、セキュリティ専門職などは、専門知識や実務経験が求められるケースが多いため、未経験からいきなり目指すにはハードルが高い場合があります。

まずは自分が現実的に挑戦できる職種を把握し、入社後に経験を積みながらキャリアを広げる視点を持つことが重要です。

応募前に企業の事業領域とビジネスモデルを確認する

通信業界といっても、企業によって扱うサービスや顧客は大きく異なります。

個人向けにスマートフォンや光回線を提供する企業もあれば、法人向けにネットワーク、クラウド、セキュリティ、DX支援を提供する企業もあります。また、基地局やデータセンターなど、通信インフラそのものを支える企業もあります。

応募前には「その企業が誰に対して、どのような通信サービスを提供しているのか」を確認しておきましょう。

事業領域やビジネスモデルを理解していないと、志望動機が浅くなったり、入社後の仕事内容にギャップを感じたりする可能性があります。

企業研究では、主力サービス、顧客層、法人向け・個人向けの比率、今後注力している領域などを確認するのがおすすめです。

前職経験を通信業界でどう活かせるか整理する

通信業界への転職では、業界経験の有無だけでなく、前職で培ったスキルをどのように活かせるかが重要です。

例えば、営業経験がある人は顧客への提案力や課題解決力、接客経験がある人は顧客対応力、IT関連の経験がある人は技術理解やトラブル対応力をアピールできます。

特に未経験から転職する場合は、「通信業界に興味がある」だけではなく、「これまでの経験を通信業界のどの仕事で活かせるのか」まで言語化しておく必要があります。

職務経歴書や面接では、前職での実績をそのまま伝えるのではなく、応募職種に合わせて再整理することが大切です。

志望動機・面接では「なぜ通信業界なのか」を具体的に伝える

志望動機や面接では、「安定していそうだから」「将来性がありそうだから」といった理由だけでは説得力に欠けます。

通信業界を志望する理由を伝える際は、通信インフラが社会や企業活動を支えている点、5G・クラウド・セキュリティ・IoTなどの成長領域に関心がある点、自分の経験を活かしてどのように貢献したいかを具体的に伝えることが重要です。

例えば、法人営業を志望する場合は「前職で培った課題ヒアリング力を活かし、企業の通信環境や業務効率化を支援したい」といった形で、自分の経験と応募先の事業を結びつけるとよいでしょう。

面接では、業界理解・企業理解・職種理解の3つを押さえたうえで、自分が入社後にどのように活躍できるかを伝えることが転職成功につながります。

通信業界への転職でよくある質問

最後に、通信業界への転職を検討する方からよくいただく質問をもとに、応募前に押さえておきたいポイントを解説します。

通信業界は文系からでも転職できますか?

通信業界は、文系出身でも転職を目指せます。特に法人営業、カスタマーサポート、販売、企画・マーケティングなどは、文系出身者の経験を活かしやすい職種です。

一方で、ネットワークエンジニアや研究開発などの技術職では、IT・通信に関する基礎知識や学習意欲が求められます。

通信業界への転職前に勉強しておくべきことはありますか?

固定回線、モバイル通信、5G、クラウド、セキュリティ、法人向けネットワークなど、通信業界の基本用語と知識は最低限押さえておきましょう。

技術職を目指す場合は、CCNAや基本情報技術者などの資格学習を通じて、ネットワークやITの基礎を身につけておくと選考でもアピールしやすくなります。

通信業界の選考ではどのような点が見られますか?

通信業界の選考では、業界理解、職種理解、顧客対応力、課題解決力、IT・通信領域への学習意欲が見られます。

未経験の場合は、前職で培った営業力、接客力、提案力、トラブル対応力などを、応募職種でどう活かせるかを具体的に伝えることが重要です。

志望動機で避けた方がよい内容はありますか?

抽象的な理由の志望動機は避けましょう。通信業界への関心は伝わっても、応募先企業や職種を選んだ理由までは伝わりにくくなります。

志望動機では、通信業界に関心を持った背景に加えて、その企業の事業内容や職種への理解、自分の経験をどのように活かせるかまで整理して伝えることが大切です。

通信業界の法人営業とSaaS・IT営業は何が違いますか?

通信業界の法人営業は、通信回線、ネットワーク、クラウド接続、セキュリティなど、企業のITインフラに関わる提案が中心です。

一方で、SaaS・IT営業は特定のクラウドサービスや業務システムを通じて、顧客の業務改善を支援するケースが多いです。どちらも課題解決型の提案力が求められます。

求人を見るときに確認すべきポイントは何ですか?

通信業界の求人を見る際は、職種名だけでなく、扱う商材、顧客層、営業スタイル、勤務形態を確認しましょう。

特に、個人向けか法人向けか、新規営業か既存営業か、夜勤・シフト勤務があるかによって、働き方や求められるスキルは大きく変わります。

転職後のキャリアパスにはどのような選択肢がありますか?

法人営業であれば、ソリューション営業、IT営業、SaaS営業、営業企画などへのキャリア展開が考えられます。

ネットワークエンジニアであれば、設計・構築、クラウド、セキュリティ、プロジェクトマネジメントなどへ広げることが可能です。通信業界はIT領域との接点が多く、隣接領域にキャリアを広げやすい点が特徴です。

まとめ

通信業界は、スマートフォンやインターネット回線に加え、法人向けネットワーク、クラウド、セキュリティ、IoT、データセンターなど幅広い領域に関わる業界です。

社会や企業活動を支えるインフラ性が高い一方で、職種や事業領域によって求められるスキルは大きく異なります。

通信業界への転職を目指す際は、将来性だけで判断するのではなく、自分の経験をどの職種で活かせるのか、どの企業・領域が合っているのかを整理することが重要です。

Izulでは、通信業界への転職を検討している方に向けて、キャリアの棚卸しから求人選定、志望動機・面接対策までサポートしています。

転職可能性や自分に合う職種を知りたい方は、ぜひ一度Izulへご相談ください。

監修者・齊藤 穂奈美

齊藤 穂奈美

株式会社日本アクセスで原料の調達・営業を担当→株式会社ファミリーマートへ出向し中食部門の商品担当として従事→出産を機に会社を退職。WEBクリエイターとして独立し、経営者の集客・広報全般をサポート。 現在はIzulで両面コンサルタントと広報を担当。プライベートでは2人の子を育てる母。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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