転職を決意したものの、やりたいことが分からず、モヤモヤとした気持ちを抱いたことがある人もいるでしょう。この記事では、転職したいのにやりたいことが見つからない原因を解説します。
やりたいことが見つからない原因と合わせてやりたいことの見つけ方も解説しているので、納得できる転職をするためにぜひ読んで参考にしてください。
やりたいことがないと転職は成功しない?
結論をいうと、やりたいことがない状況でも転職を成功させることは可能です。転職活動を通して、自身に適した仕事に出会える場合もあります。ここではやりたいことがない状態で転職活動を始めてもよい理由を解説します。
転職活動中にやりたいことが見つかる場合もある
やりたい仕事が明確にないまま転職活動を進めたとしても、転職活動を通じて自分のやりたいことが見つかる場合があります。やりたいことがないからこそ、自身の思い込みを捨て、多くの仕事に目を向けられることもあるでしょう。また、転職活動によりさまざまな業界や企業に触れる機会があるため、これまで知らなかった仕事に興味を抱く可能性も考えられます。
転職後にやりたいことに出会える可能性も
やりたいことがなくても、転職後に経験した業務などをきっかけにやりたいことに出会える可能性があります。新しい仕事に触れることで、今まで実感できなかった適性に気づくこともあるでしょう。また、転職先で開かれる勉強会や講演会、交流会などを通じてさまざまな価値観に触れ、新たなやりがいを見つけられる場合もあります。新しい価値観や出会いが見つかりそうな会社を選んで、転職活動を進めるのも
なぜ「やりたいことがない状態」になるのか
ここからは転職活動時にやりたいことがない状態になる原因を、以下の6つの視点から解説します。
- 仕事にやりがいや興味を持てない
- 自己分析を怠っている
- どのような仕事が市場にあるか知らない
- 現職を辞めたい意識が先行している
- 将来の不安を優先している
- 自分に自信がない
仕事にやりがいや興味を持てない
今の仕事が希望する業種ではない場合や、今の仕事で具体的な目標を持てない場合は、やりがいを感じられず、仕事への興味そのものをなくしてしまう傾向があります。仕事によって自身の能力値を高められることや、仕事で得た経験やスキルが長期的なキャリア形成につながる、と考えられれば、今の仕事にやりがいや興味を持てる可能性があるでしょう。
自己分析を怠っている
自己分析を怠ると、ミスマッチな仕事の選択をして後悔するケースがあります。十分な自己分析を実施していない人は「やりがいを感じられる仕事=好きな仕事」「自分の力を発揮できる仕事=他者から認められる仕事」を選べず、悩む傾向にあるでしょう。転職活動の際に自己分析することで、自身がやりがいを感じること、得意とすることを明確にできます。
どのような仕事が市場にあるのか知らない
転職市場の状況を把握しておかないと、そもそもどのような仕事の選択肢があるのか判断できません。さまざまな仕事があると知ることで、興味・関心を抱ける仕事が見つかる可能性が高まります。商品・サービス・経営者などに興味を持った企業や、やりたい仕事ランキングなどを調べてみましょう。
現職を辞めたい意識が先行している
やりたいことがわからないけれど現職を辞めたいと考えている場合は「転職先に求めること」「転職で実現したいこと」が定まっていないため、転職してもミスマッチにつながる可能性があります。転職活動の際は、転職の目的や希望を明確にすることで、やりたい仕事や向いている仕事を見つけられるでしょう。
将来の不安を優先している
将来への不安を優先して仕事を選んでいる場合は、自分自身がやりたいことを後回しにしている可能性があります。漠然とした将来への不安より、自身がなりたい姿をイメージすることが大切です。キャリアビジョンに応じた経験・スキルを身につけることで、なりたい自分に近づける、と前向きに考えましょう。
自分に自信がない
自分に自信を持てない人は、興味のある仕事でも自分には無理と思ったり、周囲からの評価が先行してそもそもチャレンジを諦めたりするケースがあります。自己分析を綿密に行い、自信を持って転職活動を進められるメンタルを構築しましょう。
転職をきっかけにやりたいことを見つける方法
ここでは転職をきっかけにやりたいことを見つける、以下7つの方法を解説します。
- 自身のキャリアを整理する
- キャリアビジョンを設定する
- 自身にできることを分析する
- 自身の本心と向き合う
- やりたくないことから考える
- さまざまな業界・業種について理解を深める
- 他己分析を行う
自身のキャリアを整理する
何をしたいのかが分からない、適職を見つけられないといった悩みを抱えている方は、自身の社会人経験を掘り下げ、整理するといいでしょう。キャリアを整理すると、自身の得意分野や強みが見えてきます。仕事に対する価値観が明らかになれば、自身に合う適職を見つけられる可能性が高まります。
キャリアビジョンを設定する
自分の将来をイメージし、どう行動すべきか計画しましょう。長期的なキャリアビジョンが描けない場合は、半年後や1年後にどうありたいかを考えてください。具体的なキャリアビジョンが思い浮かばない場合は、プライベートでの目標を考えるのもひとつの方法です。
自分にできることを分析する
自己分析で社会人経験を通して身につけたスキルや能力を洗い出し、自分にマッチする仕事をリストアップしましょう。同じ職種であっても、業界が変われば業務内容が変わるケースもあります。自身の強みを活かしつつ、新たな環境へ挑戦する選択がやりたいことを見つけるきっかけになるかもしれません。
自分の本心と向き合う
周囲との意見の不一致が原因でやりたいことがわからなくなってしまった場合は、自分の気持ちを優先して転職について考えましょう。本心を抑えてモヤモヤした気持ちを抱えたまま働き続けてもモチベーションが上がらず、よい成果を残せないケースがあります。
やりたくないことから考える
やりたい仕事が見つからないのであれば、見方を変えて、やりたくない仕事にスポットを当てて転職の方向性を決めるのもひとつの方法です。まずやりたくない仕事を書き出し、その仕事に携わらない職種を選択することで転職活動へのモチベーションを保ちやすくなります。「残業したくない」の反対が「定時で帰りたい」であるように、やりたくないことの反対側にやりたいことが隠れている場合があります。
さまざまな業界・業種について理解を深める
業界や職種について深く知った結果、やりたいことに出会えるケースもあるでしょう。書籍やWebサイト、SNSで業界・業種についての情報を収集し、世の中にあるさまざまな仕事を把握してください。やりたいことがないと悩んでいる方は、やりたいことと出会えていないだけかもしれません。
他己分析を行う
自己分析しても自分自身の価値観を見いだせないことがあるので、他己分析を取り入れてみましょう。他己分析とは、周囲から見た自分を分析する方法です。家族や友人に強み・弱み・性格・向いている仕事についての意見をもらいましょう。他己分析は、これまで気がつかなかった自身の特性を把握し、適職を見つけるきっかけになります。
やりたいことがない状態で転職活動を進める方法
現職の業務内容や環境が原因でモチベーションがあがらず、やりたいことがなくても転職を検討する場合もあるでしょう。やりたいことが明確になっていない人は、就職支援が受けられる転職エージェントを利用するやり方があります。転職エージェントでは、プロの目線で自身に合う企業を提案してくれるからです。ただしエージェントごとに支援内容は異なるので、自身にマッチした支援を受けられるか、いくつかの転職エージェントに登録して判断しましょう。
まとめ
やりたいことがない状態でも、納得のいく転職は実現できます。まずはやりたいことを見つける方法を実践し、自分の気持ちと向き合ってみましょう。本記事では、やりたいことがみつからない原因や見つけ方を解説しました。転職を検討している人はもちろん、やりたいことの見つけ方を知っておきたい人もぜひ参考にしてください。