PwCコンサルティングは国内最大規模のコンサルティングファームで、コンサル業界を目指す人から高い知名度を誇っています。そのため転職市場でも競争率が高く、転職を成功させるには徹底した事前準備が必要不可欠です。そこでこの記事では、PwCコンサルティングの会社概要や主な募集職種、選考フローなどを解説しています。PwCコンサルティングへの転職を目指す方はぜひ参考にしてください。
PwCの会社概要
PwCコンサルティング合同会社は、世界157ヶ国742拠点を持つ世界最大規模のコンサルティングファーム・プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の日本拠点として1983年に設立された会社です。なお、2016年に組織変更が行われて今の社名となっています。ここでは、PwCコンサルティングの具体的な会社概要について紹介します。
事業内容
PwCコンサルティングでは、総合コンサルティングファームとして、企業の経営に関するさまざまな課題の解決を支援しています。経営・IT・人事・財務・リスクマネジメントなどの戦略策定にはじまり、システムの構築・実行支援・成果測定まで一気通貫で幅広くサポートを行う点が強みです。また、ITコンサルティングにも力を入れており、テクノロジーコンサルティングだけでなく、新たなソリューションの開発・実装や採用活動も実施しています。
職種
PwCコンサルティングの中心となるコンサルティング職は、主にStrategy&戦略コンサルタント職・戦略コンサルタント職(X-Value&Strategy)・ビジネスコンサルタント職・デジタルコンサルタント職・ITソリューションコンサルタント職の5つに分類されています。ただし、クライアントの経営課題を解決するために、それぞれのコンサルタントが担当領域を超えて協力することがあります。
社風・カルチャー
PwCコンサルティングは、個人を尊重した風通しのよい社風が特徴的です。会社全体で「やさしさ」を重視しており、同業他社と比べて穏やかな雰囲気があるといわれています。また、実力主義の風潮が強く、年次に関係なく成果を残した社員には相応の報酬が与えられるほか、役職や立場にかかわらず自由に意見を発信しやすいカルチャーが根付いています。
福利厚生
PwCコンサルティングではさまざまな福利厚生を実施しており、資格取得支援制度・ホテルやスポーツクラブなどの割引適用・カフェテリアプラン・ベビーシッター費用補助など多岐にわたる点が特徴的です。また、柔軟な働き方を目指して、リモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワーク制度やコアなしフレックスタイム制度、育児・介護などのための時短勤務制度などを導入しています。
PwCへの転職は難しい?
PwCコンサルタントへの転職は、経験者であっても非常に難しいといえるでしょう。PwCコンサルタントは「Big4」と呼ばれる世界四大監査法人の一つであり、コンサルタントを目指す人なら誰もが知っているといっても過言ではありません。新卒・中途採用ともに倍率が高いため、転職を目指すなら入念な対策と事前リサーチが必要です。

PwCの平均年収データ
ここでは、PwCの平均年収や給与体系に関する情報を紹介します。転職活動を始める前にぜひ参考にしてください。
年代別・役職別の年収データ
社員による口コミ情報サイト「Open Work」によると、PwCコンサルティングの平均年収は975万円です。また、25歳で約670万円・30歳で約850万円・35歳で約1,000万円など、年齢や経験を重ねるごとに年収がアップしていく傾向にあります。ただし、PwCコンサルティングでは成果主義の風潮があるため、結果を残せれば年齢にかかわらず年収を上げていきやすいといえるでしょう。
給与体系・ボーナス
PwCコンサルティングは外資系企業ということもあり、年功序列ではなく職位ごとに給与が決定します。また、同じ職位のなかでもさらに4段階に分かれており、成果をあげてランクが上がればその分給与アップが見込めるでしょう。ボーナスは年1回支給され、社員の口コミによると給与の3ヶ月分程度が相場といわれています。
競合他社との年収比較
PwCコンサルティングと同じコンサルティング業界に属する企業との年収比較は、以下のとおりです。
企業名 | 平均年収 |
PwCコンサルティング | 975万円 |
デロイトトーマツ | 954万円 |
EYストラテジー | 904万円 |
KPMG | 903万円 |
アクセンチュア | 931万円 |
参考:社員による口コミ情報サイト「Open Work」
PwCコンサルティングは同業他社と比べても、特に平均年収が高いといえます。これは外資系企業のためもともとの給与水準が高いということだけでなく、年々業績を伸ばし続けていることが理由であると考えられるでしょう。
PwCの主な募集職種
PwCコンサルティングでは、インダストリー別・ソリューション別にさまざまなコンサルティング職を募集しています。2024年12月現在の主な募集職種は以下のとおりです。
<インダストリー別>
- 流通・消費財業界コンサルタント
- 銀行・証券業界コンサルタント
- 保険業界コンサルタント
- 製造業/建設業界コンサルタント
- テクノロジー業界コンサルタント
<ソリューション別>
- 戦略的ファイナンス・経営管理コンサルタント
- Microsoftソリューションコンサルタント
- セキュリティコンサルタント
- テクノロジーアドバイザリーサービスコンサルタント
この他にも、エンジニア職やデザイナー職の募集も行っています。

PwCの選考フローと対策
PwCコンサルティングへの転職を成功させるためには、選考の傾向や特徴を事前に把握しておくことが大切です。ここでは、選考フローと面接の傾向・対策について解説します。
PwCの選考フロー
PwCコンサルティングの一般的な選考フローは以下のとおりです。
- 書類選考
- 1次面接
- 2次面接
- 3次面接
- 最終面接
- 内定
PwCコンサルティングでは、内定に至るまで複数回の面接が行われます。面接官は管理職にあたるマネージャーや人事担当者だけでなく、パートナーが担当することがあります。また、筆記試験やWebテストは基本的に実施されません。
面接の傾向と対策
PwCコンサルティングの面接では、これまでの経歴や前職の退職理由といった一般的な質問のほかに、コンサルティングの役割や事業会社との違い、前職で具体的にどのような成果をあげたかなどについて尋ねられることがあります。また、フェルミ推定やケース面接といった外資系コンサルティングならではの質問が行われるケースが多いため、論理的な回答ができるよう事前に対策を行っておくとよいでしょう。
PwCへの転職に向いている人
ここでは、PwCコンサルティングへの転職に向いている人の特徴を4つ紹介します。自分に当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。
誠実さがある
コンサルティングはクライアントの企業課題を解決するために、さまざまなサポートを行う仕事です。そのため、クライアントの悩みや経営方針に寄り添い、真摯に向き合う誠実さが求められます。とくにPwCコンサルティングでは施策の提案から実行・成果測定まで一貫して行うため、最後までやり遂げる姿勢が必要不可欠です。
向上心が高い
PwCコンサルティングは成果主義の風潮が根付いていることもあり、勉強熱心な人が多い傾向にあります。そのため、常に最新の情報をキャッチアップし続け、新しいことを学び続ける向上心の高さが求められます。またPwCコンサルティングが求める人物像として「常に挑戦し続ける意欲がある人」を挙げているため、何事にも意欲的な人材は歓迎されやすいでしょう。
コミュニケーション能力が高い
PwCコンサルティングの業務では、クライアントが抱える要望や課題を汲み取り、最適な解決策を提示していくことになります。そのため、業務をスムーズに遂行していくためには、高いコミュニケーション能力が必要不可欠です。また、クライアントの課題を解決するためにコンサルタント同士で連携することも多く、社内でのコミュニケーションも重要視されます。
英語力が高い
PwCコンサルティングは外資系企業ということもあり、日本にいながらグローバルな環境で業務に取り組める点が特徴的です。そのため、高い英語力を持つ人材は選考において評価されやすい傾向にあります。実際に、職種によっては応募要件に「英語ドキュメントのリーディング」が設けられています。
まとめ
この記事では、PwCコンサルティングの転職難易度や選考フロー、具体的な会社情報について解説しました。PwCコンサルティングは同業他社の中でも特に規模が大きく、知名度も高いため、コンサル経験者であっても選考難易度は非常に高いといえます。
転職を確実に成功させたいなら、転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。Izulの転職エージェントでは、徹底的にヒアリングしたうえで、求職者のキャリア形成を重視した伴走型のサポートを実施しています。まずは相談からでもお気軽にご利用ください。