複業とは?副業との違いやメリット・デメリット、始め方の流れを解説

2023年12月29日

2023年11月26日

著者

Izul広報チーム

Izul広報チーム

働き方が多様化している現代においてよく耳にする「複業」という言葉。2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表してから、多くの人が複業に取り組み始めました。今や本業以外にも複数の仕事を請け負うことはスタンダードな考え方になっています。本記事では複業と副業の違いやメリット、始め方まで幅広く解説しています。今後は本業以外のキャリアも増やしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

複業とは

複業とは、複数の職業や業務に取り組む働き方を指すものです。パラレルワークやパラレルキャリアとも称され、取り組む仕事を本業と副業に分けず、すべてを本業として働くことが特徴です。現職でのスキルはもちろん、これまでに得た経験、実績、資格、そして自身の興味を活かしやすいため、多様な働き方が可能な現代人にとっては、魅力的な選択肢となっています。

複業と副業との違い

複業と副業は意味が異なります。副業は本業を生活の軸にして、その他の仕事は補助とする考え方です。多くの場合、副業は本業の空き時間を利用して、追加の収入を得るための手段として行われます。副業にはアルバイトやパート、短期バイトなどが含まれ、業務の責任や範囲が限定されることもあります。一方の複業は、注力する仕事に優劣をつけず、複数の本業を並列的に行う考え方です。全ての仕事が本業となるため、仕事の重要度や序列をあえて決めず、業務を同時並行で進めます。

複業が注目される理由

複業が近年注目を集めている理由は2点あります。1点目は終身雇用制度が崩壊しつつあることです。日本の就業文化は終身雇用が主流で、かつては一度入社した会社で定年まで勤め続けるのが一般的でした。時代の流れによって終身雇用が保証されなくなった現代では、個人が複数の仕事を持つことで経済的な安定を追求する考え方が一般的になったのです。

2点目は、働き方改革の推進です。政府は多様な働き方を可能とする労働環境への取り組みを進めており、その一環として複業・副業を普及させる動きが強まっています。厚労省は「副業、兼業の促進に関するガイドライン」を発表し、企業にも副業を許可する方針を進めています。
参考:厚生労働省|副業・兼業の促進に関するガイドライン

複業を行うメリット

複業に取り組むメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。「所得」「リスクヘッジ」「スキル習得」の3つの観点で解説します。

所得アップにつながる

複業に取り組むことで、収入を増やすチャンスが広がります。本業に依存しない複数の収入源を確保できるため、月々の収入を安定的に増やせるのがメリットです。

事業を分散させることでリスクヘッジになる

複業はリスクヘッジになります。本業で予期せぬトラブルが起こって収入がなくなったとしても、別の収入源を持っていれば生計を立てることができます。さらに、複業に取り組むことでキャリアに多様性が生まれます。将来的に転職や起業を検討する際、さまざまな経験・スキルを得ていることでリスクを回避できる可能性が高まるでしょう。

多様なスキルが身につく

複業で異なる職種や業界で経験を積めば、多様なスキルが身につきます。複数の仕事に取り組むことで未知の領域に対応する状況が増え、本業だけでは身につけられないスキルを習得できる可能性が高まります。

複業を行うデメリット

本格的に複業に取り組もうと考えている方は、複業を行うデメリットについても認識しておきましょう。

本業に対するコミットメントが減る

複業を行うことで、本業へのコミットメントが減る可能性があります。複業により多様な経験や知識を得られる反面、各業務に使う時間や労力が分散されるため、一つのタスクに全力で取り組むのが難しくなる場合があります。また、想定外のトラブルが生じたときに余裕を持って対応することが困難になり、結果として本業のパフォーマンスが低下する恐れがあります。

プライベートな時間が減る

複業で業務量が増えると自分の時間を持つことが難しくなり、プライベートな時間が減る可能性があります。多忙な日々を過ごすことで、家族や友人との時間、趣味やリラックスする時間が減ってしまう危険性が高まります。精神的なストレスや疲れが蓄積し、生活の質が低下するリスクも考えられるため、注意して取り組む必要があるでしょう。

複業を認めない会社も多い

複業の文化は日本で徐々に浸透していますが、依然として多くの企業が複業を許可していません。情報漏洩のリスクや本業のパフォーマンスの低下を懸念して、複業を許可しないケースが多いです。複業を始める前に本業の規則を確認し、規定に違反しないよう注意が必要です。

複業の求人はどこで探すべき?

複業の仕事を探す場合は、求人サイトで自身の働き方に合った業務を探したり、前職の知り合いや仕事上のパートナーから紹介してもらうケースが一般的です。ここでは、実際に複業を始める場合に押さえておきたい求人の探し方と注意点を解説します。

複業の求人は多様化している

複業の仕事を探す際に覚えておきたいのが、以前と比べて柔軟に働ける求人・業務が増えていることです。雇用形態においても、正社員、派遣、業務委託、アルバイト、嘱託社員など、さまざまな種類があります。正社員求人でありながら一定の条件付きでテレワークが可能で、副業も認めている会社の求人もあります。希望する働き方に合わせて、さまざまな業種・業界から求人を選択できるでしょう。

複業の求人を探す際のポイントや注意点

複業の求人を探す際のポイントは、複業を行う目的に合った求人を探すことです。充てられる時間や活かせるスキルを考慮して、候補を複数選択しましょう。その中から、自身のスキルを最も活かせる可能性がある求人を絞り込みます。

経験・スキルはもちろん、仕事を好きという気持ちがなければ複業は継続しにくい側面があります。自身の興味や情熱も条件に加えて、自身の働き方に適した複業を選択しましょう。また、本業の規定に抵触する求人や職種を選ばないようにも注意が必要です。

複業の始め方と手順を解説

実際に複業を始めたい方は、複業を始める目的や自身のスキルを把握してから取り組む必要があります。以下で手順を簡単に確認しておきましょう。

1:複業を始める目的と現状を認識する

複業を始めたい方は、最初に自身の現状を把握することが重要です。会社員の方は勤め先の規定をしっかりと確認しましょう。自身の会社で複業が許可されているか、また特定の条件下でのみ許可されているかなどを把握することができます。

ルールや申請方法に関する疑問点があれば、先に確認・解消しておくと安心です。次に複業を始める背景にある目的を明確にすることが重要です。収入アップやスキル習得など、自身が複業を始める目的を定めましょう。

2:自身のスキル・経験を棚卸しする

次に自分自身のスキルや経験の棚卸しを行います。今まで培ってきたスキルや知識を一度整理してみましょう。大切なのは、どれだけ細かいスキルでも見逃さず、全てリストアップすることです。この作業を行うことで、現在どの分野や領域で活動できるかを把握することができ、新たな複業の方向性が見つかる可能性があります。

3:複業サイトなどで仕事を探してみる

目的とスキルを整理したら、複業サイトで仕事を探してみましょう。複業サイトは種類が豊富にあり、雇用形態を問わずさまざまな仕事が募集されています。いくつかのサイトを選定し、自身の条件に合う仕事を検索します。労働条件・契約内容・報酬形態などを確認したら、興味のある会社に応募してみましょう。

まとめ

今回は複業と副業の違いや、メリット・デメリット、複業の探し方まで幅広く紹介しました。終身雇用が崩壊しつつあり、企業が多彩なスキルを持つ人材を求めている現代では、複業の重要性がますます高まっています。記事の内容を参考に、副業に取り組んでキャリアアップを目指しましょう。

監修者・水口 香央里

水口 香央里

WEBマーケ ベンチャー⇒LINE株式会社⇒株式会社ユーザベース⇒株式会社Izul
新卒でWEBマーケ ベンチャー企業へ入社。入社後4ヶ月の最短記録でサブマネージャーへ昇格、新人賞を受賞。 退社後はWEB制作・運用業にてフリーで活動。 その後、LINE株式会社へ転職。LINE@サービスの九州拠点立ち上げの第一メンバーとして福岡に拠点を移し、アカウントエグゼクティブとしてLINE法人サービス全般に従事。 2021年にizulの支援を受けてUZABASE、スタートアップ情報プラットフォームINITIAL事業に参画。投資家・大手事業会社向けに導入提案を担当。 ベンチャー・スタートアップの採用支援をより強化すべく、株式会社Izulへ。

著者プロフィール

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株式会社Izulの広報チームが運用。20代〜30代の若手ハイクラス層から、圧倒的支持を獲得中。働き方や転職のコツなど、キャリアに役立つ情報を発信していきます。

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