リクルートは意識が高い人が多いことから、労働時間が長い、ブラック企業の体質があるといったイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。確かに意識が高い人が多い傾向にあるものの、ブラック企業とはいえないと考えられます。この記事では、リクルートがブラック企業とは言えない理由について詳しく解説します。
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リクルートがブラックと言われる理由
リクルートは日本だけではなく世界中で事業を展開しており、その知名度は世界規模になりつつあります。急成長を遂げたリクルートを支えているのは社員のため、身を粉にして働いているのではないかとの噂が後を絶ちません。ここでは、なぜリクルートがブラック企業と言われているのか、詳しく見ていきましょう。
リクルート系列の企業によっては夜の労働時間が長い
「じゃらん」や「ホットペッパービューティー」などのリクルートのサービスでは、飲食店や美容室などがクライアントです。多くの場合、クライアントの営業時間外に訪問して打ち合わせを行うため、夜間の勤務時間が長い部署もあります。
夜間に長時間働くことに対して、ブラックなイメージを持つ人がいることが、リクルートがブラックと言われる理由の1つです。
独自の目標設定やノルマが定められている
社員は自身のキャリアパスを明確に設定し、目標を持って業務に取り組むことが求められます。個々の目標達成や成果に応じて評価や報酬が決まるため、実力主義を好む人に向いている企業と言えるでしょう。一方で目標やノルマに対してネガティブなイメージを持つ人にとっては、それがブラックに思えるのかもしれません。
当事者意識や高い成長意欲が求められる
リクルートではひとり一人の社員が自分自身の成長やキャリアに責任を持ち、積極的に仕事に取り組む文化が根付いています。また圧倒的当事者意識といって、クライアントの課題解決において強い当事者意識を持つことが求められます。このように、惰性で業務を行うのではなく、結果と自己の成長を第一に考えて業務に取り組むべきとされる環境に対し、ブラックと感じる方もいるのでしょう。
リクルートはブラックではないと言える理由
リクルートがブラックと言われるのは、あくまでも印象によるものです。労働時間や企業風土など、どれをとってもブラックと言えるものではないと考えられます。ここからはリクルートがブラックではないと言える理由について、詳しく見ていきましょう。
残業時間が特別長いわけではない
リクルートは法令を遵守し、残業時間が発生した場合には適切な残業代を支給します。また、平均残業時間は40時間程度とされており、過労死ラインと呼ばれる80時間よりも短い結果となっています。そのほか、リクルートはフレックスタイム制やリモートワークを積極的に導入し、社員が働きやすい環境づくりに努めている点を踏まえても、労働面で問題はないといえるでしょう。
達成可能な目標が定められる
リクルートは社員に対して透明性のある目標設定を行っています。また、評価基準を明確に提示し、社員はどのような成果が求められているかを理解できます。到底、達成できない目標を課せられ、目標未達だからといって減給や降格をされる環境ではないため、目標設定においてもブラック企業の要素はありません。
チーム内のコミュニケーションが活発
リクルートはオープンで積極的なコミュニケーションを奨励しています。社員同士や上司と部下の間で率直な意見交換が行われ、問題や課題の解決に向けて議論が交わされます。また、社員同士の親睦を深める機会も多く、良好な人間関係を築きやすいといえるでしょう。
福利厚生が充実している
リクルートは有給休暇や特別休暇など、さまざまな休暇制度を提供しています。また、退職一時金制度や確定拠出年金制度など、お金の面でも制度が充実しているため、社員は将来の不安を軽減できるでしょう。
さらに、持株会や部活動への参加、定期健康診断、過重労働面談、リフレッシュ(マッサージ)など、社員の健康促進のためのサポートが提供されています。また、悩みを相談できる各種窓口が用意されていることも大きな特徴です。
リクルートブランドを得られる
リクルートは多くの人々に認知されており、高い信頼性を持ちます。そのため、元リクルートであるだけで好印象を与えられるケースも少なくありません。仮にブラック企業であったとすれば、リクルート出身であることが有利に働くことはないでしょう。
若手でも大きな裁量を与えられる
若手でも、自ら考えて行動することが求められています。しかし十分な裁量がないために、行動できないのが一般的な企業の特徴です。リクルートは若手でも大きな裁量を与えられるため、自ら考えて目標達成に向けて積極的に行動できます。自らのアイデアによって新規事業を立ち上げられ、プロジェクトの成功につながことも少なくありません。
リクルートがブラックと感じてしまう人の特徴
リクルートはブラック企業とは言えないばかりか、成長したい人にとってはむしろ好ましい環境といえます。どのような会社でも、ある人にとってはブラック、また別の人にとってはブラックではないものです。次のような人は、リクルートがブラックと感じてしまうでしょう。
成長意欲が低い
リクルートのような成果主義の企業では、高いモチベーションや成長意欲を持つことが重要です。しかし成長意欲が低い人は、仕事に対する情熱や意欲も不足してしまい、仕事にやりがいや楽しさを見出せなくなります。
その結果、仕事が楽しくない、環境が悪いと感じ、ブラック企業と決めつけることがあります。
目標設定が厳しい体制に合わない
目標設定が厳しいと、プレッシャーやストレスがかかることがあります。プレッシャーに弱い人は、これに対処するのが難しく、ストレスが蓄積されてしまうでしょう。ストレスがこれだけ多いのだからブラック企業に違いないと思い込んでしまう人も少なくありません。
他責傾向が強い
他責傾向のある人は、問題や失敗を他人や状況のせいにします。自身の責任を軽減しようと、他人や外部要因に責任を転嫁しても、成果が挙がることはありません。いつまで経っても状況を打開できないうえに不満がますます大きくなります。
また自分のミスを人のせいにすることで、上司や同僚との信頼関係を構築できず、孤立してしまうこともあるでしょう。リクルートは圧倒的当事者意識を重視しているように、クライアントの立場に立って目標達成のために取り組むことが求められます。そのため、他責思考の人はリクルートには向かないでしょう。
まとめ
リクルートはブラックといわれることがありますが、環境や福利厚生、労働時間、企業風土などを踏まえると、ブラックではないといえます。ブラックと感じるのであれば、それは自身の考え方や性格が関係していると考えられます。今回解説した内容を参考に、自身がリクルートの企業風土や環境に適しているかどうか考えてみましょう。