TOEICで転職を有利に!語学力アピールに必要なスコア目安やスコアアップのコツを解説

2023年1月22日

2024年4月26日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

TOEICは、転職活動において有利になりやすい資格のひとつです。しかし、どの程度のスコアを取ればアピールにつながるのか、いまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は、TOEICを転職に活かすために必要なスコアの目安や、スコアをアップさせるコツを解説します。TOEICの受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

TOEICが転職で有利になる理由

TOEICで高いスコアを持っている人材は、さまざまな業界や企業での転職が有利になります。ここでは、主な理由を4つ紹介します。

TOEICを採用基準にしている企業が多い

TOEICが転職で有利になる大きな理由は、多くの企業がTOEICを採用基準にしている点にあります。TOEICの運営元である国際ビジネスコミュニケーション協会が2013年に実施した調査によると、上場企業の約60%が採用時にTOEICのスコアを参考にしているそうです。また、TOEICのスコアを求人の必須項目としている企業も多く存在しています。

社会人では最も受験者数が多い

TOEICは、社会人では最も受験者数が多い資格です。英語の資格にはTOEFLやIELTSなどもありますが、知名度ではTOEICに劣ります。一方、知名度が高いTOEICは企業の採用担当の目に留まりやすくなるため、アピールに効果的です。

英語力を客観的に証明できる

グローバル化が急激に進んでいる昨今、多くの企業が英語力の高い社員を求めています。しかし、「英語が得意」と口頭で伝えるだけではアピールにはつながりません。TOEICで高いスコアを所有していると、英語力を客観的に証明するための指標になります。

知性と継続力をアピールできる

TOEICのスコアアップは、日本人にとって容易なことではありません。その分ハイスコアを持っている方は、知性が高く継続して努力できる人材だと評価されやすくなります。英語力だけでなく、転職者自身の人間性をアピールできる点もTOEICの強みです。

転職で有利になるTOEICのスコア目安

一般的に、TOEICが転職で有利になるのはスコア600点以上といわれています。企業や業界によって求められるスコアが異なるため、以下の項目を参考にしてください。

スコア600点以上

履歴書にTOEICを記載する場合は、最低でもスコア600点以上が必要です。スコア600点は、英語での事務作業や基礎的な英会話ができるレベルとされています。また、観光や宿泊業界といったインバウンド事業に就職する場合の目安でもあります。ただし、外資系企業ではあまり評価されない可能性がある点に注意が必要です。

スコア700点以上

スコア700点以上は、英語の読み書きに不自由することなく、ある程度複雑な会話にも対応できるレベルとされています。貿易事務や海外製品の営業マンなど、海外とのやり取りが多い職種ではスコア700点以上を求められることがほとんどです。日系企業においては、大きな強みになるでしょう。

スコア800点以上

スコア800点以上は全受験者の上位15%にあたり、ビジネス英語を十分に使いこなせるレベルとされています。契約書の作成や現地の従業員の管理など、英語をより専門的に扱う職種で求められるスコアです。TOEICスコアが800点以上あれば、多くの外資系企業で採用基準を突破することも可能になります。

スコア900点以上

スコア900点以上は全受験者の上位4%にあたり、英語の読み書きや会話にほとんど困ることなくスムーズにやりとりできるレベルです。900点以上を獲得できるレベルであれば、多くの外資系企業で即戦力として期待されるでしょう。また、一部の大手外資系企業では、採用基準をTOEIC900点以上としていることがあります。

TOEICスコアが求められる業界・職種

ここでは、TOEICスコアが求められる業界や職種を紹介します。採用基準にTOEICスコアを設定していることが多いため、転職を希望する場合は忘れずに対策をとりましょう。

商社

商社は海外とのやり取りが多く、英語力が求められる業界です。商社では輸出入貿易や国内への販売といった商取引を行っているため、幅広い分野の製品を取り扱っています。海外企業との交渉や外国為替の取引など日常的に英語を使うシーンが多いため、TOEICが採用基準になっている場合がほとんどです。

外資系企業(金融)

外資系企業の中でも、金融業界は特に高い英語力を求められる業界です。少しでも英語に不安があると、聞き間違いやスペルミスなどを引き起こしやすくなり、致命的なミスにつながりかねません。そのため、TOEICスコア900点以上を採用基準としている企業も多く存在しています。

電気・電子関連メーカー

電気・電子関連のメーカーは海外とやり取りする機会が多く、高いビジネス英語のスキルが求められます。そのため、職種によってはTOEICスコア700点以上が採用基準となっていることも少なくありません。また、管理職として採用される場合は、スコア800点以上が必要になるケースも存在しています。

コンサルティングファーム

外資系コンサルティングファームは海外のクライアントも多く、ビジネス上における細かいやり取りやプレゼンに支障がない程度の高い英語力が必要です。特に大手企業では、TOEICスコア900点以上を求められることも少なくありません。人気が高い業界でもあるため、入社するのは狭き門であると言えます。

ホスピタリティ業界

ホスピタリティ業界では海外からのゲストとコミュニケーションを取る機会が多く、一定以上の英語力が求められます。ただし、TOEICではそこまで高い点数を求められることは少なく、スコア600点以上が条件となっていることもあります。ただし、海外のスタッフと業務連絡を行う管理職以上の場合、スコア700点以上のスキルが必要です。

TOEICスコアを活かせる企業例

ここでは、転職時にTOEICスコアを活かせる企業を3つ紹介します。TOEICのスコアに自信がある方は、転職先として検討してみるのもおすすめです。

楽天グループ株式会社

楽天グループ株式会社は社内での公用語は英語であることから、グローバル化に力を入れている企業といえます。そのため、部門によっては高いTOEICスコアを採用基準としています。たとえばソリューション営業の場合、契約社員はTOEICスコア600点以上、正社員は800点以上が条件です。また、入社後にTOEICスコアを獲得することで、契約社員から正社員への登用も目指せます。

株式会社ファーストリテイリング

ユニクロやGUなどのブランドを展開している株式会社ファーストリテイリングでは、多くの職種でTOEICを採用基準としています。たとえば商品マーケティング部門では、最低でもスコア700点以上の実績が必要です。

スズキ株式会社

大手自動車メーカーのスズキ株式会社には、海外代理店に対する輸出販売や営業など、英語を活用する機会が多く存在しています。そのため企業全体で高い英語力が求められており、たとえば海外営業の部門ではTOEIC600点以上が採用条件です。さらに、海外での営業経験や3年以上の貿易実務経験も必須とされています。

TOEICスコアを上げるコツを紹介

TOEICは転職活動で有利に働きますが、高いスコアを獲得するのは容易ではありません。以下で紹介するコツを参考にしながら、日々地道に努力し続けることが大切です。

転職活動を想定した学習スケジュールを立てる

TOEICの学習に取りかかる前に、転職活動を想定した学習スケジュールを立てておきましょう。明確なゴールが設定されていないと、だらだらと勉強に取り組んでしまいがちです。転職の時期を決めたうえで、逆算して計画を立てることで効率よく学習を進めることができます。

現状の英語力と課題を客観的に分析する

学習を開始する前の英語スキルや得意・不得意分野は、人によってさまざまです。そのため、他の人が成功した勉強法だからといって、自分にも当てはまるとは限りません。まずは現状の英語力と課題を客観的に分析し、目標スコアに到達するにはどのようなスキルが必要になるのかを考えてみましょう。

英語学習を習慣化して継続する

TOEICのスコアを伸ばすためには、毎日学習を継続することが効果的です。社会人の場合、週末にまとめて学習する人も多いですが、英語が身につくまで時間がかかってしまうことがあります。隙間時間を活用し、少なくとも1日2〜3時間は学習に取り組むとよいでしょう。

まとめ

この記事では、転職におけるTOEICの有用性について解説しました。企業にTOEICをアピールするには、最低でもスコア600点以上が必要です。さらに700点以上あると、転職できる企業が大幅に広がります。これからTOEICを勉強する人は、まずはスコア600点を目標にしましょう。

監修者・植草 陽光

植草 陽光

日本製鉄株式会社⇒株式会社リクルート⇒株式会社Izul

1社目では製鉄所での生産管理、本社でのグローバル購買職などバックオフィス系の業務に従事。29歳で営業未経験でリクルートに入社し、地場大手会社の深耕営業を実施し入社半年で表彰を獲得。自身が転職を通じて人生を変えた経験から、Izulのビジョンに共感し、現在は同社のキャリアアドバイザー職として従事。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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