トップレベルの人材を地方でも。Izulに求めているのは量ではなく「質」│株式会社ファームノート様

2023年1月30日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

株式会社ファームノート(以下、ファームノート)は、酪農・畜産農家に向けて牛の個体データをクラウドで管理、牛へのIoTデバイスで人工知能を活用し、異常行動を発見するなど、様々な展開を行う農業IoTソリューションカンパニーです。

北海道帯広に本社を置き、仙台、東京、鹿児島にオフィスを置くファームノート。採用課題として、地方での就業における壁を感じているといいます。そんななか採用パートナーとしてご利用いただいているのがIzul。弊社がサポートしている採用について、採用もご担当される取締役 本多さんに率直なご意見を伺いました。

目次


<プロフィール>

本多 壮一郎 (ほんだ そういちろう)さん:株式会社ファームノート 取締役

續 慶一(つづき けいいち):株式会社Izul 執行役員 https://izul.co.jp/consultants/tsuzuki/


“「生きる」をつなぐ。”を日本各地へ

ーまずはファームノートの事業内容を簡単に教えていただけますか?

本多:もともとはソフトウェア開発の会社でしたが、酪農・畜産農家のみなさまから、牧場を管理するシステムを開発してほしいとの強い要望を受け、ファームノートは約10年前に創業に至りました。現在はITの技術で農業の課題を解決すべく、クラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」を始めとして、牛の異常行動を発見するIoTデバイス 「Farmnote Color」、牧場の経営分析を行い、生産者の向かうべき羅針盤となる「Farmnote Compass」、そして牛のゲノム検査サービス「Farmnote Gene」などを通し、生産者の「利益創出」に貢献する事業展開を行っています。

:初めてファームノートの事業内容を聞いたとき、難しそうな事業だと感じたと同時に、とてつもない伸びしろがある会社だと思いました。

本多:そうですね、私はこの業界に携わるまでは日本は農業は進んでいるという印象がありました。例えば海外に比べても日本の牛乳はとてもおいしいです。しかし生産という目線でこの業界を見ると、1頭あたりから搾乳できる生乳の量は、海外と比較してとても少ないんです。要は経済動物としての生産性は日本は決して高くないということ。生産性が低いということはそれだけ牛を多く飼う必要があり、メタンガス排出等の観点から地球に対する負荷も大きくなる。世界と日本の差は、実は牛のデータの活用に大きく関わります。

日本ではデータの活用以上に個人のこだわりやこれまでの経験からの手法、そして匠の技などで農業を行っている側面が強いのです。でも世界に目を向けると牛は生まれた時にゲノム検査を行い能力をある程度予測、それに加えて過去何年にも及ぶ牛一頭一頭のデータを活用しながら、最善なオペレーションの選択を行います。日本のやり方では牛1頭あたりの最大のパフォーマンスを出せずに、一生を終えてしまう。経済動物の命を頂く我々に精一杯できるのは、生産性が高く、快適な環境の中で生きる牛を未来に残し、人・動物・自然の“「生きる」をつなぐ。”ということを「技術革新を通して貢献していこう」と考え、ファームノートの開発・改善を進めています。

:現在拠点は北海道(帯広・札幌)・仙台・東京・鹿児島とあり、それぞれの拠点で優秀な人材を集めていく必要がありましたが、地方での採用は難航する傾向にあります。現地ですべての人を採用できたらもちろんよいですが、事業を加速させるためには多様なビジネス経験、ITの最先端で働いている人を入社させたいなど、ご要望もありますよね。そのためには「移住」を前提とした採用のご提案なども必要になってきます。

地方での採用に対する課題感

―ファームノートがIzulにご依頼くださった経緯を教えてください

本多:昨年、鹿児島の事業所で九州の事業展開の加速に注力し始めました。そこで鹿児島での優秀な人材の確保が必要だったんです。これまでに北海道と東京の事業所はうまく回せていましたが、鹿児島での採用事情はまったくわからない。ましてや応募がなかなか増えない。どうすればいいかと考えていたときに、知り合いの紹介で續さんと出会いました。

:私自身が九州在住ということもあり、地方にも強みがあったのはよかったなと思っていますし、東京などの都市圏と地方では、ITリテラシーに差があることを身をもって体験していました。ファームノートで求められているレベル感を持った人材を、いかに鹿児島に集められるかが課題でした。

本多:おっしゃるとおりで、ファームノートはまだまだ発展途上のベンチャー企業です。社員が1人入るだけで会社がガラッと変わることもあり得るフェーズにあり、「誰でもいいから入ってほしい」とは思っていません。それは地方の事業所であっても同じで、都市圏の最先端企業で経験を積まれた方など、ITリテラシーの高い方をもとめていました。なかなか難しい条件だったと思いますし、續さんはおそらく苦労されたのではないでしょうか……。

:条件を伺ったときに「これは大変だ」と思いましたね(笑)。ただし決して無理難題ではないとも思いました。難しいながらも、時間がかかってもご紹介をできるようにしようと考え、求職者探しをスタートさせました。

―実際にIzulを利用してみて、よかった点はありますか?

本多:Izul以外にもエージェントは利用していますが、Izulに対して紹介の「量」は期待していることではありません。その代わり、1年、2年先でもいいので「ファームノートにバッチリ当てはまる人」の紹介をお願いしていますし、実際そういった方をご紹介いただいています。

これまでのエージェントは、とにかく多くの人を紹介しますという売り込みのものが多く、実際に多くの履歴書を見ることになるのですが、その分履歴書時点で「この人はファームノートと合わないだろう」と思う人も多かったんです。採用側としても工数がかかります。

これに対してIzulから紹介される方は、ファームノートに対しての企業理解ができており、自分のやりたいことも言語化できている方が多い印象です。ここだけの話、Izul経由でご紹介された方は履歴書でお見送りをしたことがありません。「續さんの紹介だし、まずは会ってみよう」と思えるような関係構築ができていると感じます。

:とてもうれしいです! Izulでは「とりあえずファームノートに応募してみたら?」と求職者に勧めることは一切ありません。なぜファームノートに入りたいのか、ファームノートでなにを成し遂げたいのか、そのやりたいことは求職者自身のキャリアプランに沿っているかを何度もすり合わせてから応募にいたります。

本多:特に重点的にお願いしている鹿児島の事業所での採用では、「移住」という点がネックながらも面接を受けてくれる方もいます。Izul経由で応募される方は、その点のフォローを續さんがしっかりしてくださっているし、悩みが払拭されない場合は續さんから私に「こういった部分を悩んでいるようです」と細かな申し送りをいただけるのは助かります。

海外展開も視野に、今後も質の良い紹介を期待

―ファームノートの今後の展望を教えてください

本多:酪農・畜産という業界に対し、核心から良い方向へ風向きを変えられるような企業になっていきたいと思っています。現在は国内のみの展開ですが、今後は海外への事業展開も考えていますし、そのためにはどんどんファームノートの仲間を増やして生産者と共に業界を考えていく必要がありますね。

そのためにはファームノートのメンバー内で方向性の「共感」を持ち合わせ、そのうえで自分のスペシャリティを120%発揮いただける方をIzulには今後もご紹介いただきたいなと思っています!

―ありがとうございました!

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