SmartHRは、クラウド型の人事・労務管理SaaSを提供する急成長中のHRテック企業です。働き方の柔軟性を重視しており、リモートワークの活用やワークライフバランスを考慮した制度が整っている点が特徴です。
本記事では、SmartHRの企業文化や職場環境、平均年収、福利厚生、選考プロセスや面接での質問傾向について詳しく解説します。
SmartHRの会社概要
株式会社SmartHRは2013年の創業以来、急成長を遂げているHRテック企業の一つです。非上場企業ながら時価総額が1,700億円を超え、日本でも数少ないユニコーン企業の一つに数えられます。ここでは、事業内容や企業文化について紹介します。
事業内容
SmartHRは、クラウド型の人事・労務管理プラットフォームを提供しており、企業の業務効率化や人材マネジメントの最適化を支援しています。主力サービスである「SmartHR」は、入社手続きや年末調整といった労務管理のオンライン化により、企業の業務負担を大幅に軽減します。
企業文化
SmartHRでは、挑戦を後押しするオープンな文化が根付いており、「まずやってみる」「人が欲しいものを超えよう」「ためらう時こそ口にしよう」などのバリューを掲げています。
組織内では率直な意見交換が推奨され、Slackなどのデジタルツールを活用した活発なコミュニケーションが特徴です。また、リモートワークの活用率が高く、働く場所を選ばずにパフォーマンスを発揮できる環境が整っています。

SmartHRの職場データ
SmartHRは、急成長を遂げるSaaS企業として、働きやすい環境や福利厚生の充実に力を入れています。SmartHRの職場データを見ていきましょう。
平均年収
openworkによると、2025年1月現在SmartHRの正社員の平均年収は726万円(回答者22名)です。年収の範囲は420万円~1,284万円と幅があり、職種や経験によって給与に差があります。
職種別に見ると、営業職の平均年収は764万円(回答者11名)です。
従業員数・年齢層
SmartHRの従業員数は年々増加しており、2024年3月時点で1,100名に達しています。
2019年の98名から2023年の932名へと約10倍に成長しており、急速な組織拡大が進んでいることがわかります。特に2022年以降の増加幅が大きく、2022年に578名、2023年に785名と順調に拡大しています。
また、社員の平均年齢は33.5歳と比較的若い層が多い企業です。年代別の構成比を見ると、30代が63.4%と最も多く、続いて20代が24.2%、40代以上が12.4%となっています。(2023年11月時点)
残業時間・有休取得率
SmartHRの月平均残業時間は14時間(2022年11月~2023年10月データ)と、比較的短めの水準に抑えられています。これは、業務効率化や柔軟な働き方を推進する同社の取り組みが反映された結果といえるでしょう。
また、年次有給休暇の平均取得日数は12.9日です。社員が積極的に有給を取得できる環境が整っていることがわかります。
リモートワーク活用率
SmartHRでは、リモートワーク活用率が100%(2023年11月時点)と、全社員がリモートワークを利用できる環境が整っています。社員が働く場所を自由に選べることで、生産性向上やワークライフバランスの向上にもつながっています。
福利厚生
SmartHRの福利厚生は下記の通りです。
カテゴリ | 制度名 | 内容 |
リモートワーク関連 | リモートワーク手当 | オフィス出社日数に関わらず、毎月5,000円を支給 |
通勤環境整備手当 | 通勤時間が2時間を超える場所から1時間以内の距離に転居した新卒採用者に100,000円を支給 | |
セキュリティ・業務環境 | 1Password全社員付与 | パスワード管理ツール「1Password」を全社員に支給し、セキュリティを強化 |
育児サポート | 出生準備休暇 | ・妊娠判明〜出産当日まで(女性は産前休業開始前まで)取得可能・5日間の特別有給休暇(1日または半日単位で取得可能、連続取得不要) |
3歳までの特別看護休暇(※2025年3月まで) | ・出生日の翌日(女性は産育休復帰後)〜子供の3歳の誕生日まで取得可能・子供1人につき、年5日の特別有給休暇(1日または半日単位で取得可能、連続取得不要 | |
育児環境整備手当 | 入社後に子供が誕生した場合、子供1人につき100,000円を支給 |
SmartHRの募集職種一覧
SmartHRの代表的な職種は下記のとおりです。
- エンジニア
- QA(品質保証)
- PM(プロジェクトマネージャー)
- プロダクトデザイン
- PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)
- デザイン
- マーケティング
- 編集
- セールス
- パートナービジネス
- カスタマーサクセス
- カスタマーサポート
- 戦略・企画
- データアナリスト
- コーポレート
- セキュリティ
- その他(マルチリンガルマネージャー、アジャイルコーチ、サポートコンテンツ戦略・基盤担当など)
合計で100以上もの役職・ポジションがあります。
SmartHRの働き方
SmartHRでは、社員一人ひとりが挑戦しやすい環境を整え、柔軟な働き方を実現しています。SmartHRの働き方について詳しく見ていきましょう。
「まずやってみる」文化で挑戦を後押し
SmartHRでは、未知や未経験に対しても迅速に行動することを推奨しています。「考えたら即実行」を大切にし、仮説と検証を重ねながら成功を導き出す文化があります。
ユーザーの期待を超えるサービス提供
SmartHRは「人が欲しいものを超える」価値の提供を目指しています。ユーザーインタビューやフィードバックを通じて課題を深く理解し、それを超える解決策を考案する必要があります。
オープンで建設的なコミュニケーション
建設的なフィードバックと率直なコミュニケーションを重視しています。社内会議では背景情報や意図を共有し、Slackを活用したリアクションや議論が活発に行われています。
情報を共有し、全員が主体的に行動
SmartHRは、経営情報を含む幅広い情報をオープンに共有することで、全社員が自律的に課題解決に取り組める環境を提供しています。会議の録画や議事録の公開など、透明性の高い運営を徹底しています。
多様な成長機会と自主性を支える仕組み
個人の挑戦を促進するために、勉強会やハッカソンを開催することで、新技術の活用やサービスの改善を推進しています。社員一人ひとりがスキルを磨き成長できる環境です。
SmartHRの選考プロセス
SmartHRでは、自社との適合性を確認するために、入念な選考フローを設けています。選考フローと面接でよく聞かれる質問について見ていきましょう。
選考フロー
選考フローは下記の通りです。
- 書類選考
- 面接(最終面接含め2〜4回程度)
- リファレンスチェック
- オファー面談
面接でよく聞かれる質問
SmartHRの中途採用面接では、合意形成力や課題解決力を問う質問が多く出されます。
例えば、「これまでの業務のなかで、大変だったことを教えてください」と聞かれることがあります。単に困難だった経験を語るのではなく、どのように乗り越えたのか、成功の要因は何だったのかを具体的に伝えることが重要です。

SmartHRへの転職を成功させるポイント
SmartHRでは、個人のスキルだけでなく、どのような思考プロセスで活動・行動してきたか、チームとどのように協力して成果を生み出してきたかが重視されます。SmartHRへの転職を成功させるポイントについて詳しく見ていきましょう。
どんな思考プロセスで活動・行動しているかを伝える
SmartHRの選考では、応募者がどのように課題を捉え、どのような思考プロセスで行動したのかが重視されます。職務経歴書に実績や経験を記載する際は、単に「営業リストを作成し、アプローチを行った」といった業務内容を記すだけではなく、背景や困難な状況も加えると効果的です。
例えば、「システム投資が十分でない環境下で、ターゲットリストをゼロから作成し、営業活動を成功に導いた」といったエピソードを交えることで、主体性や問題解決能力を伝えやすくなります。
素早い行動力と問題解決力をアピールする
SmartHRでは、「まずやってみる」「人が欲しいものを超えよう」といったバリューを大切にしています。そのため、迅速に行動しながら課題を解決した経験が問われることが多くあります。
プロジェクトの進行中に想定外のトラブルが発生した際、どのように判断し、どんなアクションを起こしたのかを具体的に説明するとよいでしょう。
チームで成果を出したエピソードを伝える
SmartHRでは、個人のパフォーマンスだけでなく、チームでの課題解決を重視しています。組織全体での成果を最大化するために、どのように周囲と連携し、チームの目標達成に貢献したのかを伝えることが大切です。
例えば、チームメンバーと協力しながら業務プロセスを改善した経験や、他部門との連携を通じて新しい取り組みを成功させた事例を話すと、協調性やリーダーシップが伝わりやすくなります。
まとめ
SmartHRは、柔軟な働き方やオープンなコミュニケーション文化を大切にする企業であり、成長意欲の高い人材にとって魅力的な環境が整っています。
SmartHRへの転職を検討している方は、転職エージェントを活用することで、より詳しい選考対策や企業の最新情報を得ることができます。
Izulでは、SmartHRの採用動向や面接のポイントを押さえたサポートを提供しているため、スムーズな転職活動を進めることが可能です。ぜひ一度、Izulのコンサルタントにご相談ください。