フリーライダー社員とは?生まれる原因や会社に与える影響、対策方法について解説

2023年10月13日

2024年4月26日

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Izul広報チーム

Izul広報チーム

会社に勤めている人のなかには、真面目に仕事をしない上司・同僚・部下に悩まされている方も多いのではないでしょうか。このような人たちはフリーライダー社員と呼ばれ、放置すると他の社員にも悪影響を及ぼすため注意が必要です。この記事では、フリーライダー社員が生まれる原因や特徴、対策方法について解説しています。お困りの方はぜひ参考にしてください。

フリーライダーとは

企業におけるフリーライダーとは、自分で仕事をせず他の人に押し付けたり、他の社員の成果を横取りする存在を指します。もともと、フリーライダーは「タダ乗り」という意味を持つ言葉です。給料をもらっているにも関わらず自分の役割を全うしないため、「給料泥棒」と呼ばれることもあります。

ローパフォーマーとの違い

ローパフォーマーとは、仕事のスキルが低い人や業績が悪い人のことです。フリーライダーが自分の仕事をせず他の社員の成果にタダ乗りしている人を指すのに対し、ローパフォーマーは必ずしも仕事を放棄しているとは限りません。ただし、その人が持つ能力が企業が求める水準に達していないため、組織の負担となってしまう場合があります。

ぶら下がり社員との違い

ぶら下がり社員とは、仕事に対するモチベーションが低く、受け身の姿勢を保ち続ける人のことを指します。フリーライダーとは違い、指示された業務はきちんとこなす点が特徴です。しかし、ぶら下がり社員はチャレンジ精神や向上心に欠けているため、長期的に見ると組織全体のレベル向上が見込めないという問題があります。

フリーライダー社員の特徴

ここでは、フリーライダー社員の特徴を3つ紹介します。同僚や部下が下記の項目に当てはまっている場合、すでにフリーライダー化している恐れがあるため注意してください。

業務に必要以上に時間をかける

フリーライダー社員は、能力に問題がないのにも関わらず、与えられた業務に必要以上に時間をかける傾向があります。他の社員に代わりに業務をやってもらい、自分は最低限の仕事のみで就業時間を終わらせることが狙いです。また、残業手当を得るために、わざと時間を引き伸ばして残業する悪質な事例も存在しています。

批判的で責任感が薄い

フリーライダー社員は自分が楽をすることや利益を得ることだけを考えているため、責任感が薄い傾向にあります。そのため、与えられた仕事を最後までやり遂げなかったり、失敗したときに他の社員に責任を押し付けるような状況が多々見られます。また、責任のある仕事を任せられるのを避けるため、あえて批判的な意見をぶつけるのも特徴の一つです。

他人の成果を横取りする

自分が楽して利益を得るために、他人の成果を横取りすることが多いのもフリーライダー社員の特徴です。例えば、周囲の努力や成果を自分のものとして上司にアピールしたり、反対にトラブルが起きた際は、他の社員に原因を押し付けて自分にミスがないように振る舞うことが挙げられます。また、部下や後輩など立場が低い人に対して、自分に意見ができないようプレッシャーをかけることも多くあります。

フリーライダー社員が生まれる原因

フリーライダー社員が生まれる原因の一つとして、終身雇用や年功序列が挙げられます。このような企業では、うまく立ち振る舞えば自動的に昇給・昇進できることが多く、個人のスキルや能力は人事評価に大きな影響を与えません。その結果、「最低限の仕事だけで評価してもらえる」という認識が生まれ、これが無意識のうちにモチベーションを低下させ、フリーライダー化へとつながることがあります。また、余剰人員がいる状態では誰かがさぼっても業務が回るため、やる気のない社員が仕事を人任せにするケースが見られます。

フリーライダー社員が与える悪影響

フリーライダー社員は、他の社員にも大きな悪影響を及ぼしてしまう存在です。ここでは、フリーライダー社員が引き起こす問題を3つ紹介します。

組織のモチベーションが下がる

フリーライダー社員が仕事を怠ったり、他人に責任を転嫁するケースが多くなると、他の社員の負担が大きくなってしまいます。そのため社内に不満を持つ人が増え、組織全体のモチベーション低下につながります。また、フリーライダーは業務で大きな成果を上げないため、企業の生産性も上がりません。

優秀な社員が離職してしまう

フリーライダー社員が放棄した仕事を引き受けるのは、企業の戦力となる優秀な社員であることが多いです。他の社員の尻拭いを続けていると、やりがいを失ったり、ストレスを抱えることがあります。その結果、優秀な社員が離職してしまい、企業に大きな損失を与えてしまいます。

新たなフリーライダー社員が生まれやすくなる

フリーライダー社員を容認していると、他の社員も「この職場はさぼっていても許される」「大した仕事をしなくても給料をもらえるなんてずるい」といったネガティブな考えを抱きやすくなります。その結果、新たなフリーライダーが生まれやすくなり、悪循環が起こってしまいます。

フリーライダー社員を生まないための対策方法

フリーライダー社員を完全になくすのは容易ではありませんが、他の社員のためにも早急に手を打つ必要があります。ここでは、同僚や部下がフリーライダーになってしまうのを避けるための対策を4つ紹介します。

仕事を「見える化」する

社員同士がお互い何の仕事をしているか把握できていないと、誰かが手を抜いていてもわからなくなってしまいます。仕事を「見える化」するには、作業日報を活用するのがおすすめです。1日の業務を報告してもらうことで、それぞれの仕事内容や量を管理しやすくなります。その結果、業務を怠りにくい環境を作りやすくなるでしょう。

評価制度の見直しを行う

優秀な社員なのか、フリーライダー社員なのかを正当に評価するためには、評価制度の見直しも必要です。年功序列による評価だけでなく、仕事の成果や本人のスキル、周囲からの評価など多角的な観点から実施することで、より正確な判断がしやすくなります。また、社員の働きが正当に評価されるようになっていけば、フリーライダー化の防止にもつながるでしょう。

定期的に面談を実施する

フリーライダー化が気になる社員がいれば、定期的に面談を実施してフィードバックを行うことも効果的な取り組みです。社員に対して褒めるポイントと改善点を明確に伝え、常に見ていることを伝えられれば仕事をさぼりづらい雰囲気が生まれます。また、社員に適度な緊張感を持たせることで、モチベーションの向上にもつながります。

人材教育を重視する

新入社員や部下のフリーライダー化が気になる場合は、人材教育を重視するのもおすすめです。人材教育を通して企業理念や目標を伝えることで、社員に責任感と向上心を持ってもらいやすくなります。また、新しいスキルや知識を身に付けることによって、社員のマンネリ化を防いでモチベーションを保ちやすくなるでしょう。

まとめ

この記事では、フリーライダーについて解説しました。フリーライダー社員がいると生産性が落ちるだけでなく、優秀な社員の離脱を招いたり、さらなるフリーライダー化を引き起こしたりとさまざまな悪影響を及ぼします。フリーライダーを完全になくすことは困難ですが、上司が部下一人ひとりと向き合うことで仕事に対する姿勢を改善させることは可能です。今回紹介した対策方法もぜひ実施してみてください。

監修者・齊藤 穂奈美

齊藤 穂奈美

株式会社日本アクセスで原料の調達・営業を担当→株式会社ファミリーマートへ出向し中食部門の商品担当として従事→出産を機に会社を退職。WEBクリエイターとして独立し、経営者の集客・広報全般をサポート。 現在はIzulで両面コンサルタントと広報を担当。プライベートでは2人の子を育てる母。

著者プロフィール

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