人は社会性の生き物です。古来より人の周りには常にコミュニティがありました。コミュニティと一概に言っても、家庭内や学校、職場と、さまざまな形があります。コロナ禍に突入した昨今は、さらにそのあり方が問われるようになってきました。
Izulが採用をご支援している株式会社テイラーワークス(以下、テイラーワークス)は、課題解決やコラボレーションを促進するコミュニティアプリ「Tailor Works」を提供している企業。コミュニティの創出と活性化を通じ、全国の事業会社や金融機関、自治体、そしてユーザーのコミュニケーションをサポートしています。その功績が注目を集め、2022年には東洋経済新報社が発表する「すごいベンチャー100」にも選出されました。
今回お話を伺ったのは、テイラーワークス土手本 怜さん。「ただ人を紹介してほしいのではなく、会社のことを考えてくれるパートナーがほしい」と話す土手本さんに、Izulとの関わりを教えていただきました。
目次
<プロフィール>
土手本 怜(どてもと りょう )さん:株式会社テイラーワークス 執行役員
for Startups,Inc.にて、ヒューマンキャピタリストとして東証マザーズ市場への上場を経験後、サムライインキュベートの社長室を立ち上げ、ブランドマネージャーに。起業家育成やスタートアップのコミュニティ開発にも取り組む。2022年6月より、テイラーワークス執行役員。
續 慶一(つづき けいいち):株式会社Izul 執行役員
https://izul.co.jp/consultants/tsuzuki/
植草 陽光(うえくさ はるみつ):株式会社Izul 両面コンサルタント
https://izul.co.jp/consultants/uekusa/
社会や事業の課題を「オープンに」「集積・体系化」するプロフェッショナル
ー まずはテイラーワークスの事業内容を教えてください
土手本:コミュニティ創出と活性化のためのプロダクトであるコミュニティアプリ「Tailor Works」の開発・運営が主な事業です。「Tailor Works」は、全国の企業・団体や地域ごと、プロジェクトやイベントごとのコミュニティが発信する情報へアクセスでき、多くのコミュニティメンバーとの出会いのきっかけをご提供するというもの。主に事業会社・団体や地域金融機関、省庁、自治体などがコミュニティオーナーとなり、スタートアップ企業や大学・研究機関、アドバイザーがソリューションを提供したり、コミュニティメンバーが事業課題の相談をしたりと、「オーナー」「メンバー」「パートナー」の三方が広くつながるための仕組みをご提供しています。
植草:そもそもはどのようなきっかけからサービスが立ち上がったのでしょうか?
土手本:地域間に共通する産業課題があることに着目したことがきっかけです。Aという自治体とBという自治体では、同じような課題を抱えているのにも関わらず、A、Bそれぞれの自治体はクローズドなコミュニティしかなく、自治体独自の解決方法を独自に考えるだけになってしまっていることって、想像がつきやすいのではないでしょうか。そこで、「コミュニティプラットフォームに課題解決ノウハウを集積・体系化する」ことで、全国各地の社会課題の解決が促進できると考え、「Tailor Works」を立ち上げました。
「会社のその先」も一緒に考えてもらえた
― Izulを採用パートナーに選んでいただいたきっかけを教えてください
土手本:もともと親交のあったベンチャー企業の人事の方から「おもしろいエージェントがいる」と紹介してもらい、私の前任の人事担当から連絡をしました。その後すぐに續さんが担当についてくれ、採用パートナーとしての伴走をしていただくに至っています。
續:最初にお話を伺ったときに、「サービスや人も含め本当に魅力的で且つエキサイティングな会社だな」と感じましたね。何と言ってもテイラーワークスの事業と株主構成など見ても強いなと思いました。テイラーワークス は地方銀行や地方自治体などから多くの出資をいただいており、面の強さを感じました。それだけ魅力があるサービスだと地域に認められているわけですよね。ただ、これから加速するというタイミングだからこそ、求める人材のレベルも比例して高かったですね………(笑)
土手本:テイラーワークスでは基本的にリファラル採用やWantedly等での採用形態をとっていて、率先して会社を牽引していける方のみエージェントに紹介をお願いしているんです。事業戦略に共感し、会社の将来、そしてコミュニティや社会の未来を一緒に考えていける方をご紹介いただきたいと思いました。
續:「コミュニティ」というものに触れたことがない人は存在しませんよね。家庭や学校、企業など、人はどこかでコミュニティに属しているはずなんです。だから「コミュニティ」ではなく「テイラーワークスに合う人」をマッチさせるために、テイラーワークスのことをとことん知ることから始めました。
土手本:テイラーワークスはフルリモートの会社で、全国各地にメンバーがいます。「フルリモート」って、現在の採用のトレンドではバズワードになりがちですよね。Izul以外にお願いしているエージェントからも「フルリモートを推していきたいです」と連絡をもらうことが多いのですが、そういったことに引っ張られて応募される方は「なぜテイラーワークスなのか」がハッキリしていないことも多いんです。
植草:そうではなく、テイラーワークスが目指す場所へ一緒に向かえる人を紹介したいというのがIzulの考え方ですね。
― 実際にIzulとやりとりをしてみていかがでしたか?
土手本:正直言って、最高でした! 先ほどの話とも関連しますが、Izul経由の求職者は「フルリモート」などのわかりやすいワードに惹かれて応募したわけではありません。續さんが求職者に対してしっかりとテイラーワークスとは何かを伝えてくれているからか、現状エントリー通過率は75%程。ほかのエージェントや採用媒体と比較しても圧倒的です。
續:私は土手本さんとテイラーワークスについての深い部分も含めディスカッションしていますから、それを求職者に向けて同じように伝えられないと、という意識でやっています。耳当たりのいいワードや表面的なことだけを伝えることは簡単ですが、こういうことは理解して伝えることが大前提。「今どんなポジションを募集しているのか」だけでなく、「今後どんなポジションが必要になるかな」といったことも考えています。
土手本:續さんからは、今求人を出していないポジションに関しても「この人はどうでしょうか」と提案が来ることがあります。それは「今は緊急度が高くないかもしれないけど、今後必ず必要になるポジション」の人だったりすることもしばしば。そういった先回り先回りして提案をしてくれることに対して、パートナーとしての信頼を感じています。
やりたいことに向かって、一緒に走ってくれるパートナー
― テイラーワークスの今後の展望を教えてください
土手本:「Tailor Works」にはコミュニティを自ら立ち上げる「コミュニティオーナー」が存在していますが、そのサポート体制を強化し、現在BtoB向けのみに展開している「Tailor Works」を、toC向けにも展開したいと考えています。現状企業だけが旗を掲げて課題解決をしているものは、個人や少人数でもきっとできるはず。いずれは首都圏や地方といった住む場所に関係なく社会を歩き回れるコミュニティになっていくことを目指しています。
こういったやりたい大きな未来を持っているからこそ、一緒に戦略を立てていただけるパートナーとして、Izulには今後も伴走していただけたらうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします!
― ありがとうございました!