レイヤーズコンサルティングは、DXを中心とした経営コンサルティングサービスを提供する企業です。コンサルティング業界において知名度が高い企業の一つのため、年収や特徴などについて確認しておくことが大切です。
この記事では、レイヤーズコンサルティングの平均年収や他社との比較、待遇、転職のコツなどについて詳しく解説します。
レイヤーズコンサルティングの平均年収データ
レイヤーズコンサルティングの平均年収は、ライトハウス調べでは703万円でした。回答者の年収範囲は350~2,000万円と幅広く、職種や経験年数によって大きな差があります。
続いて、職種・役職別の平均年収について詳しく見ていきましょう。
職種・役職別平均年収
役職 | 年収 |
人事 | 1,169万円 |
経営企画 | 575万円 |
システムエンジニア | 676万円 |
採用コンサルタント | 約500万円+賞与 |
経営戦略コンサルタント | 約550万円+賞与 |
コンサルティング | 約600万円+賞与 |
システムコンサルタント | 640万円 |
多くの職種は500~600万円程度が平均で、人事のみ頭一つ抜けています。ただし、ライトハウス調べではコンサルタントの平均年収は813万円となっているため、賞与によって年収が大きく上がるものと推測できます。
レイヤーズコンサルティングの基本的な給与体系
企業によって給与体系や賞与の有無などが異なります。レイヤーズコンサルティングの待遇について詳しく見ていきましょう。
年俸制を採用
レイヤーズコンサルティングは年俸制を採用しています。年俸600万円以上(選考成績等により個別に決定)とされており、これには月45時間分の時間外労働手当が含まれます。新卒で年俸600万円が保証されていることから、待遇は良い方だと言えるでしょう。
中途採用の年俸は、これまでの経験やスキルに応じ、規定に基づき優遇するとしています。面接でいかに魅力的な自己PRができるかが年俸に影響を与えると考えられます。
年1回の給与改定
給与改定は毎年10月の年1回のみです。この給与改定で翌年の年俸が決まります。コンサルティングは結果が数値に表れることから、早期の昇給が期待できます。また、レイヤーズコンサルティングは実力主義の企業のため、若くして上位の役職へと昇進することも可能です。
他社コンサルティング会社との年収を比較
会社名 | 平均年収 |
野村総合研究所 | 1,242万円 |
ベイカレントコンサルティング | 1,118万円 |
PwCコンサルティング | 1,316万円 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 1,393万円 |
KPMGコンサルティング | 1,328万円 |
アクセンチュア | 1,268万円 |
アビームコンサルティング | 1,021万円 |
上記のように、レイヤーズコンサルティングは他のコンサルティング会社と比べて平均年収が低いと言えます。ただし、年収2,000万円の人物もいることから、実態としては決して待遇面で劣っているわけではないでしょう。
レイヤーズコンサルティングの会社概要
項目 | 内容 |
設立日 | 1997年7月30日 |
事業内容 | 経営コンサルティング |
URL | レイヤーズコンサルティング公式サイト |
住所 | 東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア8階・14階(総合受付) |
資本金 | 6,000万円 |
代表者 | 杉野 尚志 |
従業員数 | 450名(2023年4月現在) |
レイヤーズコンサルティングの会社概要は上記のとおりです。続いて、社風や待遇について詳しく見ていきましょう。
ワークライフバランスを大切にする社風
レイヤーズコンサルティングはワークライフバランスを大切にする社風のため、福利厚生の休暇制度を利用しやすい空気感があります。オンとオフをメリハリをつけて切り替えることで、パフォーマンスを発揮できるでしょう。
福利厚生が充実
具体的には、産前産後休暇や育児介護休暇、パートナー出産休暇、子の看護休暇など、さまざまな休暇制度が充実しています。そのため、重要なライフイベントの際にも休暇を取りやすく、ワークライフバランスが整った生活を実現できます。
英語力が不問
グローバルコンサルティングファームでは英語力が必要とされる中、日本のコンサルティングファームであるレイヤーズは、キャリアアップにおいて語学力を要件としません。ただし、語学力を持つ方はプラス要素として評価されます。
英語力を持たない場合、海外のクライアントと関わるプロジェクトには参加できない可能性があります。英語力は不問であるものの、なるべく習得しておいた方がよいでしょう。
入社祝い金を受け取れる
人材紹介会社を経由して入社した場合、採用者の年収の30~40%程度を紹介料として人材紹介会社に支払います。この状況を踏まえ、レイヤーズでは直接応募した人物が入社後6ヶ月を経過した際に、人材紹介会社に対する紹介料の半額(年収の15%)を入社祝い金として支給しています。このような取り組みを行っているコンサルティング企業はレイヤーズコンサルティングのみでしょう。
レイヤーズコンサルティングへ転職するには?
レイヤーズコンサルティングへの転職を成功させるためには、選考プロセスや転職対策について理解が必要です。転職のコツについて詳しく見ていきましょう。
選考プロセス
レイヤーズコンサルティングの採用フローは以下のとおりです。
- 書類選考
- WEBテスト
- 面接(2~3回)
- 内定
面接回数は職種や面接での所感などで異なるため、3回を想定しておくとよいでしょう。WEBテストの内容は非公開ですが、適性検査が行われるものと思われます。
基本的な転職対策
レイヤーズコンサルティングは、3~6名のプロジェクトメンバーで案件に取り組みます。少数精鋭ですべてのメンバーに明確なタスクが振り分けられ、年齢を問わず重要な仕事が任されます。また、メンバーが希望する領域を考慮しつつ、特定の領域に制限せずにアサインされることも特徴です。
個々が当事者意識を持って、クライアント企業の利益のために業務を行うことが求められます。また、チームワーク力を持つ人材が求められるため、自分だけの力で成功したとのアピールは逆効果です。
自身のスキルや経験からレイヤーズコンサルティングで活躍できる要素を抽出し、適切に伝えましょう。これは、他の企業の転職対策と同じであり、レイヤーズコンサルティングの中途採用面接では基本的な対策で問題ありません。
まとめ
レイヤーズコンサルティングはコンサルティング業界の中でも知名度が高く、待遇については平均的です。ワークライフバランスを重視しているため、プライベートと仕事をうまく両立させたい方に向いているでしょう。年収は職種や役職で異なり、コンサルタントは比較的高い年収が期待できます。また、福利厚生も充実しているため、実質の年収はさらに高いものとなります。今回、解説した内容を参考に、レイヤーズコンサルティングが自身に向いている転職先かどうか判断しましょう。