研究職を目指すのは難しい?職種の概要や仕事内容、適性について紹介

2023年7月26日

2023年7月19日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

自身の興味や関心を追求しながら、仕事を通じて社会貢献もできる研究職。理系知識や経験を活かせる職業として、憧れを抱く人もいることでしょう。しかし、研究職に就くためには、どのような知識を得ておくべきかを把握できていない人もいるのではないでしょうか。

今回は、研究職の仕事内容や種類、開発職との違いに触れながら、研究職に就くにはどうすべきかを解説します。研究職の適性や転職事情についても紹介しているので、ぜひ今後のキャリア形成にお役立てください。

研究職とは

ここでは、そもそも研究職がどのような仕事なのかを解説します。仕事内容・種類・開発職との違いの3つから、研究職の概要を把握していきましょう。

仕事内容

大学・企業・公的機関にある研究所で、各種研究に携わるのが研究職の主な仕事です。研究職を募集している組織ごとに研究する分野は異なります。研究職を目指す際は、アプローチをかける組織が何の分野を研究しているか、どのような実績・経験を求めているかを明確にすることが大切です。

種類

研究職には「基礎研究」と「応用研究」「開発研究」の3種類があります。それぞれの概要を以下にまとめているので、自身が就きたい研究職により近いものを選んでください。

種類概要
基礎研究新しいものや未知のものを探索し、理論的に理解する研究のこと物事の本質をより深く追求する側面が強い一つの研究を極めたい人におすすめ
応用研究既存の研究結果を他の領域に応用する研究のこと基礎研究の成果を理解し、応用できる知識が必要社会の動きに合わせて研究結果を出すことも求められる基礎研究と異なり、期限が決められている場合が多い
開発研究基礎研究・応用研究の結果を活用して新たなシステム・材料などを生み出すこと既存システムの改良なども行う研究結果をベースに実際に「モノ」を生み出すのが特徴

開発職との違い

開発職は、研究職の研究結果をもとに、製品やサービスなどを世に出すために製品化する仕事です。対して研究職は、あくまでも「開発につながる知識や技術」を生み出す仕事です。研究職の一種に開発研究がありますが、開発研究を「開発」に分類する考え方もあります。いずれにしろ、研究職と開発職には目的の違いはあれど、それぞれが作用し合う関係性であることも覚えておいてください。

研究職になるには?

一般的に研究職に就くためには、大学院の研究室に進学して専門的な知識を習得し、修士課程を修了することでスタートラインに立てます。また、企業に就業して働くには、加えていくつかの条件を満たす必要があります。ここからは、研究職として活動していくために必要な条件・要素をまとめて紹介します。

  • 大卒以上の学歴を身につける
  • インターンシップを利用する
  • 活動実績を増やす

大卒以上の学歴を身につける

研究職を募集する組織の大半は、最低でも大卒以上の学歴を求めています。大学の研究機関などで学んだ経験を活かし、仕事に直結させて欲しいと考えているためです。残念ながら、高卒や完全未経験で研究職に就くことは困難といえます。大卒以上の学歴か、学歴をカバーするほどの実績が必要です。

インターンシップを利用する

企業が開催するインターンシップに参加する方法もあります。ものづくり体験やデータ解析、化学製品の分析など、さまざまな領域の業務を実際に体験できます。自身の経験不足を補う機会にもなるため、転職活動を成功させるための作戦として検討してください。

活動実績を増やす

大学やインターンシップでの活動も含め、実績としてアピールできる経験を積み重ねる必要があります。何よりも「結果」が重視される研究職において、自分が研究してきた成果をアピールすることは必要不可欠です。活動実績はただ闇雲に増やすのではなく、自分が就きたい研究職の種類や分野に関連したものに特化しておくことがおすすめです。

研究職に有利な資格を取得する

研究職に就くためには、以下の資格があると有利になります。

  • 修士号
  • 博士号
  • 医師
  • 獣医師
  • 薬剤師

資格取得は、特定の分野における突出した知識やスキルがあるとアピールできるため、積極的に取得するべきです。

研究職の適性

以下の特徴に当てはまる人は、研究職に向いていると言えます。

  • 探究心がある
  • 判断力に優れている
  • コミュニケーション能力がある
  • トライ&エラーが苦にならない

自身を客観視したうえで、研究職を募集している企業にアプローチすることをおすすめします。

探究心がある

探究心の強さは、研究職として仕事をしていくうえで不可欠です。誰も触れたことのない領域に踏み込み、既存の概念を打ち崩すくらいの気概がなければ、研究職として仕事をしていくことは難しいかもしれません。研究過程の疑問や不備に対しても「なぜ?」と疑問を持つことで、新たな施策や思いもよらない解決策を導くことにつながります。

判断力に優れている

研究職には、そもそも「何を研究すべきか」を判断する能力も求められます。研究内容の将来性が、ある程度見えている状態で研究するほうが、組織としての利益・成果につながるためです。仮説や自説を立てながら進める必要もあるため、自分自身で即断即決できる判断力は非常に重要視されます。

コミュニケーション能力がある

研究職は単独だけでなく、同じ組織内のメンバーや他部署と協力して研究を進めることもあります。そのため、自分の研究だけを追求するのではなく、周囲とコミュニケーションをとりながら成果につなげることも大切です。コミュニケーションを通じて自分にない知識を吸収できれば、新たな成果や行程を生み出せるかもしれません。

トライ&エラーが苦にならない

研究職には失敗がつきものです。仮説が誤っていたり、行程に不備があったりと、常に失敗と隣り合わせの職種といえます。研究職として活動し続けるためには、トライ&エラーを苦に感じないことが必要です。失敗することを「より優れたものを生み出す余地」と考えることで、研究職としての成功が近づきます。

研究職の転職事情について

ここでは、実際に研究職への転職を検討する際に把握しておきたい、平均年収やメリット・デメリットを紹介します。

平均年収

マイナビが発表した2020年版のデータによると、研究職の平均年収は449万円でした。20代で395万円、30代で459万円であることから、平均的な年収相場といえます。所属する組織や研究内容によっても、得られる収入は変動するでしょう。

参考:マイナビ|職種別平均年収ランキング

研究職に転職するメリット・デメリット

世の中の常識を変える製品・サービスなど、研究を通じて新たなものを「創造する」やりがいを感じられるのが、研究職のメリットです。自身が研究した成果が形となって社会への貢献を実感できるのも、研究職ならではの魅力といえます。

一方で、あくまで組織の方針に従って研究することが多いため、自身の望む研究に没頭できない可能性があります。また、研究職の経験は他の職種には活かしにくいことから、セカンドキャリアの検討が難しいのもデメリットです。

まとめ

今回は、研究職の仕事内容や種類、適性や転職事情について紹介しました。一般職とは異なり、特定の分野における疑問を徹底的に追求するのが研究職の特徴です。創造や社会貢献につながるやりがいがある反面、ほかの職種への転職が難しいことは事前に把握しておく必要があります。今回の記事が、研究職というキャリアに進むためのきっかけとなれば幸いです。

監修者・江部 臨太郎

江部 臨太郎

新卒からアパレルショップ「FREAK'S STORE」に4年勤務。顧客売上全国1位を達成し副店長に昇格後、うなぎ屋「のだや」に転職。ホール責任者として2年勤務し、1年間の無職期間を挟み、リクルートに入社。広告メディア「SUUMO」を取り扱う一気通貫型の法人営業に2年間従事し、在籍期間で合計6回の社内表彰を獲得。その後、転職サイトdodaなどを取り扱うパーソルキャリアの新規事業開発室「Innovation Lab.」に転職。サービス業向けのDXを行うバーティカルSaaS「Sync Up」の新規事業立ち上げにBizサイド1人目としてジョイン。SaaS型パイプラインセールスの基盤構築と事業拡大に貢献。その後、パーソルイノベーションに転籍し、同事業部で計2年間、社内スタートアップの "0→1" フェーズに携わり、現職へ。執行役員として人材紹介サービス「Izul」の立ち上げに参画。現在はIzulの事業全体の戦略推進担当を担いながら、キャリアアドバイザーチームのマネジメント、及び自身もプレイヤーとして活動中。同時に個人事業主として、住宅メーカーやインテリアショップなどtoC事業者に向けたコンサルティング業務に従事している。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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