人事コンサルタントはどんな仕事?目指し方や転職するうえで必要な知識を網羅

2024年1月19日

2024年1月8日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

事業経営の中では人材の育成や人事制度に迷うときがあります。そのようなときに頼るべき存在が人事コンサルタントです。人事コンサルタントはそれらの領域に特化した知識や資格を保有するため、専門家の視点から適切なアドバイスをし、課題解決へと導きます。

今回は人事コンサルタントの概要や種類に合わせて、必要性や仕事内容について紹介します。記事の後半では人事コンサルタントの転職において必要な知識もまとめているので、求職者の方は参考にしながら転職を検討してください。

人事コンサルタントとは

人事コンサルタントとは、企業経営にまつわる課題をはじめ、人事課題などを分析し、原因を追及したうえで解決策を考える仕事のことです。企業にとっては頼もしい存在であるため、やりがいを感じられる仕事でもあります。

人事コンサルタントの種類

企業にとって頼もしい存在である人事コンサルタントですが、専門分野によって細かく分かれています。

名称概要
人事組織コンサルタント企業戦略に合わせた組織形成を実現するために必要な職種。
・組織診断
・評価基準の改訂
・報酬体系の改訂
・人事戦略の起案
・組織改革
これらを取り入れながら企業戦略を改め、解決策を探す。
採用コンサルタント企業が求める人材確保のため、採用や戦略そのものを起案するほか、採用担当者を補充するために一時的に採用代行するケースも多い。
グローバル人事コンサルタント海外進出を望む企業に対して、必要な人材を確保する。
・人事制度の提案、改定、導入
・人材育成経営理念の定着、浸透
・異動支援
これらの仕事を主としながら、海外進出をサポートする。
人材育成・研修コンサルタント人材の特徴や性格、能力などを踏まえて生産性の向上を目指す。人材育成をはじめ、プログラムの起案や実施、それまでのサポートをする。

人事コンサルタントの必要性

人事コンサルタントの必要性は以下のとおりです。

企業にとって不足する能力や知識を補う人事コンサルタントの知識や資格を活かして、企業にとって不足する能力や知識を補える。法律の知識も豊富であるため、経営する中での不安を解消させることにもつながる。経験が豊富であるほど、企業のテイストや目標に合わせた適切なアドバイスが可能になる。
有益情報を入手・共有する人事コンサルタントはさまざまな業種のサポートが主。そのため各分野にとって欠かせない有益情報を入手でき、必要があれば企業に共有し、新たな視点や解決策の提供にもつながる。
企業戦略の流れがスムーズに進む企業戦略など企業のサポートを主とする職種であることから、解決策をスムーズに進行できる強みがある。調査や解決策の洗い出し、実証までの時間を人事コンサルタントによって短縮し、スマートな検証結果が得られる。

人事コンサルタントは企業にとって欠かせない職種であることから、その需要も高まってきています。

人事コンサルタントの仕事内容

人事コンサルタントの仕事内容は大きく分けて3つあります。

企業における課題の解決経験や知識から企業にとっての課題を見つけ、適切なアドバイスを実施。
解決までのサポートや効果測定のほか、各状況にふさわしいアドバイスも行う。
社風の改革企業制度や業務全般のプロセスなどを観察したうえで、社風改革につながる原因を特定する。
人事戦略の形成人材育成や採用など人事業務すべての考案・改善をサポートする。

人事コンサルタントに転職を検討する場合は、企業に役立つ職種であることを理解し、知識を養うほか観察力やコミュニケーション能力を磨くことが大切です。

人事コンサルタントになるには?

人事コンサルタントになるには経営や経済についての情報を細部まで取り込む必要があります。企業にとって欠かせない役割であるため、世界情勢なども満遍なく押さえることが大切です。

なお、学歴や資格を求められるケースは少ないものの、人事コンサルタントの多くは経済・法律系の大学(大学院)を卒業している人が多い傾向にあります。そのうえで、企業人事部や人材ビジネス会社などの実務経験を5~10年ほど積み、コンサルティング会社に入社するのが一般的です。

人事コンサルタントの転職に関する知識

人事コンサルタントへ転職を希望する場合は、平均年収や必要なスキルなど、活躍するうえで押さえておきたい知識が6つあります。

  • 平均年収
  • 必要なスキル
  • 有利な資格
  • 適性
  • 労働条件の傾向
  • キャリア

ここでは人事コンサルタントとして働くうえで考慮したい知識をご紹介します。

平均年収

求人ボックス 給料ナビの『人事コンサルタントの仕事の年収・時給・給料』によると、人事コンサルタントの平均年収は約522万円といわれています。月給は43万円、初任給は22万円ほどが相場といわれ、日本の平均年収に比べて高い傾向にあります。

なお、全体の給与幅を比較すると、334~1,099万円と差は大きく、コンサルティング会社や実務経験、スキルなどによって異なると考えられます。

必要なスキル

人事コンサルタントに必要なスキルは以下の5つです。

  • 現状分析力
  • 課題解決力
  • 論理的思考力
  • プレゼンテーション能力
  • コミュニケーション能力

中でもコミュニケーション能力は、企業関係者や社員などからのヒアリングを実施することから、特に必要なスキルです。次いで、企業の現状を踏まえて分析する現状分析力や、「なぜ改善が必要か」をまとめられる論理的思考力、それらを紐付けて解決に導く課題解決力が必要と考えられます。

これらはビジネス書などから着眼点やヒント、解決までの道のりを補えます。スキルに不足するものがあるときは、ビジネス書を参考にしながら自身をアップデートしていきましょう。

有利な資格

人事コンサルタントとして活躍するうえでは、以下の資格が有利にはたらきます。転職活動の中でまとまった時間を確保できる方は、以下3つを参考にしながら取得に励むのもおすすめです。

資格概要
社会保険労務士企業にまつわる法律。国家資格であり、約800~1,000時間の勉強時間が必要。資格取得は容易ではないが、人事労務にまつわる書類作成や提出手続きの代行なども行えるようになる。人事労務のプロとしてのやりがいも大きい。
キャリアコンサルタント社員それぞれの能力や保有資格、業務などにまつわる関心などを総合的に判断し、適切なキャリアアドバイスを実施できると証明する国家資格。試験ではロールプレイングもあり、実務を想定した対策が必要になる。キャリアコンサルタントを取得すると、企業にとってふさわしい人材を見極められるほか、人材にとっても適切な職種を提案できるなど、双方の良きアドバイザーとして活躍できる。
中小企業診断士中小企業に限定して、課題追究・改善における助言ができる国家資格。経営や会計、法務など細かな知識が必要。経営コンサルタントを目指すなら取得必須の資格でもある。

適性

人事コンサルタントに転職するには、適性についても押さえておくべきです。企業経営にまつわる情報を精査する冷静な視点はもちろん、円滑に聞き出すコミュニケーション能力は欠かせません。ほかにも、論理的思考力や観察力、ヒアリングをもとに適切に伝達できる能力があれば、人事コンサルタントとして大いに活躍できるでしょう。

労働条件の傾向

人事コンサルタントとしての労働条件には、以下のものがあります。

  • 企業によっては副業可能
  • 転勤なし
  • 学歴不問
  • 未経験歓迎の企業も多い
  • 各種資格、マネジメント経験、採用経験がある人は優遇されやすい

本記事でご紹介した平均年収なども参考にしながら、転職を検討しましょう。

キャリア

人事コンサルタントは、担当企業の業界や規模に類似した企業からの引き合いが多い傾向にあります。企業の方針や目的などを絞っておくと、より適切なアドバイスを実施できるなど、高いキャリアを積めるでしょう。

さらに、キャリアを積む中で一度担当した企業から新たなプロジェクトを依頼される場合もあります。リピート受注につながる人材として活躍できれば、大きなやりがいを得られるほか、これまでの働き方に高い評価を得ていることを実感できるでしょう。

まとめ

今回は人事コンサルタントへ転職を検討する求職者の方へ、概要や仕事内容、詳しい種類などをご紹介しました。人事コンサルタントとは、企業経営や戦略などを自身の持つ知識を踏まえながら改善へ導く仕事のことです。そのため、企業にとっては頼もしい存在であり、豊富な知識や高い実績があるほど、転職が有利になります。

人事コンサルタントは資格がなくても務まる一方で、社会保険労務士やキャリアコンサルタントなどの国家資格を取得すると、より細かな部分に介入したアドバイスができるようになります。

やりがいの得られる仕事であるため、自身の特徴や性格などと照らし合わせながら転職を検討しましょう。

監修者・西本 威昭

西本 威昭

・国内大手SIerに新卒入社
 SEやPMとして多くのプロジェクトを経験

・KPMGコンサルティング株式会社に転職
 シニアコンサルタントとしてジョイン
 製造業を中心に複数のSCM案件に参画

・アビームコンサルティング株式会社に転職
 マネージャーとしてジョイン
 製造業を中心にSAP関連プロジェクトに参画

・株式会社Izulに転職
 副業のフリーコンサルタントとして活動する傍ら、
 同社キャリアアドバイザーとして従事

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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