周囲から、自分は「仕事ができない人と思われているのでは?」と不安に感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。もしくは、自分は仕事ができないと思って、悩んでいる方もいることでしょう。
今回は、「仕事ができない人」に分類される人の共通点を紹介します。仕事ができない人の特徴を知ることでわかる、対策についても解説します。
また、仕事ができない人がやってはいけないこと、自分の周囲にいる、仕事ができない人に向けた対処法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
仕事ができない人の特徴一覧
仕事ができない人には、以下に挙げる特徴が共通しています。
- 言われたことを理解しないまま仕事を進めている
- 締切・納期を守れない
- 仕事が遅い
- 同じミスを何度も繰り返してしまう
- そもそも仕事を覚えられない
- 指示待ち人間になっている
- 仕事に対するやる気がない
- 電話・メール・受け答えに対するレスポンスが悪い
- 残業が多い
- 責任感がない
- ミス・失敗を他人に押し付ける
- ネガティブな発言・行動が多く見受けられる
- 顧客から頻繁にクレームが入る
- 将来像が明確になっていない
- 完璧を求めすぎている
- コミュニケーションをとるのが苦手
- すぐ言い訳する
- 落ち込みやすいのに反省しない
- 仕事ができると思い込んでいる
- なんでも引き受けてしまう
ここで挙げた特徴に自分が当てはまっていないか、もしくは周囲に当てはまる人がいないか、把握するための参考にしてください。
また仕事が「できない」ではなく、仕事を「しない」人の特徴を把握しておくことも大切です。仕事をしない人は、職場では最低限の努力しかせずに収入を得ようと考えている人が多いようです。また、企業に貢献する気持ちがなく、努力することを「損」と考える人も多くいます。仕事に対して諦めグセがついていたり、他人に任せた方がいいと考えているのも、仕事をしない人の共通点です。
仕事ができない人から抜け出すための方法
「仕事ができない」と自覚している、もしくは周囲から言われた際は、以下にあげる方法を実践するのがおすすめです。
- 報・連・相を意識する
- 優先順位をつけて業務に取り組む
- 意識的にメモを取る
- 生活習慣を見直す
- 仕事ができる先輩・上司の真似をする
「仕事ができない人」から脱却することは、今後のキャリア形成にもつながります。ここで紹介する方法を実践し、仕事ができる人へと生まれ変わりましょう。
報・連・相を意識する
報・連・相(ホウレンソウ)とは、「報告・連絡・相談」のことで、企業など組織の中で仕事をするうえで欠かせないスキルです。日頃から報・連・相を意識して仕事をすることで、わからないことをそのままにしたり、うっかり上司への伝達事項を忘れたりすることがなくなります。もし報・連・相がなかなか身につかない場合は、連絡する時間を決めておくことで習慣になり、無理なくできるようになります。
優先順位をつけて業務に取り組む
業務に優先順位をつけることで、的確かつスピーディに業務を遂行できるようになります。仕事ができない人は仕事が遅く、かつ納期を守れない傾向にあります。そのため、業務一つひとつに優先順位をつけることで、かかる時間を客観的に把握できるようになります。また、既存業務をより効率的に進める方法を立案するきっかけにもなるでしょう。
意識的にメモを取る
ミスが多い人や仕事を覚えられない人は、メモを取らない傾向にあります。日頃から意識的にメモをとることで、ミスは減少します。何度も同じことを聞き直さなくなるため、周囲からの評価も変化するでしょう。また、メモを取ることは先に述べた報・連・相や優先順位の設定にも効果的です。連絡する必要があることや、優先順位をメモに残すことで少しでも仕事ができない状態から脱却できます。
生活習慣を見直す
睡眠不足や体調不良が原因で、冒頭に挙げた「仕事ができない人」になってしまうこともあります。普段しないようなミスを繰り返す可能性も高まるため、生活習慣の見直しは非常に重要です。睡眠時間をしっかり確保し、規則正しい食生活を意識するだけでも、生活習慣はある程度改善できます。運動不足に悩んでいる人は、通勤時間や空き時間を使って歩くだけで、多少の改善が見込めます。生活習慣が乱れていると心身の不調が生じて仕事に集中できなくなることがあるので、注意が必要です。
仕事ができる先輩・上司の真似をする
仕事の進め方に悩んでいる場合は、仕事ができる先輩・上司の真似をするのも選択肢のひとつです。尊敬できる優秀な先輩・上司の働き方を観察しながら、優先順位の決め方や時間の使い方、スケジュール管理、職場でのコミュニケーションなどを真似てみましょう。ただ方法を真似するだけでなく、「なぜ効率的に仕事を進められるのか」を自分なりに分析しながら仕事に取り組むことが重要です。一緒に仕事をすることが難しい場合は、情報交換やアドバイスを求めるのも効果的です。
仕事ができない人がやってはいけないこと
仕事ができない人は、現実逃避や自分を責めてしまいがちです。これらは、仕事ができない人がやってはいけないこととして挙げられます。
現実逃避
仕事ができない現実から目を背け、向き合わないままでいることは絶対に避けるべきです。自分の能力ではなく周囲に問題があると思い込んでしまい、いつまでも原因が改善されないままになります。また、現実を忘れようと暴飲暴食に走るのも厳禁です。生活習慣が乱れることにより、パフォーマンスも低下します。
仕事のミスや成果が出ないことに対しては、まずは自分自身に改善の余地がないかを、見つめ直すことも大切です。もし、改善の余地があると分かったら「今後どうすべきか」を考えていきましょう。
自分を責める
自分に非があると認めることは非常に大切です。しかし、過度に自分を責めることもよくありません。自分を責めすぎてしまうと、余計に気分が落ち込み、悪循環に陥ってしまいます。「反省」は大切ですが、落ち込む必要はありません。反省を活かして今後の対策を考えていくことが重要です。
仕事ができない原因は周囲の環境にある場合も
仕事ができない状態から脱却できないのは、自分だけでなく周囲が原因になっている場合もあります。例えば、社内の教育体制が整っていないことが原因で、いつまでも仕事ができない状態が続くこともあります。
また、各種ハラスメントや人間関係が原因で思うようにパフォーマンスを発揮できず、仕事に身が入らない場合もあります。教育体制や職場の人間関係に不満があり、思うように業務を会得できない場合は、会社の労務部やトップ層に相談するのがおすすめです。
自分が「仕事ができない人」と自覚すると、たとえ周囲に原因があっても自分を責めてしまう人が多くいます。仕事ができないと思った際は、すぐに自分を責めるのではなく、周囲の環境も含めて客観的かつ冷静に原因を見極めてください。
自分の周りに仕事ができない人がいる場合の対処法
自分の近くに「仕事ができない人」がいる場合は、まずは上司に相談しましょう。本人の能力や職場への適応力、仕事に取り組む意識など、原因で思い当たる節があれば正直に伝えて、上司の判断を待つことが大切です。
もし仕事ができない人の特徴が自分の部下に当てはまる場合は、「より能力を発揮できそうな業務を割り振る」「ルーティン業務はマニュアルを作成して順守してもらう」「優先順位を意識して動くように何度も指導する」といった対策を行い、問題を一つずつ解決できるように努めましょう。
部下とは適度にコミュニケーションをとりながら、仕事がしやすい環境を構築することも重要です。仕事ができないと自覚している部下に対しては、感情的にならないように指導し、現状の問題と改善に向けた行動のみを正しく伝えるなど、メンタルをケアしつつ育成することが大切です。
また、上司に対して「仕事ができない人」と感じる場合もあります。指示や仕事の振り方が上手ではない上司もいます。こまめにコミュニケーションをとって上司の意図を汲むことが大切です。それでも解決しない場合は、さらに上の役職に相談してみるといいでしょう。
まとめ
今回は、仕事ができない人の特徴や、仕事ができない状態から抜け出すための対策について紹介しました。仕事ができないということは、周囲からの評価や今後のキャリアにも悪影響が出ます。今回紹介した対策を参考に、自身もしくは周囲の「仕事ができない」状態を解消してください。