大企業から転職しないほうがいい?代表的な理由や判断のポイントを解説

2024年10月15日

2024年9月25日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

勤続年数が長い傾向にある大企業勤務でも、30代に差し掛かると、キャリアへの不安や夢の実現を理由に転職を考える人が増加します。安泰と形容される大企業からの転職は、ハイリスクなのでしょうか。本記事では、「大企業から転職しないほうがいい」と言われる代表的な理由や転職すべきかを判断するポイントを解説します。キャリアに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

大企業から転職しないほうがいいってホント?

人生100年時代を迎え、企業と労働者の力関係が変わりつつあります。終身雇用制度が崩壊し、大企業での安定が過去のものとなる中、30代の2人に1人が転職を経験しているとのデータもあります。大企業から中小企業やベンチャー企業への転職にはメリットもデメリットもあり、最良のキャリアパスとは限りません。そのため転職を考える際には、自分のキャリアやライフプランに合った仕事の選択が重要です。

参考:株式会社リクルート「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」第1弾

大企業から転職しないほうがいい理由6選

大企業から中小企業やベンチャー企業など小規模の組織に転職した後、大企業のメリットを感じて後悔する方も少なくありません。ここでは、大企業から転職しないほうがいい代表的な理由を6つ紹介します。

年収が下がる

一般的に大企業は中小企業よりも年収が高い傾向にあるため、転職先によっては年収が下がり、これまでの生活水準の維持が困難になる場合もあります。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、男性のひと月の平均賃金は大企業で約39万円、中企業で約33万円、小企業で31万円です。また、最も高い年収となる55~59歳のデータでは100万円以上もの差が生じます。中小企業は大企業に比べて賞与や昇給の幅も小さいため、将来的な収入面への不安も考えられるでしょう。

参考:公益財団法人生命保険文化センター「企業規模別に見た平均的な賃金は?」

社会的信用が低下する

2つ目の理由は、社会的信用の喪失リスクです。一般的に大企業に勤めていることは信用の担保となり、ローン審査やクレジットカード審査に影響を与えます。そのため、大企業からの転職はライフプランもふまえて慎重に考える必要があるでしょう。

リソースが充実していない

大企業以外では資金・技術・人材リソースが限られ、最新の技術や設備を使った研究開発が行えず、先進的な仕事に携わる機会が少なくなる可能性があります。転職先によっては予算規模が小さくなり、大規模プロジェクトや革新的な取り組みが難しくなります。ただし、ベンチャー企業は大企業と共同で開発や研究する場合もあるため、最新情報を確認しましょう。

大企業との関わりが減る可能性がある

大企業に所属していないと、他の大手企業との関わりが減少する場合があります。大企業では取引先も大企業であることが多く、大規模事業の情報に触れる機会が豊富です。例えば、大企業同士でシステムやアプリを共同開発することもよくあります。しかし、転職先によっては共同プロジェクトに参加できないなど、大企業との関係を築けない可能性もあるでしょう。

仕事の規模が限定される

大企業で働いていれば、知名度や社会的信用度の高さによって営業や広告が成功しやすい場合があります。しかし、小さな組織に転職すると高度な専門スキルや誰もが認める実績がない限り、小規模の仕事しか受注できない可能性があるでしょう。

研修制度や勉強会が活用できない

豊富な研修制度や勉強会は大企業ならではといえます。大企業では人材育成に多くの予算を投入し、最新の知識やスキルを習得する機会が提供されます。専任の人材開発担当者が計画的に教育を進めるため、実務スキルやヒューマンスキル向上の研修も充実しています。しかし、中小企業やベンチャー企業では自ら学ぶ機会を探すだけでなく、費用負担が必要となる場合もあります。

大企業から転職したほうがいい理由

「大企業から転職しないほうがいい」と言われていても、転職を悩む方もいるでしょう。小さな組織での勤務には、大企業にはないメリットもあります。ここでは、反対に「大企業から転職したほうがいい理由」を紹介します。

自身の強みを活かせる

小さな組織で仕事をする中小企業やベンチャー企業では、大企業に比べて裁量権が大きく、自身の強みを活かせる場合があります。少人数でプロジェクトを進めることから現場での判断を任されやすく、自身の持つ専門スキルを積極的に活用でき、やりたい業務に携われるかもしれません。

専門的なスキルを身につけられる

中小企業やベンチャー企業では、専門的なスキルを身につけられる可能性があります。数年単位の部署異動などで仕事が選びにくい大企業と比べて、中小企業やベンチャー企業では一事業に集中して専門的なスキルを磨ける場合も多いです。実力を磨いて魅力的なビジネスを展開すれば、高く評価されるでしょう。

中途採用に慣れている企業が多い

多くの中小企業やベンチャー企業では転職が一般的であり、中途採用に慣れています。小規模な組織では限られたリソースで多様な業務をこなす必要があるため、熱意やスキルを持つ中途採用者に対して柔軟な待遇を提供し、成長の機会を与えることが多いでしょう。

多種多様な仕事を任せてもらえる

中小企業やベンチャー企業では、大企業に比べて人材が少ないため業務範囲が広くなりやすく、さまざまな仕事を任されます。企業によっては複数のプロジェクトや部署に関わる機会も多く、幅広いスキルを習得しながら成長できる点が魅力です。

キャリアアップのチャンスが増える

中小企業などの小さな組織は従業員数が少ないため役職に就く可能性が高く、キャリアアップのチャンスがあります。大企業ほど出世競争が激しくないため、役職に昇進する確率が高いでしょう。さらに上位役職へのステップアップなど、組織の上層部として働く機会は大企業よりも多いといえます。

大企業から転職しないほうがいい人の特徴

大企業のメリットを享受している場合、その職場に留まったほうがいいかもしれません。ここでは大企業から転職しないほうがいい人の特徴を3つ紹介します。

社会的信用を重視している

大企業が持つ社会的信用やネームバリューを重視する方は、現職に留まるのが賢明です。大企業の名前は取引や信用度を高め、融資審査や住宅ローン審査などでは大変有利です。中小企業やベンチャー企業に転職すると、以前の信用を失い不安や不満を感じる可能性が高くなります。

大きなプロジェクトに参加したい

大企業では、大規模なプロジェクトに参加できる機会が多く、キャリアアップの足がかりにしやすい環境が整っています。たとえ自身の実力に自信がなくても、優秀なチームや充実したサポート体制があるため、安心して成果を上げることが可能です。

大企業の福利厚生に満足している

大企業の充実した福利厚生(健康保険、年金、育児休暇など)に満足しているなら、転職は慎重に考えるべきです。中小企業やベンチャー企業では同等のサポートが受けられず、生活に影響が出る可能性もあります。将来のライフイベントに不安がある方は、大企業に所属するほうが安心でしょう。

大企業から転職したほうがいい人の特徴

規制の多い大企業では、理想の働き方が叶えられないケースもあります。ここでは、大企業から転職したほうがいい人の特徴を3つ紹介します。

新たなスキルを身につけたい

将来やりたいことがあり、新たなスキルを身につけたい人は、大企業から転職したほうがいいでしょう。大企業では上からの指示に従い、決められた仕事をこなすことが求められますが、小規模な組織では小さな挑戦を繰り返す機会が多く、実践を通じて必要なスキルを学べる環境が整っています。

裁量権のある仕事がしたい

裁量権のある仕事を望むなら、大企業からの転職を考えてみても良いでしょう。大企業では裁量権を得るまでに時間がかかり、昇進して上流のポジションに就くには激しい競争を勝ち抜く必要があります。一方、小規模な組織では幅広い業務を任されることが多く、やりがいを感じやすいでしょう。

転勤や異動をしたくない

転勤や異動を避けたい人には、大企業はあまり向いていません。大企業では海外転勤や地方への異動の可能性があり、キャリアアップを目指す際にそれらを断るのは難しいでしょう。働く場所や住む場所を自分で選びたい人は、転職を検討するほうが良いかもしれません。

大企業から転職するべきかを判断する3つのポイント

大企業から転職するべきかどうかを判断する際に、次の3つのポイントを押さえておくことで、転職後の後悔を防ぎましょう。

自己分析で将来像を明確化する

大企業からの転職が自分に合っているか見極めるには、自己分析を通じて将来のビジョンを明確にすることが重要です。転職活動を始める前に「リーダーとして成長したい」「新しい市場でチャレンジしたい」といった具体的な目標や、身につけたいスキルを明確にしておきましょう。

企業研究で自身に合う環境を探す

大企業からの転職では、企業研究を通じて自分に合った環境を探すことが不可欠です。候補企業の市場での位置づけや競合他社との比較、将来性を現職と照らし合わせて検討しましょう。最新情報を常に更新し、ミスマッチを防ぐことも重要です。

転職エージェントに相談する

大企業から転職すべきか迷っている方や、短期間で成功させたい方は、転職エージェントに相談してみるのも一つの手です。転職市場に詳しいキャリアアドバイザーから自己分析や企業分析のアドバイスを受けることで、最新情報に基づいた判断がしやすくなります。また、書類の添削や面接対策のサポートも受けられるため、万全の準備で転職活動に臨むことができます。

まとめ

今回は、大企業から転職しないほうがいいと言われる代表的な理由や転職すべきかを判断するポイントを解説しました。大企業から転職しないほうがいいかの判断は、優先順位によります。そのため、大企業からの転職を検討する前に、自身の将来像の明確化が重要です。その際は仕事内容や収入だけでなく、企業の状況や将来性もふまえて検討し、転職後に後悔しないようにしましょう。

監修者・太田 新作

太田 新作

新卒にて東急不動産グループ会社である、東急リゾートへ入社。
沖縄、軽井沢といったリゾート地の新築リゾートマンションの販売計画の立案・販促物の作成に携わった後に、株式会社ATGSへ。
ITエンジニアの紹介営業(SES)にて、以下の会社記録を更新。
1クライアントでの売上・粗利・技術者参画人数が会社新記録を達成。MVP獲得。

2015年よりアデコ株式会社へジョイン。
主に大手WEB企業、スタートアップを中心に経営企画・経理・法務といった管理系職種の採用支援を行う。
社内でも2年連続で上位6%に入る成績を出していたが、成長を求め創業2年目のIT業界に特化した人材系スタートアップでのマネージャー職を経て、2020年よりJAC Recruitmentへ。
金融機関や大手決済サービス、FinTech系スタートアップといったFinTech領域の採用支援を担う。

900名を越えるコンサルタントがいる中で求職者様が選ぶ顧客満足度東日本2位を獲得(2021年下期)。ビズリーチのベッドハンターランクは5,000人を超えるヘッドハンターがいる中で上位2%に与えられるSランクをキープ(2021年7月~2023年2月)。

コンサルタントを行いながら、大手通信キャリアの採用戦略の立案と13名のコンサルタントをリードし採用成功を目指すアカウントマネジメントを経験。

2023年2月に自身の理想とするキャリア支援をしたく、株式会社Izulへ。
Izulの圧倒的な求職者伴走力を活かしつつ、クライアントへの介在価値最大化をミッションとする新組織RDチームの責任者へ就任。
個人でもキャリアコーチングを提供中。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

転職するか迷っていても大丈夫。
まずはお気軽にご相談ください。

相談予約する

Izul公式サイトTOPへ

x

Facebook

LINE

CATEGORY

TAGS