【キャリアチェンジ編】“鍛える”から“伝える”へ。スポーツトレーナーの転職ストーリー

2025年5月20日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

目次

Izulメディアでは「求職者インタビュー」と称してIzulで転職成功された方にインタビューを行っています。今回は特別編として「キャリアチェンジ」を題材に、スポーツトレーナーからIzulを利用してキャリアチェンジを実現したSさんを招き、担当コンサルタントの谷川との対談を実施しました。

スポーツトレーナーで働くやりがいから、キャリアチェンジを考えた理由、転職活動の際に苦労したことなどをお伺いしました。

転職活動ってどんな感じなの?と思っている方、キャリアチェンジって難しい?と思っている方に向けて、今後のキャリアを考える際にぜひご一読いただきたいです。

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セカンドキャリアを考えるきっかけ

谷川

早速ですが、読んでいただいてる方に向けて、これまでのキャリアについてお話いただきたいです。

Sさん

高校を卒業する少し前から、スポーツトレーナーの仕事に就こうと決めていました。

大きなきっかけになったのは、高校3年生の文化祭です。クラスでダンスを披露することになり、自分が男子側のダンスの振り付けを考える役割を担いました。実際に振り付けを考えたり、みんなに教えたりして、少しずつ形になっていく中で、できるようになった瞬間の表情や達成感を目の前で見られたことが、とても印象に残りました。

その際に「人に運動を教える仕事って、楽しい」と強く感じ、専門学校へ進学した後に自然な流れでスポーツトレーナーとしての道に進みました。

谷川

実際にスポーツトレーナーとして働き始めてからも、すごく楽しんでお仕事に取り組まれていたんですよね。「この仕事を選んでよかった」と思う瞬間がたくさんあったというお話を聞いたことを覚えています。

Sさん

描いていた仕事像とのズレもほとんどなく、楽しく仕事してましたね。

谷川さんにも何度かお話したと想いますが、生徒さんの「できなかったことができるようになる瞬間」に立ち会えたときは、本当にやりがいを感じていました

谷川

やりがいも感じて8年もスポーツトレーナーを続けてこられてはいたものの「家族のため」に仕事を変える必要がある、と感じたことが転職のきっかけとしては大きかったんですよね。

Sさん

その通りです。少し前に子どもが生まれたので、改めて将来設計を考えたとき、今以上の稼ぎが必要であるという結論に行き着きました。

同時に、自分自身が30歳という一つの節目を迎えるタイミングだったこともきっかけではあったと思います。この先30年、同じ仕事を続けるイメージは正直付いていませんでした。そのために、他業種への転職も一つの選択肢として候補に入れて転職活動を開始したんです。

谷川

それ以外にも「やりきった感」を持っていたということも、話していく中で見つかった転職する理由でしたよね?

会社から評価をされて、責任者という重要なポジションも担われていた。スポーツトレーナーとして道を極める努力をして、その努力をきちんと評価されていた、というお話も出ていたと思います。

Sさん

そうですね。自分が描いていた理想のトレーナー像は、「全員がこの仕事に誇りを持てるようなチームを作れる人」でした。

店舗でトップの成績を出して責任者というポジションを任される段階まで到達できたことで、理想像をある程度叶えることができた実感があり、次のステージを考えるようになりました。

谷川

とはいえ、異業種転職に対しての不安はすごく感じているという話も初回面談からしていましたよね。

Sさん

当時谷川さんにも最初に話しましたが、正直不安の方が大きかったですね。

高校時代からスポーツトレーナーを目指してその道一筋でやってきたので、「ここからどう動けばいいのか」「自分に合う仕事は何なのか」といったことが本当に分からなかったんです。

異業種転職の大きな壁

谷川

異業種転職への不安も大きい中での初回面談だったと思うんですが、私との初回面談の印象ってどうでしたか・・・?正直に教えていただけたら・・・(笑)。

Sさん

そんなにかしこまらなくても(笑)。

一番に感じたのは「こんなにサポートしてくれるのか」という率直な驚きでしたね。キャリアの棚卸しや人生の振り返り、自己分析、面接対策などを段階的に進めていく支援スタイルで、「ここまで丁寧に対応してくれるんだ」と感動しました。

一方で、面接に至るまでに想像以上の時間がかかるという説明を聞き、思っていたより長期戦になりそうで身構えた部分も正直あります。

谷川

やっぱりそうですよね。

初回面談でSさんのお話を聞いて、スポーツトレーナーとして真剣に取り組んでこられている姿勢や、夢に向かってやり切る力強さという強みはすごく感じていたんです。

一方で、年齢やこれまでの経験を踏まえるとSさんの叶えたい異業種への転職は決して簡単な挑戦とはならないことも経験則として理解をしていました。だからこそ、今後のキャリア設計含めて、転職活動は慎重に、かつしっかり準備を進める必要がある。

そこに納得していただけないと一緒にやりきるのはきっと難しいと思っていたので、どうやったらSさんに心から納得いただいて一緒に進んでいけるのか、細かく丁寧に説明しようと思ったことを覚えています。

Sさん

実際、谷川さんの丁寧な説明があったからこそ納得して、Izulで谷川さんと一緒に転職活動をしようと決意できたんです。

準備期間が必要な理由、その期間にどんなことをするのか、私が納得できるように一つずつお話してくださいました。初めての転職で何をすれば良いかさえも分からない状況下で、手厚いサポートを受けられることは純粋に心強いと感じました。

あと何より、私は“想い”を大切にするタイプなのですが、谷川さんも”想い”をきちんと汲み取って仕事に向き合うことの大切さを話してくださってましたよね。そこから価値観の近さを感じて、初めての転職活動の伴走を谷川さんにお願いしたいと思いました。

谷川

改めてそう言っていただけると、想いが伝わっていたんだと感じて嬉しいです。

少し話は変わりますが、転職活動を振り返って特に大変だったなと感じることって何でしたか?

Sさん

谷川さんもなんとなく予想は付いているんじゃないかなと思うんですが、一番大変だったのは、やっぱり面接対策ですね。元々言葉で自分の強みや熱意を伝えることが苦手なこともあり、「成果を出せるか」「やりきれるか」を定量的に伝えることに苦戦したなという思いが強いです。

谷川

トレーナーという仕事では、目の前のお客様に対して「気持ち」で動かしていくようなスタイルが主流だったことも大きいですよね。

「あと10回頑張ってみましょう」といったように、感情や熱量で関わる部分が大きいので、伝え方がどうしても抽象的になってしまうことが多いという印象でした。面接はロジックが求められやすい場面なので、数字や成果を含めてロジカルに伝えるトレーニングが必要だなと思って取り組んでいました。

Sさん

谷川さんにすごく時間をかけていただいた部分だなという認識を私も持っています。

「自分が何を伝えたいか」「どういう人間と思われたいか」といった根本的な部分から一緒に考えていただいて。面接の内容だけでなく、考え方や意識の部分も含めて丁寧に対策していただけたことが、本当に心強かったです。

谷川

最初は、「人の役に立ちたい」「幸せにしたい」というような想いが強く出てしまって、「実際にどんな行動で、どんな成果を出してきたのか」といった具体性が不足してしまっている印象だったんですよね。

だんだんと想いと行動をバランスよく伝えられるようになっていったのは、Sさんの努力の結果だと思います。

Sさん

正直、最初はうまくいかなかった面接も多かったですからね(笑)。

ただ、その都度谷川さんがフィードバックをくださったので、その部分を修正していく、という作業を繰り返して。その繰り返しがあったからこそ、内定につながったと感じています。

谷川

コンサルタントとして転職支援させていただいた目線からは、仕事を伝えることそのものも難しかったなという印象を持っていますが、Sさんはどうでしたか?

Sさん

そうですね、そこも確かにすごく難しさを感じました。スポーツトレーナーという業界自体のニッチさから、面接官の方に仕事内容がうまく伝えられなくて・・・。

模擬面接などもやっていただきましたが、「この仕事はやっていないと言っていたのに、なぜまた話に出てくるのか」「役割が矛盾しているように感じる」といったご指摘をいただいたことも印象に残っています。

谷川

Sさんはトレーナーとしてだけでなく、責任者としても多くの業務に関わっていたので、具体的なエピソードを聞いていても「どの立場でどの仕事の話なのか」が非常にわかりづらくなってしまっていたんですよね。

面接では、必ずしも相手が自分の仕事の詳細を知っているわけではありません。それがニッチな業界・仕事となると尚更です。その状況でも正しく相手に仕事について伝える必要性があるので、わからない部分を一つひとつ確認しながら地道に整理していきましたよね。

役割やエピソードを分解して、「プレイヤーとしての営業力をどう伝えるか」と「責任者として周囲を巻き込む力をどう見せるか」という二つの軸で話を構成していく形をとることで解決しましたが、ここもSさん自身が伝え方をすごく練習してくださったからこそ突破できた部分だと思います。

“想い”を大切にしたい、という価値観を共にした伴走

谷川

Sさんとは何回も面談や面接対策を行って、たくさんのフィードバックもさせていただいたと思うんですが、特に印象に残っていることはありますか?

Sさん

準備していた企業に落ち続けて、「もう転職活動をやめた方がいいのかな」と心が折れかけていた時期にいただいた言葉ですね。

谷川

そのときのことは、私もすごく印象に残っています。あまり状況が良くなかったときには、Sさんが転職先を少し妥協しようとしている様子も見えました。

ただ、Sさんとは自己分析で深い対話を重ねています。Sさんは「家族のため」
「子どもの未来のため」としきりに仰っていましたから。そのときのSさんを思い出すと、どうしても諦めてほしくなかったんです。

Sさん

落ち込む私に、谷川さんが「そもそも何のために転職活動を始めたんでしたっけ?」と問いかけてくださったんですよね。「家族のために始めたんですよね」「自分の将来のためでもあったはずですよね」と。

その言葉がすごく胸に響いて、「もう一度頑張らなきゃ」と思えたんです。谷川さんが私の“想い”までちゃんと理解してくださっていたからこその言葉で、それがすごく嬉しかったことをとても覚えています。

谷川

どうやったらSさんがまた頑張れるかを私なりにすごく考えて、私自身がSさんになったつもりで想いを伝えようと思ったんです。それがそんな風に届いていて、すごく嬉しいです。

あの時、Sさんがもう一度エンジンをかけ直して前を向いてくださったからこそ、異業種転職という結果を掴み取れたと思うんですが、実際働いてみてどうですか?既に何度か、連絡もいただいていますが(笑)。

Sさん

仕事自体は充実していますし、事前に思い描いていたものとギャップがあるわけでもないんですが、入社後少しして、できることが全然ない自分に焦りを感じ、落ち込んで谷川さんに連絡したんですよね(笑)。

今後の長期的なキャリアを見据えて転職したはずなのに、目の前のことしか見えなくなってしまっていて・・・。

谷川

「すべてが最初からできる仕事だったら、転職する意味がないのでは?」と率直にお伝えしましたね(笑)。

できないことにぶつかり、それを乗り越えて成長していくために、今の環境を選んだはずです。その想いを思い出してほしくて、改めてどんな心構えで仕事をすると少し楽になれそうか、などもお伝えしましたよね。

でも、連絡をいただいたとき実は少し嬉しかったんです。転職したから「はい、終わり」という関係性ではないとSさんが思ってくださっていたんだと感じることができたので。これからも、困ったことがあれば気兼ねなく連絡してもらえたらなと思っています。

Sさん

今しか見えなくなっていた私に対して、このキャリアを選んだ初心に立ち返らせていただいて、「3年半後にはきっと変わっているから」と背中を押してくださったことが本当に心強かったです。

谷川さんは、転職活動を通じて私の想いを理解してくれているという安心感があってつい連絡してしまったんですが、正直、ここまで私のことを理解してくれている人は、家族以外では谷川さんしかいないと思っています(笑)。

谷川

とても嬉しいです。

でもそれは、Sさんが心を開いてくださって、これまでのさまざまなエピソードを丁寧に伝えてくださったからでもあるんです。私達は確かに伴走支援をしますが、それは求職者さんの協力があるからこそできることなんですよ。その点は忘れないようにしたいなと思っています。

最後に、Izulの転職支援について全体的な感想をいただいてもいいですか?

Sさん

皆さん仰っていますが、本当に「ここまでしてくれるんだ」と思えるほど、手厚いサポートでした。

転職活動に挫けそうになったときでも、谷川さんが私の想いを理解してくれていたことが、支えになりました。谷川さんだったからこそ、諦めずに、最後まで転職活動ができました。

初めての転職活動が谷川さんにご支援いただけて、本当に良かったなと感じています。

谷川

コンサルタントとして、すごくありがたい言葉をありがとうございます。

Sさんは今回望んだ異業種転職を成し遂げたとはいえ、これから先もきっと困ったり落ち込んだりすることが出てくると思います。そのときは、気兼ねなく連絡してきてくださいね。本日はお話聞かせていただいて、ありがとうございました!

この支援を担当した人

コンサルタント・谷川 亮太

谷川 亮太

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。キャリアアドバイザーとして、通算2000名以上のキャリアに向き合う。Best Player賞、MVP賞など、合計7回の社内表彰を受賞。主に20代〜30代前半の営業職・管理系職種の方々を支援。その他、メンバーマネジメント、新組織の立ち上げに従事。頑張っている人が報われるよう、圧倒的な伴走がしたいと想い、Izulにジョイン。

著者プロフィール

Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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